札幌市豊平川さけ科学館 さんらんしょう サケの産卵床 さんらんしょう サケの仲間は、川底に穴を掘って産卵します。その産卵した場所のことを「産卵床」といいます。 サケのメスは、1∼2日間かけて、おなかの中の卵を4∼5回に分けて産卵します。 サケの産卵床がどのようにできるのかを見てみましょう。 上流側 ① 下流側 川の流れ 中石 (横から見た図) 小石・砂 メスザケが尾びれで穴を掘ると、 小石→ずっと下流に流されます 中石→下流側に移動します 大石→穴の底に沈んでいきます 大石 15∼20cm_ 1回目の穴 完成 → 産卵 産室_ 40∼50cm も 大石_ ふだんの川底 藻がはえて茶色い きれいな中石_ 穴を掘った部分には、藻のはえて いない、きれいな石が出てきます. さんしつ 大石と大石の間にすき間(産室) ができます. (上から見た図) 穴(きれいな石)_ この産室に卵が入るように産卵 します. 産室_ 埋める ② 産卵後、メスザケが上流側から 石をかぶせて卵を埋めます. 中石_ くぼみ 1回目産卵の 埋め終わり 卵を埋め終わると、上流側に くぼみができます. 卵 ③ 上流側のくぼみを掘り進めて 2回目の穴をつくり、産卵します. 大石 このあと、②、③をくり返して、 4∼5回ですべての卵を産んで しまいます. 2回目の穴 完成 → 産卵 中石_ ④ 4回目_ 3回目_ 2回目_ 20∼30cm_ 1回目_ 産卵床の完成 これが、メスザケ1尾分の 産卵床です. くぼみ(きれいな石)_ 卵は、20∼30cmの深さに おさまっています. きれいな中石_ (上から見た図) すべての産卵を終えると、 きれいな中石でできた、 だ円形の盛り上がりになり ます. 約1.5m_ 藻がはえて 茶色い川底 産む卵の数は、1回目の 産卵がもっとも多く、 あとの方ほど少なく なります.
© Copyright 2024 Paperzz