第 97 号 平成23年 1 月 1 日 ―― 編集・発行 ―― 譛千葉県学校給食会 〒261-0002 千葉市美浜区新港61 電 話 043-242-8621㈹ FAX 043-247-4901 http://www.cgk.or.jp 育 食て 全べる 校る喜 餅喜び 米び 作 り 本校は、26年前から全校児童による米作りを行って います。収穫祭で餅を作り収穫の喜びを味わい、給食 では保護者から餅米料理を募集して献立に取り入れま す。汗して育てた米料理を食べる子どもたちは満面の 笑顔です。 船橋市立高根小学校 ▲ 目 次 ○新年のごあいさつ ………………………………… ○千葉県指定無形民俗文化財紹介 ………………… ○全国学校給食研究協議大会報告 ………………… ○わくわく食育 のびろちばっ子 ………………… ○みんなの広場 ……………………………………… 2頁 2頁 3頁 4頁 6頁 ▲ 本校は、明治17年創立の歴史と伝統 のある学校です。船橋市の中央にあ り、自然が豊かで田畑に囲まれてい ます。行事活動では、全校児童182名 で協力して取り組んでいます。 ○第 7 回千葉県中学生創造ものづくり教育フェア… 8頁 ○安全・安心をとどけるC・G・K NOW …………10頁 ○自慢献立 ……………………………………………11頁 ○千学給あんない ……………………………………12頁 〈回覧をお願いします〉 全国学校給食研究協議大会報告 財団法人 千葉県学校給食会 理事長 明けましておめでとうござい ます。今年の干支は兎です。兎 は西洋では豊穣のシンボル、仏 教の世界では献身のシンボルと して扱われているそうですが、日本の昔話に登 場する兎は狡猾だが間の抜けたキャラクターと して親しまれています。この兎年の平成23年が 皆様にとって幸多き一年となりますよう心から お祈り申し上げます。 食育が学校教育の基本に位置付けられ、日々 の授業の中で学校給食が生きた身近な教材とな り、その重要性はますます高まっています。こ れを契機に、安全・安心でおいしい給食の提供 と学校給食の普及・充実を図ることを目的に設 置された私たち学校給食会は、その設立目的に ふさわしい体制の整備と事業の更なる充実を図 和田 行孝 ってまいりたいと決意を新た にしているところです。 その一端として、現在の施設が築40年余りを 経過し老朽化・狭隘化が著しいことから、より 一層安全・安心な物資の提供と食育の推進に供 するため、新たな施設への改修を予定しており ます。4 月から一年間ほどを要するため、その 間、仮事務所に移転することになり、ご不便を おかけすることになるやもしれませんが、ご理 解くださいますようお願いいたします。 閑話休題。兎も角、今年は兎年。兎の上り坂 を信じ、株を守りて兎を待つ姿勢を改め、たと え兎の逆立ちでも、二兎を追うもの二兎をも得 る気構えで、新たな目標に向かって脱兎の如く 邁進してまいりますので、皆様方の一層のご支 援、ご協力を衷心よりお願い申し上げます。 千葉県指定無形民俗文化財 とうがね 「東金ばやし」[東金市] ひよし 東金にある日吉神社の夏の大祭 ( 1 年おき)に出る旧東金 9 地区 だ し やたい の山車 や屋台 の上で演奏される まつりばやし 祭囃子です。「しちょうめ」「通り ながうた 囃子」など長唄囃子を取り入れて し 東金ばやし保存会 「い若会」 だいこ います。締め太鼓を担当する若い ふえ 男女が前に乗り、後ろで笛や しゃみせん そう 三味線などを奏して、祭りを盛り 上げます。小学生から練習を始め、 山車や屋台に乗るのを目標にがん ばります。 (保持団体:東金ばやし保存会 「い若会」、雷囃子保存会) 雷囃子保存会 − 2 − 千葉県教育庁教育振興部 学校安全保健課 主任指導主事 佐藤 眞弘 第61回全国学校給食 研究協議大会が、平成 22年11月11日(木)と 12日(金)の 2 日間、 主題を「生きる力」を はぐくむ食育の推進と 学校給食の充実∼未来 につなぐ心と体は食に あり∼と題し、香川県 高松市のサンポート高 松で開催されました。 研究協議大会では、初日に文部科学大臣表 彰式・文部科学省説明・実践発表・特別講演 が実施され、2 日目には10の分科会ごとの実 践発表と研究協議が行われました。 表彰式では、本県から推薦していた、石原 千鶴子・花渕和子上席専 門員 2 名が、全国の参加 者の前で文部科学大臣表 彰を受けました。個人表 彰は全国で17名でした が、その内の 2 名が本県 推薦者で、とても誇らし く思いました。 文部科学省説明では、 「学校給食の役割と食育の推進について」と 題し、文部科学省スポーツ少年青少年局・学 校保健教育課松川憲行課長から「食育の推進」 「改正学校給食法」「食に関する指導の充実」 「栄養教諭の配置」「安全の確保」「地産地消」 「理解促進」「促進プラン」について説明があ りました。特に、食育の重要性と理解促進に 向けた一層の取り組みや、指導教材のWeb上 の掲載。指導の中心となる栄養教諭の配置率 の一層の拡大と、国の配置基準の改正に向け た取り組み。施設の衛生管理にかかる床の完 全ドライ化の一層の推進が確認されました。 全体会実践発表では、「望ましい食生活を 実践できる児童・生徒の育成∼学校給食を中 心に家庭・地域をつなぐ食育の推進∼」を主 題に、香川県宇多津町立宇多津小学校の栄養 教諭・養護教諭・教諭による発表があり、小 児生活習慣病予防検診の実施と、家庭での食 生活の実態をふまえた研究主題の設定、校内 体制の整備、これを踏まえた①教育活動全体 を通して取り組む食育の充実、②学校給食を 活用した啓発活動、③健康課題に対する個別 対応の取り組みの実践と、その成果と課題が 報告されました。 特 別 講 演 で は 、「 時 間 栄 養 学 か ら 健 康 を 科学する∼体力と学力向上を目指して∼」と 題した県立広島大学教授で医学博士の加藤秀 夫氏による講演がありました。 氏は健康づくりと生活習慣病の予防に向け た研究の第一人者であり、食事や運動を生態 リズムとの関係から効果的に取り入れること の重要性や、朝食と健康との関係、夜食と肥 満の関係、自律神経のはたらきと健康といっ た内容を、医学の専門的視点からわかりやす く説明されました。 また、2 日目の分科会では、第 9 分科会 「衛生管理の在り方」において、本県野田市 立みずき小学校石原千鶴子上席専門員が、 「野田市全体で取 り組む衛生管理」 と題し、研究発表 を行いました。衛 生管理基準に基づ く市の「学校給食 衛生マニュアル」 の作成や、床のドライ運用化に向けての指導 の徹底、職員の意識改革と衛生管理レベルの 統一化を図るための衛生管理研究会の全校実 施など、氏がこれまで実践してきた取り組み は、多くの参加者から賞賛され、助言者から も高い評価を受けました。 全体を通し、とても有意義な大会でした。 − 3 − のびろ 「豊かな食の学び∼地域との連携から∼」 大網白里町立瑞穂小学校 教諭 小川 利江 「七つ星農園を活用した 食と農の体験活動」 を実感し「苦労して作られているから、大切 に食べなければ」という声も聞こえてくるよ うになりました。 白井市立七次台小学校 落花生の「食」としての体験では、昨年度 教諭 宮内 由香 は落花生を給食の献立に加えてみることにし 第 5 学年の取り組みとしては、児童119名 本校では、全校児童が生活科や理科、総合 的な学習の時間の中で、発達段階に応じた計 が「米作り体験」を行いました。 本校には、七つ星農園と名付けられた学校 ました。6 年生が炒って細かくくだいた落花 園があります。毎年、様々な作物を栽培し、 生を、パンにつけたチョコレートクリームに トッピングして全校で食べました。 画により、米、野菜、植物などを栽培し、毎 水田をフィールドとした田植えや稲刈り体 食と農の体験活動として園を活用していま 日世話をしています。その活動を通して、驚 験など、米の栽培を通して生産者の思いや工 す。とりわけ千葉県の名産である落花生の栽 きや発見を経験したり、収穫して皆で食べる 夫、努力に直接触れることができました。 培をここ数年、全校で取り組んでいます。 この栽培体験活動を行うことで、友だちと協 力することの大切さや喜び、農家の方の知恵 や技術を知るこ 喜びを味わったりしています。また、特別活 収穫したお米は、全校児童が給食でいただ 動の時間に栄養士と担任がTTで、「食」の重 きました。さらに、お世話になった生産者の 防鳥網の掛け外し等は、高学年が担当し、種 とはもちろん、 要性についての授業を行い、進んで健康な体 方々を招待し、5 年生児童が調理したごはん まきや草取りは各学年でおこなっています。 食べ物の大切さ づくりに取り組むよう働きかけています。 とみそ汁で「ふれあい会」を行いました。 落花生栽培のうち、畝作りやマルチ張り、 秋になるといよいよ収穫です。房総の風物 や感謝する気持 給食においては、近くの大網高校で生産さ 食べることが自分の命に結びつくことを改 詩「ボッチ」作りにもチャレンジしたことも ちを育てること れた野菜やくだものなどが、給食の食材とし めて知り、米一粒に感謝して食べる姿が見ら ありました。これらの作業をとおして、高学 ができたと考え て使われています。「生産者の顔が見える」 れました。 年は、落花生の収穫までの作業過程や大変さ ています。 地場産物は、感謝の気持ちや思いやりの心の 普段、自然の中でふれあう機会が少ない大 育成に大きな力を発揮しています。また、給 人と子どもが、地域との連携で一緒に作業す 食時に栄養士や調理員が教室訪問を行い、食 ることができ、児童は、ふるさとの大切さや 材について説明したり、児童の質問に答えた 自然の恵み、人の温かさなどを学び、心豊か りして、「食」に対する意識が深まるよう担 な体験活動となりました。 任と啓発を行っています。 を蒸し物にする等、食形態や調理方法を変え 『よりよく食べる、 豊かに生きる』 た「支援食」を作っています。一方、普通食 では、よりよい食べ方を向上させるための料 船橋市立船橋特別支援学校高根台校舎 理(主に大きめに切った煮野菜)を「練習食」 専門員 闍原 里絵 として日々の献立に組み入れています。 また、学級担任に向けて『もぐもぐ通信』 船橋市立船橋特別支援学校高根台校舎は、 小学部が平成21年 4 月に移転し、開設されま を発行し、児童が上手に食べるために必要な した。現在、児童73名が在籍し、毎日元気に 情報を提供するなどして、全校で共通理解を 活動しています。 図っています。「よりよい食べ方」は「豊か 給食時間は「日常生活の指導の時間」に位 栄養士さん、質問があります。教えてください。 (教室訪問より) 収穫したお米は、ふっくらおいしいごはんに炊きあ がりました。(「ふれあい会」より) − 4 − に生きる」ための礎です。児童が健やかに成 置づけられ、給食の準備や片付け、食べるこ 長し、将来に とを通して、よりよい食べ方や食事マナーが わたって健康 身につくよう、個々の発達段階に応じた支援 を維持するた を積極的にしています。 めに、給食を 給食室では、上手に噛んだり飲み込んだり 通して支援を することが難しい児童に対し、普通食とは別 していきたい に、軟らかく茹でる、圧力鍋で煮る、揚げ物 と考えます。 − 5 − 千葉県学校給食会 かんきょう 安全・安心な学校給食の 実現を目指して 千葉市新港学校給食センター 上席専門員 篠塚 正子 千葉市新港学校給食センターは、市内20の中学 校、約8,700食を作っています。市内では 2 例目と なるPFI方式を採用、この方式を導入することで、 ていきょう 安全で、質の高い、安心な給食を提供 できます。 ほしょう 衛生面では、食品の安全性を保証する品質管理 がいねん システムであるHACCP(ハサップ)の概念 を取 ぎゃくもど り入れ、食材などが逆戻りすることのないワンウ ェイ方式のレイアウトや、ドライシステムを採用 しています。 はんにゅう 食材の搬入 から調理までを(野菜・果物)と ぶ ん り (肉・魚)とに分離し、下処理した食材はパスス てってい ルーで調理室に運び、食材や人の動線管理を徹底 しています。 てってい しょう 徹底した衛生管理だけでなく省エネルギーを取 はい り入れ環境 にも配 りょ 慮した施設です。 センターは、生 徒への直接的な指 導が限られていま すが、6 月に家庭 科部会との研究授 業(中学生に必要 とくちょう な栄養の特徴を知ろう)でTTの機会を得ました。 その日の給食を、盛り付け量を変えて 3 種類見 せ、生徒は、主食と主菜の量や大きさの違いに 気づき、熱心に聞いて質問に答えてくれました。 給食を生きた教材として活用することができ、 今後に生かしていきたいと思います。 11月には幸町第一中学校で家庭科の授業に参 加し、生徒のアンケートに答えながら、同じく とくちょう 中学生の栄養の特徴を話す機会がありました。 みつ 今後も、できる限り中学校と連絡を密 にし、 けいぞく 継続 して授業に参加できるよう他の中学校にも 呼びかけていきたいと思います。 稲刈りと給食 バランスのよい、おいしい給食 袖ケ浦市立昭和小学校 5 年 鈴木 穂乃香 香取市立福田小学校 5 年 加藤 美穂 私は、給食をときどき残してしまいます。な ぜかというと途中でお腹がいっぱいになってし まうからです。「もったいないなあ」と心で思い ます。でもこの前、総合学習の時間で稲刈りに 行きました。私は、はじめて稲刈りをしました。 最初は、稲刈りはかんたんかと思いました。で もやってみると、すごくむずかしくてたいへん でした。その時、私は、米をつくっている人は 「すごいな」と思いました。田植えをしてから暑 い日も雨の日もずっと世話をしてくれているか らです。この体験 をしてから私は、 給食を残さず食べ 食に関する指導の充実 るように努力して います。きらいな ものもがんばって 食べたいです。 私の好きな給食は「マーボーナス」です。と てもおいしくて、ご飯がすすみます。そのおい しい給食を作ってくれているのは、香取市佐原 学校給食センターです。給食センターの方は、 力や熱になる食べ物、肉や血やほねになる食べ 物、体の調子を整える食べ物をバランスよく給 食に入れてくれます。私は、給食を作ってくれ る方と会ったことがありません。けれど、給食 センターの方々が大量の給食をがんばって作っ ているすがたは目にうかびます。だから、給食 を食べる時は給食セ ンターの方に感しゃ しています。そして、 一生けん命作ってく れた給食を残さず食 べようとがんばって います。 − 6 − 小規模校の特色を 活かした食育指導 くらたま 君津市立蔵玉小学校 教頭 西村 雅孝 小規模校(全校児童15名職員10名)という特 色を活かしながら、食育に関する指導に取り組 んでいる様子を三つ紹介します。 一つめは、給食を、全校児童と全職員が多目 的室(二十畳程の和室)で一緒に食べているこ とです。明るく楽しい雰囲気の中、食事のマナ ー・あいさつなどを身につけるとともに、食事 わく こ を通して学年の枠 を超 えたコミュニケーション 作りにも役立っています。 くらたま 二つめは、全校児童による「蔵玉小の田んぼ」 での米作りです。5 月に田植えを行い、8 月に入 か か し り稲穂が実ってくると手作りの「案山子 」を立 かま てました。そして、9 月 6 日に児童全員が鎌 を こがねいろ 持って黄金色 に実った稲を刈りました。収穫し 「もったいない」を地域に生かそう! 千葉県立茂原樟陽高等学校 生産技術科3年 澤田 晴菜 私は現在、野菜専攻で勉強しています。大切 に育ててきた作物の収穫は感動的です。成長を 見守ってきた野菜には、愛情さえ感じます。し あ かし、病害虫の被害に遭 った野菜は販売できな 食に関する指導の充実 いので処分しなければなりません。私はそれを くや 見るたびに、食べられるのに…と悔 しい気持ち になっていました。 そんな時、フードバンクというシステムを知 りました。ラベルの印刷がずれた等の小さな理 は い き 由で廃棄 される食品を福祉施設などに再分配す るシステムです。私はこの活動にヒントを得て、 樟陽バージョンのフードバンクに挑戦しました。 は い き それは、学校の実習で出る廃棄 しなければな きんりん ていきょう らない野菜を、近隣 の福祉施設に提供 するとい たくさん う取り組みです。課題も沢山ありましたが、 様々な方の協力があり、実際に活動することが たお米は、 「感謝の会」 で、太巻き 寿司を作り、 保護者や地 域の方にも 食べていた だく予定で す。 三つめは、学校栄養士による食の指導です。7 月下旬に、「親子栄養相談」を実施し、栄養士さ んから、児童・保護者は、生活習慣並びに食生 活についてのアドバイスを受けました。二学期 には、栄養士さんが総合学習の授業を行います。 内容は、低学年「好ききらいしないで食べよう」、 中学年「朝食の大切さ」、高学年「望ましい食生 活」です。 本校では、このような食育の指導を通して、 ぞうしん 子どもたちの心身の健康の増進 を図り、生きる 力を育んでいます。 できました。 福祉施設の 担当者の方 が何度も 「ありがと う」とおっ しゃってく れたのはと ても印象的 で、食べ物のありがたさを再認識できました。 たがや トラクターで耕 されてしまうだけだったキャベ ツが、収穫されて箱につめられた時、 「捨てられ す わ ずに済 んだ」という実感が湧 きました。これは 大切に育てた野菜の価値を生かすことができた しゅんかん 瞬間 で、その感動は今でも忘れることができま せん。 これ以来、食事の時には感謝の気持ちを持つ ようにしています。少しでも多くの人に、食べ ることへの感謝を知ってもらうことが私の願い です。 − 7 − 期日 2010.11.13(土) 会場 千葉県総合教育センター (財)千葉県学校給食会が後援する「あなたのための おべんとうコンクール」は、食べてもらう相手のことを考え たおべんとう作りを通して、食育の充実を図るために、 中 学生創造ものづくり教育フェアの一部門として開催され るものです。 本年は県内の中学校から61点のレポートが出品され、 その中から予選を勝ち抜いた 7 チームが本審査に臨み、 それぞれの思いや願いを込めておいしいお弁当づくりに 挑戦しました。 千葉市立大椎中学校 千葉市立大椎中学校 千葉県知事賞 第1位 全国大会出場 「千葉の味 思い出弁当」 千葉市立大椎中学校 國吉優希、坂野晴子、澤井里佳 四街道市立四街道中学校 四街道市立四街道中学校 四街道市立四街道中学校 千教研技術・家庭科教育部会会長賞 第2位 「妊婦さんのためのお弁当」 千葉市立大椎中学校 方 絵夢、田中小雪、川闢瞳美 千教研技術・家庭科教育部会会長賞 第3位 「まごはやさしい お誕生日弁当」 四街道市立四街道中学校 田中萌生、柳澤美菜、闍橋あおい 四街道市立四街道中学校 千葉市立大椎中学校 エコクッキング賞 毎日鍛えている先生に「健康パワー弁当」 千葉市立大椎中学校 堀 愛里沙、塚田梨沙、海藤祐希 (財)千葉県学校給食会理事長賞 「おとうさんのための目にやさしい弁当」 四街道市立四街道中学校 宍戸希実、山崎まなみ、高桑麻緒 入賞 「若さを気にするお母さんへ 『ヘルシー&ビューティー弁当』」 四街道市立四街道中学校 芥川みらの、斉藤桃子 「部活動を頑張っている姉のための 『めざせ県大会』弁当」 四街道市立四街道中学校 植山奈美子、石毛奈美、西原綺乃 − 8 − (財)千葉県学校給食会理事長賞を受賞して 四街道市立四街道中学校 1年 代表 宍戸 希実 仕事で 1日中パソコンを使う ことの多い父のために、目に 優しく栄養があり、ヘルシー でお腹がいっぱいになるお弁 当を考えました。食材は千葉 県産にこだわり、衛生面や環 境について考えながら、家でも3人で何回も練習した ので理事長賞を受賞できてとても嬉しいです。 − 9 − 安全・安心をとどける おいしい給食 自 慢 献 立 〈米飯献立〉(1食単価287円) たちの食育を応援 千葉の子ども 「ちば丸」のレプリカやパネルを使って食育学習 このほど松戸市立旭町中学校の生徒の皆さんが、 貸出資料を使い、委員会活動の一環として、地場産 物についての学習を行いました。 ミネストローネスープ・ミルクゼリー梨コンポート添え 材 料 名 重量g 精 白 米 ・ 強 化 米 65・0.19 2・1 1.1・0.2・1 6 4 12 4 9 15 3 0.25・1 0.5・0.5 206 40 有塩バター・調合油 白ワイン・食塩・うすくちしょうゆ 鶏モモ肉(0.8cm角) にんじん(0.5cm角) たまねぎ(0.8cm角) マッシュルーム水煮 こ ね ぎ ( 小 口 ) 食塩・うすくちしょうゆ 有塩バター・調合油 牛 職員研修会 千葉県学校給食センター研究会 袖ケ浦市立根形小学校PTA 松戸市PTA連絡協議会 乳 す ず き ( 切 身 ) 白 ワ イ ン ・ 食 塩 卵 え だ ま め キ ャ ベ ツ ( 短 冊 ) 食塩・こしょう・調合油 第2回研修会を「フードシステムソリューション2010」 (会場:東京ビッグサイ ト)の講演会に大木丈雄会長 (八日市場学校給食センター給食室 室長)ほか22名 が出席しました。 尚、 メイン展示会場には、本財団の野菜指導モデ ルや学校給食年代別レプリカなどが展示されました。 か ぶ ( く し ) かぶの葉(1.5cm) 平成22年度「かむ子・のびる子・元気な子」 千葉県歯科衛生士会主催料理コンクール 応募総数287点の中から第1次審査で選ばれた10 名が、 家庭で作った料理を持参し、 プレゼンテーションが 行われました。厳正な審査の結果、 千葉市立検見川小 学校5年生の山浦大知さんの「かんでスクスク弁当」 が (財) 千葉県学校給食会理事長賞に選ばれました。 きゅうり(0.8cm厚小口) ブロッコリー(小房に分ける) にんげん(いちょう) チンゲンサイ (2cm斜め) にんにく(みじん) ベ ー コ ン ( せ ん ) あ さ り たまねぎ(1/2スライス) キ ャ ベ ツ ( せ ん ) じゃがいも(いちょう) トマトホール・白いんげんまめ マ カ ロ ニ ・ 食 塩 調 合 油 ・ 有 塩 バ タ ー 水・ブイヨン・ローリエ たまねぎ・にんじん・セロリ 牛 水 乳 ・ ・ 粉 上 寒 白 天 糖 なし・水・白ワイン 検査室から 検査項目 細菌検査 理化学検査 残留農薬検査 22年12月14日までの食品検査状況 検査件数 463 130 88 ぼくがお弁当作りにこめ た思いは、 よくかんでスクス ク育ってほしいという願い からです。このお弁当の中 でおすすめなのは、れんこ んとハムとアスパラガスの柚子こしょうサラダと砂肝の 唐揚げです。柚子こしょうサラダは、サラダだけどれんこ んが入っていて食べごたえがあり柚子こしょう味でおい しいです。砂肝の唐揚げは、歯ごたえがあり、たくさんか む食べものなので、このお弁当の中では1番のおすすめ です。ぼくはこのお弁当で千葉県学校給食会理事長賞 をもらえてとてもうれしいです。 検体全て、異常のないことを確認しました。 − 10 − 1・0.3 10 2 12 0.3・0.01・0.5 17 3 10 10 5 14 2・1・2 グラニュー糖・レモン果汁 0.2 2.5 20 10 18 20 10・6 4・0.6 0.5・0.5 13 90・6・0.02 1.7・1.5・0.3 40・0.4 30・6.5 15・10・2 2.5・0.4 <すずきの卵ソース> ①魚に下味をつけます。 ②オーブンで焼きます。 ③えだまめは茹でて、さやから出して、荒みじんにします。 ④キャベツは炒めます。 ⑤やわらかい炒り卵を作り、④とあわせます。 ⑥②に⑤をかけて、オーブンで再度焼き、③をちらします。 <船橋野菜のごまサラダ> ①野菜は茹でます。 ②ごまはから煎りしてすり、調味料・たまねぎと あわせ、ドレッシングを作り、野菜とさっくり 混ぜます。 <ミネストローネスープ> ①豆は浸水して、茹でます。 ②油でにんにくをよく炒め、ベーコンを加えさら に炒めます。 ③たまねぎ・じゃがいもをそれぞれ炒めます。 ④キャベツ・トマトホールを加えます。 ⑤ブイヨンを加えます。 ⑥あさりを加え、灰汁をとり、①で茹でたマカロ ニを加え、調味します。 ⑦味をととのえ、バターを加え、茹でた小松菜を ちらします。 <ミルクゼリー梨コンポート添え> ①水・ワイン・グラニュー糖をあわせ、なし を煮て、最後にレモン汁を加えます。 ②寒天を煮溶かし、砂糖を加えます。 ③牛乳を加え、冷やし固めます。 ④固まったら、①を飾ります。 「船橋産給食の日」として、 船橋の食材を14品使用し、総熱量比率約58%の献立です。当日は、食材提 供者である魚・あさりの専門家が 3 年生の社会科の授業に出前授業をして 下さり、生徒には地場産物への理解が一層深まったようです。 実 施 日 平成22年10月27日 調 理 場 船橋市立八木が谷北小学校 (職氏名) 主任技師 坂上 晶子 栄 養 量 エネルギー たんぱく質 kcal 688 881 g 27.8 31.5 甘納豆パン・牛乳・白身魚ときのこのグラタン・大根サラダ・ ライスボールスープ・グレープゼリー 材 料 名 〈献立のねらい及び児童・生徒の反応〉 単 位 米飯献立 パン献立 献 立 名 作 り 方 <きのこピラフ> ①油とバターで米を透き通るまで炒めます。 ②油とバターで肉を炒めます。 ③にんじん・たまねぎをよく炒めます。 ④きのこを加え、炒めます。 ⑤調味料を加え、味をととのえます。 ⑥具と煮汁に分け、煮汁を使用し、米を炊きます。 ⑦炊き上がったら、具とさっくり混ぜ、こねぎを ちらします。 いりごま・オリーブ油・穀物酢 食塩・こしょう・たまねぎ(する) 0.3・0.01・1 こ ま つ な ( 2 c m ) 千葉市立検見川小学校 6年 山浦大知 船橋市立豊富中学校 きのこピラフ・牛乳・すずきの卵ソース・船橋野菜のごまサラダ・ 献 立 名 生しいたけ(0.5cm角) 柏市PTA連絡協議会 袖ケ浦市PTA連絡協議会 旭市PTA連絡協議会 ・甘納豆パン ・牛乳 ・白身魚ときのこ のグラタン ・大根サラダ ・ライスボールスープ ・グレープゼリー 船橋市立八木が谷北小学校 ぶなしめじ(小房に分ける) 新規 家庭・地域と連携した食育推進支援事業本年度採用団体 〈パン献立〉 (1食単価363円) ・きのこピラフ ・牛乳 ・すずきの卵ソース ・船橋野菜のごま サラダ ・ミネストローネ スープ ・ミルクゼリー梨 コンポート添え 笑顔でもちつき体験 袖ヶ浦市立根形小学校 「根小文化祭」が開催される中、保護者や地 域住民の指導を受けながら低学年児童の皆さん がもちつき体験をしました。 このもちつき体 験は、当財団が新 規事業「家庭・地 域と連携した食育 推進支援事業」と して県内のPTA関 係団体に呼びかけ 開催されたもので す。 船橋地区学校栄養士会 甘 納 豆 パ ン 牛 乳 メ ル ル ー サ 塩 ・ こ し ょ う 白 ワ イ ン 玉 葱 ・ 人 参 えのきたけ・生椎茸 し め じ サ ラ ダ 油 白 ワ イ ン 塩 ・ こ し ょ う 水 ・ 白 い ん げ ん 豆 薄 力 粉 ・ バ タ ー 牛 乳 ・ 塩 粉 チ ー ズ ・ パ セ リ グ ラ タ ン 皿 大 根 ・ 塩 ロースハム 千切り 生わかめ・きゅうり サ ラ ダ 油 ・ 酢 塩 ・ こ し ょ う 上 白 糖 ・ し ょ う ゆ 白 炒 り ご ま ミ ニ ト マ ト 鶏もも 千切り・清酒 干 し 椎 茸 玉 葱 ・ 人 参 キ ャ ベ ツ ・ 小 松 菜 精 白 米 ・ レ ン ズ 豆 塩 ・ 生 姜 卵 ・ 麸 白炒りごま・でん粉 塩 ・ こ し ょ う し ょ う ゆ 水 ・ 濃 縮 ブ イ ヨ ン 生 姜 ・ 長 葱 清 酒 水 ・ 粉 寒 天 上 白 糖 ブ ド ウ ジ ュ ー ス 巨 峰 プ リ ン カ ッ プ 重量g 70 206 30 0.12・0.01 0.8 10・5 8・5 10 1 1 0.1・0.01 8・5 2.5・2.5 30.0.1 2・0.5 1枚 30・0.1 3 5・10 2.5・1.6 0.2・0.02 0.25・1.6 1 10(1個) 5・0.3 0.7 5・5 15・20 15・3 0.15・0.3 2・1 1・3 0.72・0.02 2 120・12 1・2.3 0.8 38・0.46 6 17 12(1粒) 1個 作 り 方 <白身魚ときのこのグラタン> ①魚は30分以上、下味をします。 ②薄力粉とバターを火にかけ、牛乳と塩を加 えてホワイトソースを作ります。 ③白いんげん豆は前日水に漬け、当日、茹で てミキサーにかけ、ペースト状にします。 ④油で千切りにした玉葱と人参を炒めます。 ⑤きのこを加えて炒め、調味をし、ホワイト ソース・白いんげん豆のペーストを加え、 弱火で適度な固さになるまで煮込みます。 ⑥グラタン皿に魚をのせ、素焼きします。 ⑦焼き上がった魚に、きのこソースをかけ、 粉チーズをふりかけてさっと焼きます。 ⑧焼き上がりにみじん切りにしたパセリをのせます。 <大根サラダ> ①大根は千切りにして塩をふっておきます。 ②ハムとわかめは、茹でて冷まします。 ③きゅうりは小口切りにします。 ④白炒りごまは、炒って半ずりにします。 ⑤ドレッシングで材料を和えます。 ⑥お皿に盛りつけ、半分に切ったトマトを飾 ります。 <ライスボールスープ> ①鶏肉は30分以上、下味をします。 ②材料は千切りにして、そろえておきます。 ③ご飯を炊き、つぶして、茹でたレンズ豆・ 塩・生姜の汁・卵・粉末にした麸・すった ごま・でん粉を混ぜ、1人2個分の大きさに 丸めて、オーブンで焼き、汁椀に入れてお きます。 ④濃縮ブイヨンと香味野菜・清酒でブイヨン をとり、ブイヨンの中に肉を入れ、アクを 取ってから、野菜を入れます。 ⑤調味をし味をととのえ、最後に茹でた小松 菜を入れます。 <グレープゼリー> ①水でふやかしておいた寒天を火にかけ、溶 けてから砂糖・ジュースを入れます。 ②粗熱がとれてから、巨峰を入れたカップに 注ぎ、冷やして固めます。 〈献立のねらい及び児童・生徒の反応〉 魚やきのこは生徒に敬遠されが ちな食材ですが、グラタンにするとよく食べてくれます。ライスボールを入れた スープはパンだけでは上がりにくい穀物エネルギー比を補い、また野菜だけのス ープよりも残菜が少ないです。手作りのぶどうのゼリーで季節感を出しました。 実 施 日 平成22年11月10日 調 理 場 船橋市立豊富中学校 (職氏名) 専門員 古川 裕子 脂 肪 カルシウム 鉄 g 21.8 24.4 mg 406 424 mg 3.0 3.0 レチノール当量 μg 348 321 − 11 − ビ タ ミ ン B1 B2 mg mg 0.55 0.64 0.88 0.94 C mg 45 30 食物繊維 食 塩 g 5.7 8.3 g 2.7 3.6 【 千 学 給 あ ん な い 】千 葉 県 学 校 給 食 会 推 奨 物 資 紹 介 国内産小麦粉100%使用の学校給食用パンの取り扱い開始 (財)千葉県学校給食会では、国内の食糧自給率並びに農産物の利用 促進を図るとともに、食育指導の一環として、児童・生徒に農業に対す る一層の理解を深めてもらうために、平成23年4月から取り扱いを開始 いたします。小麦粉の配合の割合は下記の通りです。今後も、当財団に ■学校給食用小麦粉配合割合等 おきましては、関係の皆様と協力し、 産 地 品 種 配合割合 製造技術の向上に努め、児童・生徒 千葉県 農林61号 15% 千葉県学校栄養士会の皆様の試食風景 に喜ばれるおいしい学校給食用パン 北関東 農林61号 15% 北海道 ホクシン・キタホナミ 70% の提供をいたしますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 ● 編集後記 ● 本号発行に際し、ご多忙にもかかわらず快くご寄稿いただき有り難う ございました。今後も皆様からの情報をお待ちしております。 − 12 −
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