PSD20 周年記念学術大会 講演者一覧

PSD20 周年記念学術大会
講演者一覧
2015 年 8 月 29 日(土)
<濱田 真理子 先生> 13:10~14:15
講演内容
伝えるから伝わる Dental technician の魅せるオシゴト
タイトル
歯科技工士は患者さんの口福に付き添うお仕事
DH の仕事の1つに‘患者さんの健康寿命と患者さんの口腔内の健康寿
命を 1 日でも近づける PMTC’という無形のオシゴトがあります。DT
は患者さんの口腔内に装着する数々の作品を生む有形のオシゴトです。
その数々の補綴物が 24 時間 356 日患者さんの口福のお手伝いをします。
様々な手法や多くの技工士が存在する中で自分を選んでくれている歯科
医師に対し提供している作品の特徴や良さやこだわりを‘伝える意味’
と‘心得’をご紹介させていただきます。
エイチ・エムズコレクション
<宝田 恭子 先生>
14:20~15:20
タイトル
生き甲斐を支えるデンチャー作りとは
もう少しで70歳を迎える ある患者さんのデンチャー製作に関わるこ
とで、従来の考えを大きく変えられた出来事がありました。
その患者さんは、
「よく人生の最期に“何を食べたい?”って聞く人はい
るけれど、車とか物を欲しいかなんて聞かないでしょ。僕は最後の晩餐
で、メニューから自分の食べたいものを選んで楽しめる歯でありたい。
だから先生、今から“きちんと”準備しておきたい。
」と話されました。
今回は、歯科医療人の心に響く患者さんの言葉を肌で感じながら、生き
甲斐を支えるデンチャー作りを中心に、お話しさせていただきます。
宝田歯科医院
<村岡 秀明 先生>
15:50~16:50
タイトル
歯医者が患者になった~~下顎 TKGOLD キャストパーシャル編
「彼を知り、己を知れば、百戦危うからず」。これは、孫子の兵法の中に
ある有名な言葉です。義歯を知るためには、己が患者になるのが一番。
そこで、己の臼歯を抜いてパーシャルデンチャーを入れてみました。上
顎については昨年 8 月にお話しさせて頂きましたので、今回は下顎です。
上顎とはまた一味違います。やはり下顎の方が難しいのかな、と思いま
した。どう難しいのか、それは当日にお話しさせてください。ムービー
でやります。
村岡歯科医院
2015 年 8 月 29 日(土)
<関 克哉 先生>
16:55~17:40
タイトル
Design of the crown think about a removable partial denture.
RPD(リムーバブル パーシャルデンチャー)を製作する上で咬合平面・力
のコントロールそして口腔内における調和を考慮しなければならない
が、金属床製作においては高度な技術や設備が必要な為、サベイドクラ
ウン及び人工歯排列、レジン重合に関しては自身で行い、金属床製作は
信頼のおけるパートナーラボへの製作依頼を行っています。 その為、サ
Beaux Arts dental lab co.,ltd
ベイドクラウン & RPD 製作をチェアサイドから依頼された場合にそれ
ぞれの作業を担当する術者が最善を尽くして同じゴールを共有し、製作
する事が重要であると考えています。 本講演では、RPD 設計を考慮し
たサベイドクラウンの製作法,印象・支台歯形成についてのキーポイン
トを織り交ぜながらお話をさせて頂きたいと思います。
<川島 哲 先生>
17:45~18:40
タイトル
PSD 設立20周年で、本協会は何を目指すか!
1991年 PSD 設立準備委員会を設立して、1994年8月28日に、
東京八重洲富士屋ホテルで結成式を挙行し現在に至っている。
これまで本協会は「補綴構造設計」の普及と「補綴構造設計士」の普及
活動を目指して来た。
ところで、現在の口腔環境は変化し、従来からあるクラウンブリッジワ
ークそしてインプラント含めて様々な補綴装置が複雑に絡み合う。
日本補綴構造設計士協会
会長
そして、超高齢により多くの組織を失うリスクを、どの様な形で欠損補
綴を再構築(生体模倣)するかの Bio Mimetic デザイン“力”が問われ
ている。
歯科界の現実は「デンチャー介護士」
「デンチャーデザイナー」含めて、
超高齢社会での役割にポジションをシフトしていく。
そこで、今回はアンチエイジングを視座し永続性( Longevity)ある
“Denture Designer”の実際を供覧し、本協会は何を目指すかを提案し
たい。
2015 年 8 月 30 日(日)
<丸茂 義二 先生>
9:30~10:30
タイトル
補綴設計の醍醐味
補綴治療は,欠損した歯や歯周組織・顎堤を補い,それ以上の欠損の防
止と顎機能の回復と維持が可能な補綴物の設計が出来て完成する。個々
の患者に合わせてこれを実現出来るようにする事こそ補綴設計の醍醐味
である。
丸茂研修会
<岩渕 一文 先生>
10:35~11:25
タイトル
パーシャルデンチャー設計における前処置の必要性
超高齢時代に突入した現状でニーズが高まるであろう患者可撤式の部分
床義歯や総義歯が、インプラントに次ぐ B プランに位置することが多い
いように思われる。
しかし、歯科医師とのコミュニケ―ションを取りながら治療計画に沿っ
て行われる前処置としてのクラウンブリッジと欠損補綴であるパーシャ
ルデンチャーをどのように考えるかで、その完成度は A プランと思える
デンタルパロアルト
程、格段に高まる。
今回、一口腔単位でのクラウンブリッジとパーシャルデンチャーをどの
ように考え融合していくかをお話ししたいと思います。
<佐藤 幸司 先生>
コーディネーター
11:45~12:05
タイトル
義歯の咬合を考える
歯科治療に於ける咬合は、有歯顎補綴や無歯顎補綴またインプラント補
綴においても、いわゆるターミナルケアーの分野であると考える。総義歯の
咬合とは、全ての歯牙が喪失した口腔内に調和した口腔機能の回復のた
めの人工歯排列と義歯床を活用して、機能と患者の顔貌に調和した自然
美の回復歯科治療である。総義歯の咬合は、断片的な一時期だけでなく
無歯顎治療の咬合をより深く理解するには、患者の一生涯を通じた咬合
論として乳歯列期、混合歯列期から永久歯列期の口腔を良く理解し観察
による分析が必要と考える。今回のPSD20周年記念学術大会では、
佐藤補綴研究室
咬合平面の設定基準と人工歯排列における力学的・生理学的な考察につ
いて、皆様と一諸に考えてみたい。
2015 年 8 月 30 日(日)
特別記念講演
<桑田 正博 先生>
12:10~12:30(一部)
タイトル
13:30~15:15(二部)
これまでの歯科、そしてこれからの歯科を考える
修復治療とは「そこにあるべき“姿”をそこに創生する」ことである。
私達歯科人は、口腔の失われたところを適切な修復技法を立案し、適切
な材料を選択して修復治療にあたることになります。生体親和性の高い
材料で“あるべき姿”に創生される修復装置は、健全な咀嚼機能、発音
機能、審美性、清掃性そして修復装置としての強度を保証することで、
長期にわたって(ロンジェビティー)歯科的健康が維持されます。
クワタカレッジ
日本補綴構造設計士協会
設立20周年、この機会に「修復装置のある
べき姿、そしてこれからの歯科のあるべき姿」を発展的に考えてみたい
と思います。