平成２６年度スマートコミュニティ構想普及支援事業 成果報告書（要約版） １．補助事業者名 株式会社Ａｆｅｓ ２．対象地域 大阪府大阪市 ３．補助事業の名称 「咲洲地区スマートコミュニティ実証事業地域における地域エネルギーマネジメントシステムの構築と 事業化に関する調査」 ４．内容 （1）咲州地区の概要 咲洲地区では 2012 年度からスマートコミュニティ事業を展開しており、特徴は以下の 3 つである。 •エネルギー需給バランスを補完する地域利用型バイオガス事業の創設 •サーマルグリッドによる新たな冷暖房技術がもたらす経済的で高効率な地域冷暖房事業の創設 •鉄道電力線を送電線として不安定な電源を効率的に送受電する新電力事業の創設 （2）本事業の目的 本事業の目的は次の通りである。 ・咲州スマートコミュニティ事業の一環として、下水バイオガスやサーマルグリッド等を用いて、国際 展示場を中心に熱や電気を供給する事業について検討する。 ・コージェネレーションシステム等を用いた各事業モデルの経済性を検討し、咲洲スマートコミュニテ ィ事業の展開・拡大を企図する。 下水バイオガスの 活用 事業会社 ・サーマルグリッドシステム ・コージェネレーションシステ ム（ＣＧＳ） 電・熱供給 国際展示場 オフィスビル 商業施設等 ｴﾈﾙｷﾞｰ販売収入 （3）ビジネスモデル検討・事業性評価 ビジネスモデルとして以下のパターンを検討し、投資回収年数等を算出し、事業性評価を行った。 ① 国際展示場への電・熱供給事業【サーマルグリッド増設型、集中増設型】 ② 国際展示場や周辺施設へのピークカット用電・熱供給事業 ③ 熱導管のリース事業 ①インテックス大阪への電・熱供給事業 ②インテックス大阪、咲洲 庁舎等の施設へのピーク カット用電・熱供給事業 ③熱導管のリース事業 ｻｰﾏﾙｸﾞﾘｯﾄﾞ増設型 (ｻｰﾏﾙｸﾞﾘｯﾄﾞｼｽﾃﾑ) 集中増設型 (下水ﾊﾞｲｵｶﾞｽ･CGS) 集中増設型（外部連携） (下水ﾊﾞｲｵｶﾞｽ･CGS) 集中増設型（地冷連携） (下水ﾊﾞｲｵｶﾞｽ･CGS) 投資回収年数：3.2年 投資回収年数：6.6年 投資回収年数：5.9年 投資回収年数：5.7年 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 空冷ヒート ポンプチ ラー（既設） 空冷ヒート ポンプチ ラー（既設） 冷温水機 （既設） ターボ 冷凍機 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 空冷ヒート ポンプチ ラー（既設） 冷温水機 （既設） 空冷ヒート ポンプチ ラー（既設） ターボ 冷凍機 ターボ 冷凍機 CGS CGS 温水吸収式 冷凍機 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 温水吸収式 冷凍機 冷温水機 （既設） ターボ 冷凍機 CGS 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 温水吸収式 冷凍機 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 冷温水機 （既設） 咲洲庁舎 ATC 等 地冷会社 （4）事業計画の策定・今後の展開 サーマルグリッド増設型、集中増設型、熱導管のリース事業についてそれぞれ事業計画を策定した。 また、今後の事業展開に向けて、以下の取り組みを行っている。 ①国際展示場への熱供給事業（サーマルグリッド増設型）は早期の事業化を目指している。 ②熱源機器の改修工事を行う建物所有者や新規開発事業を手がけるディベロッパーなどと連携を図り ながら、サーマルグリッド増設型の他地域への普及展開を図っている。 ③集中増設型等その他の事業は、サーマルグリッド増設型を拡張する形などでの事業化を検討している。
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