1係1事務見直し運動事例集 [PDFファイル/217KB]

1係1事務見直し運動
事 例 集
∼ ちょっとした工夫 ∼
「事務」を
見直す
「会議」を
見直す
「IT」を
活用する
「資料」を
見直す
「 職 場 環
境」を見直
す
平成20年4月改訂版
総合政策課
「管理」を
見直す
事例集の活用について
○多様化する行政サービスを限られた職員で提供していくためには、事務事業の改善が必
○多様化する行政サービスを限られた資源(資金・職員)で提供していくためには、事務事
要です。
業の改善が必要です。
○事務事業の改善は、
「新しい方法」や「画期的な方法」でなければならないと思っていま
○事務事業の改善に当たっては、「新しい方法」や「画期的な方法」でなければならないと
せんか。事務事業の改善とは、
「仕事の目的をより良く達成するために、仕事のやり方を
思っていませんか。事務事業の改善は、
「仕事の目的をより良く達成するために、仕事の
より良い方法に変更する」ことで、何も「新しい方法」や「画期的な方法」である必要
やり方をより良い方法に変更する」ことで、何も「新しい方法」や「画期的な方法」であ
はありません。
る必要はありません。
○そこで、このハンドブックは、職員の皆さんが、気軽に事務事業の改善に取り組むこと
○そこで、この事例集は、職員の皆さんが、ちょっとした工夫で事務事業の改善に取り組む
ができるように、
「行財政改革」
、
「行政評価」
、「1係1事務見直し運動」の実績を参考に
ことができるように、平成18年度及び平成19年度の「1係1事務見直し運動」の実績
作成しました。
を参考に作成しています。
○職員の皆さんが、このハンドブックを活用して、それぞれの事務事業について、工夫を
○職員の皆さんが、この事例集を活用し、それぞれの事務事業について、工夫を行い、より
行い、より簡素で効率的な事務事業の実施ができることを期待しています。
簡素で効率的な事務事業の実施ができることを期待しています。
○なお、このハンドブックは、随時改正していきます。
○なお、この事例集は、随時改訂していきます。
多様化する行政サービス
限られた資源(資金・職員)
【1係1事務見直し運動】
ちょっとした工夫で更なる事務の簡素化・効率化を行い、
住民の皆さんにより良い行政サービスを提供しましょう。
TRY1 「事務」を見直す
【こんなことになっていませんか?】
○「前からやっている」という理由で、事務事業の必要性を検討することなく続けていま
せんか?
○制度が改正されているのに、事務事業の見直しを検討することなく今までと同じよう
に続けていませんか?
○同じような仕事を複数の職員がそれぞれのやり方で行なっていませんか?
○似たような内容の事務事業やイベントを行なっていませんか?
取組事例と見直しポイント
①事務を簡素化・集約化して経費削減や作業効率を上げた事例
住民健診について、健診科目を総合
化、複合化するとともに、事務を健診
機関に委託することで、受診者の割り
振りや通知に係る事務の削減ができ
ました。
【H18 健康・保険課】
入院・入所者対象のインフルエンザ予
防接種について、利用者が多い5つの
医療機関等と事務取扱契約を結ぶこ
とで、予防接種申請や補助金申請等の
事務手続の簡素化ができました。
【H18 健康・保険課】
これまで、各々で発注していた区画整理工事と下水道工事を合わせて発注するこ
とで、工事に係る諸経費の削減と工期の短縮ができました。
【H18 都市計画課、下水道課】
これまで、行財政改革懇談会は、休日
に開催してきましたが、必ずしも休日
に開催する必要性がないため、平日に
開催して職員の時間外勤務を削減しま
した。
【H19 総合政策課】
菊池環境保全組合を構成する2市2町
でゴミ袋を統一し共同発注すること
で、購入経費を大幅に削減しました。
【H19 環境生活課】
【事務の簡素化】
複雑になっている事務の手順を簡素化できないか。
【事務をまとめる】
似たような事務事業やイベントを課内や他の所属で行なっていないか。
1
②マニュアルの整備により事務を標準化して作業効率を上げた事例
職員が、不審者や不当要求事案に適切
に対応できるように「危機管理マニュ
アル」と「不当要求事案の対応要点」を
作成しました。
【H18 総務課】
下水道使用料賦課業務について、作業
マニュアルを整備したことで、業務時
間内での処理が可能となり、時間外手
当の削減ができました。
【H18 下水道課】
選挙の開票作業方法を工夫しマニュアル化することで、開票作業の簡素化と事務の
迅速化を図りました。
【H19 選挙管理委員会事務局】
【事務の標準化を行う】
事務ごとにマニュアルを作成するなど、事務の標準化を進めることで効率化できな
いか。
③制度改正に合わせて事務を見直して行政サービスを向上させた事例
有給休息時間の廃止に伴い、勤務時間が15分延長されることを利用して、図書
館の閉館時間を午後6時から午後6時15分とすることとしました。また、1月
4日を開館することも併せて行いました。
【H18 図書館】
【制度改正に合わせて事務事業を見直す】
制度改正に合わせて事務事業の見直しを行い、行政サービスの向上を行えないか。
④余分なサービスを廃止して経費を削減した事例
国民健康保険被保険者証の更新時に、
カバーを保険証と共に送付していまし
たが、カバー配布は、余分なサービス
と判断して廃止しました。
【H18 健康・保険課】
農業委員会の議案の配布について、こ
れまで、農業委員の自宅に持参してい
たものを郵便による送付にしました。
【H18 農業委員会】
広報「きくよう」を、フルカラーで印
刷していましたが、表紙などを除き2
色で印刷することにしました。
【H19 総合政策課】
閉庁日の新聞の購読を中止しました。
【H19 武蔵ヶ丘支所】
【H19 武蔵ヶ丘コミュニティセンター】
【余分なサービスを廃止する】
余分なサービスが事務事業に含まれていないか点検を行う。
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TRY2 「会議」を見直す
【こんなことになっていませんか?】
○特に「議題」がないのに、定期的に例会が開催されていませんか?
○似たような会議を開催していませんか?
○会議の委員の選定について、無理して規定の上限数まで選定していませんか?
取組事例と見直しポイント
①会議を廃止して経費を削減した事例
社会教育委員会と生涯学習推進会議の
役割の明確な区別がなく、会議も同じ
内容となっていたため、社会教育委員
会に一本化しました。
【H18 生涯学習課】
狂犬病予防連絡協議会を廃止しまし
た。これにより、関係団体の事務処理
の適正化が図られ、負担金の削減がで
きました。
【H18 環境生活課】
委員及び会議内容が重複する、男女共同参画社会推進懇話会とさんさんの会の会
議を一部合同で開催することにより、会議を効率化し経費を削減しました。
【H19 三里木町民センター】
【会議を一本化又は合同で開催する】
似たような会議は、各部課等で調整して一本化又は合同で開催できないか。
【会議を廃止する】
役目を終えた会議など廃止できないか。
②会議の委員数を見直して経費を削減した事例
介護保険法に定める地域包括支援センター事業と地域密着型サービス事業につい
て、両方の運営委員の委嘱を併せて行うとともに、会議を同時に開催することに
より、経費を削減しました。
【H18 健康・保険課】
下水道事業運営審議会について、適切な人員を充てることで、12人の委員で運
営を行い、会議開催経費を削減しました。
(条例上の委員数上限は、20人。
)
【H18 下水道課】
農業振興地域整備促進協議会の委員構
成の見直しにより、2名減の12名と
し、会議開催経費を削減しました。
【H19 農業委員会事務局】
行財政改革懇談会の委員構成の見直し
により、2名減の8名とし、会議開催
経費を削減しました。
【H19 総合政策課】
【会議の委員数を減らす】
会議に適切な人員を選定することで会議の委員数を減らせないか。
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TRY3 「資料」を見直す
【こんなことになっていませんか?】
○「これまでも作っていた」、「前回も配布した」そんな理由で資料を作っていませんか?
○文字数や枚数が多いほど良い資料と思っていませんか?
○似たような内容の様式や資料をそれぞれで作成していませんか?
取組事例と見直しポイント
①資料などの配布数や様式を見直して経費を削減した事例
児童手当支払通知書の様式を見直すこ
とにより、年3回送付していた通知書
を1回に変更し、郵便料金の削減をし
ました。
【H18 福祉課】
小学生向けの講座案内を毎年度作成し
て配布していましたが、全戸配布して
いる講座案内に同様の内容が掲載され
ているため、小学生向けのパンフレッ
トは廃止しました。
【H18 生涯学習課】
【作る量を減らす】
要点を整理したり様式を見直すことで、資料などの作成量を減らせないか。
【配る量を減らす】
資料等の内容や目的に応じて配布先の絞込みや配布数の見直しができないか。
②資料などの作成を工夫して経費削減や作業効率を上げた事例
すべての職員が使用できるように消耗
品需要伝票、公用車運転日誌等の標準
様式を設定し、IPK オフィスの定型文
書ライブラリーに掲載しました。
【H18 総務課】
ごみの分け方・出し方のパンフレット
について、菊池環境保全組合を構成す
る2市2町で共同作成することで、印
刷費を削減しました。
【H18 環境生活課】
広告用紙をお絵書き用や折り紙として利用し、教材費を削減しました。
【H19 もみじ園、白鈴園、みどり園、さくら園、武蔵ヶ丘第二園】
【様式を標準化する】
報告書、復命書など標準様式を設定して効率化できないか。
【共同で作成する】
資料などを共有化して他自治体や他所属等と共同で作成できないか。
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TRY4 「管理」を見直す
【こんなことになっていませんか?】
○日常業務に追われて、事業の進ちょく管理ができていない状況になっていませんか?
○職員間の事務分担のバランスがとれていないことがありませんか?
○事務を担当者任せにしていませんか?
取組事例と見直しポイント
①仕事の管理を見直して適切に業務を進めている事例
年に2回、行財政改革の進ちょく状況
等を管理表にまとめ、第三者の厳しい
チェック(行財政改革懇談会)を受け
ながら、行財政改革を進めました。
【H18 行財政改革推進室】
関係団体等の通帳と印鑑の管理を見直
し、通帳と印鑑は、別々に管理するよ
うに改めました。
【H18 危機管理室】
【進ちょく管理を徹底する】
年間スケジュールや進ちょく管理表を作成することで、計画的に事務事業を進め
ることができないか。
【仕事をチェックする】
事務を担当者任せにせず、事務をチェックする体制整備ができないか。
②仕事を平準化して作業効率を上げた事例
業務が集中する3月∼5月の時期に、
課内ネットワークに共用フォルダを
設けて、係全員で情報を共有し、「下
水道事業に対する調査」の回答を行
い、1人当たりの業務量を減少させま
した。
【H18 下水道課】
人権関係の業務が集中する11月∼
12月の時期に、生涯学習課と協力し
て、業務を行ったことで、作業効率を
上げるとともに、スタッフ不足を解消
できました。
【H18 人権啓発課】
各業務の過度期に、係を越えて事務処理にあたり、事務量を平準化し、時間外勤務
手当を抑制しました。
【H19 福祉課】
【業務量を平準化する】
時期的に集中する事務を前倒しするなど業務量を平準化したり、課内等の職員の
協力などで、1 人当たりの業務量を減らすことができないか。
5
TRY5 「職場環境」を見直す
【こんなことになっていませんか?】
○あまり使われていない不要なものが身の回りにあふれていませんか?
○机の上や周りが書類の山となっていませんか?
○打合せスペースが物置や書類置きになっていませんか?
取組事例と見直しポイント
整理・整頓で職場環境を改善して作業効率を上げた事例
使われていないオフコンを撤去して、空いたスペースをプリンター置場として活
用することで、印刷の作業効率が上がるとともに、作業スペースが増え職場環境
の改善ができました。
【H18 人権啓発課】
電算機の入替えに伴い、受付窓口周辺の整理を行ったことで、各種事務手続が円
滑にできるようになるとともに、2人分の窓口係の机を設置することができ、報
告物の作成業務が集中してできるようになりました。
【H18 町民課】
学校給食事務で使用している倉庫を整理することで、在庫を適正に把握するととも
に、物資などを素早く取り出せるようにしています。
【H18 菊陽中学校、菊陽中部小学校】
書庫を整理し、書類をファイリングし直すことにより、スペースを確保するととも
に過去の書類を素早く取り出すことができるようにしました。
【H19 学務課、南部町民センター】
町民総合運動場管理棟、スポーツ備品倉庫、テント倉庫を整理したことで、スポー
ツ行事の準備や備品の貸出に係る作業効率がよくなりました。【H19 生涯学習課】
【整理する】
要らないものは思い切って処分する。
【整頓する】
要るものは所定の場所にきちんと片付けて、いつでも使えるようにする。
【清掃する】
職場をごみや汚れのない状態にする。
【清潔にする】
誰が見ても、誰が使っても不快感を与えないような状態にする。
【ルールを守る】
職場のルールを守る。
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TRY6 「IT」を活用する
新電算システムの導入により、歳入歳出決算作業が前年度より迅速、かつ正確に処理
することができました。
【H19 財政課】
IPKの部内掲示板を利用し、資料、様式及びマニュアル等を掲載することにより、
担当者が不在の場合でも迅速な事務処理が可能となりました。 【H19 環境生活課】
○できるかぎり、電子メールで伝達しましょう。紙を使わないので、節約にもなります。
○電子メールを送信するときは、メッセージテキストの内容と添付ファイルの依頼文の
内容が同じにならないように注意しましょう。受信側は、同じ内容を2回読む手間が
なくなり時間の無駄が省けます。
○電子メールが届いたらすぐにわかるように、メール受信通知機能を設定しましょう。
(IPK オフィス「個人情報」の通知アドレスに自分の IP アドレスを設定することで、メール受信
通知機能が設定されます。
)
○電子メールのCC※1 やBCC※2 機能を有効に活用しましょう。
※1 CC :正規の相手以外に、参考として読んで欲しい相手に使用します。上司や同僚にメール
の内容を知っておいてもらう場合などに使用します。
※2 BCC:目的の相手以外にも同じ内容の電子メールを送りたいときに使用します。CCと動作的
には同じですが、誰に送られたか受信者側で知ることができないことが特徴です。メー
ルを別の人に送ったことを知られたくない場合、メールを送る相手同士が面識のない場
合などに使用します。
○職員に知っておいて貰いたい通知や資料などは、IPK オフィス「職員情報コーナー」
などに掲載して、情報を共有できるようにしましょう。このとき、新着情報を活用す
ると効果的です。しかし、不要になった情報は、直ちに削除しましょう。
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