【 ごみ焼却炉用油圧シリンダのご紹介 】 1.概 要 ごみ焼却炉用油圧シリンダとは?ごみ焼却施設で大きな出力が必要とされる重要な各設備の機器で 駆動装置の動力源として使用されている油圧シリンダです。 油圧シリンダが使用されている、ごみ焼却施設の代表的な装置について簡単にご説明します。 1) ごみ投入扉およびダンピングボックス(次項①~③参照) ごみ収集車がプラットホームに入り、ごみ投入扉前で待機すると自動的にごみ投入扉が開き、 ごみが容易にピット内に投入できる設備で、この扉は油圧シリンダの駆動力によって開閉され ごみ収集車が投入に際してスムーズな動作が得られる様になります。 また、一般の持ち込みごみでパッカー車とよばれるごみ収集専用車でない場合は、ダンピングボ ックスに一旦ごみを排出し、油圧シリンダの跳ね上げ力によってごみピットへ投入されます。 2) ブリッジ除去装置(次項④参照) ごみがホッパーに投入されると、ごみの性状は不確定要素が多い為、ホッパーブリッジの発生 のしにくい末広がり形状の構造を採用しても、運転中ごみ相互間の複雑な分布作用によって堆 積することがあります。そこで、ホッパー内に設けたブリッジ除去板を油圧シリンダの駆動に よりブリッジが除去されます。 3) 燃焼装置:給じん装置(次項⑤参照) ホッパーからのごみを油圧シリンダの往復駆動により、炉内に安定供給するもので、ごみ供給 量は油量の調整により連続無段速度制御で行うことがでます。 4)燃焼装置:火格子(次項⑥参照) ごみを乾燥させ完全に灰化する設備で、動作としては連続的なごみの攪拌、反転、もみほぐし を行うとともに、火格子面上のごみを乾燥、燃焼させ、その後の灰及び不燃物を灰出し設備へ 排出させる為に油圧シリンダにて揺動させることにより一連の機能を持たせる事ができます。 5)燃焼装置:灰押し出し装置(次項⑦参照) 火格子上で完全燃焼された灰が後端の灰落下管を通って灰押し出し装置へ落下します。加湿し 冷却された灰は、油圧シリンダの駆動により次工程(灰分離機、灰溶融炉等)へ排出されます。 6)その他の設備 その他の油圧シリンダが装備されている設備は、ごみ又は灰クレーンバケットの開閉装置、 可燃性粗大ごみを破砕する切断機、または破砕機、灰を定量落下させるプッシャー、送風機の ダンパ駆動装置などがあります。 以上の様にごみ焼却施設では油圧シリンダが多く使用されています。 尚、焼却炉の種類は、ストーカ式焼却炉、流動床式焼却炉、ロータリーキルン式などがあります。 (参考) * 次項(2/3)に油圧シリンダの主な使用個所①~⑦を簡単に図示します。 1/3 2/3 2. ごみ焼却炉用油圧シリンダ(納入事例参考図面) 給じん装置用油圧シリンダ S-1TC140x112x14B2400BDA-TNJS ホッパーゲート or ブリッジ解除装置 or 灰押出装置等用油圧シリンダ FF-SE-1CA80BB425ABD-TN シールダンパ用油圧シリンダ FF-SE-1CA125CN500AOD-IJ FDダンパ駆動装置用センサ付き油圧シリンダ SNE-1TA50B14N200AOC-TJ ※焼却炉用油圧シリンダはタイロッド式標準品に一部特殊要素を入れた構造で多く使用されています。 3.主な用途名称 ゴミホッパーゲート、ゴミフィーダー、ダンピングボックス、ブリッジブレーカー、ブリッジ解除 装置、給塵装置、火格子、中間埋火扉、燃焼ストーカー、後燃焼ストーカー、かみならしプッシャ ー、雑芥供給プッシャー、キルン供給プッシャー、二重ダンパー、乾燥ストーカー、後燃焼、灰排 出回転用、灰排出移送、灰押出装置、灰出しゲート、等 4.お問合せ ・ごみ焼却炉用油圧シリンダについてのご要望等ご座いましたら、 営業担当へお申し付け下さい。 3/3
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