健康増進普及月間推進事業 元気じゃけんひろしま21応援事業 広島県禁煙支援ネットワーク 公開講座 (第3回研修会) 日 時 : 平成16年9月12日(日) 13:00∼ 会 場 : 広島県公衆衛生会館 6階講堂 (広島市中区広瀬北町9番1号) 主 催 : 広島県禁煙支援ネットワーク 広島県禁煙支援ネットワーク公開講座プログラム 13:00∼14:00 ポスターセッション 広島県禁煙支援ネットワーク会員等による展示・意見交換 広島県医師会 広島県歯科医師会 広島県薬剤師会 福山市医師会 広島県看護協会 広島県環境保健協会 広島県(健康増進・歯科保健室) 広島市教育委員会 拶 (1) 広島市(保健部保健医療課) ノバルティスファーマ株式会社 14:00∼14:05 挨 広島県歯科医師会常務理事 14:05∼14:40 第1部「防煙教育をめぐる動き」 ファイザー株式会社 荒川信介 1)園児向け防煙ペープサートの実演 (2) 安芸津町母子保健推進員 2)地域で取り組む防煙対策 (4) ∼‘親と子の防煙教室’を中心に 福山市医師会 喫煙対策担当理事 児玉雅治 3)広島県教育委員会の取り組み 県教育委員会 14:40∼15:20 第2部「講 指導第三課健康教育係長 (6) 三宅京子 演」 「広島県禁煙支援ネットワークの活動・ (7) その現在と未来に向けて」 広島県禁煙支援ネットワーク運営委員長 15:20∼16:00 第3部「全体協議」 コーディネーター 16:00∼ 岩森 茂 ポスターセッション (8) 広島県環境保健協会 薦田直紀 ポスターセッション 団 体 名 内 容 広島県医師会 禁煙指導アトラス 広島県歯科医師会 喫煙と歯周病 広島県看護協会 広島県看護協会におけるたばこ対策推進 広島県薬剤師会 いや!たばこの煙 福山市医師会 地域で取り組む防煙対策 ∼‘親と子の防煙教室’を中心に 広島県環境保健協会 地域ですすめる「脱煙道場」 広島県(健康増進・歯科保健室) 健康生活応援店認定状況 広島市(保健部保健医療課) 元気じゃけんひろしま21 広島市の取り組むたばこ対策 広島市教育委員会 広島市立学校における 学校内完全禁煙の実施について ノバルティスファーマ株式会社 禁煙補助薬「ニコチンパッチ」 ファイザー株式会社 禁煙補助剤「ニコレット」 -1- 第1部 「防煙教育をめぐる動き」 1)園児向け防煙ペープサートの実演 安芸津町母子保健推進員 2)地域で取り組む防煙対策 ∼‘親と子の防煙教室’を中心に 福山市医師会 喫煙対策担当理事 児玉雅治 3)広島県教育委員会の取り組み 県教育委員会 指導第三課健康教育係長 三宅京子 園児向け防煙ペープサートの実演「恐怖の吸いネコとの遭遇」親と子の防煙教室’を 安芸津町母子保健推進員 「まめじゃが!安芸津21」を住民と共に作成し,未成年者の喫煙対策の目 標を0%としました。この目標を住民と共に決定したこともあり,どのように 目標を達成するかという話し合いの中で,現在喫煙している人達ではなく,未 成年者を対象に展開していこうと言うことになりました。 また,目標年度は2010年であり,保育所の児童を対象に喫煙教育をする のが,他で実施していないもあり,効果的ではないかということになり,母子 保健推進員さんに投げかけてみました。すると,母子保健推進員さんより,子 ども達の健康を守るためにやってみたいということで,幼児向けの防煙教育事 業に取り組むことになりました。 最初に,喫煙についての学習会を開き,他地区で実施している未成年者への 事業も調査してみました。しかし,中学生・高校生向けのものが多く,保育所 児童を対象としているものはなく,シナリオから方法も自分たち独自で考える ことになりました。 (財)広島県環境保健協会のアドバイスをいただきながら,シナリオのアイ デアを皆で考え,作成しました。方法は,保育所児童に興味を持ってもらえる よう,ペープサートで行うことになり,絵を描いたり色を塗ったりと母子保健 推進員各自が得意な分野を担当しながら作成しました。 健康まつりや,合併する母子保健推進員の研修会で上演しています。今後は, 町内の保育所を巡回し,上演していく予定です。 -2- 安芸津町母子保健推進員 ■タイトル・出演 幼児向け防煙劇 防煙教育ペープサート 第一話『恐怖の吸いネコ族との遭遇』 3匹のハムスターがタバコのいろいろな害や怖さを体感し、 「煙は臭いし、病気になるし、 火事まで起こす、よい子はタバコに近寄るな!大人もやめてほしいな」と会場へメッセー ジを送ります。 出演 ①ハムスターあ太郎 ④ネコのスイタロウ大王 ⑦イヌのお巡りさん ②ハムスターき子 ⑤ネコのニコチン女王 ⑧ヤギのお医者さん ③ハムスターつーちゃん ⑥ネコのモクモク ⑨ゾウの消防士 ■実施風景 ・安芸津町健康まつりで無煙世代を育てることを目的に幼児と保護者に対して防煙教育 を実施しました。 →自分たちで幼児向けの防煙プログラム(シナリオ)・ペープサートを作成。 ナレーション風景 準備風景:舞台裏 ペープサート実施風景 -3- 地域で取り組む防煙対策 ∼‘親と子の防煙教室’を中心に∼‘親と子の防煙 福山市医師会 喫煙対策担当理事 児玉雅治 福山市医師会では、平成 12 年より黒瀬前会長・宮田前喫煙対策担当理事を中心に、 禁煙推進活動の機運が高まり、平成 13 年に禁煙対策委員会(平成 14 年に喫煙対策委員 会に改称)を発足、それ以来さまざまな活動を行っています。今年度より、児玉と木村 が担当理事となっております。われわれとしては、子供たちがタバコに興味を持ち、吸 い始めるのを予防するという観点から、これからの喫煙対策は、高校生では遅く、小学 生や中学生を対象に力を入れていこうと考えております。講演会も禁煙支援講演会とい う名称から‘親と子の防煙教室’とし、講演会を開催しております。また、学校に対し ても積極的に協力させてもらおうと思っているところです。 以下に主な活動を紹介させていただきます。 1.喫煙対策委員会 内科医 2 人、外科医 3 人、産婦人科医 2 人、小児科医 2 人、整形外科医 1 人の計 10 人で構成されています。 2.禁煙支援ボランティア 禁煙スタッフ養成講座出席者のコメディカルの方々を中心に、禁煙支援ボランティ ア 登録しています。普段の診療の中で、患者さんたちへの指導や、禁煙関連イベント などを行う時などに参加していただいています。 3.禁煙支援講演会、親と子の防煙教室 年に 2 回程度のペースで行っています。 福山市医師会では、夜間小児診療所の運営、子育てサポート事業など、子育て支援と いうことに力を入れています。その事業の一環として、未成年者の喫煙への禁煙活 動、また、まだ喫煙していない子供たちがタバコを吸い始めることのないようにす る予防活動がぜひとも必要だと考えています。禁煙支援講演会も、今年から‘親と 子の防煙教室’と名称も改めて、子供たちへの働きかけに力を入れています。また その過程のなかで、その親にも禁煙に興味を持ていただけるのではないかと期待し ています。 講演内容も、親と子供が一緒に聞いていただけるような内容となっています。毎回、 医療関係者、行政関係、学校関係、一般市民などの多くの参加者があり、好評を得 ています。今後も、医療関係者だけでなく、一般市民が多く参加していただけるよ うな講演を続けていきたいと考えております。 -4- 平成 16 年 2 月 26 日 題名:こどもを守るタバコ対策 講師:加治正行 先生(静岡県立こども病院 内分泌代謝科) 平成 16 年 3 月 13 日 題名:タバコを吸うとどうなるの? 講師:徳永 豊 先生(広島市立安佐市民病院 内科) 題名:健康増進法施行後の福山市の分煙状況 ―学校での喫煙を含めて― 講師:徳毛健治 院長) 先生(とくも胃腸科皮ふ科 平成 16 年 10 月 13 日(予定) 題名:なるほど ザ 禁煙教育 講師:岡崎好英 先生(岡山大学附属病院 小児歯科) 4.禁煙教育講演 学校から要望があった場合に、委員が講演を行っています。教師や生徒に対して 行っています。8 月中旬の時点で、福山市内の公立学校では、現在 34 校が何らか 形の禁煙となっております。 5. 「福山ばら祭り」に禁煙支援ブースを設置 以下のような企画を行い、雨天にも関わらず、多くの参加者を得ました。 禁煙に関するクイズ 553 人 スモーカライザーによる呼気中の CO 濃度測定 305 人 禁煙指導 127 人 禁煙に関するビデオ上映 二コレットの使用指導 パネル展示 6.保健福祉医療ゾーン内無煙化に関する要望書 数年前より、保健福祉医療ゾーンをはじめ、さまざまな団体に要望書を出して いましたが、今年7月より保健所などが入っている、すこやかセンターの建物 内が禁煙となりました。 7.福山市医師会禁煙推進宣言 宮田全担当理事により策定され、総会にて承認されました。 8.全会員に対するアンケートの禁煙に関する実施 全会員に対して、8月に26日にアンケートを発送し、これから、集計ならび に解析を行うところです。結果については来年のこの会で御報告さえていただ きます。 -5- 広島県教育委員会の取り組みについて 広島県教育委員会 -6- 指導第三課健康教育係長 三宅京子 第2部 講 演 「広島県禁煙支援ネットワークの活動・ その現在と未来に向けて」 広島県禁煙支援ネットワーク 運営委員長 岩森 茂 広島県禁煙支援ネットワークの活動・その現在と未来に向けて 広島県禁煙支援ネットワーク運営委員長 岩森 茂 今回は今迄の成果と私の防煙・分煙・禁煙運動の内容を示す 1.N・W による禁煙ポスターの作成 資金集めには苦労したが、昨年の本研修会に間に合わせ 3,000 部を各方面に配布した。 これは妊婦喫煙率ゼロに向けての運動の出発点でもあった。 2.広島市学校教育施設内禁煙の早期実施を呼びかけた。現場状況を逐次視察している。 3.広島市環境事業局による平和公園、美化指定地域の歩きたばこ、ポイ捨て禁止条例の 実施状況とその PR 4.広島市社会局保健医療課と協力して禁煙教育(希望者)の実施(平成15年度より) 5.各地に出向き、禁煙・防煙教育実施 6.健康増進法について充分理解してもらうと共に、その第25条の分煙の重要性とあり 方を積極的に教える。 7.防煙教育のあり方・本日のメインテーマであるが、これは今を見守る、未来を見すえ ての2つのステップで考えている。特に未来を見すえて、小・中・高校へ出向いての防 煙教育の効果は万全ではない。なぜならば、概して教師、PTA の積極的且つ継続的な協 力を得られない。 少子化傾向の著しい現状下では、PTA の積極的参加と家族単位での研修会開催が必要。 KYB 教育(アメリカで始まった、5・6才児を対象とした教育)の推進のため、その教 材を整えると共に県内保育園に積極的に進出 8.広島県・広島市議会への呼びかけ 9.ネットワークによる禁煙宣言(2004年) たたき台 1.わたし達は、広島県内のあらゆる保健関係者と共同して、健康増進法案特に各施設の 完全分煙が実施されるように積極的に働きかけていきます。 2.わたし達は、広島県、広島市と協力して「健康ひろしま21」「元気じゃけんひろしま 21」のたばこ対策目標が達成されるよう協力します。 3.わたし達は、県内各地域の求めに応じて禁煙・防煙・分煙対策推進に協力します。 4.わたし達は、妊婦喫煙率ゼロに向って関係各方面と協力・努力していきます。 -7- 第3部「全体協議」 コーディネーター 広島県環境保健協会 (地域活動支援センター長) 薦田直紀 全体協議 広島県禁煙支援ネットワークの今後のあり方(素案) 1・システムづくりの視点から ① 会員拡充・・・個人会員制度(会費負担あり)の導入 ・リーダーづくりの視点との連動 公的機関の参画強化・・・県・市町村・教育委員会・医師会 ② 事務局機能の強化・・・・・NPO 法人化まで視野にいれた体制の模索 ・メニュー・財源確保の視点との連動 ・熱意ある人材の発掘と養成 ③ マスコミとの連携・・・ネットワーク参画の窓口の打診・確保 ・協働メニューの提示(例:TV 喫煙場面のチェック) 2・リーダーづくりの視点から ① 禁煙アドバイザーの養成・・・専門性(医師・保健師等)が前提 ・要件 要領 カリキュラム等の検討 ② 防煙サポーターの登録・養成・・・各種関係団体から (例)民生児童委員・母子保健推進員 PTA 連合会・子ども会連合会・公衆衛生推進委員 放課後児童クラブ ③ ガイドブックの作成 3・メニューづくりの視点から ① 普及啓発事業・・・市民公開講座・健康増進月間(委員会)との協働 女性団体等への出張講座(アドバイザー派遣) ② 教育材の企画・作成・・・シナリオ・グッズ(企画・開発プロジェクト立ち上げ) 「資料室」的な場の確保 ③ 財源確保につながる事業の展開・・・イエローカードの作成・頒布 スポンサー獲得・禁煙成功者の寄附(禁煙基金) -8-
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