アクシネットジャパンインク

導入事例
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アクシネット ジャパン インク
アクシネットジャパンでは、 災害や障害、 テロ行為への備
えや、 法制度への準拠の観点、さらには“ディザスタリカ
バリを充実させるように”という米国本社の要請に応える
ことを目的に、 PlateSpin Forge を導入。 一般的なシス
テムに3分の 1 以下のコストでディザスタリカバリを実現
し、 作業効率も大幅に向上した。 今後はサーバ仮想化や
複数拠点におけるディザスタリカバリの実現などにおいて
も、 PlateSpin Forge に大きな期待を寄せている。
概要
アクシネットは、米国マサチューセッツ州ボストン
に本拠地を置くゴルフ用品メーカーであるアクシ
ネット ・ カンパニーの日本法人。 タイトリスト・ブ
ランドを中心としたゴルフ用品の輸入、 製造、
販売を手がけている。 適正な価格で、 世界的に
卓越した製品・サービスを提供することを企業理
念とするアクシネットのゴルフ用品は、アスリート
系ゴルフブランドとしてプロのゴルファーはもち
ろん、 趣味でゴルフを楽しむ人たちにまで、 高
い支持を得ている。
マネージャーの横尾広昭氏は、 次のように語る。
「一般的な DR であれば、 同じサーバやストレー
ジを複数台用意して、 あるサーバに障害が発生
した場合には、 ほかのサーバに自動的に切り替
わるような仕組みを自分たちで構築しなければな
りません。しかしこの方法は複雑で、 多額の投
資が必要になります。 そのためこの方法での
DR 構築方法には違和感を感じていました」
そこで以前より、 アクシネットのシステム開発を
サポートしている日本ビジネスシステムズ株式会
社 (以下、 JBS)に、 効率的かつ効果的な DR
構築のあり方について相談したところ、PlateSpin
課題
アクシネット ジャパン インク(以下、アクシネット) Forge による DR 構築が提案された。 横尾氏は、
では、 基幹システム以外のオープン系システム 「JBS の 担 当 者 に 見 せ てもらっ た PlateSpin
Forge のデモで、 すぐにこれだと直感しました。
で稼働する業務アプリケーションサーバやファイル
また米国本社が VMware によるサーバの仮想
サーバ、メールサーバなどのサーバ群を、テープ
化を導入していた実績があり、 PlateSpin Forge
にバックアップし、 外部の倉庫に保管するという作
の技術ベースが VMware であることから比較的
業を毎日繰り返していた。 社外にテープを保管す
容易に承認されました」と話している。
るのは、 米国本社から「あまり距離の近いとこ
ろにテープを保管しないように」という保安上の
ソリューション
リクエストがあったためだ。
アクシネットでは、 2010 年 5 月ごろから効果的
な DR 構築の検討を開始し、 半年程度をかけて
また米国本社では、 災害や障害、 テロ行為へ
機器の選定や米国本社の承認作業などを実施。
の備え、および法制度への準拠などの観点から、
年の年末に、 2 台の PlateSpin Forge を
2010
事業継続性計画 (BCP:Business Continuity
負荷分散する形で
DR を構築し、業務アプリケー
Plan)の策定に早い時期から取り組んでおり、
ションサーバやファイルサーバ、
メールサーバな
ディザスタリカバリ(DR)に関しても特に厳しい
ど、 13 台のサーバのバックアップ作業をスタート
基準で構築している。こうした背景もあり、 アク
した。
シネットジャパンにおいても“DR を充実させるよ
うに”という米国本社の要請にいかに応えていく
今回、 構築した DR では、 もし 13 台のサーバ
かが大きな課題のひとつだった。
のいずれかに問題が発生した場合、 自動的に
財務・管理本部 インフォメーションシステム部
PlateSpin Forge 上にバックアップされている
アクシネット ジャパン インクの概要 :
タイトリスト・ブランドを中心に、 最高の性能
と品質を兼ね備えたゴルフ用品を提供する米
国企業の日本法人。
業種 :
製造・販売
所在地 :
日本
(本社:米国マサチューセッツ州ボス トン)
ソリューション :
PlateSpin Forge
結果 :
– 従 来 の 3 分 の 1 以 下 の 1000 万 円 で
DR を実現
– テープ装置では 1 台あたり 3 時間のバック
アップ時間が 30 分に
– 直感的な操作性で作業負荷を軽減
(手順書不要)
– 帯域幅に影響しないバックアップ
– 災害や障害に対する高い安心感
「バックアップが簡単でも、そのイメージを
フェールバックするには相当な準備とか
なり高度な技術を持ったエンジニアが必
要というのが従来のバックアップ製品で
し た。 し かし PlateSpin Forge で は、
バックアップしたサーバは簡単にフェール
オーバ、また、ほかのサーバへのフェー
ルバックも簡単にできます。 本当に理想
どおりです」
アクシネット ジャパン インク
財務・管理本部
インフォメーションシステム部
マネージャー
横尾広昭氏
「従来型の DR システムを導入するのに比べ、 3 分の 1 程度のコストで実現できまし
た。また毎日のテープへの差分バックアップは、サーバ 1 台につき 2 時間程度かかっ
ていましたが、 PlateSpin Forge では差分バックアップが 30 分程度で終わるのに
は驚きました」
アクシネット ジャパン インク
財務・管理本部
インフォメーションシステム部
マネージャー
横尾広昭氏
イメージに切り替わり、 事業を継続することがで
きる。 横尾氏は、「現在、 バックアップしている
サーバが 13 台なので、 PlateSpin Forge は 1
台でも対応できたのですが、 今後サーバが増え
る ことも 考 慮 し て、 余 裕 を 持 っ て 2 台 の
PlateSpin Forge で運用することにしました」と
話す。
アクシネットが PlateSpin Forge を採用した最大
の理由は、 使いやすさを評価してのことだった。
横尾氏は、「導入が簡単で、すぐにサーバのバッ
クアップ ができ、 サーバに問 題 が 発 生しても
フェールオーバすることで、 すぐにバックアップイ
メージに切り替わるというのは、 当初考えていた
理想の形に近いものでした」と話す。
また同等の機能を持つ他社製品も検討したが、
この製 品は Windows XP をサポートしていな
かったことで導入を断念した。アクシネットでは、
Windows XP 上で動作するシステムがあるた
め、 Windows XP をサポートしていることは機
器選定における大前提だった。 横尾氏は、 次の
ように語る。「あまり他社の製品と比較すること
なく、 PlateSpin Forge の導 入を決めました。
PlateSpin Forge は、機能的に何の問題もなく、
導入も簡単そうだったので一目惚れでした」
導入効果
PlateSpin Forge を導入した効果を横尾氏は、
次のように語る。「バックアップが簡単に実施で
きても、 そのイメージをフェールバックするのに
複雑な処理が必要だったり、 時間がかかったり
というのが従来のバックアップ製品に対するイ
メージでした。 しかし PlateSpin Forge では、
バックアップしたサーバだけでなく、 ほかの物理
サーバや仮想サーバにイメージを戻して処理を
継続することもできます。本当に理想どおりです」
また横尾氏は、「従来型の DR システムを導入す
るのに比べ、 3 分の 1 程度のコストで実現できま
した。また毎日のテープへの差分バックアップは、
サーバ 1 台につき 2 時間程度かかっていましたが、
PlateSpin Forge では差分バックアップが 30 分程
度で終わるのには驚きました。さらにテープだと、
テープの掛け替えや倉庫への搬送などの作業も必
要です。 PlateSpin Forge では、処理結果だけを
確認すればいいので作業負荷を大きく軽減でき
www.novell.com
ます」と話す。
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さらにアクシネットでは、 WAN を介してバック
アップを行うことが必要であり、 どれくらいの帯
域幅が必要で、 どれくらいの時間がかかるのか
ということが不安材料だった。しかし実際には、
差分バックアップだけということもあるが、ほとん
ど影響はなかった。 そのほか、 アクシネットに
は複数の拠点があり、 すべての拠点にシステム
専 任 者 が いる わ け で は な い が、 PlateSpin
Forge の直感的な操作性により、 専門家でな
くてもバックアップが実施できることも高く評価
されている。
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横尾氏は、「震災でサーバを設置しているラック
が倒れてしまったのですが、 幸いにも本番サーバ
に 問 題 が 発 生 し な か っ た の で、 PlateSpin
Forge に処理が切り替わることはありませんでし
た。 しかし、 PlateSpin Forge を導入している
ので、 今後も発生することが予想される震災や
障害などに対しても、 ある意味、 安心感があり
ます。 PlateSpin Forge を導入した効果は非常
に大きいと思っています」と話している。
今後の展望
今後、 アクシネットでは、 震災や障害などへの
対応はもちろん、 計画停電などに対する BCP
のより一層の強化を検討していく予定だ。 これ
に伴い、 サーバの仮想化なども視野に入れてい
る。 横尾氏は、「PlateSpin Forge で物理サーバ
からスナップショットを行い、 そのスナップショット
のイメージを仮想サーバに移行する効率的な P2V
(Physical to Virtual)の実現にも期待しています」
と語る。
さらに今後の取り組みの一環として、 サーバ環
境をデータセンターに移設することも計画してい
る。 横尾氏は、「最終的には東京と大阪の複数
拠点での DR を実現していきたいと考えていま
す。 システムは動いて当然で、 止まってしまう
と業務に大きな損害をもたらします。 いかに止ま
らないシステムを実現するかが重要であり、 そ
のためにも PlateSpin Forge には、 今後も大き
な期待を寄せています」と話している。
468-JA1552-001 | 05/11 | © 2011 Novell, Inc. All rights reserved. Novell、 Novell ロゴ、 および N ロゴは、 米国およびその他の国における Novell, Inc.
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