ボイラー及び第一種圧力容器性能検査基準 ボイラー開放検査基準 検査項目 1 検 本体の検 査 査 の 方 法 判定基準 次による方法によるほか、必要があると認められる 場合には 、試験 圧力 を最高使用圧力と同じ圧力とし、3 0分以上保持する水圧試験を行うものとする。 また、割れ、腐食等の有無を確認するために必要な 場合は、保温材等の被覆物を取り除いて確認する。 ( 1) 本 体 の 割 ① れ、漏れ 本体の内外部のほか、締付けボルト、煙管若しく は水管の管端、ステーの溶接取付部又は鋳鉄製ボ ・ボイラー構造規格 (平成15年厚生労働 イラーのセクション等の割れの有無について、目視、 省 告 示 第 197号 。 以 下 ファイバースコープ等により確認する。 この表において「構造 割れの疑いのある場合は、超音波探傷器等によ 規 格 」 と い う 。 ) 第 1編 り確認する。 ② 管取付部、溶接継手及び穴について漏れの痕跡 2 編 に 適 合 し て い る こ の有無を目視により確認する。 ③ 第 2 章 、 第 43条 及 び 第 と。 鋳鉄製ボイラー、貫流ボイラーについては、上記 の水圧試験を行い、漏れの有無を確認する。 ( 2) 本 体 の 腐 ① 食、摩耗 本体内外部のほか、ステー、掃除穴等、ふた板、 ・ 構 造 規 格 第 1 編 第 2 煙管・水管又は締付け金具等の腐食について目視、 章 、 第 43条 及 び 第 2 編 ファイバースコープ等により確認する。 に適合していること。 腐食等による著しい減肉が見られる場合は、超音 波厚さ計等により確認する。 ② 鏡板若しくは炉筒のフランジ、火室の水脚部又は ステー取付部等のグルービングの有無を目視等に より確認する。 ③ 廃熱ボイラーのガス接触部に磨耗がないことを目 視により確認する。 (3)本体のラ ボ イ ラ ー の 高 温 と な る 部 分 lこ つ い て 、 ラ ミ ネ ー シ ョ ・ 構 造 規 格 第 1 編 第 2 ミネーショ ン、ブリスター又ははがれの有無を目視等により確認 章及び第2編に適合し ン、ブリスタ する。 ていること。 ー又ははが れ ( 4) 本 体 の 過 ① 火炎又は燃焼ガスに接触する胴底部の膨出、炉 ・ 構 造 規 格 第 1 編 第 2 熟、膨出又 筒又は火室の変形、水管又は煙管の膨出、わん曲 章及び第2編に適合し は変形 等の有無を目視等により確認する。 ② 炉筒の変形等については、必要に応じて水圧試 験により確認する。 ていること。 2 燃焼装置 次の燃焼装置の損傷等の有無を確認する。 ① ・ 改 修 が 必 要 な 損傷 等 燃焼室、炉壁、バーナタイルの損傷の有無を確認 がないこと。 する。 ② バ ー ナ 又 は 点 火 装 置 の 破 損又 は変 形の 有 無を 確 認する。 ③ 3 自動制御 装置 火格子又はストーカの損傷の有無を確認する。 次 の事 項を含め自 動制 御装置 の機 能の異常の有無 ・ 構 造 規 格 第 8 4 条 及 を確認する。 ① び 第 85条 に 適 合して 水 位 検 出 器 の 水 銀 ス イ ッ チ 、 電 極 等 の 部 品 に 損 いること。 傷がないことを目視等により確認する。 ② 火炎検出器の機能の不良又は劣化の有無を目視 等により確認する。 ③ 燃料遮断装置の機能の不良の有無を目視等によ り確認する。 4 附属品及 附属晶の分解整備が良好に行われているか確認す び附属装置 るとともに、安全弁その他の附属品等について、機能 の異常がないことを目視等により確認する。 (1)安全弁、 逃がし弁又 安全弁等について、損耗、腐食その他の異常の有無 ・ 構 造 規 格 第 62条 か ら を確認する。 第65条及びボイラー は逃がし管 則 第28条に適 合し て いること。 (2)圧力計、 機能、表示の不良がないことを目視により確認する。 ・ 構 造 規 格 第 66条 か ら 水高計、温 第68条及びボイラー 度計 則 第28条に適 合し て いること。 (3)水面計、 機能不良がないことを目視により確認する。 水柱管等 ・ 構 造 規 格 第 69条 か ら 第72条及びボイラー 則 第28条に適 合し て いること。 (4)蒸 気止 め ① 弁、吹出し 装置及び手 蒸 気 止 め 弁 等 の 損 耗 等 機 能 不 良 が な い こ と を 目 ・ 構 造 規 格 第 73条 か ら 視等により確認する。 ② 動ダンパ等 第 83条に 適合 している 吹 出 し 装 置 等 の 損 耗 の 有 無 を 目 視 等 に よ り 確 認 こと。 する。 ③ 空気調節機構の破損又は曲がり等の有無を目視 等により確認する。 (5)過熱器、 節炭器 過熱器又は節炭器の管寄せ、管の損耗の有無を目 ・ 構 造 規 格 第 1 編 第 2 視等により確認する。 章に適合しているこ と。 5 その他 ボ イ ラ ー 室 、 ボ イ ラ ー の 据 付 基 礎 、 屋 外 設 置 の 配 管 ・ ボ イ ラ ー 則 第 2章 第 3 等が適切に設置されていることを目視等により確認す 節 及 び 第 28条 に 適 合 る。 備 考 していること。 ( 1) 腐 食 等 に よ り 、 耐 圧 部 の 残 厚 が 構 造 規 格 第 1編 第 2 章 又 は 第 2 編 に適 合 し ない場 合には、最高使用圧力を低下させる措 置を講じることを条件に当該 規格に適合していることを確認できれば、有効期間を更新しても差し支えな いこと。 ( 2) 構 造 規 格 第 86条 の規 定に よ る 適 用 の 特 例を 受 け た ボ イラ ー に つ い ては 、 その特例を行った構造規 格の 規定に関する検査の実施に代えて、適用の特 例を受けた際の条件に適合していることを確認すること。 第一種圧力容器開放検査基準 検査項目 1 検 本体の検 査 査 の 方 法 判定基準 割れ、腐食等の有無を確認するために必要な場合 は、保温材等の被覆物を取り除いて確認すること。 ( 1) 本 体 の 割 れ、漏れ 次のような割れ、漏れがないことを目視、ファイバ- ・ 圧 力 容 器 構 造 規 格 スコープ等により確認する。 ① ボ イ ラ ー ( 開 放 検 査 ) の 1 の ( 1) の 項 目 ( ボ イ ラ ー 省 告 示 第 196号 。 以 下 に 限るものを除く。)の割れ、漏れ この表において「構造 ② ジャケット部のすみの丸みの部分の割れ、漏れ 規格」という。)第1編 ③ ステンレス製等の容器で耐圧部の応力腐食割れ 第2章に適合している 又は継手その他の加工部の割れ ( 2) 本 体 の 腐 (平成15年厚生労働 ④ クラッド鋼製の容器の合せ材の割れによる貫通し ① ボ イ ラ ー ( 開 放 検 査 ) の 1 の ( 2) の 項 目 ( ボ イ ラ ー 食、摩耗 こと。 ・構造 規格 第1編 第2 に限るものを除く。)の腐食、摩耗がないことを目視、 章 に 適 合 し て い る こ ファイバースコープ、超音波厚さ計等により確認す と。 る。 ② 貫通 し又は その 恐れの あるグル ーピン グが ないこ とを目視等により確認する。 ③ 撹拝機その他の附属装置、締付け用ボルト、蒸気 吹込み内管の付近等の磨耗がないことを確認する。 (3)本体のラ ボイラー(開放検査)の1の(3)の項目のラミネーショ ・ 構 造 規 格 第 1 編 第 2 ミネーショ ン若しくはブリスター又ははがれがないこと を目視等に 章 に 適 合 し て い る こ ン、ブリスタ より確認する。 と。 ー又ははが れ ( 4)本 体 及 び 本体及びふた板のほか、次の変形等がないことを目 ・ 構 造 規 格 第 1 編 第 2 ふた板の変 視により確認する。 章 及 び 第 67条 に 適 合 形 ① 底板、側板等平板部分に内圧による変形 していること。 ② 二重構造の容器、肉厚の薄いステンレス鋼製容 器の変形 ③ ふた板の締付け用クラッチ又は放射アームの損 傷、変形等 2 附属品等 ボ イ ラ ー ( 開 放 検 査 ) の 4 の ( 1) 及 び ( 2) 並 び に 5 の ・ 構 造 規 格 第 1 編 第 4 項目を準用する。 章及びボイラー則第6 5条 に 適 合 し て い る こ と。 備 考 ボイラー(開放検査)の備考欄を準用する。 ボイラー運転時検査又は停止時検査基準 検査項目 1 検 本体の検 査 (1)割れ、腐 査 の 方 法 判定基準 割れ、腐食等の有無を確認するために必要な場合 ・ ボ イ ラ ー 構 造 規 格 は、保温材等の被覆物を取り除いて確認すること。 ① 食等 (以下この表において 本体外面に割れ、腐食、グルービング、ラミネーシ 構造規格」という。) ョ ン 、 ブ リ スタ ー 又 は は が れ が な い こ と を 目 視 等 に よ 第1編第2章、第43条 り確認する。 ② 及び第2編に適合して 必 要 な 板 厚 が あ る こ と を 確 認 す る た め 、 保 全 管 理 いること 基 準 とし て 測 定 した 記 録 を 確 認 す る と とも に 、 最 も 腐 食 のおそれの ある部 分について超音波厚さ計により 確認する。 (2)漏れ ボイラー本体、マンホール、掃除穴等の漏れの有 無を目視により確認する。 (3)過熱、膨 本体外部に過熱、膨出又は変形がないことを目視 出又は変形 2 等により確認する。 燃焼装置 次 の 事 項 に つ い て 、 の ぞ き 窓 か らの 目 視 等 に よ り 検 ・改修、取替えが必要 査する。 ① 燃焼状態の異常の有無 ② 燃焼室の炉壁、バーナタイル等の損傷の有無 ③ バーナ又は点火装置の損傷の有無 ④ ボ イ ラ ー 本 体 、 煙 道 の ケ ー シ ング 等 の ガ ス 漏 れ 又 な損傷等がないこと。 は損傷の有無 3 自動制御 ① 装置 各種検出器等の作動機能テストの記録との照合 ・ 構 造 規 格 第 84 条 及 により異常がないことを確認する。 ② 水 位 検 出 器 の 取 付 部 等 か ら 漏 れ が な い こ と を 目 いること。 視により確認する。 ③ 圧力(温度 )制限器、圧力(温度 )調節器の取付部 等から外部への漏れがないことを目視により確認す る。 ④ び 第 85条 に 適 合して 燃料遮断弁から漏れ又はその外面に損傷がない ことを目視により確認する。 4 附属品 (1)安全弁、 ① 逃がし弁、 逃がし管 安 全 弁 等 の 維 持 管 理 の 記 録 と の 照 合 に よ り 異 常 ・ 構 造 規 格 第 62条 か ら がないことを確認する。 ② 第 65条に 適合 している 安 全 弁 等 か ら 漏 れ 又 は 外 面 の 損 傷 が な い こ と を こと。 目視等により確認する。 ③ 熱媒ボイラーの安全弁の排気管に損傷がないこと を目視により確認する。 (2)圧力計、 水高計、温 機 能 、 表 示 の 不 良 が な い こ と を 目 視 に よ り 確 認 す ・ 構 造 規 格 第 66条 か ら る。 第 68条に 適合 している 度計 こと。 (3)水面計、 水柱管等 機 能 、 表 示 の 不 良 が な い こ と を 目 視 に よ り 確 認 す ・ 構 造 規 格 第 69条 か ら る。 第 72条に 適合 している こと。 (4)蒸 気止 め 5 蒸 気 止 め 弁 等 か ら 外 部 へ の 漏 れ が な い こ と を 目 視 ・ 構 造 規 格 第 77条 か ら 弁、吹出し により確認する。 第 83条に 適合 している 装置等 ・吹出し装置等の外部に著しい損傷がないこと。 こと。 その他 ① ボイラー室、ボイラーの据付基礎、屋外設置の配 ・ ボ イ ラ ー 則 第 2 章 第 管等が適切に設置されていることを目視等により確 3 節 及 び 第 2 8 条 に 適 認する。 ② 振動、異常音等がないことを確認する。 合していること。 第一種圧力容器運転時検査又は停止時検査基準 検査項目 1 本体の検 査 (1)割れ、腐 食等 (2)漏れ 検 査 の 方 法 判定基準 割れ、腐食等の有無を確認するために必要な場合 ・ 圧 力 容 器 構 造 規 格 は、保温材等の被覆物を取り除いて確認すること。 第1編第2章に適合し ボイラー(運転時検査又は停止時検査)の1の(1)の ていること。 項目(ボイラーに限るものを除く。)により確認する。 ボイラー(運転時検査又は停止時検査)の1の(2)の 項目(ボイラーに限るものを除く。)により確認する。 (3)変形 本体外部に変形がないことを目視等により確認す る。 ふた板の締付け用クラッチ又は放射アームにゆる み、接触不良等の有無を確認する。 2 附属品等 ボイラー(運転時検査又は停止時検査)の4の(1)及 圧力容器構造規格 ぴ ( 2) 並 び に 5 の 項 目 を 準 用 す る 。 ( ボ イ ラ ー に 限 る も 第 1 編 第 4 章 及 び ボ イ のを除く。) ラ ー 則 第 65条 に 適 合 していること。
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