様式1-① 平成 28 年度 北方総合支所長マニフェスト 北方総合支所長 工藤 英文 ■ 経営方針(基本姿勢、基本目標など) 基幹産業である農林業について、地区ごとの将来計画策定を図りながら、高品質、 高付加価値の農産物生産を支援します。祖母傾山系周辺地域のユネスコエコパーク登 録を見据え、大崩山・比叡山・鹿川渓谷など、豊かな自然をPRして登山やボルダリ ング・鹿川キャンプ場への集客増を目指します。また、次郎柿や千代姫桃、自然薯な ど、北方の特産物の生産振興を進めるため生産者の支援に努めます。道の駅「北方よ っちみろ屋」を拠点とした、農林産物販売や観光振興に努め県内外に広く情報発信を 行ってゆきます。 また、災害に強い安心安全な生活基盤の整備を引き続き進めると共に、北方学園で は、日平、槇峰鉱山跡等の地域学習での活用、ボルダリングの体育活動への導入など により、地域の力、市民の力を教育に最大限に活かし、学力と体力向上に計画的に取 組みます。併せて、かかりつけ医の協力のもと特定健診の受診率の向上を図るなど、 健康長寿のまちづくりを推進します。さらに、地域協議会に代わり地域を統括する組 織とともに、市民協働のまちづくりを進めます。 【平成 28 年度における重点施策】 1.農林業の振興と有害鳥獣対策の拡充 2.地域資源と高速道路を活かした「おせったい」あふれるまちづくり 3.災害に強い安心安全な生活基盤の整備 4.生きがい溢れる健康長寿のまちづくりの推進 5.地域の力、市民の力を活かした教育と市民協働の推進 様式1-② 重点施策1.農林業の振興と有害鳥獣対策の拡充 〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は? 地区ごとの農林業将来計画作成に努め、持続可能な農林業を目指すとともに、意欲ある若手 農林業者の支援をして、新たな農林業の形を模索します。 日本型直接支払制度を活用し、中山間地域の活性化と振興を図ります。また、市行分収造林 を処分して循環型林業実現に取組むとともに、有害鳥獣の農地、林地への侵入防止対策と捕獲 による個体数の適正化、鳥獣害に強い集落環境づくりを図ります。 〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか? ① 集落ごとに「人・農地プラン」を作成して(4地区から10地区に拡大を図ります)、農地の 集積、農林業従事者の高齢化に伴う担い手不足対策、新規就農者育成等に努めます。 ② 意欲ある若手農林業者を、現在行っている定期的な意見交換会を基礎として、様々な角度 から支援し、彼らが核となって果樹振興協議会などの組織を巻き込み、北方町の産業を、 農林業に限らずリード出来るように育てていきます。 ③ 中山間地域等直接支払制度の活用(25集落を予定)と多面的機能支払制度の活用(5地区へ の活用予定)とで、中山間地振興を図ります。 ④ 上崎地区の市行分収造林を入札し、伐採します。 ⑤ 侵入防止金網フェンスを設置して農地、林地への有害鳥獣の侵入を防ぎます。 ⑥ 集落研修等を行い、鳥獣害に強い集落づくりを行います。 ⑦ 農作物を使った6次産業化を九州保健福祉大学や関係団体等と協力しながら研究します。 ⑧ 須田の本線等の林道開設を促進するとともに、林道・作業道の適切な維持管理に努め、森 林施業の安全確保や林業経営の効率化を図ります。 〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか? ①②③農地の集積が図られます。また、担い手育成対策や集落営農組織等の法人化に向けて研 究し、充実が図られます。さらに、農林業者全体に、観光農園のような新たな農林業形態 への動きを起こすきっかけになります。この動きが、地域外からの定住促進に繋がります。 ④ 上崎地区の市行分収造林を4年間で85ha伐採、再造林することにより、循環型林業実現 に取組み、雇用促進が図られます。 ⑤ 侵入防止金網フェンスの設置経過と目標 ・平成25年度 4,000m(上鹿川地区他)・平成26年度 16,780m(荒平地区他) ・平成27年度 3,260m(予定)・平成28年度 20,000m(予定) ⑥ 研修等を受けて、緩衝地帯の整備や展示圃の設置を行い、鳥獣害被害軽減が図られます。 (これらの取組みモデル地区数:平成25年度2地区、平成26年度1地区、平成27年度目標1 地区、平成28年度1地区目標) ⑦ 新たな農作物の可能性を見つけ出していき、元気のいい三北地域づくり支援事業〈産業活 性化事業〉の活用が拡大します。 ⑧ 重点的に取組んでいる森林管理道須田の本線早期完成に繋がります。(平成27年度末91%) 評 価 様式1-② 重点施策2. 地域資源と高速道路を活かした「おせったい」あふれるまちづくり 〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は? 東九州自動車道については、佐伯蒲江間が開通し、宮崎大分間が高速道路で繋がり、全線開 通も間近です。また、北方延岡道の全線開通にあわせ、農林産物直売所「よっちみろ屋」も道 の駅「北方よっちみろ屋」となり、来客数も大幅な伸びを示す状況の中で、高速道路新時代に 対応した個性ある観光を活用したまちづくりを進めます。 〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか? ① 速日の峰振興事業団の運用形態を見直し、経営の効率化を図り、増収に努めます。 ② ETO ランドへの林道を活用したヒルクライム(自転車による登坂レース)大会等の誘致・開 催、施設内にあるメガソーラー発電所の視察・見学・学習会の誘致活動を推進します。 ③ 祖母傾山系周辺地域のユネスコエコパーク登録推進活動に協力するとともに、登録された 場合の大崩山をはじめとする大自然の活かし方について、検討を加えていきます。 ④ 比叡山周辺をボルダリング(道具を使わない岩登り)適地として売出すため、世界的に有 名なボルダリング選手や地域住民とタイアップしながら、ボルダリング公園づくりやボル ダリング大会開催等の各種取組み(駐車場、宿泊所、トイレ確保等)を支援します。 ⑤ 道の駅北方よっちみろ屋については、道の駅として、将来的には、東九州自動車道から繋 がる高規格道路の SA(サービスエリア)的に機能するようしっかり育てていきます。 ・道の駅として効果的な情報発信を行うため、国・県・関係団体等と連携すると共に、観 光の国際化に向けて外国語表記も検討します。 ・市内三つの道の駅(北川はゆま、北浦、北方よっちみろ屋)で緊密に連携していきます。 ・九州中央自動車道の将来像を見据え、道の駅としての機能強化方法の検討を行います。 ・予想以上に休憩車両が増加したため、駐車場の拡張に取組みます。 ⑥ よっちみろ屋の利便性を高めるため、ガソリンスタンド、コンビニ等のよっちみろ屋付近 への誘致を検討します。 〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか? ① よっちみろ屋は他の 2 つの道の駅と経営を統合し、効率的な運営により増収が図られます。 なお、ETO ランドは一般財団が引き続き経営し、六峰街道などを含めた広域的視点で事業が 展開されます。 ② 大会参加者やリピーター等の増加が見込まれ、ETO ランドの新たな経営展開に繋がります。 ③ 豊かな大自然を活かすチャンスが拡大する準備ができます。 ④ 比叡山周辺をボルダリングの価値あるエリアとして認知してもらうと共に、聖地的な地位 を築くことで、本市の自然体験メニューの大きな柱の一つとなります。 ⑤ 「おせったいの心」を基本によっちみろ屋の利用者の利便性と満足度を高めることで収益 増加につながります。また、駐車場拡大など SA 的な機能の向上が、道路利用者への安全で 快適な道路交通環境を提供することに加えて、よっちみろ屋の売上増にも貢献します。 ⑥ よっちみろ屋付近に各施設ができることでの利便性向上が、よっちみろ屋と付近の施設と の双方の売り上げ向上にとって、プラスの相乗効果を生みます。 評 価 様式1-② 重点施策3.災害に強い安全安心な生活基盤の整備 〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は? 安全で安心な住民生活に必要な道路・河川・水道施設等の生活基盤の整備と適切な維持管理 に取り組み、災害の未然防止を図ります。 〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか? ① 住民の生活道である県道の整備促進(樫原細見線・板上曽木線・上祝子綱の瀬線)や、川 水流橋の早期架替(北方北郷線)の要望活動を、県延岡土木事務所へ 3 回、県土整備部長 へ 2 回各期成同盟会と連携しながら行います。 ② 山間地域の市道新設改良・舗装補修・安全施設整備、住民と協働による草刈り・簡易な整 備を行います。市道山口松瀬線(川水流橋を経由して国道 388 号に繋がる)、柳瀬駄小屋線 (北方延岡道路へのアクセス道)の改良整備を行います。 ③ 五ヶ瀬川水防災場行による川水流地区の早期完成を目指すとともに未採択区間(蔵田、八 峡、旧早日渡駅前、城)の採択要望を行います。また二股地区の河川堆積土砂の除去を継 続し、曽木川等にも拡大します。 ④ TR 跡地の活用について、地元の要望等を踏まえた案を作成し、担当課と協議していきます。 ⑤ 山間地小集落(簡易水道未給水地区)における飲料水供給施設の維持補修を支援します。 ⑥ 災害等を想定した自主防災組織による避難訓練実施の支援や、防災講話等の実施により防 災意識の醸成に努めます。 〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか? ① 各期成同盟会と一体となった要望活動を行うことにより、県道樫原細見線・板上曽木線・ 上祝子綱の瀬線の整備促進、また川水流橋の平成 31 年度の完成を目指します。 ② 市道の新設改良、舗装改修及び交通安全施設整備工事を施工することにより、生活道・通 学路並びにスクールバス路線の整備が図られます。また、住民の協働意識高揚に寄与しま す。また、交付金事業により市道山口松瀬線の早期完成、市道柳瀬駄小屋線の平成 29 年度 完成に近づきます。 ③ 五ヶ瀬川水防災対策事業の川水流地区の平成 29 年度完成を目指します。また、事業未採択 区間の採択をはじめ、河川堆積土砂の除去や小規模河川等の維持改修が進められます。 ④ TR 跡地の活用について、動きができ積極的な議論ができるようになります。 ⑤ 上崎地区の飲料水供給施設整備は平成 28 年度完了を目指します。 ⑥ 自主防災組織による避難訓練等の実施により、防災意識の高揚が図られます。 (防災訓練 2 地区、防災講話 2 地区実施を目標とします。) 評 価 様式1-② 重点施策4.生きがい溢れる健康長寿のまちづくりの推進 〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は? 特定健診等の受診率の向上を図るとともに、食生活改善推進等により積極的に取組み、健康 づくりを推奨します。また、社会参加の機会を多く提供し、いきがい溢れる健康長寿のまちづ くりを目指します。 〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか? ① 訪問健康相談員による戸別訪問で、きめ細かな説明や相談に応じるとともに、「いきいき サロン」等に出向して各種健診の受診勧奨を積極的に行います。 ② 健康長寿推進リーダーや推進員の活動を研修などを通じて支援し、健康づくりや食育改善 を推進します。 ③ 地域住民の大部分の方の「かかりつけ医」である北方医院にご協力いただき、特定健診等 の受診率向上につなげます。 ④ 高齢者クラブ、母子寡婦福祉会、身体障がい者福祉会の方々が一堂に会する「福祉ふれあ いスポーツ祭」を過去30年続けてきており、年に一度の再会を楽しみにする貴重な機会と なっている。貴重な社会参加の機会として継続していきます。 ⑤ 干支の町フェスティバルや夏祭り北方など北方全体で行うイベントなどに、できるだけ全 世代の住民の皆さんに参加していただけるように工夫し、連帯感を更に深めて、特に高齢 者の皆さんにより強く生きがいを感じていただけるようにします。 〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか? ① ② ③ 特定健診の受診率48%を目指します。 ④ 毎年9月に開催されていますが、継続的な開催を支援していきます。 ④⑤ 健康で生きがいを持って、多くの機会に社会参加ができる高齢者が更に増えてきます。 評 価 様式1-② 重点施策5.地域の力、市民の力を活かした教育と市民協働の推進 〈取組方針〉 何を目指すのか、目指すべき方向は? 北方学園では、小中一貫校、ICT 教育、土曜授業、さらに地域の特性であるボルダリングを 取り入れた体育活動等のメリットを最大限に活用し、学力向上、体力向上、自分で考え組み立 てる力の向上を目指すとともに、世界に目を向けたコミュニケーション能力の強化を図りま す。また、少子高齢化により人口が減少し続けている中にありますが、元気のいい三北地域づ くり支援事業等も活用しながら、地域の連帯感を維持する活動を維持・継続することで、本市 が掲げる市民協働のまちづくりを推進します。 〈具体的取組み〉 その実現に向けて、今年度は何をするのか? ① 北方学園の児童・生徒には、ICT 機器を使った学習や発表の場ができるだけ多く提供され ます。今後も、最も適した教育環境が提供できるよう支援していきます。 ② 校区内に天然のボルダリング場が整備されている環境を活かすと共に、校内にも人工のボ ルダリング壁を建設し、安全確保に十分に配慮しながら、北方学園だけでなく、延岡市内 の各学校の児童・生徒にも活用してもらいます。 ③ 地域学習に、閉校となった各学校の地域伝統文化を取り入れたり、干支の町フェスティバ ル等の地域の祭りに、企画段階から北方学園の児童・生徒が参加するなどにより、北方学 園と地域との交流・連携を深めていきます。 ④ 日本有数の銅山であった日平、槇峰鉱山跡地等を活用した歴史学習を実施するとともに、 北方市民大学等でも取上げ、広く市民や鉱山の歴史を持つ他の地域の皆さんにも学んでも らう機会を作り、交流の場を広げます。 ⑤ 定例化している町内一斉ロードクリーン作戦を継続して実施します。 ⑥ 現在の地域協議会に代わり、地域をまとめる活動を行う団体を組織し、支援していきます。 ⑦ 元気のいい 3 北地域づくり支援事業の応募が多く、多彩で、まちづくり活動が大変盛んな ので、これらを推進し、連帯感を深めていきます。また、復活した北方干支音頭は定着し、 踊れる人が増えて地域の一体感も強まっていきます。 〈目指す成果〉 その取り組みにより、何をどのような状態にするのか? ① ICT を活用することで、児童・生徒は興味を持って学習し、調査学習能力、表現力、コミ ュニケーションスキル等の育成が図られます。 ② ボルダリングは体全体を使い、特に握力や体幹を鍛えることができるため、体力向上につ ながります。さらに天然のボルダリングスポットを見学して、日本有数の大自然に親しむ ことができ、また、北方イコールボルダリングというイメージアップにもつながります。 ③ ③ 地域を総合的に見る力を養い、企画力・創造力に富んだ児童・生徒の育成が図られます。 ④ 歴史学習の生きた教材となると同時に、延岡市以外の方にも興味を持ってもらうことによ り、交流人口の増加と地域の活性化が図られます。又、鉱山の歴史を持つ他の地域との交流 も拡大されます。 ⑤ 地域の連帯感を維持する活動を継続することで、まちづくり活動を活性化します。 ⑥ 地域を牽引する統括的な団体が活躍し、地域振興につながります。 ⑦ 市民協働のまちづくりが推進され、官・民ともに様々な取組が実施されます。 評 価
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