世界初のナイロン樹脂使用の乗用車用オイルパン 2008 年

(ニュースリリース)
2008 年 12 月 2 日
世界初のナイロン樹脂使用の乗用車用オイルパン
2008 年「最も革新的なプラスチック用途」賞を受賞
米国デュポン社(本社:デラウエア州ウィルミントン、会長兼最高経営責任者:チャ
ールズ・O・ホリデー・ジュニア)は 12 月 1 日(米国時間)
、米国プラスチック技術者
協会(SPE: The Society of Plastics Engineers)自動車部門で、デュポンの高機能樹脂を使
用した 2 つの自動車部品が 2008 年「最も革新的なプラスチック用途」賞を受賞したと
発表しました。
デュポン™ザイテル®ナイロン樹脂は、金属から熱可塑性樹脂への置き換えを世界で
初めて商業化したダイムラー社のエンジンオイルパンに使用されています。デュポン™
ザイテル®HTN は、フォード社の新しいキャップレスフューエルフィルターに使用され、
厳しい排出ガス削減要求への適合に一役買っています。両部品ともパワートレイン/シ
ャーシ部門で優秀プログラムとして受賞しました。
「自動車メーカーでは、システムの性能を損なわずに燃費の向上とCO2排出量の削減
を実現する新しい材料や技術を求めています。
」
「燃料の節約とCO2排出量削減を目的と
する車両軽量化への取り組みには、SPE賞を受賞した企業をはじめ、多くの企業におい
て、部品あるいは、システムの設計および加工方法の見直しが必要となります。デュポ
ンの基礎科学と研究開発力は、このような新たに開発された製品をより早く、より低コ
ストで販売することを可能にすることで、顧客のニーズにお答えしています」と、米国
デュポン社副社長兼エンジニアリングポリマー事業部ジェネラルマネージャーのキー
ス・スミスは述べています。
ダイムラー社の部品は、熱可塑性樹脂の設計の自由度を最大限に活かし、エンジンル
ームの軽量化を大きく躍進させたことが評価されました。アルミ製をザイテル®に置き
換えることによって、メルセデス・ベンツCクラスは、1 キログラムを超える軽量化を
実現しました。ザイテル®のような高機能樹脂を使用することによって、軽量化だけで
なく、燃料の節約とCO2の排出量の削減にも貢献しています。
新しいフォード社のキャップレス給油システムは、ユーザーの使いやすさが評価され
ました。バイオ燃料の給油システムにも使用が可能で、カリフォルニア州の厳しい排ガ
ス規制への適合に一役買っています。さらに、本システムでは給油ノズルが差し込まれ
るまで給油口のフラップが開かないようになっているため、キャップ付きの給油システ
ムよりも多くの排出削減が可能となります。給油口のフラップが自動的に閉まるこのシ
ステムは、この間に蒸発するガスの量も最小に留めることができます。
デュポンは、科学的な発見や発明を基盤に製品やサービスを提供する企業です。創立
は 1802 年、本社は米国デラウエア州ウィルミントンに置かれています。世界 70 カ国余
りに拠点があり、農業・食品関連、建築・建設、通信、輸送の分野で、革新的な製品や
サービスをお届けしています。世界中の人々の生活をより安全で豊かにするために、科
学の力を生かした持続可能なソリューションを創出しています。
注)デュポン™ザイテル®は、米国デュポン社の登録商標です。
以 上
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