「イギリス文学・絵画・イタリア」−春学期レポート イギリス文学と絵画(写真、版画、書物の挿絵なども含む)/ イタリアとの関係に関して、 具体的な作品を対象としてレポートを作成する。 たとえば− 文学テクストを source とした絵画作品について、source の利用の仕方、視点の違いなど を、比較する。例:聖書中のエピソードの絵画化 逆に、絵画など芸術作品を対象として創られた文学テクストに関して、作者がどのよう にその作品をとらえているかを分析する。例:ブリューゲル「イカルスの失墜のある風 景」と W.H. Auden の詩、”Musée des Beaux-Arts”の比較 挿絵入りの文学作品(小説、詩、旅行記など) 、詩画集(詩と絵画、写真、版画などを組 み合わせて編集された書物)などの書物における、テクストと挿絵との関係について、 具体的に論じる。 Shakespeare 劇(あるいは他のルネサンス文学)におけるイタリアのイメージ 〈注意〉 秋学期の最初の授業日に提出するとともに、各自自分のレポートについて短いプリゼン テーションをしてもらいます。 レポートは図版を含んで、3000∼4000 字程度。 利用した参考文献リストを付すとともに、他の文献を引用あるいは参照した箇所には正 確に註をつけること。 〈参考文献〉 Altick, Richard D., Paintings from Books: Art and Literature in Britain, 1760-1900 (Columbus OH: Ohio State UP, 1985) Thomas, Anabel, An Illustrated Dictionary of Narrative Painting (London: John Murray, 1994) Reid, Jane Davidson, The Oxford Guide to Classical Mythology in the Arts, 1300-1990s, with the assistance of Chris Rohmann, 2 Vols. (Oxford: OUP, 1993) Marrapodi, Michele, et al., eds., Shakespeare's Italy: Functions of Italian Locations in Renaissance Drama (Manchester: Manchester UP, 1993) Lievsay, John L., The Elizabethan Image of Italy (Washington, D.C.: Folger Shakespeare Library, 1964) Hodnett, Edward, Image & Text: Studies in the Illustration of English Literature (London: Scolar, 1982) Muir, Percy, Victorian Illustrated Books, rev. edn (London: Portman Books, 1985) 『物語る絵 19世紀の挿絵本』 (町田市立国際版画美術館、1989)
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