第 21 号 2012 年 10 月 15 日発行 九州国立博物館を愛する会 九州国立博物館 館長 三輪 嘉六 「愛する会」の 5 周年をお祝い申し上げます。 同時に、九州国立博物館も開館時からの入館者が 1、000 万人に達しました。年平均 にしますと 140 万人余の入館者ということになりますが、この数字は嬉しい限りです。 愛する会の皆様とは開館の前後から一緒になって博物館の行く末に大きな期待を抱 きながら協働してきたことを改めて思い出します。この度、そうした成果の一端をみ ることができたのも皆様のお陰です。私達はこれを、次へ進む「はじめの一歩」と捉 え、将来に向けての新たな出発点にしたいと思っております。それには愛する会との 楽しい道行が欠かせないのは至極当然ですのでどうぞよろしくお願いします。 1 今年の「太宰府古都の光」見ていただけましたか! 事業委員 松岡良一 今年で7回目となる太宰府古都の光が9月25日(火)開催されました。 (今年は、観世音寺、大宰府政庁跡、水城跡会場は観覧者、ボランティア協力者等の都合を 配慮して日曜日の23日に開催) 太宰府ブランド創造協議会主催のこのイベントは、九博開館を記念して、毎年太宰府天満宮 の神事「千灯明」の日に開催され幽玄の世界を楽しむお客様で賑わいます。 私たち「九州国立博物館を愛する会」は点火式会場の 九博で、今回は水城プロジェクト(彫刻家豊福知徳さ んを顕彰する会)が水城跡の間伐材を彫刻家や彫刻専 攻学生(九州産業大学)の皆さん達で加工くり抜いた 趣のある灯篭を作成展示のため、同プロジェクトとコ ラボして愛する会は九博の森の竹を利用、スタードー ムを作成、桜の花に見立て、また草花をイメージした 紙の絵灯明で水城跡(特別史跡)の春を演出してみま した。 また、九博西側には太宰府東小学校の児童が描い た絵灯明300枚に点灯、その横に愛する会が作成 の祝九博入館者1000万人(10月ベルリン国立 美術館展開始早々に達成見込み)のオブジェで花を 添えました。 そして、九博会場の恒例となりました影絵は幸い 会員の勧めもあり太宰府に伝わる物語から「もろ尼 御前」を天満宮の神幸式大祭でのお上り、お下りが 9 月 21 日・22 日に終わったばかりのタイミングで上演が出来ました。新作の人形作りから、 本格的な練習はわずかな日数でしたが当日のできは本当に素晴らしく、 「今日だけで終わるの は勿体ない」と九博の清水副館長の寸評も頂きました。 上演演目は、下記の通りです。 ① はらの なかの はらっぱで 九博には所蔵の展示物を紹介した10冊の絵本がありますが、その1冊を愛する会の スタッフが影絵人形にして読み聞かせ方式で演じました。 ② もろ尼御前 太宰府に伝わる物語から今回は、榎社に祀られている、 もろ尼御前(淨妙尼)を創作(脚本・人形)して演じま した。 今回の古都の光への参加は6回目、企画の取りまとめに 手間取り、実質活動は9月からに成ってしまいました。 しかし、2週間足らずの短期間に事業委員会会員他の皆 さんのご協力でこれだけの活動ができたこと、そして当日、わたくし達が気づかないところ で多々ご援助いただいた多くの皆さんに心から感謝申し上げます。有難うございました。 2 政庁まつり報告 交流委員 出村孝洋 10 月 6 日(土)政庁跡にて「太宰府市民政庁まつり」が 開催されました。 今年は太宰府市市制施行 30 周年を記念し博多を代表する アイドルグループ「HKT48」のミニライブや太宰府市のゆ るキャラ「千梅ちゃん」ショー など特別な催しがありました。 天候にも恵まれ祭り開始時間前から会場は多くの来場者で賑わ っていました。 今年も愛する会は九州国立博物館の広報活動、会の PR を行っ てきました。今年の活動は、愛する会の展示ブースにて事業委員 会の「風車つくり」を 14 時より行いましたが、開始と同時に 体験者で賑わい、松岡委員長率いる事業委員会と愛する会会員 の皆様の丁寧な指導で体験者の方々は大変喜んで制作していま した。18 時ごろには材料もなくなり大変好評にて風車つくりは 終了しました。交流委員会では九州国立博物館特別展の招待券 を景品に「じゃんけん大会」を行いました。今年は太宰府市の 市制 30 周年にちなんで招待券をペアで 15 組 30 枚用意させていただき、司会を福岡を中心 にテレビ・ラジオで活躍されています山口玲香アナウンサーに、じゃんけんを太宰府市のキ ャラクター「夢・未来」ちゃんにしていただき大変盛り上がりました。 そして九州国立博物館入館者 1000 万人を目前にし、大変 お忙しい状況のなか三輪館長にご挨拶をいただき、愛する会 にとって大変喜ばしい PR になったと思います。今回の私た ち愛する会の活動は 30 周年を記念するお祭りに大変相応し い活動ができたと思っております。 最後に朝から出店ブースの準備、片づけ、交通整理をして いただいた会員の皆様、大変お疲れさまでした。 3 文化財課長 臺信祐爾 はじめに 本展は、わが国の室町-江戸時代にあたる、15-18 世紀のヨーロッパ美術の傑作を紹介する、 当館初の本格的なヨーロッパ美術展であり、東京の国立西洋美術館でも入場者多数を集めた。 ベルリン国立博物館群 プロイセン王国時代の旧博物館(世界文化遺産に登録されている博物館島内)に始まる、 ベルリン国立博物館群は、世界中の文化を紹介するための調査研究公開保存などを目的に 1830 年に開館した先進的な組織であった。1990 年の東西ドイツ再統一以後、各所に分散し ていたコレクションを統合したため、現在計 15 施設で 18 分野を取り扱う世界最大級の文化 施設となっている。その規模の大きさ、質の高さは、わが国ではまだまだ知られていない。 展覧会の構成 ドイツ連邦共和国の首都にあるベルリン国立博物館群のうち、ボーデ博物館・絵画館・素 描版画館のコレクションから厳選した彫刻・絵画と素描(デッサン)計 107 点で構成される 本展は、15 世紀以降のヨーロッパ美術を主導したイタリア、急峻な山がつらなるアルプス山 脈北側で栄えた北方美術(ドイツ、フランドル、オランダなど)のそれぞれに関する伝統と 創造について比較できるまたとない機会である。 本展は大きく絵画/彫刻を扱う第 1 部と素描の第 2 部に分けられる。 ○第 1 部 絵画/彫刻 第 1 部は、15 世紀 宗教と日常生活;15-16 世紀 魅惑の肖像画;16 世紀 マニエリスムの身体; 17 世紀 絵画の黄金時代;18 世紀 啓蒙の近代へ の 5 章からなる。 第 4 章では、大航海時代とともに繁栄したスペインに代 わり、17 世紀中頃から経済的な絶頂期を迎えたオランダが 中心となる。新教徒国のオランダでは、キリスト教絵画の かわりに、肖像画、風景画、静物画、風俗画などが求めら れた。なかでも、ポスターでも取り上げている「真珠の首 飾りの少女」は、 「光の魔術師」フェルメールの代表作であ る。柔らかな光が充満する室内左端に描かれた中国製壺は、 オランダ東インド会社が輸入したもので、17 世紀後半、ア ジアとヨーロッパの間にあった強い結びつきを示している。 日本初公開のこの少女像は本展最大の話題作である。また 4 もう一人のオランダ絵画の巨匠レンブラントの作品も忘れがたい。 ○ 第 2 部 素描 魅惑のイタリア/ルネサンス素描と題する第 6 章では、部分的なもの、思いつき、入念な準 備作、完成品にいたるまでさまざまな段階の素描(デッサン)を見ることができる。芸術家の 創造の息吹を感じて欲しい。 おわりに 19 世紀の印象派以後のヨーロッパ美術については、これまでの多くの展覧会が企画され、ご覧に なった方も多いことだろう。本展は、近代美術が生まれるまでのヨーロッパ美術の本流を、知られ ざるベルリンのコレクションから紹介するもので、傑作揃いである。なかでも 15-16 世紀のイタリ ア絵画や素描を間近に見る機会はきわめて得がたいものである。是非、じっくりとお楽しみいただ きたい。 4 ページの絵は、ヨハネス・フェルメールの「真珠の首飾りの少女」です。 (1662-65 年頃ベルリン国立絵画館 (c)Saatliche Nuseen zu Berlin) 九州国立博物館入館者 1000 万人達成 広報委員 高野真幸 秋晴れのすがすがしい陽光は、エントラン スホールの入り口から輝きの玉となって傾れ 込んだ。 館職員に案内されてレッドカーペットに足 を進めたのは、福岡市博多区にお住まいの廣 門典子さん。いつごろなのか、どんな人なの かと気を揉んだ 1000 万人目は、 「フェルメー ル展」の開催初日に符号を合わせたかのよう に、まばゆいホワイトライトの装いで晴れが ましい笑顔の若き主婦が射止めた。連れのご 主人と一歩引き気味のお母さん、女の子はまさにフェルメールの「真珠の首飾りの少女」のよ うな新鮮な感動に包まれた笑顔でステージに立った。この時ばかりは、多くの職員も仕事の手 を休め、お客様とともにステージ周りに集い、ステージ上の主人公を迎え、その感激を自身の ものにしていた。三輪館長からの言葉は、廣門さん一家と、共に達成した九博職員・関係者・ ボランティアへの嬉しい祝辞と感謝となった。続いて小川 洋福岡県知事から、感謝の言葉と 2000 万人目の達成に向けての激励の言葉。県議会議長、太宰府副市長からの賛辞や謝辞が続 き、お開きに天満宮から神楽「浦安の舞」の披露。その後九博から来館者 1000 人へ記念品が 配布された。 ※その記念品の 1 点は「愛する会」が提供しました。1000 万人を祝うクリアファイルです。 会員の皆さまにもお届けいたします。1000 万人をお祝いいただきご利用ください。 5 会員の皆さまから、九州国立博物館のボランティアについてのご質問が数多くありましたの で、九博ボランティア担当の上野知彦研究員にお尋ねをいたしました。 ボランティアの担当に当たっている課は交流課で、直接の担当は上野さんの他に 2 名のコー ディネーターが担っており、ボランティアの様ざまな問題や質問・要求に応えています。ボラ ンティアの皆さんが楽しく、やりがいを持って、充実した活動ができるように 3 名という少な い人数で頑張っておられます。また、環境・教育普及・展示解説・資料整理などの活動での、 より専門的な知識が必要な部分については、研究員〈学芸員〉や専門職が指導に当たり、資料 提供等をしています。 九博ボランティアには、他館にはない特色的な活動をする部があります。イベント部・サポ ート部・学生部・館内案内部など、たいへんユニークな活動です。ちなみに館内案内は支援す る会〈愛する会の前身〉が行っていた活動を基に採用されました。 また、連携グループというのがありますが、これは市民グループが自ら名乗り出て活動して いるグループの会です。これもまたユニークと謂わざるを得ませんが、それを受け入れる九博 の懐の深さを感じます。もちろんピッカ美化隊は、我が愛する会の活動の1つです。 以下に上野さんからいただいた資料「九州国立博物館ボランティアについて」を掲載します。 詳しく書かれておりますのでご覧になってください。そして次の 4 期ボランティア募集にぜひ 応募してくださることを願っています。 九州国立博物館ボランティアについて 〔ボランティア総数〕 ※平成24年9月現在 315名(連携グループは除く) 〔活動の種類〕 ○展示解説部会 ○教育普及部会 ○館内案内(日本語部会・英語部会・韓国語部会・中国語部会) ○環境部会 ○イベント部会 ○資料整理部会 (連携グループ) ・手話の会 ・ソレソレ(睡蓮)の会 ○サポート部会 ○学生部会 ・ピッカ美化隊(愛する会) 〔ボランティアの資格・任期〕 ○高校生以上 ○九博の事業に積極的に関心を有する方 ○任期3年(その後は、1年更新で3年間活動可) 〔待遇〕 ○報酬・食費・交通は支給しない ○活動保険や事務用品、研修の費用は館が負担 〈 活 動 の 様 子 〉 ◆展示解説部会:4階文化交流展示室(平常展)の展示物解説 (79名) 毎 日2000 人近くの 人が訪れる文化交 流展示室。 毎週のように展示 物(一部)が変わり ますので、日夜、勉 強しています。 小学生から大人 まで、団体に合わ せたわかりやす く、 楽しい解説を 心がけています。 6 ◆教育普及部会:1階あじっぱで一緒に楽しみながら、展示物やその使い方を説明 アジアの民族文化 を紹介しながら、一 緒に楽しんでしま す。幼児や小学生に 大人気。もちろん大 人の方も楽しんで います。 (41名) 楽器やゲーム、 お もちゃの使い 方・遊び方を一緒 に楽しみながら 説明します。 これ は中国ゴマに挑 戦中! (103名) ◆館内案内部会:1階での博物館の説明やバックヤードツアーの案内(4カ国語対応) 〔日本語:29名 英語:30名 中国語:10名 1階エントランス の専用カンターに 待機して、来館者へ の案内やいろいろ な質問等に対応し ています。 韓国語:34名〕 博物館の概要や 建物のつくりな ど、15分程度で 説明しています。 普段は見学できな い収蔵庫や修復室 へ案内するバック ヤードツアーも、日 曜日に行っていま す。 希望に応じて英 語・中国語・韓国 語で案内します。 最近は韓国から の来館者が急増 中。 ◆環境部会:博物館の環境保全、乾湿計や補虫器などの管理 (33名) 適正な環境が守 られているか、 害 虫などが侵入し ていないか、 館内 を巡回していま す。 保存修復学会等 で、ボランティア (市民)としての 自分たちの活動 の様子を発表も しています。 ◆イベント部会:季節に応じた来館者向けのイベントの企画・実施 (6名) 来館者に楽しんで もらえるよう、年 数回、ボランティ アの視点で、季節 感のあるイベント を実施していま す。 研修、そしてボラ ンティア同志の 親睦も兼ねたバ スハイクなども 企画・実施してい ます。 7 ◆資料整理部会:1万3000点におよぶ郷土人形の調書の作成 (19名) 人形の大きさや特徴 を調書に記入した り、文献を参考に人 形を分類するなどし て、1つ1つの人形 のデータを作ってい きます。 調書作成が終わ った人形は、 1階 ギャラリーで、 期 間ごとにテーマ を決め、 ボランテ ィアの手で展示 していきます。 ◆サポート部会:ボランティア活動のサポートや広報紙の作成や他館交流の企画・実施 (23名) それぞれの部会 の活動を紹介す る広報紙をつく るなど、 ボランテ ィア同志の横の 交流が持てるよ うな活動をして います。 他施設のボラン ティアとの交流 を進めていきま す。 ◆学生部会:各部会の活動やイベントのサポート (9名) イベントや他部 会の活動のサポ ートをしたり、 い ろいろなイベン トに参加し、 盛り 上げています。 館内でのイベン トとコラボして、 若者の視点 (劇な ど) で博物館の紹 介などをおこな います。 ★ ★た ただ だい いま ま募 募集 集中 中★ ★ 奈良国立博物館を訪ねる歴史と世界遺産の町奈良一泊二日親睦旅行 もう一度 阿修羅像に会いに行こう! 日程 平成24年11月7日(水)~8日(木) 1泊2日 すでにご案内は届いているかと思いますが、交流委員会では歴史と世界遺産の町奈良の旅 を企画いたしました。奈良県には奈良国立博物館はもちろんのこと、周辺には二つの世界遺 産があり、時を超えた歴史と文化に触れられる空間がたくさんあります。宿泊も世界遺産「春 日山原始林」に隣接する若草山の中腹にたたずむ「万葉若草の宿 三笠」という素敵な宿にな っています。 是非この機会に、九州国立博物館を愛する会の会員様のさらなる交流を深めていきたいと考え、 企画をさせていただきました。 締切りが 10 月 15 日となっておりますが、まだ余裕があります。お早めにお申込み下さい。 (締切り後でも定員に達してない場合があります。お問い合わせを!) 8 ピッカ美化隊活動案内 ピッカ美化隊は、毎月第 1 月曜・第 3 金曜に、九博通りのゴミ拾い 一部草取り、九博敷地 の花壇の花植えと手入れ等々の環境美化活動をしています。8・9月は梅雨前に植えつけた、 ポーチュラカが見事に咲き、館の風景に‘’華‘’を添えることが出来ました。 それでも季節の移ろいは早いもので、次の季節にふさわしいものへの準備に入らねばなりま せん。そこで今回は秋季のイベントとして、次の要領での企画を予定します。 日 時:平成 24 年 10 月 28 日(日曜)午前 10 時~12時頃 集 合 場 所:馬場公民館 催 し 内 容:九博通り入口小公園からごみを拾いながら博物館へ 九博南ゲート階段状花壇並びに館北側広場にて花の植え替え 文化交流展示室と“あじっぱ”での見学 参 加 者:太宰府市馬場区子ども会と保護者の皆さん他 設 営 ・同 伴:愛する会会員(ピッカ美化隊員を含む) この催しは当会の地道な活動のPRにもなり実績の積み上げにも貢献できるものであります。 多くの会員の積極的なご参加をお待ちしています。 ・・・・・・・ 当日馬場公民館にお集まりください。・・・・・・・ (ピッカ美化隊長 橋本久弥) 猛暑の夏、咲き誇ったポーチュラカを私たちが 見守りました ☆これまでに参加してくださった地区の子どもさん達をご紹介します。☆ (太宰府市湯の谷区子ども会) (太宰府市連歌屋区の子どもさん達) これからも子ども会やお仲間を募集しています。 お申し込みをご希望の方はご連絡ください。 9 ミュージアムにできること! 九州国立博物館 交流課 上野 知彦 九州国立博物館のボランティア担当に就いたことがきっかけで S さんという方と知り合いま した。S さんは関西にある自然系の博物館で、ボランティアグループとして館と連携して子ど もや親子向けの様々な自然体験活動プログラムを実施しています。とにかく、典型的な“大阪 のおばちゃん”みたいな方で、その行動力やバイタリティーさにはいつも感心させられていま す。 そして現在、その S さんが中心となって“こども☆光プロジェクト”というグル―プを立ち 上げて、新たな活動に取り組んでいます。 “こども☆光プロジェクト”とは、実は私もそのメンバーの一人なのですが、東日本大震災 で被災した子どもたちのために何かできないか、未来を担う子どもたちの笑顔を取り戻すため に何かできないかという思いのもとに、歴史系や美術系、自然系、科学系などの種別の垣根を 越えてミュージアム関係者の有志があつまり、子どもたちの“笑顔”のために活動を行ってい ます。 今年 6 月には、被災地域からも含めて全国から約 20 ヵ所のミュージアム関係者が集まり“こ ども☆光フェスティバル”を仙台市と福島市で開催しました。それぞれのミュージアムの特色 を活かしたワークショップや体験活動を行いました。もちろん、私を含め、メンバーの多くは 休みを取っての参加。両会場とも 3000 人を超える来場者があり、一日中、てんやわんや。そ んな中、 「来てくれてありがとう」 「来年も来てね」とたくさんの声を掛けられ、元気づけにい ったわれわれでしたが、反対に子どもたちの笑顔からたくさんの元気をもらいました。 ( 「こど も☆ひかりプロジェクト」で検索すれば、フェスティバルの様子、こどもたちの“笑顔”を見 ることができます。 ) このプロジェクトは、これから 10 年間継続して活動していく予定です。街並みだけでなく、 子どもたちの心も“あの日の前”に戻れるよう、この“こども☆ひかりプロジェクト”が少し でも力になればと思っています。 編集後記 入館者1000万人おめでとうございます。 博多座が13年間で700万人だという事を考えますと、この数字が いかに凄いものかわかります。これも三輪館長をはじめとする 九博のスタッフの皆様の努力の結果だと思います。 愛する会も広く会員を募り、九州の博物館として九州一円の方々と 手を携えて博物館を応援できたらと思います。 ( S・H ) 10
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