2015 年 http://ww5.tiki.ne.jp/~kawa-shoni/ ノロウイルス胃腸炎 軟膏やクリームの適正量 / 今月初めからノロウイルスの胃腸炎が流行り始め ました。ウイルス性胃腸炎にはノロ、ロタ、アデノウイ ルスなどがありますが、11 月から2月頃まではノロウ イルスが主です。ノロウイルスは、カキのような二枚 貝の食物、感染者の吐物や下痢に含まれているウイ ルスが口から入ってうつります。感染力は非常に強 く、大人でも感染します。うつってから24~48時間 (平均36時間)たつと、突然嘔吐から始まり、続いて 下痢(白っぽくなることもあり)になります。嘔吐のみ あるいは下痢のみのこともあります。ノロは嘔吐が主 です。熱が出ることもあります。嘔吐は 1 日~2 日する と落ち着き、下痢も 1 週間ぐらいで治ることが多いで すが、近年毒性が増していると言われており、高熱が 出たり、嘔吐が何日も続く例も増えています。 外用薬を塗る際、適正な量の目安としてFTUと いう単位が使われます。5gチューブの軟膏(また はクリーム)を大人の手の人差し指の先から第一 関節まで押し出した量が約0.5gで、この量を1FT U(フィンガー・ティップ・ユニット)と言います。ローション なら一円玉程度の大きさです。1FTUで大人の手 2枚分の広さの患部に塗布していきます。 診断は・・・ 便で検査するキットはありますが、浣 腸して出た便、肛門から綿棒を突っ込んで取った便 では、本当はそうではないのに陽性に出ることがあり ます(偽陽性)。逆に発症してすぐの場合には陽性に 出ないこともあります(偽陰性)。なのでキットで診断 するのではなくて、多くは症状や流行状況などから診 断します。園から検査するように言われてもこちらで 必要でないと思った場合にはしません。 ★RSウイルス感染症、手足口病もまだ少しみられ ます。 治療は・・・ 特効薬はなく、はきけ止め、整腸剤、 脱水がひどければ点滴などの対症療法になります。 軽度~中等度の脱水であれば OS-1、アクアライト、 ソリタ顆粒などの経口補水液を飲ませる方法をおす すめします。お茶やジュースなど塩分の少ないものを 飲ませると脱水がひどくなります。ポカリスエットなど のスポーツ飲料も塩分が少なく糖分が多いのでおす すめしません。みそ汁や塩分を含んだスープ、おじや などはおすすめです。 予防方法は・・・ 便や吐物を触った後は手洗いを 十分にすること、吐物をふいたふきんをそのままにし ておくと乾いて感染しますので、そのままビニール袋 に包んで廃棄するか、キッチンハイターやミルトンな ど塩素系の消毒剤で消毒することが重要です。アル コールは効果がないと言われています。 塗り込むのではなく、のせる様に塗ることも大 切です。FTUを目安に、自己判断で増減せず常 に医師に指示された量を塗るようにして下さい。 (こまさん) ・・・・・感染症情報(11 月 7 日現在)・・・・・ ★ノロウイルスによると思われる胃腸炎が増えて きています。 ★インフルエンザは周南市内ではまだ流行してい ません。当院でもまだ一例も出ていません。 おしくらまんじゅう 作・絵 かがくいひろし かわいい紅白のまんじゅうが意外なものとお しくらまんじゅうをしていきます。最後の結末に はびっくりしましたが、それぞれのおしくらまんじ ゅうをする姿が、なんとも かわいくてほんわかします。 お子さんとおしくらまんじ ゅう~♪と遊びながら楽し める絵本です。 (ぺこ)
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