女性部会 平成 22 年度事業報告 平成22年度事業実施計画に基づき、総会・研修会・ブロック別懇談会・体験学習会・交流会を開 催。女性部会の当面の目標である自己啓発活動・交流の場を持つ・イメージアップ活動等の主旨に沿 って次のとおり事業を実施した。 1.第12回総会開催 「少子高齢化の現状及び人材の確保・定着対策など建設業の構造改革への対応を考慮した時、女性 の戦力化や女性視点の積極的活用が、建設業においても重要課題となり、今後女性のネットワーク化 を図り、21世紀における魅力ある建設業への課題、当面する問題について、女性ならではの発想と 感覚で諸活動を行う」ことを目的に会を結成し、12年目を迎えた。 6月11日朱鷺メッセ国際会議室において、多数の方々(338名)の参加を得て総会を開催。片 桐部会長は、挨拶の中で「建設業界は、とても厳しい情勢にあります。大変だ、大変だと言っても始 まりませんが、現実的に仕事が無いという中で、どうやっていこうか、ということが、業界全体の状 況であると思っています。今日は、逆境の乗り越え方、こうすれば気持ちが明るくなるという話をし たいと思います。逆境ではよく、成功するには3つのカギがあると言われています。 「よく勉強する、 プラス発想がよい、夢を持つ」などですが、私は、プラス発想をする前に、マイナス発想をすること も良いのではないかと思っています。大変な目にあったとき、なにくそ、と思うためには、もっと悪 いことを想像し、例えば自分が病気だったらどうだろう、などと考えると、まぁいいか、と思えるよ うになり、気持ちが少し楽になるような気がします。ですから、大変なときにはもっと悪いことを想 像し、楽しく生きていれば良いことがあるかもしれない、というような気持ちで乗り越えれば良いと 思っています。今日はワールドカップの開催日です。昨日のテレビで、ワールドカップを南アフリカ で開催するのは非常に画期的だという話をしており、アパルトヘイトの人種隔離政策があった歴史を 考えると、本当にそうだと思いました。その中で、カメルーンの選手の、サミュエル・エトーという 若い青年は、頑張ってサッカー選手になり、1億円を寄付し財団を作り、まったく食べるものもない、 親もいない子供達にサッカーができるよう、教育しているそうです。これは、凄いことだと思うので す。彼は、非常に貧しく、逆境の中で、サッカー選手が国の英雄になっているのをテレビで見て、サ ッカーを始めたという話で、一人の人間が大変な中でも夢を持って頑張っていくということは、道を 切開いていくことに繋がっていくのだな、と思って聞いていました。今日は、会社から時間を貰って 来ていると思いますが、その中で、何かを掴み取って帰っていただけたら、と思います。新潟県の女 性部会は、全国的に見ても、一番元気のある女性部会です。これからも、家庭や会社、世の中を明る くしていく、縁の下の力持ち的なパワーを秘めている私たち女性が、頑張っていければと思っていま す。 」と呼びかけた。 続いて、藤田副会長から「研修会や講演会、会員の交流など様々な活動を行われ、なかでも小学生 を対象とした「盲導犬お話し会」や「折り紙建築」は、社会貢献活動として、また建設業のイメージ アップ活動として、全国からも高く評価されている。少子高齢化や男女共同参画社会の形成等、社会 全体で女性の活躍の場が増えており、それぞれの個性や能力を十分に発揮することができる雇用環境 の整備に向けて、私どもが一層認識を深めることは勿論ですが、女性部会の皆様方からもより積極的 な活動を展開していただきたい。 」と挨拶があった。 議事では、平成21年度事業報告及び平成22年度事業計画について、山田副部会長から報告が行 われ、原案のとおり承認された。 引き続き、本間新潟労働局雇用均等室長から「新潟県で生きていく人たちの安全のためには、しっ かりとしたインフラ整備や、個人の住宅、共同の施設がとても大切だと思っています。これらが適切 に提供され、維持されていきますように、皆様にもこれからも色々なかたちで意見を出し合っていく ことを、お願いしたいと思っております。 」と激励の言葉が寄せられ、総会終了後、作家の藤沢周氏を 講師に招き、 「あなた自身への恋文」と題して記念講演会が行われ、新潟弁を交え、 「自分自身を労わ り、失わず、自分自身に対して常にエールを送れるような、女性のパワーに期待しています。 」と講演 され、盛会のうちに終了した。 2.ブロック別懇談会 「交流の場を持つ」ことを目的に、開催。 ①「地域拡大幹事会」 (上越地区) 11月9日、上越建設会館にて、トータルカラーアドバイザーの飯塚むつこ氏を講師に招き、 イメージカラーについての講演を開催。二部構成で、第一部「上杉謙信・直江兼続のイメージカ ラー戦略」 、第二部「私たちに役立つイメージカラー戦略」と題しご講演いただき、視覚効果や色 の与える印象、色が持つイメージと、セルフプロデュースのための色選びについて勉強した。参 加者は、幹事、上越管内会員等計42名。 3.体験学習会(イメージアップ活動) ①「みんなで作ろう折り紙建築」 親子を対象に、立体折り紙建築の制作過程を通して、物を造る仕事の尊さや、建設業という仕 事の素晴らしさを理解していただき、 建設業のイメージアップを図ることを目的に、 7月31日、 43名の参加者を得て、村上建設会館で開催した。講師の木原隆明氏は、海外でも巾広く活躍さ れており、日本の折り紙の繊細さと立体建築を合体させた作品に、子供も大人も時間を忘れて取 り組んでいた。 ②「盲導犬お話し会」 小学生を対象に、 「総合学習」のカリキュラムの支援と平成14年に「身体障害者補助犬法」が 制定されたことから、障害者に対する理解促進に寄与し、 「子供たち・障害者等すべての人に優し い福祉住環境」について考える契機となることを目的に、7月6日柏崎市立二田小学校、9月1 日柏崎市立米山小学校・鯨波小学校計89名の参加を得て開催した。 「新潟県盲導犬ユーザーの会」 の田代弘子さんと盲導犬「デュランタ」を講師に招き、デュランタとの出会い、日常生活の事等、 健常者顔負けの奮闘振りを披露され、子供たちからは「一番困った事は…」「一番の思い出は…」 等々の質問が寄せられ、田代さんは、分かり易く回答されていた。 健常者だけでなく、障害者に優しい街づくりを通して、子供たちの、建設業に対する理解の促 進に少しでも寄与できたと思う。 4.幹 事 会 ①幹事研修会 10月5日に、国土交通省で昨年度から実施している「建設業と地域の元気回復助成事業」に 採択された関川村で、幹事研修会を開催。関川村村長の平田大六氏を講師に、 「建設業に期待する 地域づくりへの取り組み」 についてご高話いただいた後、 街づくりについて意見交換を行なった。 その後、関川村役場を中心に整備されている町並みを、村長さんが作成した街並みマップを見な がら散策。続いて、現在大改修を行っている国の重要文化財に指定されている渡辺邸に入り、工 事担当者から説明を受けながら邸内を見学した。渡辺邸の改修は6年かかる工事で、現在3年目 に入っており、柱を接いでいる様子や屋根瓦を外した様子を見ることができた。次の改修は15 0年後とのことで、とても貴重な体験学習ができた。 ②幹事会 5月19日、16名が出席して、新潟県建設会館中会議室で開催。平成22年度活動計画につ いて協議した後、柴田光栄氏を講師に招き、立派な人間を目指し、常に周囲の人間との関わりを 大切にする江戸の人達の生き方について 「今求められる江戸商人の知恵 「江戸しぐさ」 」 と題して、 ご高話いただいた。 3月9日、17名が出席して、ホテル日航新潟で開催。平成22年度活動状況・23年度事業 計画(案)について協議した後、片桐部会長より「わが社の女性社員教育について」と題して、 ご高話いただいた。 5.交流の場を持つ 6月11日、ホテル日航新潟において、女性部会総会終了後、講師の藤沢周氏を囲み、女性・青年 両部会の幹事が情報交換を行ない、活動の充実及び連携強化を図ることを目的に交流会を開催した。 今後は、事業運営の充実と活動を積極的に取り組んでいきたい。 6.その他 ㈳新潟県建設業協会が実施している高校生の現場見学会・小学生の現場見学会・作文コンクールの 選考会・建設写真コンテストの選考会等の雇用改善事業に参加。 その他、㈳新潟県建設業協会常置委員会(総務委員会、構造改善委員会)に参加。
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