e-DPP 2011

ENGINEERING AND CONSULTING
FOR ELECTRICAL FACILITIES
electrical Data Processing Program:プラント電気エンジニアリングを強力にサポート !
電気設備エンジニアリングソフトウェア e-DPP は、エンジニアリン
グ企業各社の技術協力により開発されたパッケージソフトウェアです。
e-DPP 2011
(ver.4.0)
数多くの海外および国内プラント建設で培った豊富な知識と経験を凝
縮し、プラント電気設備の基本計画から設計、機器・資材購入、現地
工事までの一貫したエンジニアリング、保守管理を強力にサポートし
ます。e-DPP は、一元管理された電気機器データベースを基に、各種
計算機能やデータ交換を通してさまざまなプロダクトを生み出します。
2001 年に e-DPP ベータ版がリリースされてから丁度 10 年、
皆様にご愛用頂いて来ました e-DPP が大幅に機能アップして
製品概要
バージョン 2011 の登場です。
e-DPP 2011 の主な機能
外部ユーザーデータのインポート
デフォルトデータの設定と自動投入
電気負荷リストの作成・管理
ケーブルリストの作成・管理
機器購入用データシートの作成
負荷集計 & モーター縮約計算
電力ケーブルサイズの自動計算
ケーブルサイズ選定表の作成
ケーブルドラムスケジュール
MCC スケジュールと信号取合表
電線管・ケーブルグランドの選定
機器ライブラリーの編集
各種出力フォームのカスタマイズ
リビジョン管理
ETAP インターフェイス
地絡電流計算(注:
別売モジュール)
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e-DPP 2011 製品概要
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外部ユーザーデータのインポート
e-DPP では最初にプロジェクトデータを作成する時、ゼロから
データを入力する必要はありません。通常、他の部署が作成し
て既に存在する電気機器リストやモーターリストを自動イン
ポートするところから始まります。インポート出来る対象のフ
ァイル形式は MS Excel と MS Access です。
インポートしようとする外部ファイルでは、一般に e-DPP と
は異なるデータ表現方式が採用されているのが普通です。例え
ば、定格電圧の単位が volt であるか kV であるか、各負荷の
運転モード(連続、予備等)をどう表現するかなどです。e-DPP
ではそれらの差異を 「ルックアップテーブル」 機能で吸収しま
す。従って e-DPP へ外部ファイルをインポートする前に、ユ
ーザーデータファイルを加工する必要はほとんどありません。
また Yes/No などの論理型データは MS Excel 上では様々な記号
で表されますが、それらの変換も自動的に行います。
データインポートの対象は、モーターなどの電気負荷に加えて、
ケーブル、パネル、一括負荷、母線および押しボタンがありま
す。
デフォルトデータの設定と自動投入
外部ユーザーデータをインポートし、主要データ項目をマニュ
アルで e-DPP へ入力しても、まだ多数のデータ項目(モータ
ー特性など)は空欄のままのはずです。e-DPP ではそれらの未
入力データを、ライブラリーデータベースや予め設定されたデ
フォルトデータセットを用いて自動投入する機能を備えていま
す。
データ自動投入を実行することによって、負荷データの約 90%
が埋まります。従って電力ケーブルサイジングや負荷集計(注)
をそのまま実行することができ、初期エンジニアリングの大幅
スピードアップが実現します。(注:負荷集計の実行には接続情報
のインポートあるいは入力が必要です。
)
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電気負荷リストの作成・管理
外部データのインポート、デフォルトデータの自動投入を経て
作成された電気負荷リストは、e-DPP で予め用意されている数
種類の標準エクセルフォームに出力されます。これらのフォー
ムはエンジニアリング各社のノウハウを集結させて完成したも
のですので、そのまま実際の業務に適用することができます。
エクセルフォームは、後述の 「テンプレート設計」 機能により
ユーザーが好みの形に変更したり、新規作成したり出来ます。
ケーブルリストの作成・管理
ケーブルリストも、e-DPP で予め用意されている数種類の標準
エクセルフォームに出力されます。
ケーブルリストは電気負荷リストに含まれる電力ケーブル・制
御ケーブルデータを抽出・加工することによって作成されます。
負荷リストに含まれないケーブルは、外部ファイル(エクセル
など)からインポートすることもできます。
電気負荷リスト内のケーブルデータをケーブルリストへ抽出す
る際、ケーブル番号の命名規則など諸設定を、ユーザーが詳細
に指定することができます。
ケーブルリストでは、電線管やケーブルグラントのサイズ選定
計算、ドラム番号による編集も行うことができます。
機器購入用データシートの作成
モーター、変圧器、スイッチギア、MCC および押しボタン購
入用のデータシートが作成できます。
データシートは基本的に 1 シートに 1 台の機器を記述する形式
(単票)になります。データソースは、負荷リストや MCC ス
ケジュールなどが参照するデータベースと同一ですので、いつ
でもデータの整合性が保持されています。
<モータ>
<変圧器>
<スイッチギア>
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負荷集計 & モーター縮約計算
e-DPP には強力な負荷集計機能が備わっています。
集計単位は、1) パネル(スイッチギア/MCC)、2) 母線および 3)
ETAP エクスポート用一括負荷の 3 通りから選択できます。
下流負荷も集計の対象に含める、いわゆる 「積み上げ計算」 も
行えます。
負荷の運転モードを 「連続」、「間欠」 および 「予備」 の3つに
分け、それぞれに個別の不等率を乗じます。不等率は集計単位
ごとに個別の値を設定することができます。
各集計単位への個別負荷の割当ては、マウス操作のみで出来る
便利な編集画面が用意されています。
負荷集計結果は、集計単位ごとの 「サマリー表」、全体の集計結
果を一目で確認できる 「要約表」 の2つの形式で確認できます。
勿論、それぞれエクセルへの出力が可能です。
「負荷カテゴリー」
“負荷カテゴリー”で異なる負荷率を設定できます。最大 3 件
の負荷カテゴリーが登録でき、定常時、夏季あるいは冬季など
で異なる各負荷の負荷率を個別に設定できます。
「ユーザー定義フォーム」
負荷集計レポートを、ユーザーが自由にカスタマイズすること
ができます。顧客指定フォームや自社標準フォームの作成が可
能です。
負荷集計機能に加えてモーターの縮約計算も行えます。
縮約モーターパラメーター自動計算
大規模系統の解析計算を行う場合、数百台ないしは数千台の
膨大な数のモーターを 1 台 1 台モデル化することは収束計算
を困難にする一方で、解の精度は余り向上しません。複数の
モーターを 1 台の代表モーターにモデル化することにより、
解の精度を損なわずに系統モデルを簡素化することができま
す。
モーターの縮約計算には各モーターの定格電圧、出力、慣性
定数 H および極数が考慮されます。縮約された代表モータ
ーは ETAP インターフェイス機能により ETAP へエクスポー
トされ、過渡安定度計算で必要とされる詳細なダイナミック
モデルを提供します。また、ETAP のパラメータ推定計算に
必要となるモーター特性値も同時に算出されます。
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電力ケーブルサイズの自動計算
e-DPP は負荷の電力ケーブルサイズを一括自動計算する機能
を備えています。サイジングが行われたケーブルは、簡単な操
作でケーブルリストに反映され、そのまま出力することができ
ます。
高圧負荷か低圧負荷か、回転機負荷(モーター)か静止負荷か
などのカテゴリーごとに、個別の許容電圧降下率や許容電流低
減率の設定を行えます。
また、許容電流低減率は負荷ごとに違う値を指定することもで
きますので、特殊な条件に置かれた負荷にきめ細かく対応でき
ます。
計算に必要となる諸パラメータは e-DPP ケーブルライブラリ
ーに格納されています。勿論、ユーザーによるケーブルライブ
ラリーへのデータ追加や変更が可能です。
<ケーブルサイジング画面>
各負荷のケーブルタイプが未定の場合は、デフォルトタイプを
仮に採用し、参考用のケーブルサイジングを行うこともできま
す。
一旦サイジング計算によってサイズが決定された個々のケーブ
ルに対して、ユーザーが異なったサイズに入れ替える操作も出
来ます(再計算機能)。この操作を行うことにより、新たに選択
されたサイズに基づいて、電圧降下率、電流余裕率、および最
大亘長などが再計算されます。
<ケーブルサイズ再計算画面>
一括自動計算に加えて、負荷一台ごとに個別に低減率や余裕乗
率を変えてケーブルサイジングを行うことができます。
各電圧階級に対して指定された低減率を一括して全ての負荷に
適用するのか、各負荷固有の低減率を採用するのか、あるいは
両者の複合形式から選択出来ます。
<単一ケーブルサイジング画面>
負荷の定格電流 FLC (A)が、指定された境界値未満の場合と、
それ以上の場合で異なった余裕乗率を指定できます。
<サイジング結果表示画面>
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ケーブルサイズ選定表の作成
e-DPP は電力ケーブルの一括サイジング機能(上記)に加えて、
ケーブルサイズ選定表を生成する機能も備えています。
使用されているサイジング計算式は、上記一括ケーブルサイジ
ング機能の式と同じですので、顧客へ提出するケーブルサイジ
ングレポートの添付資料としても利用いただけます。
選定表作成において参照するデータも、一括ケーブルサイジン
グ機能と同じ e-DPP ケーブルライブラリーですので、計算結
果は常に合致しています。
<ケーブル選定表のエクセル出力>
ケーブル ドラム スケジュール
国内エンジニアリング企業数社のご協力により、そのノウハウ
を凝縮した実用的なドラム割り(スケジューリング)プログラ
ムです。ドラム割り作業の自動化はもちろんのこと、次のよう
なユーザーに使い易い柔軟な機能を実現しました。
<ドラムスケジュール メイン画面>
1)ドラム番号命名規則の完全ユーザー定義
2)一括あるいは部分的スケジューリングへのきめ細かい対
応
3)個別ドラム編集のためのマウス操作を中心としたユーザ
ーインターフェイス
4)ケーブルリストとドラムデータ間の整合チェック
<ドラム間のケーブル移動インターフェイス>
<ドラム番号命名規則のユーザー定義インターフェイス>
<ケーブル種別一覧表 (ケーブルサマリー)>
<スケジューリング実行画面>
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MCC スケジュールと信号取合表
負荷スケジュールから MCC スケジュールが展開され、
負荷と同じ数量の MCC ユニットが生成されます。負荷
とは関係付けられないスペアユニットや引込みユニッ
トをユーザーが追加することもできます。
計器室や現場との取り合い信号の一覧表が作成できま
す。
電線管・ケーブルグランドの選定
ケーブルリスト上で、各ケーブルに使用する電線管(コ
ンジット)とケーブルグランドのサイズを自動選定しま
す。
電線管のサイジングにおいては 米 NEC に準じた占積
率の指定を行います。
ケーブルグランドのサイジングは、ケーブル導体外径を
基に e-DPP ケーブルグランド・ライブラリーから最適
サイズを選択します。
選 定 さ れ た ケ ー ブ ル グ ラ ン ド の 一 覧 は 、 「 Gland
Summary」 機能で確認・出力することができます。
<ケーブルグランド集計表>
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機器ライブラリーの編集
e-DPP には豊富な機器、ケーブルおよび保護装置ライブラリー
が用意されています。勿論、これらはユーザーによる変更・追
加が自由にできます。
<モータライブラリの編集画面>
ライブラリーとして格納されている機器は、モーター、ケーブ
ル、電線管、ケーブルグランド、遮断機、ヒューズ、MCCB、
押しボタン回路、シーケンスおよび静止負荷です。
<シーケンスライブラリの編集画面>
各種出力フォームのカスタマイズ
e-DPP では各機器の編集画面とそれらを出力するエクセルフ
ォームは 「テンプレート」 と呼ばれる媒体で関係付けられてい
ます。ユーザーはテンプレートを自分の好みの通り作成し、ユ
ーザー作成のエクセルフォームと対応付けることができます。
<スケジュールシート用テンプレートの設計画面>
出力フォームの形式は 「スケジュール(連票)」、「データシー
ト(単票)」 および 「混合フォーム」 の 3 種類があり、それら
は e-DPP メニューの 「Template」 設計機能で行います。
<データシート用テンプレートの設計画面>
レビジョン管理
e-DPP から生成・出力された各種ドキュメントはそれぞれ個別
にレビジョン管理を行うことができます。各設計ステージの区
切りでレビジョン(改訂)番号をカウントアップして行きます。
現在のレビジョンと過去のレビジョン、あるいは過去の異なる
レビジョン間での変更点をリストアップする機能も備えていま
す。
<レビジョンアップ画面>
<改訂データ表示画面>
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ETAP インターフェイス
電力系統解析プログラム ETAP プロジェクトデータベースをインポート・エクスポートする 3 種類のインターフェイ
スがあります。
[エクスポート – MS Access]
e-DPP で作成したデータベースを MS Access データベースを介して ETAP へエクスポート出来ます。一旦 e-DPP へ
入力したデータを、再び ETAP へ手入力する必要はありません。(注: この機能をご使用になるには ETAP の「DataX e-DPP」
モジュール が別途必要になります。
)
ETAP の新プロジェクトに e-DPP データをエクスポートした場合は、何もない白紙の状態から単線結線図を自動作図し
ます。
エクスポート対象エレメント
誘導モーター
2 巻線変圧器
同期モーター
3 巻線変圧器
MOV
HV 遮断器
静止負荷
LV 遮断器
キャパシタ―
ヒューズ
一括負荷
コンタクター
縮約モーター
サーマルリレー
ケーブル
母線
<ETAP 上に自動作図された単線結線図>
[エクスポート – MS Excel]
ETAP で指定された MS Excel 固定フォーマットを介して e-DPP データベースを ETAP へエクスポートします。MS Excel
へ出力されたデータをユーザーが変更することも可能です。 (注: この機能をご使用になるには ETAP の「DataX MS Excel」
モジュール が別途必要になります。
)
エクスポート
対象エレメント
誘導モーター
MOV
VFD
静止負荷
ヒーター
2 巻線変圧器
3 巻線変圧器
ケーブル
母線
この機能でも ETAP 上に単線結線図が自動生成されます。
<ETAP 上に自動作図された単線結線図>
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[インポート – MS Excel]
別売モジュール「ReporTAP」を使用して ETAP に入力された機器データと解析計算結果を MS Excel にイン
ポートすることができます。MS Excel のデータは e-DPP の『外部データインポート機能』で e-DPP に取り込め
ますので、常に e-DPP と ETAP のデータ整合性を維持することができます。
インポート対象エレメント
誘導モーター
2 巻線変圧器
同期モーター
3 巻線変圧器
静止負荷
HV 遮断器
キャパシタ―
LV 遮断器
一括負荷
ヒューズ
リアクトル
コンタクター
ケーブル
インピーダンス
機器付属ケーブル 発電機
地絡電流計算
別売モジュール「GFCalc」を使用して地絡電流計算やリレーの感度計算が行えます。ケーブルデータは e-DPP
のプロジェクトデータベースとライブラリーを参照しますので、計算モデルの設定が簡単に行えます。
[動作環境]
[標準価格](消費税別)
Windows XP SP2、Windows Vista または Windows 7 (注1)
e-DPP 4.0 英語版
MS Excel 2002 (XP) あるいは MS Excel 2003 (インポート用)(注2) e-DPP 4.0 日本語版
MS Excel 97-2000、 2002 (XP)、2003 あるいは 2007 (エクスポート e-DPP 4.0 日英共用版
用) (注2)
DataX e-DPP (e-DPP ⇔ ETAP Interface) 英語版のみ
(注 1) 日本語 e-DPP 4.0 には日本語版 Windows が必要です。
ReporTAP (アドオン) 英語版のみ
(注 2) 日本語 e-DPP 4.0 には日本語版 MS Excel が必要です。
地絡計算プログラム GFCalc (アドオン) 英語版
地絡計算プログラム GFCalc (アドオン) 日本語版
保守費用: 初年度より価格の 15%(1 年間)
地絡計算プログラム GFCalc (アドオン) 日英共用版
¥398,000
¥398,000
¥548,000
¥198,000
¥48,000
¥48,000
¥48,000
¥65,000
ネットワーク版は 15%アップ
株式会社
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エルテクス設計
〒274-0063 千葉県船橋市習志野台 4-5-16
Tel : 047-490-1010 Fax : 047-490-1011
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