血液分析用5面一体成型式角型硝子セルの概要

血液分析用5面一体成型式角型硝子セルの概要
5面一体成型式角型硝子セルの特徴
①高いコストパフォーマンス
②高精度(±10um)
円筒試験管から角型容器を作る
金型挿入
真空排気
繰り返し使用 可能
正確な血液分析 可能
★ポイント
五面一体成型式のため、加工工程
→低コスト
が短い
高温による底作成時の歪みが無い
→高精度
加熱シーン
5面一体成型式角型硝子セル
研磨シーン
なぜこのセルが必要?
弊社 五面一体成型式
他社製造プロセス(底面形成)
円筒硝子試験管 加熱、真空排気
真空排気をしつつ 加熱を行うことで
大気圧により硝子が押され、金型通
りの内面を作成する → 真空成型法
硝子セル製作プロセス(共通事項)
研削・研磨 → 製品へ
共通プロセス
4面成型後切断 高温による
底後付け
お客様のニーズは低コストかつ、高精度。 一般にこの2つの要求は相反します。 これに対して弊社では、真空
成型法に用いられる金型に工夫を重ね、かねてより持ち合わせている硝子加工技術を用いることで、プロセスの
短縮かつ精度向上を達成しました。その結果、お客様の要求に答えられたため、現在、5面一体成型式硝子セル
としてはほぼシェア100%。 大変ご満足いただいております。
●応用用途と同製品による社会貢献
血液分析に利用され、日本国内のみならず世界の人々の健康維持・増進を下支えしている製品です。
採取した血液と薬液と混合した液を上
図に示すような角型硝子セルに入れ、
血液分析が行われる。同分析はセルの
一面から光を入射し(図中赤矢印)、反
対の面から透過する光を解析すること
によって行われる。これによりコレステ
ロール量などを評価する。精密測定に
は、セル内での光の屈曲が許されない
ため、角型が必要になる。なお、傷があ
ると乱反射し、誤差になる。また、光が
透過する距離も変化すると誤差になる
ため、超高精度が要求される。