短信あぶくま 子ども時代は、感性の土壌を耕す時

短 信 あ ぶ く ま 子ども時代は、感性の土壌を耕す時
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平成27年11月6日(金)№70
発行者:阿武隈小学校長 佐藤 安喜
「大きな夢まつり」の次は、「持久走大会」です。来週10日か
ら3日間、低・中・高学年と順に行われます。子どもたちは、少し
でもタイムを縮めようと、練習に励んでいます。精一杯がんばる姿がまた見られます。足をお運びください。
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秋の夜長、子も親も読書タイム
● 読書週間。おすすめの一冊、『センス・オブ
・ワンダー』(レイチェル・カーソン)。本文より。
生まれつきそなわっている子どもの“センス・
オブ・ワンダー”をいつも新鮮にたもちつづける
ためには、わたしたちが住んでいる世界のよろこ
び、感激、神秘などを子どもといっしょに再発見
し、感動を分かち合ってくれる大人が、すくなく
ともひとり、そばにいる必要があります。(略)
子どもにとっても、どのよう
にして子どもを教育すべきか頭
をなやませている親にとって
も、「知る」ことは「感じる」
ことの半分も重要ではないと固
く信じています。
子どもたちがであう事実のひ
とつひとつが、やがて知識や知
恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒や
ゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土
壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すとき
です。美しいものを美しいと感じる感覚、新しい
ものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、
憐れみ、賞嘆や愛情などのさまざまな形の感情が
ひとたびよびさまされると、次はその対象となる
ものについてもっとよく知りたいと思うようにな
ります。そのようにして見つけだした知識は、し
っかりと身につきます。
消化する能力がまだそなわって
いない子どもに、事実をうのみに
させるよりも、むしろ子どもが知
りたがるような道を切りひらいて
やることのほうがどんなにたいせ
つであるかわかりません。
● 11月は読書強化月間です。
(ナギナタコウジュの花言葉“魅力”)
※“センス・オブ・ワンダー”=自然の神秘さや不思議さに目を見はる感性