ITS Japanニュース№116(2004年9月・10合併号)

2004 年
ITS Japan NEWS
9 月 10 月合併号
No.116
ITS Japan
◆『ITS 世界会議 愛知・名古屋 2004』直前特集
☆
☆
☆
市民参加の見所ご案内
展示会の見所ご案内
会議セッションのご案内
☆ テクニカルツアーの概要
☆ 「第 7 回日本組織委員会」報告
☆ 「ITS Japan 第 8 回会員交流会」のご案内
◆ 「ITS Japan 第 7 回会員交流会」報告
◆ NPO 法人「ITS プラットフォーム 21」発足
◆『ITS 世界会議 愛知・名古屋 2004』
直前特集
企業・団体が出展します。
ITS 世界会議の開催が 10 月 18 日と迫ってきましたの
で今回は「ITS 世界会議 愛知・名古屋 2004」の特集を
組み、9 月号、10 月号の合併号として 6 つのポイントで
ご案内およびご報告させていただきます。
ポートメッセなごや
☆ 市民参加の見所ご案内
10 月 18 日∼24 日に名古屋で開催される「ITS 世界会
● ポートメッセなごやへのアクセス
議 愛知・名古屋 2004」は、従来の専門家による会議の
名古屋臨海高速鉄道株式会社の『あおなみ線』が 10
質の向上はもちろんのこと、加えて今回初めて市民参加
月 6 日からオープンします。名古屋駅と終点の名古屋港
を謳っています。市民参加の具体的な内容は、①展示会
の金城ふ頭までの 15.2 キロをわずか 24 分で結びます。
(「ITS ワールド」や出展企業・団体展示) ②ITS 市民見
学会 ③ITS 市民講座となっています。展示会入場料は千
円です。会議登録をされていない
一般の方も是非ご参加ください。
1.展示会
展示会は、ポートメッセなごや
で 10 月 19 日(火)午後から 24 日
(日)まで行なわれます。第3展示
館では、1/ 4 の 3,000 平方メート
ルを使って、市民参加のコアイベ
ントとして市民が良く理解でき、
楽しく参加できる体験型の展示コ
ーナー『ITS ワールド』を、主催
者(ITS 世界会議 愛知・名古屋
2004 日本組織委員会(会長:豊田
章一郎))自らが企画運営します。
第 3 展示館、第 1 展示館(ITS ワー
ルドを除く)では約 200 を越える
ITS ワールド イメージ図
ITS Japan NEWS No.116
<1>
朝夕のラッシュ時には 10 分間隔、その他の時間帯は
15 分間隔で4両編成の列車が運行されます。金城ふ頭駅
ドウェイバス(株)管理センター (21)豊田市 ITS 情報セン
ター(みちナビとよた)
からポートメッセなごや会場までは徒歩 5 分です。
是非、
あおなみ線を使ってポートメッセなごやにお出かけくだ
○ 豊田地域の見学会
ITS メニューの拠点施設である「ITS 情報センター(み
さい。
ちナビとよた)」で豊田地域 ITS の取り組みや 200X 年
豊田市の ITS を紹介の後、中心市街地玄関口バスの呼出
2.ITS 市民見学会
普段 ITS との接点が少ない一般市民の方々に幅広く
しシステムや、DSRC 駐車場、ショッピングカート共同
ITS に接していただくため、市民向けの見学会を実施し
利用など ITS の取り組みを見学、
体験していただけます。
ます。名古屋地域 3,000 人、豊田地域 800 人の計 3,800
■期間
人の参加を目標としています。
■参加受付:当日、豊田市 ITS 情報センタ−(豊田市駅
:10 月 22 日(金)∼24 日(日)
西側)
■終了受付:豊田市 ITS 情報センターに設置する終了受
○ 名古屋地域の見学会
生活を快適、便利に楽しくする ITS を身近に感じられ
付にて、アンケートにご協力いただきます。
る見学先として、ITS、交通システム、移動通信応用な
どに関する施設、社会実験デモなど約 20 ヵ所を予定し
3.ITS 市民講座
ています。参加者は、個人の興味とスケジュールに合わ
一般市民のみなさまの ITS に対する理解を深めていた
せ見学先を自由に選択でき、見学会に楽しく参加いただ
だくために、3人の講師が ITS と未来の市民社会につい
くため、スタンプラリー方式で見学先を巡っていただき
て日本語でわかりやすく語る「ITS 市民講座」が開催さ
ます。(出発:ITS ワールド→見学先で ITS を体験→解
れます。
散:オアシス 21)
■日時 :10 月 20 日(水) 14:00∼18:00
■場所 :ポートメッセなごや会場内 ルーム 01
■期間
:10 月 19 日(火)∼24 日(日)
■参加受付 :当日、ポートメッセなごや
■入場料:無料
■定員 :500 名(定員になり次第、締め切らせていただ
■終了受付 :オアシス 21 に設置する終了受付にて、
アンケートにご協力いただきます。
きます。)
参加お申し込み 10 月 8 日までに下記の「ITS Japan」
※参加受付(出発)と終了受付(解散)は、上記の逆(出発:
ホームページよりお申し込みください。
オアシス 21→解散:ITS ワールド)も可です。
URL:http://www.its-jp.org
お問い合せ先
ITS Japan 担当:国際部 花房
― 見学予定先 ―
(1)ITS ワールド、(2)あおなみ線(金城ふ頭駅)、(3)JAF
TEL:03-3519-2182、E-mail:[email protected]
中部コールセンター、(4)名古屋テレビ放送(どですか放
送スタジオ)、(5)名鉄交通(株)(タクシー配車センター)、
― 3 人の講師と講演テーマ ―
(6)つばめタクシー(あんしんネットワーク・パネル展示
室)、(7)若宮パーク(フリンジパーク&ライド駐車場)、
(8)エンゼル広場(東海テレビまつり)、(9)NHK 名古屋放
■ 山本 寛斎氏/イベントプロデューサー・ファッション
送局(遊&放プラザ) (10)歩行者等支援情報通信システム、
デザイナー
(11)i モビリティセンター、(12)歩行者 ITS、(13)スマー
テーマ「人間讃歌」
トパーキング、(14)交通エコポイント、(15)名城公園正
「第 11 回 ITS 世界会議 愛知・名古屋 2004」開会式
門前駐車場(多目的 DSRC 駐車場)、(16)統合道路管理情
イベントのプロデューサーを務め、世界を舞台に活躍す
報センター、(17)ネックス・プラザ「名古屋高速道路広
る山本氏が、元気な日本のために熱く語ります。
報資料センター」、(18)上社パーク&ライド駐車場、
(19)小幡緑地駅パーク&ライド駐車場 (20)名古屋ガイ
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☆ 展示会の見所ご案内
今回の ITS 世界会議では「市民参加」を基本コンセプ
トにしていますが、そのコアイベントとなる「ITS ワー
ルド」についてご紹介しましょう。
これまでもいろいろなイベントなどで市民の方が ITS
に触れる機会はたくさんありましたが、なかなか取り組
山本 寛斎氏
み範囲が広くて、全体像を理解していただくのは難しか
ったのではないかと思います。
■ 白石 真澄氏/東洋大学 助教授
そこで、官学民連携したオールジャパンでの取り組み
テーマ「高齢社会のための交通環境」
を一度に全部理解できる大規模な ITS のテーマパークの
ニッセイ基礎研究所を経て、東洋大学経済学部社会経
ような企画展示を行うことにしました。
済システム学科助教授、政府審議会の公職を務める白石
それが「ITS ワールド」です。
氏が、市民社会と ITS のかかわりについて語ります。
ポートメッセなごや会場の第1展示館の 1/ 4、約 3,000
平方メートルという大変広いエリアを使って、解かり易
く楽しく参加できる体験型展示を行います。
鳥瞰(ちょうかん)パースの絵(1ページ「ITS ワール
ド」)を載せましたが、なんだかとても楽しそうでしょう。
展示は最初に ITS の仕組や効果などを、街という大き
なスケールで表現して説明する「ジオラマシアター」
、次
に実際に原寸大の街並みの中で ITS の諸施策をリアルに
体験する「ITS シティー」
、そして ITS で実現した明る
白石 真澄氏
い未来の暮らしを楽しいドラマで紹介する「ITS ドリー
ムシアター」の順に展開します。
■ 坂村 健氏/東京大学 教授
それでは順番にご紹介しましょう。
テーマ「ユビキタス・コンピューティングと街づくり」
TRON プロジェクトのリーダーとして、まったく新し
い概念によるコンピューター体系を構築して世界の注目
を集めた坂村氏が、ユビキタス(どこでも)コンピューテ
■ ジオラマシアター
ジオラマシアターに入ると目の前に直径が 6.5mもあ
る白い円形の街のジオラマ模型が広がっています。
1/ 50 のスケールですから 300 メートル以上の範囲に
ィング環境と街づくりを語ります。
わたって面的に街並みが俯瞰(ふかん)できます。
坂村 健氏
プログラムは、一部変更になることもありますのでご
了承ください。
ジオラマシアター
ITS Japan NEWS No.116 <3>
ITS は、その働きや仕組みが直接は目に見えなかった
うか。
り、効果がマクロ的で分かりにくかったりして、市民の
この ITS シティーでの体験を通じて「実はこれも ITS
皆様にはつかみ所がない感じがしたのではないでしょう
だったんだ」と解かっていただき、身近に感じてもらう
か。
ことができると思います。
ジオラマシアターでは、街並みを再現したジオラマを
コーナー内は「みんなにやさしい街」
(安全)
、
「地球と
スクリーンにして、目で見ることのできない道路や交通
くらす街」
(環境)
、
「楽しく快適な街」
(利便)の 3 つに
関連情報がデジタルデータ化される様子や通信の流れ、
大きく括り、今回の世界会議のテーマに沿った展示をし
そして街中を走り回る車の動きなどを光と CG で表して
ています。
ITS の仕組みや効果をビジュアルで分かりやすく紹介し
現在実用化されている施策の大半が一箇所に集めて展
示されるのはおそらく初めてのことであり、専門家の方
ます。
電波が輝く光の線となって情報を運び、道とクルマが
にもきっと見ごたえのある展示になっていると思います。
つながれて情報が送られ、信号が次々と変わったり、ク
ルマの流れが変化したり、まるで鳥になったような視点
■ ITS ドリームシアター
から「道」「クルマ」「情報ネットワーク」の高度化と連
最後が未来の生活シアターです。
携の姿や ITS の諸施策により交通が改善されて行く様子
ユーモアあふれるドラマで ITS が進化して暮らしの
を印象的に眺めることができます。
隅々まで広がった便利で楽しい生活を紹介します。
小学生の娘がいる中年のお父さんが主人公です。
■ ITS シティー
未来から大人になった娘が車に乗って現れます。
ジオラマシアターから出ると、そこには原寸大の広い
お父さんは娘の車に乗せられて、ITS により安全で、
環境に優しく、便利になった未来の暮らしを体験します。
街並みが出現します。
街の中には関係者の皆様から出展協力をいただきまし
た実物のクルマや路側インフラ、車載機などが並び、リ
思わず微笑んでしまうような楽しい演出を考えています
からどうぞ期待していてください。
アルなシーンが演出されます。
■ おわりに
このように、市民にも専門家にも満足いただける内容
にすることができたのではないかと思っています。
ITS Japan 会員の皆様にとっても、ITS を推進するこ
とがとても大切な仕事だということをご家族にも知って
いただく大変良い機会だと思います。
どうかご家族やお知り合いをお連れになって ITS ワー
ルドへお越しください。心よりお待ちいたしております。
なお、最後になりましたが、今回の企画の実現にあた
りましては ITS に関わる皆様からのご協賛、ご助言なら
びに展示物の出展協力など多大なるご支援を頂戴いたし
ましたことに感謝申し上げます。
ITS シティー演出イメージ
誠にありがとうございました。
路側インフラまでを実際と同じようにレイアウトし、
車などとつながる様子を見せた大規模な展示はこれまで
あまりなかったのではないでしょうか。
すでに非常に多くの ITS 諸施策が実際に導入されてい
ますが、市民の皆様はこれまで街中で目にしていてもな
かなか ITS とは気がついていなかったのではないでしょ
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■ 株式会社 オリエンタルコンサルタンツ
出展企業・団体のご紹介
さまざまな道路行政のニーズに対応できる、自社開発の交
(本紹介記事は出展企業・団体のうち、記事掲載にご協力い
通シミュレーションソフトと可搬式自動ナンバープレー
ただいた 37 企業・団体を掲載しました。)
ト観測システムの、展示とデモンストレーションを行いま
出展企業・団体(五十音順)
す。
■ アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
■ 株式会社 キクテック
当社が目指す未来のナビゲーションをビデオで紹介し、ワ
安全で快適なまちづくりへの取り組み交通安全施設製品
ールドワイド展開する現行のナビを各種展示します。ま
の開発を通じて省エネルギーとコスト低減を実現しなが
た、走行中のカーブを予測してスムーズな変速ができるナ
ら、街中のさまざまなシーンで人々の安全で快適な移動を
ビマチックのシミュレータに体験試乗できます。
サポートします。
■ 愛知県
■ 株式会社 ゼンリン
愛知県は、名古屋市、豊田市、(財)2005 年日本国際博覧会
ゼンリンでは「新しい概念と独創性で、今そして未来を創
協会、中部国際空港(株)、愛知県 ITS 推進協議会と連携
造する New Conceptual ZENRIN」を出展テーマとして、
した展示を行い、ステージでのショーや映像などを活用し
現在~未来に向けた地図データベースと地図を基盤として
て、当地域の魅力を発信します。
実現するさまざまな情報サービスを中心とした展示を行
■ 日本電気株式会社/NEC エレクトロニクス株式会社
います。
「つながる世界。つなげる NEC」をテーマに歩行者、ド
■ 株式会社 デンソー
ライバーへのサービスや道路交通、クルマの関連事業向け
ITS で実現する「安全」
、
「環境」
、
「利便」に対するデンソ
ソリューションおよび ITS ネットワーク技術やクルマの
ーの取り組みを紹介します。巨大ジオラマに連動したオー
高機能化のための半導体技術などを紹介します。
プンシアターと個別製品展示によって、一般の方々にもわ
■ NTT ソフトウェア株式会社
かりやすく実感していただきます。
「情報を人に、社会に、環境に、もっと近く」をコンセプ
■ 株式会社 トーエネック
トとした、テレマティクス・ソリューションをご紹介しま
クルマによる貨物運搬をモチーフとし、工場出荷からコン
す。
テナ埠頭までの工程を様々なテーマに分け、弊社の ITS の
■ 沖電気工業株式会社
施工実績および研究開発中の装置を実演・ビデオおよびパ
沖電気ブースでは、ETC 車載器を使った DSRC 応用駐車
ネルを用い紹介します。
場システムや車車間通信システム、統合映像監視システム
■ 株式会社 東海理化
など、より快適なモビリティ、安心・安全なモビリティを
東海理化はスイッチ、セキュリティ、セイフティ製品のエ
実現するソリューションをご紹介します。
レクトロニクス化で ITS へ取り組みます。未来のHMIを
■ オムロン株式会社
カタチにしたコックピット、モニター機能や通信機能を内
オムロンは、センシング&コントロールを掲げ、ITS の分
蔵したミラーなどを紹介します。
野において道路センサや信号制御技術、交通管制システム
■ 株式会社 東芝
の開発に取り組んでいます。オムロンの新しい技術を会場
「その先の安全、快適へ」をテーマに、車載機器・インフ
にてご体験ください。
ラ・半導体技術の3コーナーで構成し、映像プレゼンテー
■ 鹿島建設株式会社
ション、商品展示、デモにより東芝グループの自動車事業
次の5つのテーマについて、鹿島が保有する計画・設計・
を幅広く紹介します。
建設技術をパネルと実物でご紹介します。①スマート IC、
■ 株式会社 トヨタマップマスター
②都市再生・駅、③次世代交通システム BRT、④レーン
映像を交えたライブプレゼンテーションで、地図データベ
ライティングシステム、⑤電波吸収舗装
ースを身近に感じていただくことができます。歩行者ナビ
の進化系として、ブース内で実走できる電動カートナビを
展示しますので、是非ご体験下さい。
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■ 株式会社 日立製作所
■ 独立行政法人 情報通信研究機構
日立グループは「THE NEXT STAGE is HERE」をテー
ユビキタスネットワーク時代における我が国の ITS の高
マに、グループの技術力や総合力を駆使し、
「安全・安心・
度化に向けて行っている研究開発のうち、①ミリ波/VHF
快適な ITS 社会」の実現に貢献する、新たな ITS ステー
帯 ITS ②バリアフリーコニュニケーション ③インター
ジをご紹介します。
ネット ITS についての紹介及びデモ展示を行う。
■ クラリオン株式会社
■ トヨタ・日野・ダイハツ共同ブース
本格的な ITS 時代に向け、音と情報を楽しむモバイル・イ
出展テーマは『Drive ITS Dreams』
。
「安全」
「環境」「利
ンフォエンタテイメント環境において『新たな安心』『新
便」の面から、最先端の ITS 技術をシミュレータ等で体感
たな快適』にこだわった商品を通し、わくわくする感動と
頂くと共に、将来の夢の交通社会を映像とショーで紹介し
満足の提供を目指すクラリオンの最先端技術・商品をご覧
ます。
いただきます。
■ 日産自動車株式会社
■ KDDI 株式会社
ドライブをより便利に楽しくする新型カーウイングス対
KDDI は、ITS の中枢を担う情報通信をシームレスに提供
応ナビゲーションシステムやマルチメディアプラットフ
できるユビキタスソリューションカンパニーとして、その
ォーム試作車等を中心に、持続可能なクルマ社会の実現に
リソースを最大限に活かした最先端の ITS 技術とモバイ
向けた日産の ITS の取り組みを紹介します。
ルソリューションをご紹介します。
■ 日本工営株式会社
■ 財団法人 道路交通情報通信システムセンター
国内外のフィールドにおける ITS のマスタープランづく
「VICS ブースでは、これまでの歩み、VICS の仕組み、
りや、安全・安心な道路交通の確保、観光、TDM、高齢
調査研究活動分野など5つのコーナーを設けて、パネル、
者等のモビリティ確保、道路管理の高度化等をテーマとし
映像、シミュレーター、移動測定車、現物展示を通じて分
た ITS への取り組みをご紹介します。
り易く「VICS とは何か」を紹介して参ります。
■ パイオニア株式会社
■ 財団法人 日本道路交通情報センター
「最新のカーナビゲーション及び関連技術の展示を通じ
出展ブースでは、(財)日本道路交通情報センターの業務の
て、カーナビゲーションの高度化に向けた当社の取り組み
紹介、
会場周辺道路の道路交通情報 Now!!による案内の他、
をご紹介します。
」
民間情報提供事業者への支援事業である J システムの紹
■ HIDO、ORSE、JICE
介、XML の実証実験画面の展示を行います。
カーナビ、VICS、ETC 等の急速な進展と普及を背景とし、
■社団法人 新交通管理システム協会
ITS サービスによって実現される快適で安全な モビリテ
より高度化した交通管制システムを中核に、IT 技術等を
ィ社会の展開を映像やパネルより紹介。さらに、次世代
活用した各種の ITS 施策により、「安全・快適にして環境
ITS サービス体験コーナーやiモビセンター等を設置。
にやさしい交通社会」の実現を目指す新交通管理システム
■ 富士重工業株式会社
(UTMS)のサブシステムについて、パネル展示等を行いま
研究用知能自動車(IVX)の実車や、ステレオカメラ・高精
す。
度 GPS アンテナなどの構成部品を展示。また、ミニドラ
■ 社団法人 日本自動車連盟(JAF)
イビングシミュレータでの先進予防安全技術の疑似体験
JAF は日本の自家用乗用車ユーザー団体として、ロードサ
を通し ITS の目指すところを紹介する。
ービス(RS=故障車救援)・交通安全活動等を行っていま
■ 富士通株式会社・富士通テン株式会社
す。今回は RS 受付指令装置デモ、先進安全装備体験シミ
メインステージの映像でグループの取組みを紹介し、3つ
ュレータ、ミニ RS 車等多彩な内容で活動を紹介します。
のコーナーで展示をします。ミリ波や画像を活用した「セ
■ 東海物産株式会社
ーフティ」、車載機を駆使した「ロジスティクス」、先進技
東海物産グループは、製造メーカーの短期間で高機能・低
術による「テレマティクス」デモをご覧下さい。
コストな製品開発競争や、環境共生配慮などの新たな課題
に国内外を結ぶネットワークを活かし先端技術デバイス
とシステムの提供でお答えしております。
ITS Japan NEWS No.116 <6>
セッションを構成しました。
■ マツダ株式会社
予防安全から衝突予知に渡る幅広い段階でより高度な安
セッションには、全体会議(PL、開閉会式セレモニー)、
全性を提供する先進運転支援技術、通信&制御技術を活用
主催者企画セッション(ES、SS)、応募論文セッション(SP、
し利便性/エンターテーメント性を向上させた装備など、マ
TP、IS)があります。
ツダの ITS 関連技術の数々を分り易くご紹介します。
<参考>
■ 三菱自動車工業株式会社
全体セッション数:PL(3)、ES(9)、SS(28)、SP(12)、
クルマとクルマや、人とクルマとのコミュニケーションの
TP(87)、IS(5)、開会式・閉会式、合計:144 セッション
高度化を通じて、より便利で楽しいクルマの使い方を実現
+開/閉会式セレモニー
する VHP コンセプトを紹介します。
2.セッション構成の特徴
■ 三菱重工業株式会社
『三菱重工はお客様の視点に立ち、地球規模で豊かさを提
セッション構成は、開催テーマと会議構成の一貫性を
供します。ITS 分野でも新技術開発からサービスの提供ま
保つこと、技術手段よりも目的や効果に主眼をおくこと
で一貫した技術力で社会のニーズに応えており、車載器、
を重視したセッション構成となっています。
DSRC 応用製品、信号制御、アクティブ型遮音壁等を展示
具体的には、
1) 開催テーマに沿った主要セッション構成
します。
』
■ 三菱電機株式会社
①会議(PL1)で開催テーマ「飛躍する移動−ITS for
『ひと・みち・くるまのいい関係に』をテーマに、宇宙・インフラ・車
Livable Society」を
両と多岐にわたる技術をインテグレーションして「DSRC」「インフォメー
安全(Safety)、環境/持続性(Sustainability)、利便
ション&ネットワーク」「セーフティー&セキュリティ」の三ゾーンに分けてご紹介し
(Accessibility/Comfortability)の三要素に分類して
ます。
います。
■ モバイル放送株式会社
②続く Executive Session(ES1∼ES9)を三要素の流
当コーナーでは、移動体向け多チャンネル・衛星デジタル
れで構成しています。
放送サービスとして開局する「モバイル放送」を、実際の
③全体会議(PL2)で締めくくります。
受信機を用意して放送を受信・体感戴く形でご紹介しま
④最終セッション(PL3)で安全をテーマに国際連携
す。
を立ち上げます。
2) 応募論文のセッション編成
■ ヤマハ発動機株式会社
「安全」と「快適」を追求した二輪車を提案。特徴として
①従来の論文募集の分類では、通信や運転制御技術
は、
面から違反取り締まりや財源確保など政策面までが
1)ASV-3 で開発中の予防安全技術の紹介
混在しており、セッション編成が難しく、今回は、
2)道路情報や同乗者等の会話を無線で実現した通信技術
応用分野と技術分野の二つの観点から執筆者が応募
の紹介
論文の分類を申告し、それに基づき論文の仕分けを
3)展示は、車両展示およびデモコーナー設置
実施しました。
3) 論文発表形式について
①従来の講演方式(Oral Session)に加えて、インタラ
クティブセッション(いわゆるポスターセッション)
☆ 会議セッションのご案内
の形式も採用しています。ITS 世界会議で採用する
1.世界会議の基本コンセプトについて
のは今回初めての取組みとなっています。
1) 開催テーマ「飛躍する移動−ITS for Livable Society」
②インタラクティブセッションでは、セッションご
のもと、セッション、テクニカルツアー、展示の全
とに優秀賞の選考も実施予定です。
体を、
「安全、環境/持続性、利便」の三本の柱で一
3.市民参加セッションなどについて
貫して構成しました。
2) ITS が生活や社会にもたらす効果を利用者の視点か
1) ITS 世界会議の「市民参加」のコンセプト実現のた
らとらえ直し、普及促進に資することを強く意識し
めに、2つの市民参加セッションと1つの市民企画
ITS Japan NEWS No.116 <7>
イベントを開催します。
SS2:Intelligent Vehicle Safety Systems and Vehicle to
これらはすべて日本語で実施し、ITS への一般市民
Infrastructure Integration, a European Approach
の理解・関心の促進を目指します。
(インテリジェント自動車安全システムおよび路車の集約、欧州の
2) 具体的には、
手法)
①ITS 地域実践講座:10 月 18 日(月) 10:00∼12:
SS3:Strategies of Promoting Public Transport
00 愛知芸術文化センター(詳細は同梱別資料参照)
Information Service (公共輸送情報サービスの促進戦略)
②ITS 市民講座:10 月 20 日(水) 14:00∼18:00 ポ
SS4:AIDE, Adaptive Integrated Driver - Vehicle Interface
ートメッセなごや(詳細は 2∼3 ページを参照)
Overview and Project Progess
③市民企画イベント:10 月 23 日(土)、24 日(日)10:
(AIDE、アダプティブインテグレーテッドドライバー−自動車インタ
00∼17:30 ポートメッセなごやとなっています。
ーフェース概要及びプロジェクトの進行)
(現在企画中であり詳細はホームページに掲載予定)
SS5:The Future and Current Status of the Cooperative
Vehicle Highway Systems (路車協調システムの現状と今後)
なお、市民企画イベントは、名古屋大学 森川教授が、
NPO 法人「エコデザイン市民社会フォーラム」ととも
に企画中のイベントとなっています。
SS6:Predictive Travel Times (PTT)
(予測移動時間(PTT))
SS7:Project of Intelligent Vehicle Systems for Safety
(安全性を高めるためのインテリジェント自動車システムプロジェ
■ 各会議セッションのご紹介
クト)
セッション一覧
SS8:Preventive and Active Safety Applications
ES1:Safety - The Evolution of Intelligent Vehicle
Integrated Project from the European Commission, DG
Systems (安全−自律運転支援システムの進化)
Information Society (IP PReVENT)
ES2:Sustainability - Planning for the Next Generation
(欧州委員会による予防安全および安全工夫アプリケーションの
(環境(持続性)−持続的発展のための交通社会像)
統合プロジェクト、DG 情報社会 (IP PreVENT))
ES3:Accessibility / Comfortability - Enhancing
SS9:Global Marketing for Smart Card & ETCS
Travellers' Choice (利便−マルチモード交通システム)
(スマートカードと ETCS のグローバルマーケティング)
ES4:Safety - Vehicle Infrastructure Cooperation (安全−
SS10:Humatironics - An Automotive Electronics which
路車協調運転支援システム)
Cooperate with Human Community
ES5:Sustainability - Regional Experience
(Humatironics - 人間社会と協力する自動車エレクトロニクス)
(環境(持続性)−地域の取り組み)
SS11:Use-Based Criteria for In-Vehicle HMI
ES6:Accessibility/Comfortability - Telematics Business
(ユーザーベースの車載 HMI の基準)
Models (利便−テレマティクスサービスのビジネスモデル)
SS12:The Future of Tolling and Direct Short Range
ES7:Safety - The Customer Perspective
Communication (DSRC) - A Global Perspective
(安全−安全運転支援システムに対する利用者の視点)
ES8:Sustainability - Funding Sources and Mechanisms
(環境(持続性)−財源確保の仕組み)
(将来の道路課金と狭域通信(DSRC)−世界的な見方)
SS13:Innovative Strategies to Accelerate ITS
Deployment & Commercialization
ES9:Accessibility / Comfortability - Sharing ITS
Experiences with Countries in Transition
(ITS 整備と商業化を加速させる画期的戦略)
SS14:Protecting Privacy of Personal Data in ITS
(利便−ITS の途上国への展開)
Applications Using Communications
SS1:The State of the Art of Vehicle Infrastructure
(通信を利用した ITS アプリケーションの個人データのプライバシ
Systems (最新の自律協調運転支援システム)
ーの保護)
SS2:Intelligent Vehicle Safety Systems and Vehicle to
Infrastructure Integration, a European Approach (インテリ
ジェント自動車安全システムおよび路車の集約、欧州の手法)
SS15:(キャンセルになりました)
SS16: Essential Radio Communications Technologies
for ITS (ITS に不可欠な無線通信技術)
ITS Japan NEWS No.116 <8>
SS17:ITS and Severe Weather in Rural Communities
SP/TP:Standards (標準化)
(農業集落での ITS と厳しい気候)
SP/TP:System Architecture (システム・アーキテクチャー)
SS18:TMS-Building the Market for Real-time Traffic
SP/TP:Global Sustainability (持続可能な発展)
Information (TMS−リアルタイム交通情報の市場構築)
IS01:Traveller Services 1 (旅行者サービス 1)
SS19:ITS for Intersection Safety: Capturing Early
IS02:Traveller Services 2 / Transport System
Synergies by Using Vehicles and Infrastructure Together
Management 1 (旅行者サービス 2/交通システム 1)
(交差点安全性のための ITS:自動車とインフラの共用による早期
IS03:Transport System Management 2 (交通システム 2)
相乗効果の獲得)
IS04:Multi Modal / International Collaborations
SS20:Enabling Transportation Choice
(マルチモーダル/国際協力)
(輸送選択の可能性)
IS05:Assistance for Safe Driving (安全運転支援)
SS21:Standardization and commercialization
development of Internet ITS
(インターネット ITS の規格化と商業開発)
SS22:Visionary Map Database Requirement
☆ テクニカルツアー(TT1∼8)の概要
(地図データベースの条件)
■ TT1
SS23:ITS Deployment in China: The City Projects and
「エコポイントと歩行者支援 ITS が導く環境・快適都市 名
the Olympic Games 2008
古屋 体験ツアー」
(中国のITS整備:都市プロジェクトと 2008 年北京オリンピック)
人口 220 万を擁する大都市名古屋。100 メートル道路
SS24:Speed Adaptation for Safe and Livable
も休日には駐車待ちの自動車であふれ、経済活動にも支
Community(速度調整による安全で住みやすいコミュニティ)
障をきたしています。自動車の交通分担率を 7 割から 6
SS25:Education (教育)
割に改善することを目指して、名古屋では、中心市街地
SS26:Toward a Global System for Telematics (GST)
の交通改善と活性化を同時に実現する複合交通施策を試
(テレマティクスのグローバルシステム(GST)に向けて)
行導入しています。
SS27:Development of DSRC Multiple Applications
このツアーでは、郊外地区でのパーク&ライド促進施
(DSRC 多角的アプリケーションの開発)
策、幹線道路での交通流の円滑化施策、中心市街地での
SS28:ITS Technologies for Reducing Fatal Accidents
快適な移動空間や歩行者支援 ITS などの移動支援を視
(死亡事故減少にむけた ITS 技術)
察・体験していただくほか、施策全体を連携させる「交
SP/TP:Infomation Integrate System and Services
通エコポイント」制度も体験していただけます。
(総合情報システム・サービス)
SP/TP:Navigation and Location-based Services
(ナビゲーション・位置情報サービス)
SP/TP:Parking and Other Transport Services
(駐車場・交通サービス)
SP/TP:Assistance for Safe Driving (安全運転支援)
SP/TP:Traffic and Road Management (道路・交通管理)
SP/TP:Commercial Vehicle Operations (商用車運行管理)
SP/TP:Emergency Vehicle Operations
■ TT2
(緊急車両運行管理)
「街の、路の、車の未来を探しに行こう!」体験ツアー
SP/TP:Travel Demand Management (交通需要管理)
豊田地域 ITS 戦略「STAR☆T21」
(Smooth Traffic with
SP/TP:Public Transport (公共交通)
Advanced Roads in Toyota, for the 21st century)とトヨ
SP/TP:Inter-modality (マルチモード交通)
タ自動車の安全・環境への取り組みを視察・体験するツ
SP/TP:Pedestrian and Bike (歩行者と自転車)
アーです。
ITS Japan NEWS No.116 <9>
ITS メニューの拠点施設である「豊田市 ITS 情報セン
ター」での取り組み紹介の後、デマンド対応した中心市
街地玄関口バスや、環境にも優しいエコカー共同利用な
■ TT4
多目的 DSRC 体験ツアー
日本の ETC は、サービス開始から約 3 年で 300 万台
どのさまざまな ITS の取り組みを体験していただけます。
以上の車に導入され、現在も急激な拡大を続けています。
また、トヨタ自動車の特設会場で、安全対策や環境への
この ETC の DSRC 技術を駐車場やガソリンスタンドな
取り組みを技術展示や実車デモにより体験試乗。移動中
どで応用する多目的 DSRC の社会実験が、名古屋でも実
も、高機能バス内でカーナビでの安全情報などを受信体
施されます。
このツアーでは、この DSRC 技術による社会実験を視
験することができます。
察・体験し、その有効性を実感するとともに、民間企業で
も活発に取り組んでいる状況を紹介します。
■ TT3
自動車走行・運転に関する安全性向上の最前線ツアー
日本では IT を活用して、安全性向上に向けたさまざ
まな取り組みが進められています。自動車側からの取組
■ TT5
みとしては、先進安全自動車(ASV)があります。インフ
最新の交通管制システム体験ツアー
ラ側からの取組みとしては、道路の監視システムや路車
新交通管理システム (UTMS)は、高度化した交通管制
協調による運転支援を目指した走行支援道路システム
システムを中核に、光ビーコンを活用した各種の ITS 施
(AHS)や、安全な運転環境を提供する安全運転支援シス
策により「安全・快適にして環境にやさしい交通社会」
テム(DSSS)があります。
の実現を目指しています。
このツアーでは、被害軽減ブレーキ・低速度域車間距
このツアーでは UTMS の施策の内、約 3,600 基の信
離制御装置などの技術を搭載し市販されている ASV 車
号機を集中制御している最新設備の交通管制センター、
両の見学、実際の道路上において DSSS 技術や AHS 技
交通需要予測に基づいて停止時間最小化を実現したリア
術を活用してドライバーに注意を促すシステムなどを視
ルタイム信号制御、公共バスの優先通行を確保するため
察します。また、安全・快適な走行を実現するための情
の信号制御、及び高齢者や障害者の安全な歩行を支援す
報サービスや事故後の緊急対応などについても視察しま
るシステムを視察・体験します。
す。
また、ガイドウェイバスの体験乗車も行います。
ITS Japan NEWS No.116 <10>
視察することで、未来の ITS の姿を展望します。地上デ
ジタル放送に関心ある方にはお勧めのコースです。
■ TT8
■ TT6
全ての車がつながるインターネット ITS の世界
高度な公共交通と運行管理の ITS 体験ツアー
ITS 技術を公共交通の移動支援サービスや車両運行管
インターネット ITS 協議会の会員は「次世代インター
ネット技術(IPv6・Mobile IP・あらゆる通信メディア)」
理に活用する取り組みが、名古屋でも多く実施されてい
を駆使した「日本発 新たな ITS サービス」を世界で初
ます。このツアーは、その実運用、社会実験を視察・体
めて実用化し、人と車と社会が有機的につながる世界を
験するものです。携帯電話などを活用した「最適経路選
実現しました。
択支援システム」
、インターネットを活用した「タクシー
このツアーでは「共通車載器、連携したセンター」を
運行管理システム」
、スマートプレートを活用した「荷さ
使い、車のさまざまな利用シーン(走行中・ガソリンスタ
ばき支援システム」
、デジタルテレビを使った「公共交通
ンド・自動販売機など)でインターネットを介した情報サ
情報提供システム」、鉄道とバスの利点を組み合わせた
ービスを提供します。シームレスなネットワーク上で快
「ガイドウェイバス」、公共車両優先システムなどを視
適な近未来サービスを体験できる「インターネット ITS」
察・体験していただけます。
の世界をご堪能ください。
■ TT7
ITS 情報通信体験ツアー
情報通信技術の発展は、ITS で利用できる無線通信・
放送メディアの多様化をもたらしました。
このツアーでは、次世代の多様な無線メディアの ITS
における使い分け方について、当地での研究成果を視
察・体験していただけます。また、無線通信・放送メデ
ィアの多様化を支える「通信事業」
「放送事業」の現場を
ITS Japan NEWS No.116 <11>
☆ 「第 7 回日本組織委員会」報告
「ITS 世界会議 愛知・名古屋 2004」第 7 回日本組織
委員会が 9 月 2 日(木)、ポートメッセなごや イベントホ
ールで行われ、10 月に開催される ITS 世界会議の具体
的な審議、承認が行われました。
以下の項目について全て原案通りに承認されました。
豊田会長
(1) 世界会議について
(1)-1 世界会議全体構成概要
(1)-2 世界会議内容について
さて、今回の ITS 世界会議が、愛知・名古屋で開催さ
①催事(開会式、閉会式他)
れることが決定致しまして、日本組織委員会が発足致し
②展示関係
ましたのが、2001 年 9 月でございます。
以来、本委員会では、約 3 年にわたりまして、世界会
③セッション関係
④「ITS ワールド」
議の開催理念、具体的な企画案、及び実行計画案の検討
⑤ショーケーステクニカルツアー
をおこなって参りましたが、世界会議の開催前と致しま
⑥特別プログラム(ITS フェスティバル等)
しては、本日が最後の委員会ということになります。
(2) 世界会議実行計画について
本日は、
「ITS 世界会議 愛知・名古屋 2004」の全体企
①運営体制について
画と実行計画の最終案についてご審議頂きたいと存じま
②VIP 接遇・危機管理について
す。
③開催規模達成について
ここまで到達できましたのは、日本組織委員会の皆様
④広報について
のご尽力の賜物と、深く感謝いたしております。
⑤収支予算計画(案)について
特に、これまで世界会議の準備にたずさわってきて頂
・お願い事項について
きました、月尾総合プロデューサーを始め、企画・運営
(3) 愛・地球博との連携について
委員会や各部会の関係者の方々、また、ITS 関係省庁や
この他、今後の進め方(日程)として、第 8 回日本組織
関係団体、地元の県、市の方々、学識経験者の方々、さ
らには、地域の ITS 推進団体、経済団体、業界団体等、多
委員会開催について報告がありました。
第 7 回日本組織委員会に出席された、豊田会長(ITS
Japan 会長)、神田愛知県知事(日本組織委員会副会長)、
松原名古屋市長(日本組織委員会副会長)から、それぞれ
くの皆様のご支援、ご協力に対しまして心よりお礼申し
上げます。
今回の世界会議は、開催規模はもとより、内容的にも、
これまでの世界会議にはない、画期的な試みを企画して
次のご挨拶がありました。
おり、必ずや、今後の世界会議に新たな潮流を生み出す
■ 豊田会長のご挨拶
ものと確信しております。
ただいまご紹介頂きました、日本組織委員会 会長の豊
すなわち、今回の世界会議は、国家戦略である
「e-Japan(イージャパン)重点計画」に位置付けられてお
田でございます。
本日は、ご多用中にもかかわりませず、ITS 世界会議
のメイン会場となります、
「ポートメッセなごや」に、ご
参集頂きまして、誠にありがとうございました。
り、官民を挙げて世界最先端の ITS を、世界に発信する
「ショーケース」を大きな特徴と致しております。
また合せて、従来のように、専門家だけが参加する世
また、
「あおなみ線」の開業を ITS 世界会議に合せて
界会議ではなく、ITS のユーザーである一般の市民の
前倒して頂くとともに、本日の委員会の開催にあたり、
方々にも積極的に参加して頂く、
「市民参加」をもう一つ
特別に、会場まで試乗させて頂きましたご配慮に対して
の大きな特徴として企画を進めてまいりました。
まして、ご列席の松原市長殿を始め、関係の皆様に、心
からお礼を申し上げます。
その中心として、
「ITS ワールド」の企画の実現を進め
ていますが、そのほかにも ITS 市民見学会、市民参加イ
ベント、市民講座などを計画致しております。
ITS Japan NEWS No.116 <12>
また、さらには、全国各地の ITS 推進組織と連携した
■ 松原市長のご挨拶
地域 ITS フォーラム、産学連携による「ITS シンポジウ
名古屋市の松原でございます。
ム 2004」、そして、多くの大学による最先端の技術展示
本日は、皆様、大変お忙しい中をご出席いただき、誠
など、文字通り、
「産官学連携」による「オールジャパン」
の総力の結集を象徴する世界会議にすることができるも
のと思います。
にありがとうございます。
いよいよ来月となりました愛知・名古屋の ITS 世界会
議につきましては、現在着々と準備が進められていると
残された時間で、さらに実行計画を具体化し、世界会
議の成功に向けて、最後の仕上げをしてまいりたいと思
ころであり、関係者の方々のご尽力に改めて感謝を申し
上げたいと存じます。
本市では、6 月 11 日に名古屋市交通問題調査会から答
います。
さて、世界会議のあと半年後に「愛・地球博」の開催
や、中部国際空港の開港が控えております。
今回の世界会議におきまして、我が国の ITS の実用化
申をいただき、自動車と公共交通の割合 6 対 4 の実現に
向けた具体的な施策の検討を現在進めているところでご
ざいます。
に向けて弾みをつけ、
「愛・地球博」や中部国際空港の開
この答申の中でも、ITS は重要な施策として位置付け
港につなげ、ひいては中部経済の発展、日本経済の活性
られており、①安全で、②快適な移動の確保、③環境の
化に寄与するよう、努力してまいりたいと存じます。
改善に大きく寄与するものと期待しております。
最後に、今回の世界会議の開催にご尽力頂いたすべて
の皆様に、重ねてお礼を申し上げるとともに、世界会議
の開催まで残された約 1 ヶ月余りの期間を全力で取組み、
世界会議を成功に導きますことをお約束いたしまして、
私のご挨拶とさせて頂きます。
ありがとうございました。
松原市長
■ 神田知事のご挨拶
愛知県知事の神田でございます。
初めに、本日の会議に途中からの参加になり、失礼い
たしました。
今年度の取り組みとしては、昨年度の内容を更に充実
させ「最適経路選択支援システム(愛称:ユリなび)」や
本日は、皆様、ご熱心に議論いただき、誠にありがと
「歩行者 ITS(愛称:歩鯱ナビ)」を実施する他、IC チッ
プ等を活用し公共交通を支援する「エコポイント TDM」
うございます。
や通信型カーナビにより車から公共交通への転換を図る
「パークアンドライド」実験を新たに予定しています。
世界会議と合わせて実施するこれらの実験を通して、
ITS が車のためだけでなく、公共交通や歩行者にも有意
義な技術であることを多くの市民に知っていただきたい
と考えています。
神田知事
本日、皆様にもご試乗いただきました「あおなみ線」
は、地下鉄の環状化とともに来月の 6 日に開業いたしま
本日の会議後は、世界会議の開会日に向けて、全力で
す。世界会議開催の折にはさらに多くの方々に安全で快
適にご利用いただきますよう、万全の体制で本番を迎え
走っていくこととなります。
地元として、また、日本組織委員会の一員として、ITS
世界会議の成功に向けて、精一杯取り組んでまいりたい
たいと考えています。
また、国内外からの会議参加者をおもてなしするため、
と考えております。皆様方の引き続きのご支援・ご協力
愛知県、名古屋商工会議所、中部経済連合会とともに、
をよろしくお願い申し上げます。
出席される方々が本市徳川園でくつろいでいただけるよ
う「ガーデンパーティ」企画を準備しています。
ITS Japan NEWS No.116 <13>
世界会議開催まで、残すところあと 1 月わずかとなり
◆定員
:40 名程度(最少催行人員 15 名)
ました。私どもも、関係する方々とともに会議の成功に
◆参加資格:ITS Japan 会員
向けて精一杯取り組んでまいりたいと考えております。
◆会 費
どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうござい
ました。
:無料
なお、昼食代は各自ご負担いただきます。
◆特典
:展示会入場券(千円)と参加記念品付
■ スケジュール
☆ 「ITS Japan 第 8 回会員交流会」のご案内
10:40 ポートメッセなごや(着)
特別企画 第三弾
【ITS ワールドの見学】
夢いっぱい ITS 未来博
一日バスツアー
【自由行動(展示会場などの見学)】
14:00 ポートメッセなごや(発)
【ITS 実証サイトの見学(2-3 ヵ所
17:00 オアシス 21(着)
【オアシス 21 内の ITS 実証サイト見学】
出発日
10 月 22 日(金)
会費
無料
10:00 JR 名古屋駅太閤通口前(発)
17:40 オアシス 21(発)
発着地
JR 名古屋駅
太閤通口前
18:00 JR 名古屋駅太閤通口前(着、解散)
※ 見学先、スケジュールの詳細が決り次第改めてご案
内いたします。なお、当日の交通渋滞など道路状況
によりスケジュール、時間が変更となる場合があり
『ITS 世界会議 愛知・名古屋 2004』が 10 月 18 日∼
24 日に開催されます。
ます。特に、お帰りの新幹線などの予約には若干の
余裕を持たせて下さい。
ITS 関係者が一堂に集う、世界最大規模の会議と展示
会です。9 月 2 日現在で約 210 (国内:約 120、海外:
■ お申し込み
約 90)の企業・大学・団体が展示を予定しています。ま
ITS Japan の下記ホームページにて、Web か Fax で
た、今回の世界会議は「夢いっぱい ITS 未来博」として、
お申し込みください。(できるだけ Web でのお申し込み
市民の皆様にも参加いただき、身近にせまる ITS を体験
をお願いいたします。)
できます。そこで、第 8 回会員交流会は特別企画として、
お申し込みは 10 月 14 日(木)迄にお願いいたします。
JR 名古屋駅前を起点に、主会場の「ポートメッセなご
なお定員になり次第、締め切らせていただきますのでお
や」、市民見学会対象の「名古屋市内 ITS 実証サイト」
「オ
早めにお申し込みください。
アシス 21」を廻る《夢いっぱい ITS 未来博 一日バス
URL:http://www.its-jp.org
ツアー 》 を企画しました。世界の最先端技術を駆使し
た IT&ITS を体験できる絶好の機会です。皆様、奮って
■ お問い合わせ先
ご参加いただきますようご案内申し上げます。併せて、
TEL:03-3519-2181 FAX:03-3592-0091
会員のみなさま方の交流の場として、お役に立てれば幸
ITS Japan(港区西新橋 2-11-4 西新橋立川ビル)
(担当:広報・会員サービス部 柳橋、山本)
甚に存じます。
■ 開催概要(貸切バスツアー)
◆主催
:ITS Japan
◆出発日 :2004 年 10 月 22 日(金)
◆発着地 :JR 名古屋駅太閤通口前集合、解散
(詳細別途連絡)
ITS Japan NEWS No.116 <14>
◆ 「ITS Japan 第 7 回会員交流会」報告
(2)地域 ITS アーキテクチャ策定手法の適用方法の検
討
1) 地域アーキテクチャと産業クラスターITS アー
1.はじめに
去る 8 月 27 日に第 7 回 ITS Japan 会員交流会を下記
の 2 件について、講演会、説明会を開催しましたのでご
キテクチャの相違点
2) 地域 ITS アーキテクチャ策定手法を応用した 5
つの手順
報告させていただきます。
Step①サービスの定義
2.概要
Step②物理モデルの作成
■日時 :2004 年 8 月 27 日(金)15:00∼17:00
Step③主体の明確化
第一部 15:00∼15:50
Step④財の流れおよび発生コストの明確化
第二部 16:00∼17:00
Step⑤活用(ビジネスモデル等の検討)
3.今後の課題
(懇談会 17:00∼18:00)
4.平成 16 年度の実施計画
■会場 :ITS Japan3 階大会議室
■主催 :ITS Japan
目的
■参加者:約 50 名(懇談会 20 名)
研究開発内容
・アジア諸国の ITS 導入計画等調査
3.第一部 講演内容
・ITS 地域展開計画の国際文書化に向けた活動
『「実配備におけるシステムアーキテクチャ活用手法の
研究」について』 −平成 15 年度の成果報告と平成 16
4.第二部 説明内容
年度の実施計画−尾崎 晴男氏(東洋大学 工学部環境建
『「ITS 世界会議 愛知・名古屋 2004」の見所について』
築学科 教授/ITS Japan システムアーキテクチャ分科
黒瀬 義雄氏(株式会社デンソー 東京支社 ITS 渉外担当
会 分科会長)
次長)
黒瀬 義雄氏
尾崎 晴男氏
ITS Japan システムアーキテクチャ分科会にて検討さ
10 月 18 日∼24 日にかけて開催される「ITS 世界会議
れた、地域 ITS アーキテクチャの策定手法を活用して民
愛知・名古屋 2004」の概要としてコンセプトのひとつで
間事業者の連携による産業クラスターITS におけるアー
ある「市民参加」など、以下の項目を中心に詳細な説明
キテクチャ策定の検討について以下のような内容で講演
をいただきました。
をいただきました。
・ ITS 世界会議の概要
1.平成 15 年度研究開発の概要
・ ITS 世界会議の開催状況
1) 目的
・ 2004 年 ITS 世界会議開催計画
2) 成果
・ 世界会議準備体制
2.産業クラスターITS アーキテクチャの試作とこれに
・ 日本組織委員会構成
基づいた作成方法の開発
・ 世界会議スケジュール
対象とする ITS サービスの検討
・ 2004 年 ITS 世界会議の全体構成
(1)対象とする ITS サービスの検討
・ 世界会議開催期間
ITS Japan NEWS No.116 <15>
・ 世界会議開催の意義と理念
ト別利用者と ITS-P21 が双方向情報発信する仕組みつ
・ ITS 世界会議の構成
くり、その結果を関連の行政や企業に提供することを
・ 市民参加とショーケースのコンセプトと内容
行います。
・ テクニカルツアーについて
また、具体的な地域の交通問題について、草の根運動的
・ 市民向け見学会
活動により、体験し、提言することも予定しています。
・ ITS 世界会議、愛・地球博、実用化への流れ
(イメージ図参照)
・ 2004 年 ITS 世界会議の意義
− 世界大会が重要な契機 −
今回の名古屋会議では「市民参加」をテーマとして掲
◆ NPO 法人「ITS プラットフォーム 21」発足
ITS を推進する関連団体として今回寄稿していただき
ましたので、ご紹介させていただきます。
げ、5万人の市民・団体の参画が見込まれています。画
期的とも言える今回の試みの成果は、①来場者が,専門
家が提案する各種のショーケースや展示をどのように理
解したか②,参加者が今後継続して ITS に関心を持ち続
− 純民間のボランィア団体 −
けるか、③今後の世界大会でも「市民のセッション」が
ITS の普及促進を目的とする特定非営利活動法人
組み込まれるかがポイントになると思われます。
「ITS プラットフォーム 21(略称 ITS-P21 理事長 河野安
ITS-P21 では、大会に向けて、双方向通信の「仕組みの
宣)が 8 月に愛知県で設立・認証されました。
試行版」の立ち上げと地域のおける「検討グループ」の
同県では、10 月に開催される世界会議、来年3月開催
立ち上げを模索中です。
予定の万博を契機に ITS に関する意識が高まるとともに、
TS-P21の活動領域
いろいろな実験が展開されつつあります。
行 政
施策・企画 パイロット実験=社会実験 予算化・制度化
近く発表される予定の「地域・市民のための ITS あり
アウトカム、B/C
議 会
審議会・協議会
方検討会」のレポートによると、
『ITS の活用・普及は、
マスコミ
ITS−P21
活動1
行政や企業が中心となったサービス提供型のいわゆるシ
市民:有権
者
消費者
ーズベースで活性化していくとは考えにくく、IT 技術の
地域社
会
ITS−P21
活動2
活用によりエンドユーザーがダイレクトに恩恵を受ける
顧客調査
ことを可能にする、
・・・高次元な戦略が必要となる。
・・
市場調査
企 業
小売
NPO は地域のプロデューサーとしての役割を果たすと
ともに、生活者の視点に立って地域住民の要望や意見を
商品企画
試作
商品開発
生産
まとめ提言する地域のシンクタンクとして機能すること
TS-P21 の活動領域イメージ図
が可能である。』としています。
(資料提供:NPO 法人「ITS プラットフォーム 21」)
― ユーザー・企業・行政を結ぶ仕組み −
ITS-P21 は、上記の検討会とほぼ問題意識を共有し、
「利用者の立場からの調査分析や仕組みづくりのノウハ
編集後記
ウを持つ知識集団として、行政、企業、関連団体、公益
ITS 世界会議開催まで 1 ヵ月
法人等との情報交換を可能とするプラットフォーム、仕
を切りました。5 千人、5 万人
組みをつくり、ITS が社会システムとして定着する素地
の参加目標が達成できますよう
とすることを目的として設立された純民間ボランティア
会議登録および、展示会場への
の団体です。言い換えると、ITS の普及促進策の中に「マ
ご来場/市民参加にご協力よろ
ーケテング機能」を組み込もうという構想で、セグメン
しくお願いいたします。
ITS Japan NEWS No.116 < 16 >
編集・発行
ITS Japan
〒105-0003 東京都港区西新橋 2-11-4 西新橋立川ビル 6 階
TEL:03-3519-2181 FAX:03-3592-0091
E-mail:[email protected]
ホームページ http://www.its-jp.org
2004 年 9 月 27 日発行