コンピュータシソーラス

件名
件名とは
・資料の主題または形式をあらわすキーワード。自然語には、同一主題を表現する同義語、
類義語が存在し、そのままキーワードとして採用した場合、同一主題が分散し、検索でき
なくなってしまう。そのため、言葉を一定の典拠 ( 件名標目表 ) のもとに、コントロール
し、統一したものが件名標目である。
・図書館の目録で使うようにしたデータベースにおけるシソーラスとほぼ同様のもの。
代表的な件名標目表
■日本語
・基本件名標目表 (BSH:Basic Subject Headings)
・「基本件名標目表【きほんけんめいひょうもくひょう】Basic Subject Headings 日本図書
館協会が編集刊行する日本の代表的な件名標目表。略称を BSH という。日本件名標
目表(加藤宗厚編、1930)の改訂版(青年図書館員聯盟編、1944)の内容を一新し、
1956(昭和 31)年に改題して日本図書館協会より刊行された。」(日本図書館情報学会
「図書館情報学用語辞典」より)
・最新版は第4版(1999)
・ 『国立国会図書館件名標目表 第5版』(1991)
■英語
・Library of Congress Subject Headings, 27th edition
・出版は 2004 年 6 月
・Sears List of Subject Headings, 18th Edition(シアーズ件名標目表 第 18 版)
・URL http://www.hwwilson.com/print/searslst_18th.cfm
・出版は 2004 年 1 月
■用途に応じた件名標目表
・小学校件名標目表 全国学校図書館協議会編・発行 1985
・中学・高校件名標目表 全国学校図書館協議会編・発行 第3版 (1999/10)
辞書定義
■件名標目【けんめいひょうもく】subject heading
・言葉によって主題検索するときに用いる統制語のことで、件名目録において用いられる。
この一覧表を件名標目表といい、その中から文献の主題を表す言葉を選んで与える。主題
のほか、辞典や全集など、形式を表す言葉も含まれる。冊子体あるいはカード式の件名目
録では、排列順序を決める第一の手がかりとなる。コンピュータ目録の場合は、分類記号
と合わせて主題検索のアクセスポイントとして重要な役割を果たす。標目の形としては、
「日本語」のような単一の形、「図書館(公共)」のような転置形、「図書整理法」のような
複合語等がある。最大の特徴は、「日本 --- 歴史」のような事前結合形が存在することであ
る。
■件名標目表【けんめいひょうもくひょう】list of subject headings
・件名標目を通常音順に排列した一覧表。件名標目として直接利用しない語である参照形
(参照件名)も含む。統制語を用いた件名標目が構造化されており、参照件名と標目形と
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の関係(「を見よ参照」)、あるいは件名標目間相互の関連(「をも見よ参照」)も示されて
いる。音順表以外に、体系的に排列した体系順一覧表を含むこともある。この表は件名標
目表の維持管理にも欠かせないものである。代表的なものに、米国議会図書館件名標目表
や基本件名標目表がある。また医学件名標目表のように、実質的にシソーラスであるもの
を、件名標目表と呼ぶこともある。冊子体あるいは機械可読形で提供されている。
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