2014 年度 BCOJ ボード委員会 活動報告 2015 年 1 月 ビール酒造組合 国際技術委員会 議長 相澤 正幸 2014 年度のビール酒造組合国際技術委員会(Brewery Convention of Japan、以下 BCOJ)ボード委員会 の活動につきまして、以下のとおりご報告いたします。 記 2014 年度の国際技術委員会は、下記のメンバーで活動した。 議 長 相澤 正幸 (アサヒビール株式会社) ボード委員 中村 剛 (サッポロビール株式会社) 岡 賀根雄 (サントリービール株式会社) 2014 年 3 月まで 秀島 誠吾 (サントリービール株式会社) 2014 年 4 月より 横山 昌人 (キリンビール株式会社) 金城 正吉 (オリオンビール株式会社) 2014 年 9 月まで 平良 昭 (オリオンビール株式会社) 2014 年 10 月より 分析委員長 樋田 嘉典 (サントリービール株式会社) プログラム委員長 丸橋 太一 (サントリービール株式会社) ビール酒造組合審議役 島田 和彦 蜂須賀 事務局長 岸本 徹 2014 年 9 月まで 正章 2014 年 10 月より (アサヒビール株式会社) 【活動内容】 本年度も、BCOJ 活動の目的の実現に向けて取り組み、国際技術委員会を 4 回、分析委員会を 9 回、 プログラム委員会を 6 回開催した。 <BCOJ 活動の目的> 1. ビール醸造及び関連産業に於ける原料、資材、生産物を評価するための分析法の統一 2. ビール製造技術者相互交流による科学的、技術的研究の促進 3. 同様の目的を持つ他の国外及び国内の組織との協働 1. 海外関連団体との技術交流 (1) ASBC(American Society of Brewing Chemists)Annual Meeting への参加 BCOJ 議長、分析正副委員長・委員、担当審議役、事務局長にて、ASBC 年次大会(2014 年 6 月 4 日(水)∼7 日(土)、Chicago, Illinois, U.S.A.)に参加し、ASBC ボードメンバーや参加者らと技術交流を 行なった。 本大会では、2013 年度 BCOJ 共同実験結果について、大内分析委員よりポスター発表を行なった。 また、ASBC との協働契約(DECLARATION OF COOPERATION BETWEEN BCOJ & ASBC)の更改に ついて打ち合わせ 11 月の BCOJ 大会来訪時に、再締結を結んだ。 Brewing Summit 終了後、Cargill 社の Sheboygan 工場、カーギル社本社(Minneapolis)を訪問し、製 麦やモルトの現状と課題について、議論を行った。 ASBCnet より引用 ASBC 議長(Dr.Tom Shellhammer) との交歓 ASBC メンバーとの交流 Cargill 社本社訪問 (3) BCOJ 年次大会の開催と ASBC 議長の招聘 また、第24回年次大会を11月に開催し、加盟各社、関係官庁、企業等から延べ約220名が参加した。 本年度も、年次大会での発表∼懇親会を通じて、魅力的な商品の開発や美味しさの実現、安全の確保等 に関する技術的な知見の向上等を目的として、活発な技術発表、意見交換を行なった。 ASBC議長(Dr.Tom Shellhammer)、Asia Liaison Officer(Dr.Xiang Yin)を、BCOJ年次大会(11月6日∼ 7日、東京)に招聘した。また、ASBC議長より、「ASBC update, flavor research on hop」の演題にてスピ ーチをいただいた。 BCOJ の活動やビール製造技術の発展貢献された、井上喬氏、小野美代子氏、中谷和夫氏に感謝の 意を表しBCOJ功績賞を贈呈した。 2 年次大会招待講演 ASBC 議長によるプレゼンテーション 懇親会風景 2. 分析委員会による分析法の拡充 ・分析委員会活動報告参照 3. プログラム委員会による研究および技術交流の促進 ・プログラム委員会活動報告参照 4. 国際技術委員会の開催 (1) 第 1 回(4月:アサヒビール(株)北海道工場) 議題: ・ Brewing Summit への参加とビールの寄贈について ・ 2014 年 BCOJ 功績賞受賞者の選出 ・ ASBC との協働契約の更改について ・ BCOJ 共同実験について ・ 委託研究の今後の進め方について ・ ニッカウヰスキー余市蒸留所見学とウイスキーの勉強会 3 (2) 第 2 回(9月:オリオンビール(株)名護工場) 議題: ・ Brewing Summit (6/4∼6/7)への参加報告 ・ 昨年の BCOJ 共同実験成果の外部発表について ・ BCOJ 年次大会について ・ ヘリオス酒造社との交流 (3) 第 3 回(11 月、星陵会館) 議題: ・ 2014 年度 BCOJ 年次大会日程について ・ 共同実験進捗 について ・ 次年度予算検討 (4) 第 4 回(12 月、ビール酒造組合) 議題: ・ 年次大会振り返り ・ BCOJ 共同実験の報告 ・ 2015 年活動予定 4 月 余市・ニッカウィスキー社との交流 9 月 沖縄・ヘリオス酒造社との交流 以上 (作成:事務局長 岸本徹) ビール酒造組合国際技術委員会(BCOJ)事務局 〒104-0061 東京都中央区銀座 1-16-7 銀座大栄ビル 10F ビール酒造組合内 TEL:(03)3561-8386(代表) FAX:(03)3561-8380 ホームページ:http://www.brewers.or.jp/bcoj/index.html 4 E-mail:[email protected] 1/2 2015 年1月 2014 年度 BCOJ 分析委員会活動報告 分析委員会委員長 副委員長 樋田 室 嘉典 公志 2014 年度の分析委員会は下記メンバーで活動した。2014 年 1 月 1 日より 12 月 31 日の活 動期間を通じ、分析委員会を 8 回開催した(共同研究準備のための臨時委員会1回を含む)。 委員長 副委員長 委 員 ビール酒造組合審議役 樋田 嘉典 室 公志 大内 敦史 安里 拓也 宮城 剛 渡辺 敬之 辰 草太郎 石塚 祐輔 服部 良太 蜂須賀 正章 平井 浩一 (サントリービール株式会社) (キリン株式会社) (アサヒビール株式会社) (オリオンビール株式会社) (オリオンビール株式会社) (サッポロビール株式会社) (サントリーグローバルイノベー ションセンター株式会社) (サントリービール株式会社) (キリン株式会社) 2014 年 5 月まで 2014 年 6 月から 2014 年 6 月まで 2014 年 7 月から 2014 年 9 月まで 2014 年 10 月から 1.2014 年度 BCOJ 共同実験 ・「モリナガ FASPEK エライザⅡ小麦(グリアジン)法を用いたビール中の小麦アレルギ― 物質分析」を実施した。 ・BCOJ 各社、酒類総研(水野昭博先生)、宮城大学(金内誠先生)、和光堂株式会社、ポ ッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社、株式会社森永生科学研究所の合計 12 ラボが 参加した。 ・データ解析の結果、本共同実験は成立した。本法は「BCOJ ビール分析法」に加えるこ とを国際技術委員会に 2015 年 1 月末までに答申する。 ・2015 年 ASBC 年次大会でサッポロ社渡辺氏よりポスター発表を実施する。 2. 2014 年度 BCOJ 勉強会 ・9 月 19 日ビール酒造組合にて以下の勉強会を開催、参加者は BCOJ 各社及びビール 酒造組合から 20 名が参加した。 演題; 「食品の嗜好と選択の心理学」 講師; 東北大学大学院文学研究科 准教授 坂井 信之先生 3.国際協力活動 (1) ASBC Technical Committee Meeting ・6 月 2 日 アメリカ・シカゴで開催され、委員長、副委員長及び蜂須賀審議役が出席。 2/2 (2) EBC Collaborative Trial ・2013 年の EBC 共同実験“Determination of ethanol & methanol in alcohol free and low alcohol beer by headspace GC – FID”に BCOJ より 4 ラボが参加した。 ・統計解析の結果、共同実験が成立し 2014 年 5 月に新たな分析法として Analytica-EBC に“Method9.3.2. Ethanol in alcohol free and low alcohol beers by Gas Liquid Chromatography”として追加された。 4.情報公開活動 (1) 2013 年度 BCOJ 共同実験「Determination of Ethanol in Low Alcohol Beer by Headspace GC-FID」について 6 月の Brewing Summit にてポスター発表を実施し た。併せて ASBC TC Meeting の際に ASBC Publication Chair である Mark Eurich 氏、事務局の Luca Rescigno 氏へ本共同実験レポートの J.ASBC,への掲載を依頼し、 掲載された Vol.72, No.4,pp.307-308: 2014(DOI:10.1094/ASBCJ-2014-1029-06))。 (2) 上記共同実験を元に以下の項目が BCOJ ビール分析法として新設された。日本醸造 協会誌第 110 巻 1 号(2015)pp.26-28 に掲載された。 「8.3.7 ヘッドスペース GC-FID 法」 (3) 2014 年度 BCOJ 年次大会にて分析委員長より分析委員会の活動紹介を口頭で行った。 5.BCOJ 分析委員会中期計画 ・2013 年末に策定した 2014∼2018 年の中期計画に従って、活動を開始した。 ・2014 年に検討した結果、2015 年には BCOJ 官能評価法の改定を進めることとした。 (文責:室 以上 公志) 2015 年 1 月 2014年度 プログラム委員会活動報告 ≪メンバー(敬称略)≫ 2014 年度の国際技術委員会は、下記のメンバーで活動した。 委員長 丸橋太一 (サントリービール株式会社) 副委員長 白井昌典 (サッポロビール株式会社) 委員 稲留弘乃 (キリン株式会社) 加藤 拓 (アサヒビール株式会社) 藤田 敦 (2014 年 10 月より) 山田隆司 (2014 年 9 月まで) ビール酒造組合審議役 ≪活動概要≫ ・ 2014年度のプログラム委員会は、計5回開催した。 ・ 2014年度 BCOJ 年次大会は、11月6日、7日の2日間で開催し、262名の参加があった。 大会での発表は、Brewing Summit 再講演オーラル(7件、ポスター6件)、国内発表特別講演(4件)、 共同研究報告(ポスター1件)、招待講演(大隅教授)であった。質疑の質や量も高く、活気のある年 次大会となった。大会開催については引き続き多数の方々から継続を支持されており、今後もより良 い大会を目指していきたい。 ・ 2006年6月より開始した東原和成教授(東京大学農学部生物化学研究室)との共同委託研究に ついては、プログラム委員会がその企画、窓口となり、委託研究費用は0円として継続した。円滑な 研究推進に向けて、必要に応じて研究室を訪問し意見交換を行った。 ≪委員会≫ ◆1月31日 第1回委員会(アサヒビール 神奈川工場) 2014年度各委員担当確認、年次大会について、招待講演について、委託研究について ◆2月13日 東京大学 東原研究室訪問 進捗確認、2014年度の契約継続の打診 ◆3月17日 第2回プログラム委員会(サッポロビール 那須工場) 年次大会について、委託研究について、プログラム委員会持ち回り会社について ◆5月21日 東原先生訪問 ◆7月3日 大隅先生訪問 委託研究の進め方相談 招待講演 事前打ち合わせ ◆8月1日 第3回プログラム委員会(キリンビール、福岡工場) 年次大会に向けた工程表確定、委託研究について ◆8月19日 東原先生訪問 委託研究の進め方相談 ◆10月3日 第4回委員会(星陵会館) 年次大会と懇親会の準備および運営に関する詳細内容確認 ◆11月5日 年次大会前日準備 ◆11月6、7日 年次大会 ◆11月21日 第5回プログラム委員会(サントリービール 京都ビール工場) 年次大会振り返り、委託研究について、翌年の活動について 以上 1
© Copyright 2024 Paperzz