Blue Coat アプライアンスによる Citrix Presentation Server の加速化と

アプリケーション・パフォーマンス・ブリーフ: Citrix Presentation Server
パフォーマンス・サマリ
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Citrixトラフィックの帯域幅使用率
を85%以上削減
>
低速なWAN回線からICAクライアン
トを切り離すことで、Citrixクライア
ントの動作を安定化および改善
>
Blue Coat MACH5テクノロジーに
よりCitrix ICA/PNAクライアントを
加速化
Blue Coat アプライアンスによる Citrix Presentation
Server の加速化と最適化
多くの組織では、双方向ターミナルを通じて、リモート・ユーザーがアプリケーションにアクセスできる
手段を提供しています。Citrix Presentation Server も、そのような手段となるソリューションであり、リ
モート・ユーザーは豊富な GUI によるターミナル接続を介してデスクトップ環境に近い機能性を享受し
ています。Citrix Presentation Server は、ICA (Independent Computing Architecture)を基盤に構築された、
純粋なグラフィカル・ビットマップの代わりにハイレベルのウィンドウ情報を送信するシン・クライアン
ト用プロトコルです。IT 組織は、Citrix Presentation Server を導入することでサーバー・インフラストラ
クチャを統合できますが、リモート・クライアントのトラフィックによって相当量の WAN 帯域幅が消費
されるため、WAN ネットワークと Presentation Server の双方に過負荷が生じます。Blue Coat MACH5
は、Citrix ICA クライアントとその Presentation Server 間の WAN トラフィックを最適化することで、Citrix
のパフォーマンスを向上させます。
WAN 上での Citrix Presentation Server の使用
Citrix Presentation Server による WAN 上でのアプリケーション配信は、高品質なユーザー体験を実現するた
めに、速度による影響を受けやすいパケットを一定して送信することが必要となるため、大量のネットワー
ク・リソースを消費します。WAN を経由して接続する ICA のリモート・ユーザーは、配信されるアプリケー
ションが比較的諸条件が厳しくなく、パフォーマンスも高かったとしても、他のユーザーや Presentation
Server で公開されないアプリケーションのトラフィックと帯域幅を奪い合うことになります。
Citrix Presentation Server では、リモート・デスクトップのグラフィック・イメージではなく、ウィンド
テスト・シナリオ
これらのテストは、Windows 2003
にインストールしたCitrix
Presentation Serverバージョン4を
使用して実施されました。クライア
ント・ワークステーションには、
Windows XP SP2にCitrixクライア
ント・バージョン9をインストールし
て、標準的なMicrosoft Officeスイー
トと、CRMアプリケーションにログ
インするためにInternet Explorerを
使用しています。
テストは、遅延が100msの
1.544Mbpsの(T1) WANリンクをシ
ミュレートして行われました。
>
コールド・テストは、トラフィック
がまったくBlue Coatアプライアン
スを通過していない状態で開始して
います。
>
ウォーム・テストは、同一または類
似したトラフィックがすでに一度
Blue Coatアプライアンスを通過し
ている状態で開始しています。
ウ表示情報を送信します。これは、必要な帯域幅が少なくて済むという点では成果をあげられますが、ネッ
トワークの遅延や帯域幅キューイングによって画面更新が不均一になる、あるいはカーソル配置時に遅延
やジッタが生じるなど、実際には、リモート・ユーザーはローカル・セッションで不安定かつ不十分なパ
フォーマンスにたびたび直面することになります。そこで、Blue Coat MACH5 によるインテリジェント
な最適化機能を使用することで、Citrix リモート・クライアントはよりスムーズなセッションを得ること
ができ、同時にネットワーク使用率も削減できます。
パフォーマンス・テストの結果
シミュレートした WAN を介して Citrix ICA クライアントから Citrix Presentation Server にアクセスする
テストにおいて、ProxySG アプライアンスは、
WAN 経由のデータ転送量を 6 分の 1 以下に削減しました。
テストは、遅延が 100ms の 1.544Mbps の T1 リンクをシミュレートして行われました。
このテストでは、
Citrix Presentation Server へログインし、標準的な Microsoft Office アプリケーション・スイートを使用し
て Word、Excel、PowerPoint の各ドキュメントを開き、Internet Explorer を使用して CRM アプリケーショ
ンにログインするという一連の処理を実行しました。その際、最適化されていない Citrix トラフィック、
および Blue Coat アプライアンスによって最適化された Citrix トラフィック(ウォーム・テスト・ケース)
での平均帯域幅使用率を測定しています。結果として、帯域幅使用率の削減とともに、画面更新もよりス
ムーズに行われることが確認されています。
Blue Coat アプライアンスによる Citrix Presentation
Server の加速化と最適化の実現方法
ブルーコートの MACH5 テクノロジーは、データ転送をスリム化することで転送されるデータ量を削減し、
Citrix のパフォーマンスを最適化します。Citrix ICA リモート・クライアントと Citrix Presentation Server
間で転送されるデータ量は、バイト・キャッシングと圧縮の両テクノロジーによって削減されます。デー
タ転送は、QoS タグ付けと帯域幅管理、さらには TCP 拡張機能を適用することでスリム化されます。Blue
Coat MACH5 テクノロジーは、ネイティブな Citrix 圧縮を行った場合と比較して、圧縮されていない Citrix
トラフィックでより大きな効果を上げます。デフォルトの Citrix 圧縮を行った場合でも、ブルーコートの
ソリューションは Citrix トラフィックに帯域幅管理と QoS を適用できることから、組織内の WAN を経
由する他のトラフィックよりも高い優先順位を割り当てることで、よりスムーズで高品質な体験をリモー
ト・ユーザーに提供できます。Blue Coat MACH5 テクノロジーで圧縮と暗号化を行うことで、優れた圧
縮率を得られるだけでなく、大量のリソースを必要とする圧縮や暗号化による Citrix Presentation Server
の負荷を軽減しながら、サーバー容量の増大を図れるという利点も得られます。
アプリケーション・パフォーマンス・ブリーフ: Citrix Presentation Server
Blue Coat
アプライアンスの利点
QoS および帯域幅管理
Blue Coatアプライアンスを導入すること
で、他のビジネス・クリティカルなトラ
フィックに相対して、Citrixトラフィックの
優先順位を的確に割り当てながら、使用帯
域幅を管理できるようになります。
ネットワーク・
トラフィックの最適化
セレクティブACK、輻輳/パケット・ロス・
リカバリ、TCPウィンドウ・スケーリング
をはじめとするブルーコートのTCP拡張機
能を使用して、Citrixトラフィックを最適化
できます。
サーバー負荷の軽減
Blue Coatアプライアンスを導入すること
で、Citrixトラフィックの圧縮と暗号化が行
えるため、Citrix Presentation Serverの負荷
を軽減します。
印刷のパフォーマンス改善
Blue Coatアプライアンスを導入すること
で、帯域幅使用率を削減し、バイト・キャッ
シングによって印刷時間を短縮します。
クライアント動作の安定化
Blue Coat MACH5テクノロジーの導入に
より、CitrixクライアントをWAN接続から
切り離すことで、クライアント動作を安定
化させ、向上させます。Citrixクライアント
はLAN経由でBlue Coatアプライアンスと
通信し、WAN側の接続はBlue Coatアプラ
イアンスが行います。
Blue Coat MACH5 加速化テクノロジーについて
Blue Coat MACH5 テクノロジーは、5 つの異なるアプリケーション管理テクノロジーや調整テク
ノロジーを組み合わせて、アプリケーションのパフォーマンスと帯域幅使用率を大幅に向上させる
ことを目的とした、特許出願中の技術です。ネットワークのエッジであっても中心であっても、
MACH5 テクノロジーを導入すれば、アプリケーション配信におけるあらゆる課題に対処できる強
力なツールキットとなります。以下のような機能が提供されます。
帯域幅管理
ポートやデバイスだけでなく、ユーザー、アプリケーション、およびコンテンツに基づいて、優先
順位とネットワーク・リソースを割り当て、企業ポリシーをより正確にネットワークに反映します。
単体で機能させても、インフラストラクチャ QoS と統合しても、パケット交換ネットワークにア
プリケーション・インテリジェンスをもたらします。
プロトコル最適化
WAN 上の非効率なプロトコルのパフォーマンスを固有の機能強化によって改善し、WAN で一般
的に発生する、より大きな遅延に耐えられるようにします。ブルーコートは 10 年以上にわたり、
ネットワーク・プロトコルを最適化する製品や、TCP、CIFS、HTTP、HTTPS、MAPI をはじめと
するほぼすべてのストリーミング・ビデオや IM のプロトコルに対するさまざまな改善策を提供し
続けています。
バイト・キャッシング
バイト・ストリームで検出された反復トラフィックをキャッシュして、ローカルで処理し、実際に
WAN を経由するトラフィックの量を削減します。ネットワーク・トラフィックに対してカスタマ
イズされた圧縮アルゴリズムのように機能して、帯域幅を大幅に節約します。
オブジェクト・キャッシング
ファイル、ビデオ、および Web コンテンツをローカルに格納し、従来の広域ファイル・サービス
のオーバーヘッドやリスクなしに、LAN 環境に近いパフォーマンスを WAN ユーザーに提供します。
コンテンツ配信については、回線の遅延と帯域幅を減らしてエンド・ユーザー体験を向上させるテ
クノロジーとしては、これを上回るものはありません。
圧縮
インライン圧縮では、初めてのアクセス先であっても、予測可能なパターンによってデータを縮小
できます。これは、バイト・キャッシング・テクノロジーを補完する理想的な機能です。
Blue Coat ProxyClient について
ブルーコートのセキュア Web ゲートウェイと加速化テクノロジーを備えた ProxyClient は、アプ
リケーション配信をデスクトップにまで拡張します。ProxyClient は、キャッシング、圧縮、プロ
トコル最適化を含む MACH5 テクノロジーを使用することで、ローミング・ユーザーや小規模の支
店での Web アプリケーションおよびオフィス・アプリケーションを加速化します。ProxyClient
は、インストール、設定、導入、および継続的な管理のための作業が単純かつ容易であり、ユーザー
に LAN 環境に近い操作性とブルーコートの Web フィルタリングを提供します。
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