(2015年10月20日発行)(PDF:2335 KB)

はーい!
男と女が共に歩むための情報誌
vol.40
2015.10
特集
昭島市のイクメンをさがせ !!
□「Hi, あきしま」1995年 創刊から20年
□ 離れて暮らす親の介護
□ BOOK GUIDE
□ INFORMATION
特集
昭島市の イクメンをさがせ !!
特集 昭島市の
イクメンを
さがせ
ただいま、
子育て奮闘中のパパに
インタビュー
荒澤 直澄 さん︵ 歳︶
小4女児、年長の女児の父
大神町在住 路線バスの運転士
初の育休取得者
仕事がシフト制なので、学校や保
育園の行事に合わせられますし、休
暇も 取 り や す い 職 場 環 境 で す 。 私 は
子 ど も の イ ベ ン ト、 行 事 重 視 な の
で、 は っ き り そ う 言 っ て 休 み を 取 り
ます 。 そ れ を 上 司 も 同 僚 も 皆 受 け 容
れてくれる会社です。それには、普
段から誰も入れない時に進んでシフ
トを 入 れ る な ど し て 信 用 し て も ら え
て い る か ら だ と 思 い ま す。 な ん と
いっ て も 、 私 が 営 業 所 初 の 育 児 休 暇
を取得した男性社員です。下の娘の
時、1カ月半の育休を取らせていた
だき ま し た 。
ころではないでしょうか。高い高い
をしたり、ジャイアントスイングを
パパが育児する最大のメリット
は、やはり遊びがダイナミックなと
パパ育児のメリット
じ た こ と は 一 度 も な く、 楽 し い か
ら、癒されるから積極的に子どもと
遊んでいます。
合、子どもと遊ぶことで心が癒され
るので、子育てを使命感のように感
仕事の疲れというのは、主に心が
疲れているのだと思います。私の場
子育ては癒し
味で子どもと向き合えるのだと思い
ます。
を共にしたいと考えています。自分
の娘たちの見ている景色を一緒に見
て、同じ空気を一緒に吸う。自分の
子どもだけでなく、同じ時代、同じ
場所に生まれ育つ地域の子どもたち
皆全員に特別な思い出を作りたいと
考え、行動しているつもりです。そ
うすることで、自分の子どもの性格
や立ち位置も分かってくると思うの
です。私が言いたいのは、自分のお
子 さ ん の 世 界 全 体、 友 達 関 係 を 含
め、全てを愛して欲しいということ
です。
ば、それが子どもにとって特別なこ
とであって、それが子育てなのだと
思います。
捕り、なんでも良いのです。大人が
本気になって子どもたちと向き合え
に、まずは本気になって子どもたち
と 遊 ぶ こ と だ と 思 い ま す。 野 球 や
サッカー、ザリガニ捕りやクワガタ
とにかく子育てを難しく考えず
したり、男性の腕力が活かせる場面
も多いかと思います。男性が育児に
参加すると、けっこう子どもたちの
ヒーローになれるものです。
もちろん腕力だけではなく、小学
校の本の読み聞かせ授業には %参
加しています。カブトムシマニアな
ので、カブトムシの本を読んで、全
員にカブトムシをプレゼントしたこ
子どもの世界全体を共有する
ムシがいますよ。
保護者会に出席
娘の小学校の保護者会にも積極的
に参加しています。PTAの役員を
しているお父さんでもなかなか保護
者会には参加されませんが、私は子
どもの生活、子どもの全てを知りた
いと思うのです。最初は保護者会に
父 親 は 私 一 人 だ け で、 か な り の ア
ウェイ感を覚えましたが、学校に関
わ る と 見 る 世 界 が 変 わ る の で す ね。
先生のこと、親のこと、行事のこと
など、いろいろ表面的なことではな
く本質的なことが分かり、本当の意
私は子どもの成長に伴い、できる
限り子どもたちと同じ景色、同じ時
ともあり、とても喜ばれました。昭
島市には、まだまだけっこうカブト
100
!!
37
2
村井 宏至 さん︵ 歳︶
2歳女児の父 大神町在住 団体職員
ンが多いですし、私自身何ら抵抗を
感じていません。
娘が赤ん坊の頃はよくミルクを吐
乳児期の子育て
妻と私の出勤帰宅時間は同じです
く 子 だ っ た の で、 本 当 に 大 変 で し
子 育 て は と て も 大 変 で す。 し か
育児は妻と分担
が、 私 は 残 業 で 忙 し い 時 も あ り ま
た。私は育児休暇を活用しませんで
し、 男 性 が 子 育 て に 関 わ る こ と は、
子育ては楽し
す。
したが、週末だけでも育児を分担し
実際にやってみると楽しいことだと
現在、平日は娘を保育園に預けて
ました。
い て、 義 母 が 娘 を 保 育 園 に 迎 え に
実感しています。
そういう点で私たちは恵まれてい
平日の家事は妻に任せることが多
ますが、それぞれに創意と工夫を重
と思っても難しい人もいるかと思い
行ってくれることもあります。
時だけで長い一生を考えるとほんの
る方なのかもしれませんが、何より
い で す が、 娘 の オ ム ツ 替 え、 お 風
ねて乗り切り、そうして子育てに男
周りの条件が厳しく、関わりたい
一瞬だけのように思います。それま
も私は子育てを楽しみたいと思いま
呂、食事、寝かしつけ、遊び相手な
片づけ、掃除、お風呂は
での間は娘と一緒に思う存分遊びた
す。
いと 思 っ て い ま す 。
楽しいですよ
性が是非関わってほしいと思います。
本当のことを言えば、娘と遊ぶこ
食事作りはできる限り私がやりま
ま た、 休 み の 日 の 片 づ け や 掃 除、
とを 、 自 分 も 楽 し ん で い ま す 。 自宅は戸建ての一つですが、ご近
周囲に多くのイクメンが
をなるべく確保しています。
に遊びに行き、妻ひとりの自由時間
ですから、土日は娘とここや公園
す。
当によくやってくれていると思いま
妻と義母には感謝しています。本
妻と義母に感謝。自由時間を確保
す。
子育てひろば なしのき
所は 皆 同 年 代 の 人 た ち 、 そ れ ぞ れ 男
性も子育てに積極的です。娘と一緒
にその仲間に入ると、その方たちと
の交流があり、私にとってそれが楽
しい 時 間 で す 。
また、土曜はここ、なしのき保育
園の﹁なしのき広場﹂にきて遊んで
いま す が 、 こ こ で も 同 じ よ う な 立 場
の男 性 も い て 、 さ ま ざ ま な 情 報 交 換
がで き る こ と が い い で す ね 。
自分にとっては、人との関わりが
﹁子育ては女性の役割﹂と言う考
え方については、昔はそういう考え
!!
ども私の担当です。
子どもと一緒に遊べるのも小さい
娘と一緒だと自分も楽しい
31
大切 で あ り 、 ま た 楽 し み で も あ り ま
す。
方が社会一般の風潮だったと思いま
す。ただ、今の時代は周りにイクメ
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特集
昭島市の イクメンをさがせ !!
特集
昭島市の イクメンをさがせ !!
東 拓次 さん︵ 歳︶
2歳男児の父
あげたいと思っています。
極力子どもにとっての逃げ道にして
親の自分であって、母親である妻は
眠れるようです。
と一緒にゆっくり歌うと、安心して
﹁ に ん げ ん っ て い い な ﹂ で す。 息 子
育児の醍醐味
子どもと接していないと、子ども
子どもの笑顔を見るために
子育てをしていて一番嬉しく思う
の変化が分からないと思います。子
ときなど、その時その時の、その一
のは、遊んでいる時やご飯を食べて
きれいごとかもしれませんが、子
つ一つが嬉しいし、感動します。子
今どきの夫とは
育てができる時間は限られていると
どもは日々変わっていきます。それ
どもの成長を見たときはやはり嬉し
まで や る の ﹂ と 驚 か れ た り す る こ と
思います。ですから、仕事から早く
を見逃すのは何よりもったいないと
いる時、子どもが笑ってくれること
もありますが、﹁時代が違う﹂と思い
帰れる時は、会社から帰って目一杯
思うのです。
周囲を見ていると、確かに自分は
ます ね 。 今 は 女 性 が 専 業 主 婦 で 当 た
遊 ん で あ げ ま す。 お 風 呂 に 入 れ た
まだまだ子育て勉強中です。これ
いですね。立てるようになった、ハ
り前 と い う 時 代 で は な い の で 、 男 性
子育てに関しては、保育園の行事
り、歌いながら寝かしつけたりしま
か ら も 子 ど も の 笑 顔 を 見 る た め に、
です。子どもの笑顔を見られるのな
が育 児 や 家 事 で 、 で き る 限 り の こ と
などには基本全部積極的に参加して
す。今一番息子が好きなのは、﹁まん
奮闘していきたいと思っています。
家事 や 育 児 を よ く や っ て い る 方 だ と
を す る の は 当 然 だ と 思 い ま す。 逆
います。習い事の親子スイミングも
が日本昔ばなし﹂のテーマソングの
イハイ、言葉が言えるようになった
に、 そ う い う こ と を 言 う 人 た ち に
一緒に通っています。会社が子育て
ら、なんだってしたくなります。
は、﹁ な ん で 男 が や っ ち ゃ い け な い
に理解のある会社なので、有休も取
りやすく、それにはたいへん感謝し
ています。
呂 掃 除、 ゴ ミ 捨 て な ど は 自 分 で す。
食事 は 妻 。 そ れ 以 外 の 食 器 洗 い や 風
どは妻の方が得意なので、基本的に
もの こ と と な る と 、 栄 養 バ ラ ン ス な
していることがあって、両親共に怒
思います。その時は、妻と二人で話
怒らなけばならない時が出てくると
なに怒ることもないのですが、今後
今はまだ息子が小さいので、そん
妻と決めた子どもの叱り方
洗濯に関しては基本は妻ですが、妻
とえ自分が嫌われても、怒るのは父
るのはやめようと言っています。た
ます 。
が疲 れ て い る と き な ど は 自 分 が や り
作っ た り も し て い た の で す が 、 子 ど
子どもが生まれるまでは、食事を
自然とできた役割分担
の﹂ っ て 言 い た く な り ま す 。
思います。人によっては﹁男がそこ
つつじが丘在住 会社員
29
4
あきしま ﹂
﹁
1995年創刊から 年
20
は、多くの人たちが悩んだり、関心
を寄せている事柄や今後直面するで
あろう問題を取り上げ考えてみたい
と思っています。
倉水 勝 編集委員
原 幸子 編集委員
の実現をめざして、﹁男女共同参画に
関する情報の収集・提供﹂﹁市民参画
による男女共同参画の推進﹂の施策
を図るため、公募の委員が、年2回
の発行にあたっています。今年度の
編集委員6名を紹介します。
定 年 退 職 を 機 に﹁
あきしま﹂
編集委員に挑戦してみることにしま
し た。 在 職 中 はS R︵ 社 会 的 責 任 ︶
関連の業務に従事しておりましたの
でこの経験を生かし皆様のお役にた
てる情報発信ができればと思ってお
ります。また、読みやすい、魅力あ
る記事にするよう頑張りたいと思い
ます。
榎本眞弓 編集委員
創刊号が発行されてから 年。
その内容は、編集委員の方々の記
事に対する真 な取り組みと熱意が
読み取れます。そのような皆さまの
思いを引き継ぐ編集委員の一人とし
て重みを感じながら1年間編集に携
われればと思います。
市 民 の 皆 さ ま に、 分 か り や す く、
興味を持っていただけるような誌面
作りを頑張ります。
渡邉啓子 編集委員
読みやすく、分かりやすく、一人
でも多くの市民の皆さまに愛読され
るように。
山内昭裕 編集委員
20
創 刊 当 時は、女 性 問 題についての啓
発 活 動の一環 として、女 性の手による
女性情報誌として誕生しました。
編集に市民の方が初めて関わること
となりました。
10
Hi,
幼 少 よ り 昭 島 で 学 び 育 ち ま し た。
水と緑に恵まれたこの昭島が好きで
す。祖父、父ともに昭島育ちで、縁
深いこの地に恩返しできればと思い
ます。私は現在、中学生の娘がいま
す。娘が社会を担う頃には、男女共
同参画社会が実現されていることを
願います。
清田若子 編集委員
25
美しい自然と美味しい水、生活の
便 利 な 昭 島 に 移 り 住 ん で か ら 年、
ここは私の故郷富山以上に大好きで
す。日頃からこの昭島のお役に立ち
た い と 思 っ て い ま し た。 こ の た び
あきしま﹂の編集委員になっ
﹁
て、 2 年 目 を 迎 え て い ま す。 今 回
Hi,
誕生までの道のり
名の委員は、市長の諮問を受けてか
ら2年間に3部会・全体会あわせて
延べ 回にわたり熱心な審議を重ね、
1991年に 項目を超える答申が
な さ れ ま し た。この 答 申 を 受 け て、
1992年に庁内に﹁女性行動計画
策定委員会﹂を設置し、1994年
にあらゆる女性問題を解決し、男女
共同参画型社会を実現するために昭
島市が実施する事業計画﹁昭島市女
性プラン﹂ができあがりました。
この事業計画は、①男女平等教育
の推進 ②福祉の充実と健康づくり
の推進 ③社会参加の推進 ④平和
な社会環境の創造 の4つを大きな
柱 と と ら え、 女 性 情 報 誌 に つ い て
は、①男女平等教育の推進の﹁女性
問題についての啓発活動の推進﹂の
中に書かれており、啓発活動の一環
として発行しました。
編集は市民の方に携わっていただ
こうと、1995年5月の広報で編
集 委 員 を 募 集 し、 名 の 応 募 が あ
り、公開抽選の結果 名の方が決ま
りました。また、情報誌の名称は8
月の広報で募集し、編集委員会で決
定しました。
あきしまの今
10
350
21
現在は、﹁昭島市女性プラン﹂
﹁あ
きしまジェス ﹂を引き継ぐ、第3
期の計画﹁昭島市男女共同参画プラ
ン﹂︵平成 年度から 年度までの
年間︶に基づき、男女共同参画社会
23
20
国連総会で1975年が国際婦人
年と決められ、翌年から1985年
まで を ﹁ 国 連 婦 人 年 の 年 ﹂ と 呼 び
まし た 。 国 内 で は 総 理 府 が ﹁ 婦 人 問
題企画推進本部﹂を設置し、197
7 年に﹁国内行動計画﹂を策定。東
京都でも1978年には﹁婦人問題
解決 の た め の 東 京 都 行 動 計 画 ﹂ が 策
定さ れ ま し た 。 そ の 後 各 地 で 行 動 計
画の 策 定 な ど 、 さ ま ざ ま な 取 り 組 み
が展開されていき、1979年には
国連 で ﹁ 女 子 差 別 撤 廃 条 約 ﹂ が 採 択
され 、 日 本 で も ﹁ 男 女 雇 用 機 会 均 等
法﹂などの国内法を整備し、198
5 年にこの条約を批准しました。
こうした流れの中で、昭島市でも
市民の声が反映された行動計画をと
い っ た 声 が 広 が り、 1 9 8 9 年 に
﹁昭島市婦人問題審議会﹂を設置し、
同 時 に﹁ 婦 人 問 題 に 関 す る 市 民 意
識・実態調査﹂も実施しました。地
域に密着した行動計画策定を目指し
て﹁昭島市婦人問題審議会委員﹂に
公募による市民が7名参加し、計
5
10 17
32
52
Hi
,
Hi
,
私の体験 ―18 年以上の富山への遠距離介護
「離れて暮らす親の介護」
家族の理解と協力―
ものである。
態や暮らし向きなどは、気がかりな
く離れて暮らす老いた両親の健康状
都会で暮らす私たちにとって、遠
ない﹁介護難民﹂が、続出するので
る。それに伴いサービスを受けられ
たちが 万人不足すると言われてい
年後には、介護職と呼ばれる人
が ら 親 を 見 守 り 介 護 し て い く に は、
時、自分の仕事や生活を大切にしな
れ早かれやってくるものだ。そんな
親の介護が必要になる時は、遅か
よ い の で は な い か ﹂ と 言 っ て い た。
裕が見られるから、地方への移住も
る。先日某政治家が、﹁地方には、余
はないかという危機感も生まれてい
や 耳 や 足 腰 も し っ か り し て い る が、
老いが目立ってきた。
そんな母が気にかかり、毎朝電話
で母の声を聞いている。﹁夕べあなた
の夢を見たよ﹂と言われると、飛ん
で行きたい気持ちになる。
私の故郷は、美しい富山湾と、壮
も よ く 作 る が、 ま だ ま だ 母 の 味 に
料理﹁ベッコ﹂を作ってくれる。私
母の元に行くと、寒天で作る郷土
も又減ってきている。介護の担い手
大 な 立 山 連 峰 に 囲 ま れ た﹁ 富 山 市 ﹂
つけている。
た。それから、いたる所に手摺りを
先 日、 母 が 転 倒 し て 肩 を 骨 折 し
も男女の区別がなくなり男性も積極
で暮らしている。頭はもちろん、目
そこでは、 歳になった母が独り
賑わっている。
は、届かないのだ。
で、職場のイメージアップを図ろう
としている。
96
介護施設では﹁介護男子﹂の魅力
である。今は、北陸新幹線の開業で
人だ。
私も遠距離介護に携わっている一
年以上の遠距離介護
全く前途多難である。
ある。
スや、若年性認知症を患うケースも
一方、若いときに親が倒れるケー
る。
ている様子もテレビで放映されてい
も生まれたが、逆に孫世代が介護し
も高くなり、﹁老々介護﹂という言葉
親が長寿になり介護する人の年齢
題に思われる。
都会の高齢者にとっては、難しい問
介護をする人も 年前は専業主婦
人もずい分多くなってきた。
暮らす親の介護という捉え方をする
たが、最近では近郊などでも離れて
遠方に通っているケースを指してい
遠距離介護というと、昔はかなり
変わる介護のかたち
に焦点を置いて考えてみたい。
今回は、遠距離介護が抱える問題
備した方がよいのではないか。
介護が必要となる前から考え、準
どうしたらよいのだろうか。
28
₁₈
6
北陸新幹線
10
的に介護にあたっている。
をする女性も多くなった。兄弟の数
の人がほとんどだったが、今は仕事
20
年 余 り 前、 父 が 他 界 し た。 癌
だっ た 。
ひとり娘の私は、父の癌が発覚し
てから、 年以上もの長い間往復し
家族の理解と協力
主婦が家を留守にするには、家族
ぜ を ひ く と 重 症 化 し や す い。 最 近
を視野に入れて準備をすすめてい
現在私は、親の家へ移り住むこと
問題解決も必要になってくる。
は、 症 状 が 落 ち つ い て い る も の の、
る。
を切除したせいか呼吸器が弱く、か
以前は、腸閉塞が起こりやすく苦し
に、私が専業主婦であったこと、夫
をしてくれているのがヘルパーさ
そのたびに病院へ運び親身に世話
ことだけを考える。メリットと言え
を優先し、親の元へ行った時は親の
には、こちらにいる時は自分の生活
遠距離介護を長く続けていくため
自分の生活を大切にしながら、見
が大学で教鞭をとっていたため、時
ん。不測の出来事に、すばやく対応
ば、刻々と移り変わる富山の季節の
んだ。
守り 介 護 し て い く こ と は 、 生 半 可 な
間的なゆとりがあったこと、息子が
してくれているのがケアマネー
の 協 力 が 大 切 で あ る。 幸 い な こ と
こと で は で き な い 。
既に成人していたことなどが重な
変化を、肌で感じることだ。一番大
てい る 。
私に姉妹がいたら、介護も交代で
ジャーさんだ。
ているのが看護師さん。他に民生委
ることにほかならない。
切なことは、気持ちの切り替えをす
り、長期間遠距離介護が続けられた
なってくれているのが主治医の先
何 か と 相 談 に の り、 心 の 支 え に
できるのにと思うことも多々あっ
とにかく、遠距離介護にはお金が
のだと思う。
ヘルパーさんと共に
た。 そ れ で も 通 っ て い る の は 、 責 任
18
と義 務 や 愛 情 が あ る か ら だ 。
交通費が馬鹿にならない。色々な
員の方や親しい友人や知人、近隣の
親の世話、自分の生活や仕事など
生。毎週一回訪問し、気遣ってくれ
恩典を利用しても、通う回数が頻繁
人などそんな人たちの支援のもとに
何もかもがうまくいくわけがない。
かかる。
になると、追いつかない。私の場合
母の生活が成り立っていると言って
私はその都度、今どうしてもやら
*************
は、親が半分お金を出してくれたの
も過言ではない。
なければいけない順番をつけるよう
にしている。後回しにしても良いこ
いる。また手伝ってもらいたい時は
藤を乗り越えて
親と一緒に住む場合は、親の家へ
一人で抱え込まず、家族、友人、知
心の
で、本当に助かった。
不可欠な関係者の支援
移り住むか呼び寄せるかであろう。
人に助けを求めることである。自分
とは、思いきって捨てることにして
いずれの場合もこれまでの自分た
の流儀で、自分の生活や仕事と介護
介護は、家族だけでできるもので
ち の 生 活 様 式 が 一 変 す る の だ か ら、
の両立をはかれば、必ず道が開ける
離 れ て 暮 ら し て い る 者 に と っ て、
はない。
親の容体が急変してもすぐには駆け
心の
K
藤が伴いそれなりの覚悟も要
つけられない。
記
と信じている。
・
求される。
他に介護施設への入所も一考であ
る。
ここでも施設探しを始め、色々な
W
実家の場合、毎日朝と昼、二回ヘ
ルパーさんが通って来ている。
母は若い頃から体が弱く、今でも
よく入院している。結核に罹り、肺
7
15
BOOK GUIDE
✿ 能力を活かせる社会に!
今年度購入した本は、男女共同参画ルーム「おあしす」
にあります。 問合せ先 企画政策課 042-544-5111 内線 2373
✿女性の自立と社会参画を目指して!
『やさしい日本女性史入門』
『女性はなぜ活躍できないのか』
―古代から現代まで実話による女性の生き方―
大沢 真知子 著
中津 攸子 著
東洋経済新報社 ₂₀₁₅ 年 3 月
歴研 ₂₀₁₅ 年 1 月
著者は女性労働やワーク・ライフ・
バランスの研究者。経済の成長には女
「原始女性は太陽であった」と平塚
性の活躍が望ましいにもかかわらず、
雷鳥が雑誌『青鞜』の発刊にあたっ
なぜ女性が活躍できないのかを問い、
て書いているように、古代「女性は
その根源を解明する。いきいきと女性が活躍する社会を実現
敬われる」存在であった。著者はその女性がなぜ「歴史の裏
するために必要なことは何か。実現に向けた政策提言として
面に埋没してしまったのか」という視点で、古代から現代ま
「女性の活躍を推進し、少子化の流れを止め、格差社会の形
での女性の生き方を実話で検証する。その女性は歴史上に登
成を食い止めるためには、日本の社会を共働き社会に転換し
場する人々だけではなく、一般女性にも視点を置き、時代と
ていくことが不可欠である」と社会構造の在り方を指摘す
ともに変化を遂げる政治や経済上の営みの中で、わかりやす
る。あわせて女性の活躍を推進してきた日本企業の実際の取
くまとめている。時代に翻弄された女性、抗いながらも自ら
組をトップへのインタビューで紹介。
「女性が輝く社会へと転
の道を切り拓いた女性、そしてそれぞれの時代の中でたくま
換する」ためのロールモデルとなる一冊。
しく生き抜いた女性、そのような女性たちが存在し、生きて
✿現在の子どもを取り巻く環境を知るために!
『子ども社会学の現在』
―いじめ・問題行動・育児不安の構造―
住田 正樹 著
九州大学出版会 ₂₀₁₄ 年 9 月
本書は教育社会学を専門とする著者の
「子ども」に関する論考をまとめた一冊
で、調査研究から今日の子ども観の変容
に視点を置き、いじめ、教師の指導力、育児不安など諸問題
における要因を分析。
「子どもの発達と居場所」
「子どもの問題
行動と集団活動」
「母親の育児不安と育児サークル」
「子ども社
会学の現在」などⅣ部と補論「社会化研究と仲間集団研究の
課題」で構成され、子ども観の内容と現実を実証的に分析し、
明らかにする。子どもを取り巻く環境(現代社会・地域社会・
家庭・学校)の急激な変化との関連性は想定以上と言えよう。 歴史を紡いできた。だからこそ、本書から著者が述べている
ように「女性が自ら輝く時代」へと現在までの女性史の繋が
りを読みとれる。
✿その他、今年度購入した本
◆『母と娘はなぜこじれるのか』
斉藤 環 編著 NHK出版 2014 年 2 月
◆『男女共同参画白書』平成 ₂₆ 年版
内閣府男女共同参画局 編集 ウイザップ 2014 年 6 月
◆『少子化時代の「良妻賢母」』
―変容する現代日本の女性と家族―
S・D・ハロウェイ著 高橋 登 他訳 新曜社 2014 年 7 月
◆『女はいつからやさしくなくなったか』―江戸の女性史―
中野 節子 著 平凡社(新書) 2014 年 7 月
◆『「女子」の誕生』
米澤 泉 著 勁草書房 2014 年 7 月
INFORMATION
男女共同参画講演会
「家事ハラから考える
男も女も幸せになれる働き方」
講師:ジャーナリスト・和光大学教授 竹信 三恵子さん
日時:平成 27 年 12 月6日(日)
午後1時 30 分~3時 30 分
場所:昭島市役所 市民ホール
定員:80 名(申込順)
保育あり(2 歳以上の未就学児 5 人、申込
順、11/24 申込期限)
申込:企画部企画政策課 TEL042-544-5111
(内線 2373)11/ 4(水)より電話で受付
男女共同参画セミナー
「DV被害からの自由」
∼自分らしく生きるということ∼
講師:くにたち心理相談室 臨床心理士 木田 佐知子さん
日時:平成 27 年 11 月 25 日(水)
午後1時 30 分~3時 30 分
場所:昭島市保健福祉センター
(あいぽっく)視聴覚室
定員:30 名(申込順)
保育あり(2 歳以上の未就学児 5 人、申込
順、11/16 申込期限)
申込:企画部企画政策課 TEL042-544-5111
(内線 2373)10/16(金)より電話で受付
Hi, あきしま 第 40 号 2015 年 10 月 20 日発行 編集『Hi, あきしま』編集委員会 発行 昭島市企画部企画政策課
TEL 042(544)5111(内線 2373) FAX 042(546)5496 この印刷物は古紙
を利用しています
編集委員 渡邉 啓子・原 幸子・山内 昭裕・清田 若子・倉水 勝・榎本 眞弓
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