植物工場の普及・拡大に向けて 平成21年6月5日 農林水産省 生産局 生産流通振興課 課長補佐(園芸生産第2班) 清水治弥 内容 1.植物工場とは 2.なぜ今、植物工場なのか 3.植物工場の普及により期待される効果 4.植物工場の利点と課題 5.普及に向けた対応方向 6.「植物工場普及・拡大総合対策」の概要 (21年度補正予算) 1.植物工場とは ・環境及び生育のモニタリングを基礎として、高度な環境制御を行うことにより、 野菜等の植物の周年・計画生産が可能な栽培施設。 ・植物工場には、 (1)閉鎖環境で、太陽光を用いずに栽培する「完全人工光型」、 (2)温室等で、太陽光の利用を基本とし、人工光による補光や夏季の高温抑制 技術等を用いて栽培する「太陽光利用型」(太陽光・人工光併用型を含む) の2種類がある。 完全人工光型植物工場 太陽光利用型植物工場 植物工場の現状 ・ 完全人工光型と太陽光・人工光併用型を合わせ、全国で50箇所程度が稼動中 ・ 植物工場による生産が普及している品目はまだ少ない ○ 稼働中の主な植物工場(2009年4月時点) 完全人工光型 ○ 植物工場による生産が一部普及している品目 熊谷農園 太陽光・人工光併用型 プラントファクトリー 花プラン 角田浜農場 コスモファーム岩見沢 えちご魚沼 トヨタフローリテック 松代ハイテクファーム 青森県産直野菜工場 こもろ布引いちご園 住田野菜工房 安曇野三郷ハイテクファーム ハイテクファーム武生工場 スマイルリーフスピカ エンジェルファーム福井 ラプランタ諏訪 サラダ菜、リーフレタス、ハーブ類等の葉菜類、 花き、野菜・花きの苗等 安全野菜工場 セコムハイプラント =いずれも生育期間が短く、年間で多くのサイ クルが可能 TSファーム白河 全農とちぎ種苗センター ハイテクファーム園部工場 ハイテック羽生 三田グリーンハウス 日亜物産(株) 土浦グリーンハウス 夢ファーム有漢 → レタスの生産量のうち約0.6%が植物工場 産と推計 野菜工房 グリーンタックファーム アーバンファーム エスジーグリーンハウス グリーンフレーバー五香店 東京ドリーム 小津産業(日本橋やさい) 大戸屋グリーンルーム フレッシュグリーン 國枝バラ園 アコルくんのすいさい園 ホト・アグリ Mama's ファーム 久住高原野菜工場 アリス 夢野菜おおざいファーム 亀岡プラント ベルグアース(株) 夢ファームやなだに エンジェルファーム北山 みらくるグリーン 徳島シードリング サンライフ野菜センター 夢ファーム土佐山 ※ この他、もやし、スプラウト(かいわれ等)、 きのこ(ぶなしめじ等)も広く工場的な生産が行 われている。 2.なぜ今、植物工場なのか① (1) 農商工連携の推進 ・農商工等連携促進法の施行(平成20年7月) ・農林水産業と商工業が連携して新たな事業に取り組む「農商 工連携」を推進 (2) 農商工連携としての植物工場 ① 「工」の先進技術を「農」へ活用 (IT、LED等の人工光源、ロボット技術、ヒートポンプ等) 換気窓 カーテン 気温センサ 暖房機 手動操作SW 電力盤 設定端末 自律分散協調型環境制御 自走式生育診断装置 自動収穫ロボット 2.なぜ今、植物工場なのか② (2) 農商工連携としての植物工場 ② 「農」の生産性向上と安定的な需要先である「商」「工」との 提携により成り立つビジネスモデル <セールスポイント> ・虫や異物の混入が少ない ・栄養成分、機能性成分の強化 ・歩留まりが高い(ロスが少ない) ・台風等気象災害時にも定価で安定供給 等 洗わずにそのま まどうぞ!! (左)ビタミンを強化 (右)ポリフェノール を強化 LEDを用いた光制御 低コスト植物工場の事例 :こもろ布引いちご園 (長野県) 超低コストハウス 8連棟 6,500m2 いちご高設2段栽培、および苗生産 深夜電力を積極利用 30台以上のノードが稼働 こもろ布引いちご園でのジャストインタイム生産の取組み 9年間の入園者数推移 出蕾率グラフ(各4000本平均) 3,000 120.0 1-上平均 2,500 1-中平均 w00年 100.0 1−下平均 w01年 1−平均 w02年 2,000 2−上平均 80.0 2-中平均 w03年 2−下平均 w04年 1,500 2−平均 60.0 w05年 3−上平均 3−中平均 w06年 1,000 w07年 3−下平均 40.0 3−平均 w08年 4−上平均 500 20.0 0 0.0 4−中平均 4−下平均 9年間の収穫量推移 1∼4平均 2/24 2/3 2/17 2/10 1/27 1/6 1/20 1/13 12/30 12/9 12/23 12/2 12/16 11/25 11/4 11/18 11/11 10/28 10/7 10/21 9/30 10/14 9/9 9/23 9/2 9/16 8/26 6/30 6/9 6/23 6/2 6/16 5/26 5/5 5/19 5/12 4/28 4/7 4/21 4/14 3/31 3/24 3/3 3/17 3/10 2/25 2/4 2/18 2/11 1/28 1/7 1/21 1/14 4−平均 4,500.0 4,500.0 4,000.0 4,000.0 w19/20 年Kg 収穫量をニー ズに合わせて 調節可能に! 3,500.0 w18/19 年Kg 3,000.0 3,500.0 w17/18 年Kg w16/17 年Kg 2,500.0 w15/16 年Kg 3,000.0 2,000.0 w14/15 年Kg 1,500.0 w13/14 年Kg w19/20 年Kg 2,500.0 w12/13 年Kg 1,000.0 w11/12 年Kg 2,000.0 500.0 w12/13 年Kg 1,000.0 500.0 6/28 6/14 5/31 5/3 5/17 4/5 4/19 3/8 3/22 2/23 2/9 1/26 1/12 12/29 12/15 12/1 11/17 11/3 0.0 10/6 環境制御と需要(収益向上)を つなぐ、このような生産ソフト 開発が重要 1,500.0 10/20 6/28 6/14 5/31 5/17 5/3 4/5 4/19 3/22 3/8 2/9 2/23 1/26 1/12 12/29 12/15 12/1 11/3 11/17 10/6 10/20 0.0 3.植物工場の普及により期待される効果 (1) 経験や勘だけに頼らないサイエンスに基づく農業 ・環境や生育のモニタリングと生育予測に基づく計画的・安定的生産 ・篤農家の技術の継承 (2) マーケットインの農業生産 ・「できたものを売る」から「売れるものをつくる」へ ・加工・業務用需要への安定供給 (3) 地域の雇用と所得の確保 ・周年雇用、作業環境の快適化 (4) 新たな立地を活用した農業生産 ・農地の有効活用を基本としつつ、工業団地や商業地等の立地も活用 ・身近に「農」に触れる機会の提供 (5) 植物工場を活用した新たな市場の創出 ・医薬品や機能性食品への展開による新需要創造 → 園芸農業の更なる発展と地域経済の活性化へ 4.植物工場の主な利点と課題 利点① 季節、天候に左右されずに安定供給が 可能(4定:定時・定量・定質・定価格) ○東京都中央卸売市場における価格の変動(平成19年) 1.6 1.4 1.2 1.0 0.8 0.6 かいわれ まめもやし キャベツ レタス 課題 設置・運営コストが →安定的な販路 莫大(特に完全人工光型) の確保が必要 <設置コスト> ・環境制御や搬送装置の導入など、施設 依存度が高い <運営コスト> ・電気代が多くかかる ・栽培資材も高価 ○植物工場と施設生産の10a当たりのコスト比較(事例) 0.4 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 植物工場※1 (A) 施設生産※2 (B) A/B 設置コスト 3.1億円 1,800万円 17 運営コスト (光熱費) 1,860万円 40万円 47 10月 11月 12月 (注)年間平均価格を1.0とした。 利点② 資料:東京都中央卸売市場月報 地域や土地を選ばない 非農地や栽培不適地における農業生 産の確保 (例:消費地に近いビル、インフラの整った 工場団地、積雪地帯) ※1 K社TSファームタイプ(720m2)の完全人工光型施設の 値に基づく ※2 ビニールハウスでホウレンソウ等の養液栽培を行うM農 園(858m2)の値に基づく 資料:農林水産研究開発レポートNo.14 (2005) 5.普及に向けた方向性① 安定的な販路の確保・拡大に向けて 課題 対応方向 ① 販売先の確保 ① 実需者との連携強化 ・加工・業務用需要への対応 ・流通・加工業者とのサプラ イチェーンの構築 ・品目・品種の拡大、多様化 ・新たな商品の開発 (食の外部化の進展、国産割合 の低下) ・消費者の嗜好変化への対応 ② 付加価値の向上 ・安全・安心は当たり前の中 での差別化 ・メリット情報の伝達 ・市場の拡大 ② 消費者等への情報提供 ・栄養成分等の表示 ・カーボンフットプリント等 の活用 ③ 新たな需要の創造 ・医薬品や機能性食品への展 開による新たな市場の創出 5.普及に向けた方向性② 生産コストの大幅な縮減に向けて 課題 対応方向 ① 生産性向上の余地 ① 収量の大幅な向上 ・オランダの施設園芸 トマトの収量60t(日本20t) ・養液栽培適性品種の育成 ・環境制御、生育予測プログ ラムの開発・普及 (品種や気候の違い等、前提条 件も異なる) ② 低コスト施設・資材 ② 設置コスト ・部材や資材の標準化 ・施設の償却費が生産コスト の約3∼4割 ③ 省エネ化、自動化 ③ 運営コスト ・水道光熱費が生産コストの 約2∼3割 ・省エネ化、新エネ活用 ・自動化、省力化 →コンソーシアム(事業者・ 研究者グループ)による技 術開発・実用化の推進 3年後の目標:植物工場における野菜の重量当たり生産コストを3割縮減 5.普及に向けた方向性③ 植物工場の立地・導入の促進 課題 対応方向 ① 支援対象の範囲 ① 支援対象の拡充 ・農家による農地での取組が 中心 ・民間企業による農地以外で の取組への支援 ② 経営・技術を担う人 材が不足 ② 人材育成機能の強化 ・分野横断的な教育 ・経営・技術指導の体制 ・研究開発と合わせ、人材育 成と技術指導の拠点形成 ③ 制度の柔軟な適用 ③ 制度上の取扱 ・自治体による誘致促進 ・法規制の柔軟な適用(自治 体の裁量の活用) ・企業立地促進制度 ・建築基準法、消防法等 3年後の目標:植物工場の設置数を3倍増(50カ所→150カ所) 植物工場の普及に向けた取組体制 大目標:園芸農業の更なる発展、地域経済の活性化 当面(3年後)の目標: ・植物工場における野菜の重量当たり生産コストを3割縮減 ・植物工場の設置数を3倍増(50カ所→150カ所) 産(農・商・工の事業者) ・事業化(研究開発) ・農商工連携の推進 学(大学、試験研究機関) ・研究開発の拠点 ・人材育成の拠点 【産・学・官の連携】 ・研究開発、事業化を推進するためのコンソーシアム (事業者、研究者のグループ)づくり ・共通の目標に向けた拠点的、集中的な取組 ・事業化、研究開発、人材育成等 への支援策 ・企業誘致(制度の運用) 官(政府、自治体) 『植物工場の普及・拡大に向けた重点対策』 植物工場WGにおける提言 ・植物工場は、農商工連携のシンボル。(先進技術の園芸農業への活用、地域の活性化) ・植物工場が、サイエンスに基づく農業(計画・安定生産、篤農家技術の継承)、マーケットインの農業生 産(商品提案力、価格決定権の獲得)を実現。 ・植物工場を、地域の雇用を確保し、地域活性化を担う産業として育成。 普及に向けた課題 (1)植物工場産農産物の販路の拡大 (2)生産コストの大幅な縮減 (3)高付加価値化と新たな需要創出 (4)事業環境の整備と立地促進 植物工場の普及・拡大に向けた農林水産省の支援 ① 実需者との連携強化 ② コスト縮減技術の開発・実用化 − 流通・加工業者とのサプライチェーンを構築し、安定供給 − コスト縮減技術の実用化に向けた技術の実証・展示や人材育 と付加価値向上を図る取組を支援。【国産原材料供給力強 成のための研修を行う拠点を整備。民間企業と研究者のグルー 化対策(21年度当初:56億円、経済危機対策:10億円)】 プによる技術の実用化を推進。【植物工場普及・拡大総合対策 (経済危機対策: 96億円 )】 − 人工光源を活用した植物の光応答メカニズムの解明と高度利 用技術の開発。【委託プロジェクト研究(21年度当初:4億円)】 (左)ビタミンを強化(右)ポリフェノールを強化 LEDを用いた光制御 ③ 医薬品等への展開による新需要の創造 ④ 植物工場の設置支援 − スギ花粉症緩和米の実用化に向けた試験を行う植物工 − 農業者団体のほか、民間企業による農地以外への立地も対象 として、リース方式等による植物工場の導入を支援。【植物工場 場を整備。【スギ花粉症緩和米試験研究拠点の整備(経済危 普及・拡大総合対策(経済危機対策:96億円)】 機対策:16億円)】 目標:『3年間で植物工場の設置数を3倍増、生産コストを3割削減』 6.「植物工場普及・拡大総合対策」の概要 (21年度補正予算) 事業名 (予算額) 対象 1.モデルハウス 型植物工場実証・ 展示・研修事業 (約37億円) 大学、独法・都 道府県の試験研 究機関等 2.植物工場普及 拡大支援事業 (約34億円) 農家3戸以上の グループ(農業 生産法人、任意 の組合等) 3.植物工場リー ス支援事業 (約26億円) 法人(民間企業 、農業生産法人 等) 補助対象 植物工場関連技術の実証・ 展示および研修を実施する 拠点施設の整備 技術実証および研修の管理 ・運営 補助率 事業の主な狙い 定額 (10/10) 整備した拠点施設における大学等の 運営・管理の下での ①民間企業等のグループ化及び競争 展示を通じた生産コスト縮減に向け た技術の実証 ②研修を通じた植物工場における栽 培や経営を担う人材の育成 植物工場に必要な施設・装 置の整備 1/2 栽培技術取得のための研修 参加、装置の調整・改良、 GAPの導入 等 定額 (10/10) 植物工場に必要な施設、装 置のリース方式による導入 リース物件 価格の1/2 栽培技術取得のための研修 参加、装置の調整・改良、 GAPの導入 等 定額 (10/10) 【太陽光利用型】 高度な環境制御や養液栽培等により 夏の高温対策や収量の安定化等の栽 培技術の高度化を図ろうとする施設 園芸農家グループ等へのハウス・内 部装置の導入 【完全人工光型】 販売先・販売単価を確保し、確かな 栽培技術を持つ民間企業等による遊 休工場・倉庫等への植物工場の導入 モデルハウス型植物工場実証・展示・研修事業 3年後を目途に生産現場に提示できる植物工場の実用化モデルを確立するため、民 間事業者グループによる技術の実証・展示と研修を行う拠点施設を整備する。 植物工場に係る課題 想定される事業の効果 ①依然として施設の設置・運営コストが 莫大 ②モデル施設が存在せず、普及が進ん でいない ③植物工場に特化した技術(環境制御 技術、制御環境下での栽培技術)を 持つ人材が不足 ①民間事業者等のグループ化及びグループ 間の競争的な技術実証・展示による生産 コストの削減 ②最新技術のモデル展示による植物工場の 普及・推進 ③研修による技術の普及、人材の育成 <開発目標> (例1)レタスを1株70円で生産できる完全人工光型植物工場 (例2)糖度6度以上の大玉トマトを1kg160円で生産できる太陽光利用型植物工場 <拠点施設のイメージ> 実証・展示 太陽光利用型ゾーン 研修 完全人工光型ゾーン 共用研修施設 <事業スキーム> 実証・展示・研修 管理計画 農林水産省 ②採択・助成 ⑦成果報告 大学・試験 研究機関 ・拠点施設の整備 ・拠点施設の運営 研修の実施、見 学の調整、実証 参画機関の管理・ 指導等 ③共同申請 ④選定・契約 民間事業者 グループA-1 ・内部装置の整備、実証施設 の管理運営 ・データの収集 ・見学、研修への対応 ⑤成果報告 グループA-2 ⑥評価・指導 助成対象 実証参画機関 グループB-1 グループB-2 太陽光利用型 ⑧評価・指導 実証・展示計画 完全人工光型 ①申請 拠点運営機関 モデルハウス型植物工場実証・展示・研修事業における補助対象 内部装置 ①建屋本体 温室又は閉鎖型施設 ②基本スペックとして建屋と 一体的に整備する必要があり 、かつ民間メーカー等による 創意工夫の余地が少ない内部 装置 ③建屋の整備後に別途導入が可 能であり、又は民間メーカー等 による創意工夫の余地が大きい もの ④資材 等 <共通> 栽培用架台、育苗装置 <太陽光利用型> 加温装置、自動天窓開閉装置 、自動カーテン装置 <完全人工光型> 空調装置、衛生管理施設 <共通> 複合環境制御装置、照明装置、 養液栽培装置、自動かん水施肥 装置、自動炭酸ガス発生装置 <太陽光利用型> 細霧冷房装置、根域制限栽培装 置、地中暖房兼土壌消毒装置、 底面給水施設 肥料、農 薬、水光 熱費 ※水道、配電設備は建屋 本体に含む 必ず整備 (補助対象) 基本的に整備 (補助対象) 実証参画機関の自己負担 植物工場の導入支援 (植物工場普及拡大支援推進事業、植物工場リース支援事業) 植物工場の導入を推進するため、 ①植物工場及び分析・調製施設の導入 ②実践的な技術習得、成分分析、GAP導入等の取組(地区推進事業) を支援する。 ①整備事業(植物工場普及・拡大支援事業) 植物工場、分析・調製 施設の導入 申請 事業対象者 採択、 助成(整備費の1/2) 農林水 産省 地方農 政局等 ※ 採択 に当たっ ては、成 果目標の 程度等に より評価 を行う。 (農家3戸以上の グループ) ・植物工場 ②リース事業(植物工場リース支援事業) 太陽光利用型植物工場 共同申請者 事業対象者 (民間企業、農業生 産法人等) 共同申請 リース契約 リース事業者 採択、 助成(物件価格の1/2) 完全人工光型植物工場 ③地区推進事業(共通) 申請 事業対象者 採択、 助成(10/10) 実践的な技術習得、環境制御プロ グラムの改良・調整、栄養成分等の 分析、GAP導入等の取組 農-生-22 経済危機対策 農家・民間企業の皆様へ 植物工場の導入・普及を支援します ※植物工場は、高度な環境制御を行うことにより野菜や花等の 周年・計画生産が可能な栽培施設のことです。 水耕栽培の経験を 活かして植物工場 を始めたい! 空いている工場や 倉庫に植物工場を 整備したい! 太陽光利用型植物工場 完全人工光型植物工場 そんな方々への支援策(平成21年度事業) ①植物工場を整備する場合の助成 ②植物工場をリースで導入する場合の助成 ③低コスト技術の実証や研修を行う拠点施設を整 備する場合の支援 詳細は裏面へ 植物工場の導入・普及を支援します ○植物工場の導入に対する支援 <農業者のグループ向け> 植物工場の整備に3000万円かかれば、 1500万円を助成します。 <民間企業、農業生産法人向け> 植物工場のリースでの導入にあたり、リース物 件価格が3000万円であれば、1500万円 を助成し、リース料を低減します。 【対象となる施設・装置】 温室本体、建物、高度な環境制御のために必要 となる養液栽培装置、冷暖房、照明などの装置 ○その他の取組に対する支援 例:栽培技術習得のための研修参加費 50万円かかれば、50万円を助成します。 この他、大学や試験研究機関等が低コスト技術の実証や研 修を行う拠点施設の整備を支援します。 お問い合わせ先 農林水産省 生産局 生産流通振興課 北海道農政事務所 農政推進課 東北農政局 生産経営流通部 園芸特産課 関東農政局 生産経営流通部 園芸特産課 北陸農政局 生産経営流通部 園芸特産課 東海農政局 生産経営流通部 園芸特産課 近畿農政局 生産経営流通部 園芸特産課 中国四国農政局生産経営流通部園芸特産課 九州農政局 生産流通経営部 園芸特産課 内閣府沖縄総合事務局 農林水産部農畜産振興課 電話03−6744−2113 電話011−642−5410 電話022−221−6207 電話048−740−0440 電話076−232−4314 電話052−223−4624 電話075−414−9023 電話086−224−9413 電話096−353−7393 電話098−866−1653 ※事業の詳細や公募に関する情報は、決まり次第、順次以下の農林水産省のホー ムページに掲載致します。 http://www.maff.go.jp/j/seisan/engei/plant_factory/ 平成21年5月20日時点版
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