平成28年春の農作業安全運動強化期間 4月15日~6月30日

平成28年春の農作業安全運動強化期間
4月15日~6月30日
年次別農作業死亡事故発生状況
420
400
380
360
事故件数
全国では毎年400名前後の方が、岡
山県内ではそのうちの約10名の方が、農
作業事故により亡くなられています。
この数字は、過去10年間であまり変動
はありません。
農作業死亡事故のうち最も多いのは、
乗用型トラクターによるもので、転落・転
倒などの事故が後を絶ちません。
あせりは禁物です。心にゆとりを持ち、
疲れたら早めの休憩を心掛けましょう。
不慮の事故は、あなたの大切な家族の
生活を一変させます。安全第一を心掛け
て農作業に取り組んでください。
あなたの帰りを待つ家族の笑顔のた
め、あなた自身の農作業安全への心掛け
が必要です。
340
H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
15
10
5
0
H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
岡山県内で発生した乗用型トラクターによる死亡事故事例
(H24~27)
事故状況
備考
トラクター作業中に転倒し、頸部から胸部を挟まれる。
トラクターごと川に転落、トラクターの下敷となり水没。
急勾配になっている進入路で、トラクターでほ場から出る時に横転。
トラクターで一般道を走行中、追突される。
トラクターで一般道を走行中、ガードレールに接触し縁石に乗り上げて横転。
※
平成27年には乗用型トラクターによる一般道での死亡事故が2件発生しています。農
業用機械で一般道を走行する際にも、周囲に注意しながら走行しましょう。
農業用機械によらない池・河川等への転落にも注意!
※
平成26年には、徒歩中の池・河川への転落による死亡事故が2件発生しています。水
路調整等で水の近くを歩く時は、注意しましょう。
乗用型トラクターの安全対策のポイント
①安全キャブ・フレームのあるトラクターを使用し、シートベルト
着用を徹底しましょう!
安全フレーム
+
安全キャブ・フレームのあるトラクターでもシートベルトを着用しなければ、安全域の中に身体が固定され
ないため、転倒した際に身体を守ることはできません。
②作業環境を確認し、危険性に配慮しましょう!
転倒が発生している場所としては、ほ場から出入りする際の傾斜やほ場の端から法面に転落するケー
スが数多く報告されています。以下の点に注意し、事故を起こさない環境作りを心がけることが重要で
す。
作業機を下げて、傾斜に対して直角の向き
で入退出しましょう。
危険が潜む場所は
草刈りで見通しをよ
くしましょう。
③農作業事故の重大化を防ぐために!
事故対策に完全はありません。事故を起こしたとしても、すぐに救助が行われれば、助かる命もありま
す。次のことを日頃から心掛けましょう。
家の近くであっても、携帯電話を携帯しましょう。
その日の作業計画(内容・場所)を家族に伝えておきましょう。
道案内ができるようにほ場までの経路上の目印を確認しておきましょう。
岡山県農業機械作業安全運動推進協議会