CR800,CR1000データ収集システム はじめに データ収集システムは、データロ ガー・コンポーネント、データ通信 コンポーネント、ソフトウェア・コ ンポーネントから構成されていま す。 データロガー・コンポーネント データロガー:キャンベル・サイエ ンティフィック製データロガーは、 フィールド信頼性が高いことで知ら れており、数多くのセンサとデータ 通信オプションに対応しています。 センサが狭い範囲に配置されてい るときは、1台のデータロガーで多数 のセンサを読み取ることができま す。 センサが広い範囲にわたっている 場合は、ロガーの追加が必要となり ますが、これは信号ケーブルを短く して、ノイズの問題を低減し、建設 施工によるケーブルの損害を最小に するためにも有効です。 インターフェース・モジュール:特 定のタイプのセンサは、追加のイン ターフェースを必要とします。例え ば、振動ワイヤセンサはVWインター フェースを必要とします。これはデ ータロガーとマルチプレクサの間に 挿入されます。 マルチプレクサ:マルチプレクサは1 台のロガーに接続できるセンサ数を 増やすためのオプションです。 例えば、CR1000は、最大7台のマル チプレクサを制御でき、それぞれの マルチプレクサには16∼32台のセン サを接続できます。通常データロガ ーには、1∼2台のマルチプレクサが 接続されますが、もっと多くのセン サがある場合、追加のマルチプレク サあるいはデータロガーを使用する ことができます。 パワーサプライ:パワーサプライは、 ロガーとセンサに安定化電源を提供 します。電力は、AC電源またはソー ラーパネルにより充電される蓄電池 から供給されます。 全天候型収納ケース:すべての現場 設置コンポーネントは、全天候型収 納ケースに格納します。 データ通信オプション 有線接続:有線によるデータ通信に は、PC直接接続、電話モデム、短距 離接続モデム等があります。 また、サード・パーティー製の光 モデムを使えば、ノイズの影響を受 けずに、長距離・大容量の光ファイ バ通信システムを構築できます。 有線接続は、比較的安価で構築も 簡単です。リアルタイム・モニタリ ングに適しています。 無線接続:サード・パーティー製の 無線接続機器を使うことにより、無 線データ通信を構築できます。 現在、日本国内では、次のような 無線接続システムを利用できます。 ・ 携帯電話 ・ PHS ・ 無線LAN ・ 特定小電力無線 距離や周辺の交通環境、その他の 問題で有線接続が難しいときは無線 接続が有効です。ただし、高圧送電 線や無線通信塔の近くで使う場合は 注意が必要です。 ソフトウェア・コンポーネント ロガー制御ソフトウェア:ロガーネ ット・ソフトウェアは、モニタリン グ・プログラムを作成して、ロガー からPCまでのデータ通信を制御する ために用いられます。 カスタム・プログラミング:弊社で は、キャンベル製データロガーに対 応したカスタム・モニタリング・プ ログラムを提供しています。ロガー ネットによって作成されたプログラ ムは、データ収集システムの構築に 要する時間と費用の節減に貢献しま す。また、ユーザーはプログラムを 修正することができます。 データロガー・コンポーネント 基本データ通信オプション CR800データロガー CR1000データロガー PS100パワーサプライ ACアダプタ,90-260VAC インターフェース・ケーブル ENC16/18収納ケース AVW1 VWインターフェース AVW100 VWインターフェース AM16/32マルチプレクサ システム・インテグレーション COM200電話モデム 56700800-GDK 56701110-GDK 56703120-GDK 56703124-GDK 50306869-GDK 56705020-GDK 56701510-GDK 56701500-GDK 56702110-GDK 96700000-GDK データロガー最小構成システム: CR800またはCR1000 パワーサプライ(ACアダプターまたはバッテリー) インターフェース・ケーブル(PC接続) 全天候収納ケース ロガーネット・ソフトウェア VWインターフェース(振動ワイヤーセンサの場合) システムは、データロガーやパワー サプライ、マルチプレクサ、収納ケー スの追加、またデータ通信オプション を加えることにより拡張することがで きます。 ENC16/18収納ケースには、1台のパワ ーサプライ付データロガー、VWインタ ーフェース、1台のAM16/32マルチプレ クサ、そして電話モデムのようなコミ ュニケーション・モジュールを1台収め ることができます。構成によっては、2 台目のマルチプレクサを収納すること もできます。 バッテリー駆動の場合は、 バッテリー収納箱が別途必要となりま す。 AM16/32マルチプレクサのセンサ接 続数はセンサのタイプによって異なり ます。一般的には、同一タイプの2ワ イヤ・センサを32台、4ワイヤ・セン サを16台接続できます。下表に各種セ ンサの接続可能台数を示します。 センサタイプ 振動ワイヤ・センサ (RTDまたはサーミスタ無し) 振動ワイヤ・センサ (RTDまたはサーミスタ付) ELビームセンサ、ELチルトメーター (RTDまたはサーミスタ無し) ELビームセンサ、ELチルトメーター (RTDまたはサーミスタ付) EL1軸設置型傾斜センサ EL1軸モノポッドチルトメーター EL2軸設置型傾斜センサ EL2軸モノポッドチルトメーター 56704410-GDK COM200電話モデムは、キャンベル・ サイエンティフィック製データロガ ー専用に設計されています。モデム は、各データロガーに取り付けられ、 専用の電話番号を持った回線に接続 されます。通常は、ロガーネットにコ ントロールされたPCがロガーにダイ ヤルすることにより通信が開始され ます。接続中は、リアルタイム・デー タ転送が可能です。 その他のデータ通信オプション 短距離接続モデム:短距離接続モデム は、それぞれのロガーに設置され、デ ータロガーとPCの間の高品質なリア ルタイム転送を可能にします。ユーザ ーによって敷設された4芯ケーブル を通して、8kmまでのデータ転送が可 能です。 サード・パーティー製品:サード・パ ーティ製データ通信オプションを使 うことにより、現場状況に応じた柔軟 なデータ通信システムを構築できま す。 ・ 光ファイバー接続 ・ 携帯電話接続 ・ PHS接続 ・ 無線LAN接続 ・ 特定小電力無線接続 ・ その他 ソフトウェア・コンポーネント ロガーネット・ソフトウェア 56708020-GDK カスタム・プログラミング 96701000-GDK ロガーネット・ソフトウェア:ロガー ネット・ソフトウェアは、データ収集 システム毎にひとつ必要となります。 モニタリング・プログラムをコーディ ングしてコンパイルし、ロガーに転送 します。プログラムはシリアル接続や 有線または無線モデムによるデータ通 信を制御します。 カスタム・プログラミング:弊社では、 EDLOGカスタム・プログラミングをロガ ーネット・ユーティリティとともに提 供しています。カスタム・プログラム はセンサーを制御して、計測値を受け 取り、あらかじめ設定された間隔で記 録します。データの処理や解析はユー ザーが必要に応じてプログラム・ソー スを書き直すことによって行います。
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