忍者屋敷からの 忍者屋敷 からのメッセージ からの メッセージ 目指したかったこと 目指 したかったこと ~じゆうにたのしむ 「じかん」 と 「くうかん」 を~ 子どもたちに、 「なかまと遊ぶ」楽しさを体験してもらいたい 自分たちで考えてたのしむ体験をしてもらいたい 生きていくちからを身につけてほしい こんな願いを込めてとりくんだ文化祭。個性の塊であるわたしたちのクラスは、いっ たいどんな文化祭をむかえるのだろう? 4月 学級全体への投げかけ ○文化祭へむけての自分の思いを子どもたちに伝える 「一人ひとりが個性を発揮できる文化祭にしよう」 ◎子どもの反応…学級で帰りに歌を歌おう 文化祭実行委員は立候補で即座に決まる 6月 メンバーの増員 ○企画・運営にあたる 文化祭お助け部隊 をクラスで募集。 ◎やる気十分な子どもたちが立候補する (ここから文化祭までの流れを、子どもに考えさせようと思った) 7月 参加の申し込み ○なかなか動き出しそうにない生徒たち。我慢しきれなくなって、ついに助け船と して、プリントを数種類出してしまった。 Print1 Print2 2年6組文化祭実行グループへの期待とお願い 34人の青春の思い出は、みんなにかかっています。 今年のよい思い出は、来年につながります。卒業するときに 「充実」した気持ちでいるには、2年生の文化祭で感動の思 い出を作ることも大切だと思います。そこで、みなさんにお 願いがあるのです。指導者として期待しています。 クラスのみんなはいろいろ言うかもしれませんが、計画の全 体像が見えている人はほとんどいないと思います。自分の役割 はなんなのか、はっきりさせてあげるとみんなが活躍しやすく なるのです。計画をできるだけ 詳 しく しかも わかりやすく 教え てあげてほしい。 活動予定表 や 設計図 がこの時期にできているのは、とてもす ばらしい事だと思います。あれで、みんなの注目は、文化祭に 向き始めました。そこで、この先「あったらきっと、みんなが 動きやすくなるだろうなあ」というものを挙げてみます。でき たら活用してみて下さい。 ☆仕事の洗い出し…どんなことをやればいいのか、労働力の 設計図みたいなものですね。 ☆いくつかの係に分ける…一つの係があまり人数が多いとま とめにくいのでは?6人前後がまとまり やすいと思います。 ☆各係に、自分の仕事を確認させる…用紙に記入して、クラ スで発表してもらおう。係以外の人に いろいろ言ってもらうと、もっともっと 計画がいいものになるよ! ☆予定が確実に実行されているか、確認しよう…できてなけれ ば、みんなで「やれよー」って言える雰囲気 が大切ですね。 これからやること ☆練習日程を明らかにする (何時からか、パート練習・全体練習の区別、など) ☆歌詞を模造紙で掲示する (歌うときには上を向いて歌いたいですね) ○制作日程を公開する (下に示すものをいつまでにやるか期限をつくる) ○全体の設計図を公開する (意見を集めて改造するなら今のうちから) ○どんなものを作るのかはっきりさせる (委員では大変なら、各係に分担させるのもいい) ○予算をたてる (各係に予算書を出してもらい、金額を計算して調整する) ○予算では入らない物は、協力をお願いする (たとえば、忍者のビニール袋など) ○制作過程で人員の調整をする (仕事が多い所へ人を振り分ける) ○ がんばれるように心を配る (たとえば「目標をつくる」など) 9月 活動をクラス全員で ○忍者についての本を何冊か購入。子どもたちにも持ってきてくれるようにお願い し、教室においておく。 ◎徐々に、忍者屋敷の展示は何がいいかアイデアが出始める。 ○ころあいを見て、アイデアをまとめていった。 文化祭「忍者」について 文化祭企画のまとめ いよいよ文化祭まで2週間あまり。展示の作成にも力が入り始めるこ 1、忍者資料いろいろ ろです。そこで、みんながやろうとしている事をまとめてみました。 一、展示企画 Ⅰ、忍者屋敷 門、丼鈿返し、隠し階段、抜け道、吊りばしご、刀隠し、 落とし廊下、 Ⅱ、忍者の道具 一、忍者屋敷の門(入場者の雰囲気作り) 二、忍術道具模型・資料の展示 (手裏剣腕試しや屋敷内で使用) 三、水雲体験 手裏剣、鉄びし、水ぐも、水かき、蜘蛛梯子、登器、鉄鍵、苦無、 四、手裏剣腕試し 手甲かぎ、編み笠、忍者刀、がんどう、きしゃく、食料、合い言葉、 五、障害物(?) 忍びいろは、携帯食料、組織、 Ⅲ、忍法 おぼろ影、変わり身の術、など 六、衣装(係員が着用) 二、屋敷企画 一、壁壱百五拾枚作成(現在 枚作成済み) Ⅳ、忍者の歴史、心得、など 二、ロープ張り Ⅴ、忍術テスト 三、壁のはりつけ 、展示の方法 10月 屋敷を完成させよう ①模造紙などの展示 子どもたちのアイデアをまとめ、何が やれるのか、どんな組み合わせでできる ②模型などの制作展示 のかをわかりやすくするよう心がけた。 ①忍者屋敷内の仕掛け、難所(点数制はどう?) 情報を得てそれを取捨選択するのは子 どもたち。自分の仕事は、子どもたちが 「自分たち自身で活動しやすいよう条件を整えてあげる」ことだと思い、課題を明確化 するためにプリントを数多く用意した。 文化祭を終えてみて 中学生ではあるけれども、教室に水をはって水雲の疑似体験ができた。手裏剣と的は、 男子の協力でなんとか完成した。段ボールの壁で仕切った忍者屋敷(迷路)も、教室をい っぱいに使って好評だった。しかし… 子どもたちは、私たちが見る「短い期間」よりもずっと長い間、住んでいる地域の中で 育ち、いろいろな経験をしてきている。そして、その育ちかたも様々。いろいろな物の見 方・考え方をしている。わたしたちと異なる経験をしているのだ。 そして、その経験の中で生き方を模索している。わたしたちが彼らにできることは、か れらが、「物を考えやすいように援助してあげること」だろうと思う。時に叱咤激励はす るが、あくまでも援助ということを念頭に置きながら。 今回、適切な援助ができたかというと、ちょっとあやしい。子どもたちの実態を把握で きないまま、自分の理想に走った感が拭えない。発達段階に合わせた援助活動をするなら、 年度当初にもう少し細かな計画を練っておくべきだったろうか、と思っている。教員生活 も6年目となり、ちょっとした経験に頼ろうとしてしまったようだ。しかし、子どもたち は毎年違うわけだから、やはり「子どもに合わせた計画」をたてるべきだったと思う。
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