蛤浜プロジェクトの企画書はこちら

Ⅱ
28jAN2013
一
蛤浜プロジェクト
【はじめに】
宮城県石巻市牡鹿半島にある蛤浜は、東日本大震災により甚大な被害を受けました。震
災前でも、9世帯人口約25人の牡鹿半島に約30ある浜の中でも最も小さい集落でした。
小さいから,こそ住民が助け合い、家族同然のように生活していました。震災によって大半
の家は流出し、現在は3世帯10名しか住んでいません。全壊した世帯は高齢者が多いた
め仮設住宅には入らず、市街地にあるお子さんの家で生活をしています。漁業は区長さん
が営むカキ養殖1軒だけになってしまい、カキ処理場を建設することができないため隣の
折浜で養殖を行っています。土地が狭く、津波で冠水した場所には家が建てることができ
ないため、今後人口が増える可能性は低いと考えられます。このままでは、代々住み続け
てきたこの集落はなくなってしまうことでしょう。
蛤浜は牡鹿半島でも数少ない砂浜で、県道から少し降りたところにあって静かなため、
釣りや海水浴に来る人たちが多くいました。海では三陸の豊富な魚介類が獲れ、山では山
菜、畑では昔ながらの有機栽培で美味しい野菜も作っていました。収穫したものは隣近所
で分け合い、お茶のみをする。そんな温かい暮らしがそこにはありました。その当たり前
に食べていたものが、いかに素晴らしく、お金を出してもなかなか手に入らないものであ
ることに気づいたのはごく最近でした。
私はこの自然豊かな蛤浜で生まれ育ち、自然の中で遊ぶことによってその雄大さと怖さ
を知り、あるもので創意工夫することを学びました。そしてこの海を守り、魅力を伝えた
いと水産高校の教員になりました。これから海を学びの場とし、様々なことをやっていき
たいと思っていたときに震災によって全てを失いました。
【活動の目的】
前述した豊かな蛤浜の自然と温かいコミュニティーを取り戻し、次の世代へ残したい。
さらにより多くの人に牡鹿半島、石巻の魅力を感じてもらい、人と人が繋がる浜にしたい。
地方の伝統的な文化、風習、食文化などの古き良きものは残しつつ、発展していく浜を作
ることを目的とします。
【プロジェクトの概要】
現在の震災の被害が大きい状況ではコミュニティーを再生することは極めて難しいと考
えます。そのためにまずは人が集まる魅力的な浜を作り、その後、人が住む環境を整備し
ます。蛤浜の自然と地形を生かした施設を作り、随時人が集まるイベントを企画していき
ます。
現在予定している施設としては、古民家を利用したカフェ(今春オープン予定)。地域の
、
U
食材を使い、田舎の暮らしを体験できるようなレストラン。カヌーやシーカヤックなどの
マリンレジヤーができる海の家。いろいろな人が交流できるゲストハウス。震災の資料を
展示しワークショップを行えるコミュニティーハウス。自然体験やイベントも行うキャン
プ場を考えています。そして、それら全てを活用し、自然・科学・食の素晴らしさを体験
し、震災を風化させずに防災を学ぶ、自然学校を考えています。
【現状】
このプロジェクトは2012年3月に一人で考え始めました。その後、地域住民、様々
なNPO団体、大学、役所の方々に相談し、実際に動き始めたのはNEXT石巻の方に協
力していただいた6月からです。はじめの活動は台風被害による土砂の撤去、その後、浜
の瓦礫撤去、草刈などを行いました。現在は震災で残った古民家を改修し、カフェのオー
プンへ向けて活動しています。
この活動は度々メディアに取り上げて頂いたり、FaceBookでお知らせして、口コミで
ボランティアが来て下さって進んでいます。秋まではほぼ毎週関東からも来て下さり、多
いときでは約100名の方が来て下さりました。
【課題】
現在、活動に賛同して頂いた方に寄付を頂いていますが、今後大きく進めていく上で資
金が問題となっています。春には、ボランティアで来て石巻に移住されている方たち5名
と法人化する予定です。
【将来的な展望】
このプロジェクトは蛤浜を中心に活動していますが、いずれは牡鹿半島全体として観光
客を呼び込めるようにしていきたいと考えています。蛤浜は小さいため団体の受け入れは
難しいですが、牡鹿半島の入り口として各浜の魅力を伝えていけるような浜にしたいと思
います。今後は各浜との横の連携を強化し、各浜の魅力・特色を最大限に生かして役割分
担ができれば良いなと思います。そして、観光や食に加え、マラソンやトライアスロン、
音楽祭、芸術祭などのイベントで牡鹿半島にたくさんの人が訪れることを期待します。
代表者亀山貴一(かめやまたかかず)
荻浜中
宮城県水産高等学校(栽培漁業科)
宮崎大学(農学部生物環境科学科)
I
F
石巻専修大学大学院(理工学研究科生命科学専攻)
宮城県水産高等学校勤務(海洋総合科食品科学類型)
色弔いI,卜r﹄申冒3画Bけい合口具口型q両曲用心︽q″岬占甲7四○○8pEgl可やむ9側8日・LJJF■閉あいア罪BdJB
昭和57年3月7日生まれ(30歳)
「
ロ
邑舩職GURI
蛤浜プロジェクト
梅畑杉山
一
住宅改装予定
一
rBIK■
巳
■
‐
Gesthouse
11
■| キャンプ場
はまぐり自然学校
ひ
I
Kai
= ,
=
。企画、体験キャンプ.ツリーハウス
・ゲストハウス
・トレッキング・レンタサイクル
・賃切宿
鮒回
集会所
、
』1
i
。震災資料館
・ワークショップ
・合宿所
建設予定(今春着工)
古民家改装(今春オープン)
L
hl
Cafe
はまぐり堂
■■■﹄■■■EJp■巳■■J■・固田Fr置■
コミュニティーハウス
・手作りパン
・おにぎり。石窯
・ライブ・ギャラリー
・はまカフェ
d
Restaurani
ト
かめ食堂
q
I
ー
・炎り丼。アラ汁・鹿料理
・自家製干物、かまぼこ
。囲炉裏・かまど
建設予定(今夏着工)
海の家:艇
l
海
の
家
:
艇
團
・シーカヤツク。漁業体験。海水浴
・カヌー。バドルボード・釣り
・ダイビング・スビアフィッシング
・海辺Bar
折浜建設中
迦エョ
加工場
。干物・かまぼこ
。アンチョビー
・心太。ひじき。ふのり
きのこ小屋
’
第2キャンプ場’
。プライベートビーチ
・トレーラーハウス
・ライブ