高知県立室戸高等学校 プレートテクトニクスと室戸の地質 教諭 南 寿 宏 日本は世界有数の火山国であり、随所に温泉が沸いている。 また地震災害が多く発生する。火山と地震の原因は同じ、プレ ート運動である。 地球表面が十数枚のプレートに分かれており、それらが互い に押し合っているという理論がプレートテクトニクスである。 日本列島は、糸魚川‐静岡構造線により東北日本と西南日本 に分けられ、前者は北アメリカプレート、後者はユーラシアプ レートに属する。そして、東から太平洋プレートが、南からフィリピン海プレートが沈み込む。この狭い範囲に 4つものプレートが集まり、互いに力を及ぼしあっていることが、日本に火山、地震が多い原因である。 室戸市はユーラシアプレートにあり、南に約10 0kmの南海トラフでフィリピン海プレートと接する。フィリピン 海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込むさいに、フィリピン海プレートの上に載っている堆積物が室戸海 岸に付加し、新たな室戸市の土地となる。 フィリピン海プレート上の堆積物は、陸源性堆積物と遠洋性堆積物が南海トラフにおいてミックスされたもので ある。陸源性堆積物は台風等の影響で川から海に流れ出した土砂であり、遠洋性堆積物は陸源性堆積物が届かない 範囲で堆積したものである。この2種類の堆積物が室戸の地質を構成している。 室戸の地質は、この2つを含め、7つに大別される。 A:陸源性堆積物(砂岩泥岩の互層 羽根岬、黒耳∼新村海岸、室戸岬等に分布) B:遠洋性堆積物(チャート/泥岩/凝灰岩 坂本海岸等、市内に広く分布) C:第三紀層(化石を多産する30 0万年前の堆積物 羽根町登などに分布) D:第四紀層(ごく最近の堆積物 室戸高校の地盤はこれ) E:貫入火成岩(1, 4 00万年前の貫入斑レイ岩/玄武岩 室戸岬から東に分布) F:佐喜浜玄武岩(海山の衝突の可能性がある 佐喜浜町に広く分布) G:異地岩塊(砂岩の岩体が海溝に滑り落ちたもの 四十寺山層が好例) この7種類の地層がジオパークの目玉である。 【参考文献】平朝彦(19 90):日本列島の誕生:岩波新書赤版1 48 ALT(外国語指導助手)滞在記 ローラストーリー ローラ・カリングトン オーストラリアの学校は日本とどんな違いがありますか?学生は制服を着ますか?お弁当を持って行くとか、給食を 食べますか?どんなことを勉強しますか?教室のそうじの時間がありますか?始まりと終わりの時間は何時ですか? オーストラリアの学校教育は、予備学校( プレスクールなど) から始まり、その後小学校と中等学校の教育が12年間続 きます。児童は5歳になると小学校が始まって、8年間( R, 1 , 2-7 年) 続きます。7年生の後、中等学校に行きます。中等学 校は5年間( 8-12 年) です。学年度は、4つのターム( 学期) に区切られ、1月終わり/2月初めから12月までとなります。タ ームとタームの間には短い休み( 2週間) があり、12月から1月には長い夏休みがあります。夏休みはクリスマスの一週間 前ぐらいから始まります。学生は毎週月曜日から金曜日まで学校に行きます。学校の開始時刻と終了時刻はオーストラ リア国内で多少異なりますが、普通は午前9:00 から午後3:30 までです。 オーストラリアでは、全ての学校が、英語、数学、社会および環境学、科学、人文科学、外国語、技術および個人開 発、保健体育など、主要学習分野の科目の指導を行っています。 全てというわけでありませんが、公私問わず制服のある学校が多いです。学生は学校の色で制服を着ます。私の小学 校の色は水色とえび茶でした。高校生のとき、制服は深緑と紺でした。 お弁当を持っていきますが、売店で買って食べることもできます。小学生のとき、特別な日( お誕生日、タームの一番 最後日, etc ) にお母さんからお金をもらって、売店に昼ごはんを買いに行っていました。学生は売店でサンドイッチ、ミ ートパイ、ソサージロール、ポテトチップス、ハンバーガー、ジュース、チョコレート、飴、などが買えます。学校が 始まる前に、売店から注文してよかったです。いつも売店で昼ごはんが買える日に楽しみにしていました!甘いものば かり食べていました!( 秘密( ^x^)) 午前中には長めの休み時間があります。この時間中に学生は例えば果物、ポテトチップス、などスナックを食べたり、 友達と遊んだりします。 教室のそうじの時間はありません。児童ではなく業者による清掃があります。よかったね!( ^c^) !そして、汚かっ たでしょうけど、教室の中と外で一日中に同じ靴を履いていました。 今も私の学校時代の思い出しがはっきりしています。学校は日本とオーストラリアと違いますけど、室戸の学校の教 室に入ったら、自分の学校時代を思い出して、さっとうれしくなります。 2009.5月号 12
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