マイコプラズマ感染症、転落事故予防

2016 年
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マイコプラズマ感染症について
現在、一部の小学校を中心にマイコプラズマ感染 /
症が流行しています。昔はマイコプラズマは 4 年に 1
回オリンピックの年に流行すると言われていたのです
が、最近は波がなくなったと言われてました。ただ、今
年は流行しているようです。
マイコプラズマ感染症はマイコプラズマ・ニューモニ
エという菌による感染で起こり、気管支炎や肺炎を起
こします。症状は発熱(熱が出ないこともあります)、
乾いた咳(夜ひどくなります)が主な症状です。咳で菌
が飛んで口から入ってうつります。潜伏期は 2 週間ぐ
らいあります。
通常、マクロライド系の抗生剤(クラリスロマイシン
やアジスロマイシンなど)が効果がありますが、近年
それが効かない菌も増えています。その場合はミノマ
イシンやトスフロキサシンといった抗生剤を使ったりし
ます。
検査方法は、以前は血液検査で抗体価を測ってい
ましたが、結果が出るのに時間がかかる、初期では
陽性に出ないことがある、逆にかなり前の感染でも陽
性に出るなど不便なことがありました。近年、のどか
ら綿棒でマイコプラズマの菌を直接調べる LAMP 法
や検査キットが開発され、簡易に正確で早くに検査が
できるようになりました。当院では迅速検査キットを使
用しています。
転落事故防止ポイント
子どもは日々成長し、昨日まで登れなかった所に
今日は登れたりします。思わぬ転落事故につながら
ないよう、子どもの成長に合わせた安全対策が必要
です。
★ベビーベッド
柵は一番上まで必ず上げる
ベッドの中に踏み台になるようなおもちゃや枕を
置かない
★ソファー
一人で寝かせないようにする
★ベビーチェア・ベビーカー
必ずベルトを締めて使用する
★階段
階段の上下にベビーフェンスを付ける
★ベランダ
椅子やテーブル、古新聞、三輪車、植木鉢など踏
み台になるものは置かないようにする
エアコンの室外機は柵から60cm 以上離す
転落事故は、ふと目を離したときに起こりやすい
ので気を付けましょう。
転落後、すぐに泣かない、活気がない、顔色が悪
い、嘔吐するなどの場合は受診しましょう
(ゆっけ)
予防としては、手洗い、うがい、咳でうつる病気な
ので感染者はマスクなど咳エチケットをして他の人に
うつさないようにすることです。
・・・・・感染症情報(7月1日現在)・・・・・
★マイコプラズマの他、ヘルパンギーナという夏か
ぜ、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルスが
少し見られます。
★ノロウイルスによる胃腸炎が 4 月頃からまだ見ら
れています。
夏季休暇のお知らせ
7月19日(火)~23日(土)