期末処理 実務演習

期末処理 実務演習
( 解 答 )
1
期末処理 実務演習
ステップ1
★
では、最初に、次の取引1・2を決算に追加してみましょう。
取引1 保育料収入30が追加発生。そのうち25は入金したが、5は来年度での回収となることとなった。
取引2 消耗品5を購入。しかし、この支払は来年度となる。
★
まず、資金取引と資金修正取引を行います。
取引1 保育料収入30が追加発生。そのうち25は入金したが、5は来年度での回収となることとなった。
仕訳
No
手順
借方
科目
仕訳
種別
金額
25 保育料収入
(収益の発生)
5 保育料収入
(収益の発生)
資金
資金取引&資金修正取引を行う。
①
この結果…
貸方
科目
現金預金
(資産の増加)
資金修正 期末未収入金
(収入調整勘定)
金額
25
5
資金収支計算書…保育料収入(収入)が30増加・期末未収入金(収入調整勘定)が5増加・「次年度支払繰越資金」が
25増加
取引2 消耗品5を購入。しかし、この支払は来年度となる。
仕訳
No
手順
借方
科目
仕訳
種別
金額
資金修正 消耗品費支出
②
★
貸方
科目
5 期末未払金
資金修正取引を行う。
(支出調整勘定)
(費用の発生)
この結果… 資金収支計算書…消耗品支出(支出)が5増加・期末未払金(支出調整勘定)が5増加
では、この2つの取引だけの資金収支計算書を作成してみます。(該当科目のみ表示)
注)便宜上、前年度繰越支払資金は無かったものとします。
資金収支計算書
資金支出資金収入
科目
(借方) (貸方)
●学生生徒納付金収入
保育料収入
30
●資金収入調整勘定
期末未収入金
△5
●前年度繰越支払資金
0
●経費支出
消耗品費支出
5
●資金支出調整勘定
期末未払金
△5
●次年度繰越支払資金
25
合計
25
2
25
金額
5
ステップ2
取引3 前年度末からの未収金5は、今後も回収の見込みがないため、徴収不能として費用化して処理する。
仕訳
No
①
手順
①
金額
(非資金取引4①②と同等)資産の除去・廃棄に 非資金 徴収不能額
係る消費支出科目の付加を行う。
(費用の発生)
この結果… 消費収支計算書…徴収不能額(支出)が5増加
この結果… 貸借対照表…未収金(資産)が5減少
取引4
仕訳
No
借方
科目
仕訳
種別
貸方
科目
金額
5 未収入金
(資産の減少)
5
長期借入金100は、当初1年の据置返済の予定だったが取りやめた。これにより来年度から返済が始まる。
返済は10年の元金均等返済であるため、来年度の返済は10である。
借方
貸方
仕訳
手順
種別
科目
金額
科目
金額
非資金 長期借入金
(負債の減少)
この結果… 貸借対照表…長期借入金(負債)が10減少・短期借入金(負債)が10増加
貸借対照表の負債勘定同士で振替を行う。
10 短期借入金
(負債の増加)
10
◎ 非資金取引の一覧には、負債科目同士の仕訳はありませんが、この取引4については、単純に長期借入金(固定負債)を短期借入
金(流動負債)に振替えるだけで、資金の移動は一切無い点から、「非資金取引の一種」として捉えれば良いかと思います。
ステップ3
取引5 ピアノ(教育研究用機器備品)の現物寄付を受けた。一般的に購入すると10で手に入る。
仕訳
No
①
手順
借方
科目
仕訳
種別
貸方
科目
非資金 教育研究用機器備品
10 現物寄付金
(非資金取引5①)現物寄付の受入を行う。
(資産の増加)
(収益の発生)
この結果… 消費収支計算書…現物寄付金(収入)が10増加
この結果… 貸借対照表…教育研究用機器備品(資産)が10増加→(固定資産台帳の登録作業に注意)
非資金 基本金繰入額
(収入から組入れ)
この結果… 消費収支計算書…基本金組入額(収入から組入れ)が10増加
この結果… 貸借対照表…第1号基本金(純資産)が10増加
(非資金取引7①)基本金の繰入を行う。
②
金額
10 第1号基本金
(純資産の増加)
金額
10
10
取引6 パソコン(その他機器備品)を廃棄した。取得価格は5で、簿価は2である。
仕訳
No
①
②
手順
借方
科目
仕訳
種別
金額
貸方
科目
2 その他機器備品
(非資金取引4①)資産の除去・廃棄に係る消費 非資金 その他資産処分差額
支出科目の付加を行う。
(費用の発生)
(資産の減少)
この結果… 消費収支計算書…その他資産処分差額(支出)が2増加
この結果… 貸借対照表…その他機器備品(資産)が2減少→(固定資産台帳の削除作業に注意)
5 基本金繰入額
(非資金取引7①)基本金の繰入を行う。(本演 非資金 第1号基本金
習の便宜上、逆の形で計上⇒本ページ末参照)
(純資産の減少)
この結果… 消費収支計算書…基本金組入額(収入から組入れ)が5減少
この結果… 貸借対照表…第1号基本金(純資産)が5減少
3
金額
2
5
ステップ4
取引7
仕訳
No
①
②
③
④
年度末でみなし退職となる者の退職基金財団からの収入50を期末未収入金に計上。また、同額を退職給
与引当金に計上。
仕訳
借方
貸方
手順
種別
科目
金額
科目
金額
50 退職基金財団資金収入
(収入調整勘定)
(収益の発生)
この結果… 資金収支計算書…退職基金財団資金収入(収入)が50増加・期末未収入金(収入調整勘定)が50増加
50 期末未収入金
(非資金取引2⑨)期末未収入金(収入調整勘 非資金 未収入金
定)→未収入金(資産)の振替
(資産の増加)
(収入調整勘定)
この結果… 貸借対照表…未収入金(資産)が50増加
50 退職給与引当金
(非資金取引5③)退職給与引当金の繰入を行 非資金 退職給与引当金繰入
う。
(費用の発生)
(負債の増加)
この結果… 消費収支計算書…退職給与引当金繰入(支出)が50増加
この結果… 貸借対照表…退職給与引当金(負債)が50増加
50 退職基金財団資金収入
消費収支 退職基金財団資金収入
資金収支勘定科目を消費収支勘定科目へ振替 へ振替
(収益の発生)
(収益の発生)
この結果… 消費収支計算書…退職基金財団資金収入(収入)が50増加
資金修正取引を行う。
資金修正 期末未収入金
50
50
50
50
ステップ5
取引8 園庭の一部を売却。簿価80に対して120で売れたため、40の売却益が出た。
仕訳
No
手順
資金取引を行う。
①
この結果…
②
③
借方
科目
仕訳
種別
資金
現金預金
(資産の増加)
金額
貸方
科目
120 不動産売却収入
(収益の発生)
金額
120
資金収支計算書…不動産売却収入(収入)が120増加・次年度支払繰越資金が120増加→(非資金取引1②)→貸借
対照表の現金預金(資産)が120増加
非資金 不動産売却収入
(収益の発生)
この結果… 消費収支計算書…不動産売却差額(収入)が40増加
この結果… 貸借対照表…土地(資産)が80減少
(非資金取引7①)基本金の繰入を行う。(本演 非資金 第1号基本金
習の便宜上、逆の形で計上⇒20ページ末参照)
(純資産の減少)
この結果… 消費収支計算書…基本金組入額(収入から組入れ)が80減少
この結果… 貸借対照表…第1号基本金(純資産)が80減少
(非資金取引3③)不動産の売却額が簿価を超
える場合、その差額を帰属収入に計上。
4
120 土地(資産の減少)
不動産売却差額(収益の発生)
80 基本金繰入額
80
40
80
取引9
仕訳
No
取得価格15簿価10のビデオデッキ(教育研究用機器備品)を売却。売却価格は5であったため、5の売却損
が出た。
借方
貸方
仕訳
手順
種別
科目
金額
科目
金額
資金取引を行う。
①
この結果…
②
③
現金預金
(資産の増加)
5 その他資産売却収入
(収益の発生)
5
資金収支計算書…その他資産売却収入(収入)が5増加・次年度支払繰越資金が5増加→(非資金取引1②)→貸借
対照表の現金預金(資産)が5増加
(非資金取引3③)不動産の売却額が簿価を超
える場合、その差額を帰属収入に計上。
非資金
その他資産売却収入(収益の発生)
その他資産処分差額(収益の発生)
5 教育研究用機器備品
5 (資産の減少)
10
この結果… 消費収支計算書…不動産処分差額(支出)が5増加
この結果… 貸借対照表…教育研究用機器備品(資産)が10減少
(非資金取引7①)基本金の繰入を行う。(本演 非資金 第1号基本金
習の便宜上、逆の形で計上⇒20ページ末参照)
(純資産の減少)
この結果… 消費収支計算書…基本金組入額(収入から組入れ)が15減少
この結果… 貸借対照表…第1号基本金(純資産)が15減少
取引10
仕訳
No
資金
15 基本金繰入額
15
300で園舎取得。なお、取得にあたっては100を自己資金でまかない、残りの200は長期借入金でまかなっ
た。
借方
貸方
仕訳
手順
種別
科目
金額
科目
金額
資金
資金取引を行う。
①
この結果…
資金
現金預金
(資産の増加)
建物支出
(費用の発生)
200 長期借入金収入
(収益の発生)
300 現金預金
(資産の減少)
200
300
資金収支計算書…長期借入金収入(収入)が200増加・建物支出(支出)が300増加・次年度支払繰越資金が100減少
→(非資金取引1②)→貸借対照表の現金預金(資産)が100減少
(非資金取引2③)長期借入金収入と長期借入
金の振替を行う。
200 長期借入金
(負債の増加)
200
②
非資金 建物
(資産の増加)
この結果… 貸借対照表…建物(資産)が300増加
非資金 基本金繰入額
(非資金取引7①)基本金の繰入を行う。
(収入から組入れ)
この結果… 消費収支計算書…基本金組入額(収入から組入れ)が100増加
この結果… 貸借対照表…第1号基本金(純資産)が100増加
300 建物支出
(費用の発生)
300
③
(非資金取引2⑫と同等)建物支出の建物への
振替を行う。
100 第1号基本金
(純資産の増加)
100
④
非資金 長期借入金収入
(収益の発生)
この結果… 貸借対照表…長期借入金(負債)が200増加
5
ステップ 5 の後の計算書類
※数字の変わった部分は、色を変えてあります。
資金収支計算書
科目
消費収支計算書
資金支出資金収入
(借方) (貸方)
●学生生徒納付金収入
貸借対照表
消費支出消費収入
(借方) (貸方)
科目
●学生生徒納付金
690
300
保育料
入園料
690
300
●補助金収入
県補助金収入
400
●寄付金
現物寄付金
10
●資産売却収入
不動産売却収入
120
●補助金
県補助金
5
●雑収入
退職基金財団資金収入
75
●借入金等収入
400
●資産売却差額
300
不動産売却差額
その他資産売却差額
40
280
●その他の収入
●人件費
教員人件費
前期末未収入金収入
30
●資金収入調整勘定
期末未収入金
△ 90
前期末前受金
△ 300
●前年度繰越支払資金
990
●人件費支出
教育研究用機器備品
その他機器備品
みなし退職給与
引当特定預金
現金預金
未収入金
500
25
25
50
消耗品費支出
30
●借入金等利息支出
借入金利息支出
土地支出
建物支出
30
50
第1号基本金
第4号基本金
●借入金等利息
合計
7
●徴収不能額
5
合計
667
1,515
△ 1,000
帰属収入合計
515
△ 152
940
300
教育研究用機器備品支出
●前年度末の消費収支差額
50
●当年度消費収支差額
その他用機器備品支出
400
△ 152
●基本金取崩額
●その他の支出
●本年度末の消費収支差額
248
みなし退職給与引当特定預金への繰入支出
前期末未払金支払支出
●資金支出調整勘定
期末未払金
●次年度繰越支払資金
合計
30
△ 40
965
2,800
2,310
45
●消費収支差額
借入金利息
●当年度消費収支差額
●設備関係支出
10
40
280
●基本金
消耗品費
減価償却額
●基本金組入額
●施設関係支出
290
50
未払金
前受金
●経費
不動産処分差額
その他資産処分差額
●経費支出
965
100
長期借入金
退職給与引当金
●資産処分差額
教員人件費支出
退職金支出
95
18
●流動負債
短期借入金
500
退職金
退職給与引当金繰入
みなし退職給与引当特定預金からの繰入収入
1,420
675
●固定負債
75
退職基金財団資金収入
退職給与引当金戻入
●前受金収入
入園料前受金収入
土地
建物
●流動資産
●雑収入
長期借入金収入
短期借入金収入
資産 負債基本金
(借方) (貸方)
●固定資産
保育料収入
入園料収入
その他資産売却収入
科目
2,800
★
これで5つのステップに渡った10の取引が、決算に加わりました。お疲れさまでした。
★
回答を見て再確認できましたか?
★
お疲れさまでした。
6
248
3,273
3,273