『 ポーラ化成工業株式会社 様 』

特集
印刷から出力へ
Part 3 帳票ソリューション・ユーザー事例
ポーラ化成工業株式会社
「コスト競争力の強化」と「モノづくりの進化」に取り組む中、
UT/400-iPDCを中心に帳票基盤を整備
COMPANY PROFILE
ポーラ化成工業株式会社
本 社:神奈川県横浜市
装置を導入したのを受けて、その新し
億円、海外比率 13%)
。
い運用に合うシステムへの変更を行っ
研究開発については、グループの強
た。また 2014 年には、旧・静岡工場
設 立:1940(昭和15)
年
みである「エイジングケア」と「ホワ
の袋井工場への統合に伴う情報システ
資 本 金:16億円
イトニングケア」を重点領域として、
ムの改修も行っている。
従業員数:1032名
(2013年12月)
事業内容:化粧品の開発・生産
http://www.pola-rm.co.jp/
株式会社ポーラ・オルビス
ホールディングス
資源の集中化に取り組んでいる。その
成果は、IFSCC(国際化粧品技術者会
連盟)の世界大会においても実証され、
昨年のパリ大会では栄誉ある最優秀賞
帳票システムの再検討で
重視した 3 つの項目
(口頭発表基礎部門)を受賞した。受
生産管理システムからの帳票印刷
設 立:2006年
賞はこれで最優秀賞 5 回を含め計 7 回
は、従来、メインフレームにつながる
資 本 金:8100億円
になる。
ホストプリンタと連帳プリンタで行っ
一方、生産のほうは、
「コスト競争
てきた。それらを Infor LX の導入時に
本 社:東京都中央区
グループ売上高:1980億9400万円
(2014年12月)
従業員数:76名
(2014年12月)
http://www.po-holdings.co.jp/
「コスト競争力の強化」と
「モノづくりの進化」の中で
110
る(2014 年末現在の売上高は約 1980
力の強化」と「モノづくりの進化」へ
廃止し、富士ゼロックスのモノクロ・
向けてまい進中である。その取り組み
カット紙プリンタ「DocuPrint 340A」
を情報システム分野で見ると、2010 年
を約 50 台採用している。 に、長年使用してきたメインフレーム
「元々、事務用に富士ゼロックスの複
を IBM i へダウンサイジングし、同時
合機を使っていたので、運用管理面を
に、メインフレーム上で稼働させてき
考慮して、プリンタも同じメーカーに
た自社開発の生産管理システムを、イ
揃えたいという意向がありました」と
大阪へ向かう東海道新幹線が静岡県
ンフォアジャパンの統合ERPパッケー
鈴木氏。
の掛川駅を過ぎると、左に「POLA」
ジ「Infor LX」へ切り替えている。
Infor LX からの出力は当初、プリン
の青い文字と白く細長いスマートな建
「従来の生産管理システムは、サブシ
タとの間にプリントサーバー(PC サー
屋が目に飛び込んでくる。それが今回
ステムごとに個別最適を追求したもの
バー)を置く構成で行っていた。し
レポートするポーラ化成工業の袋井工
であったため、管理が煩雑になってい
かし、Infor LX 搭載の IBM i が遠隔地
場である。
ました。それを全面的に見直し、シス
(県外のデータセンター)にあり、プ
ポーラ化成工業は、化粧品を中心に
テム全体を統合的かつ効率的に管理
リンタのほうは工場に配置されていた
「美と健康」に関わる事業を幅広く展
できる全体最適な仕組みを検討した結
ため、
「印刷ジョブがうまく転送され
開するポーラ・オルビスグループの研
果、Infor LX を選定しました」と、情
ず、プリントできないトラブルが少な
究開発と生産を担う会社。そのポーラ・
報システム室の鈴木由紀子氏はパッ
くない頻度で発生していました。中に
オルビスグループでは現在、
「2020 年
ケージ選定の理由を述べる。
は、業務に影響を及ぼすこともありま
のグループ売上高 2500 億円、海外比
2011 年には、化粧品製剤の生産か
した」と鈴木氏は振り返る。また、工
率 20%」を目指して計画を推進中であ
ら充填、包装までを一貫処理する最新
場側で計画的な停電を行い、その後に
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