平成 27 年 6 月吉日 賛助会員 各位 セミナー開催のご案内 協同組合 日本映画・テレビ録音協会 理事長 小野寺修 技術セミナー委員会委員長 尾崎聡 「映像」と「音」で表現する映画。その中には制作者達の意図や思いが込められています。 当協会では「映画!映像の表現と音の役割」をテーマにセミナーを開催してまいりました。 第10回目となる今回のセミナーでは、1986年8月公開の宮崎駿監督作品「天空の城ラピュタ」 をフイルム&DCP(一部抜粋)で特別上映します。 上映後のセミナーで「天空の城ラピュタ」の 整音を担当された井上秀司氏から、作品に対する思いやこだわり、そして映像と音の関係など を伺います。 皆さまのご参加をお待ちしております。 第10回 「映画!映像の表現と音の役割」 『天空の城 ラピュタ』 宮崎駿監督作品 主 催 (協)日本映画・テレビ録音協会 技術セミナー委員会 日 時・・・・・2015年7月11日(土) 12:30~17:15 場 所・・・・・IMAGICA 第一試写室 会 費・・・・・協会員・賛助会員無料 (学生 1,000 円 ) 参加資格・・協会員・賛助会員・映像関係を専攻している学生限定 定 員・・・・・100名( 定員になり次第締め切ります) ゲスト・・・・・井上秀司氏 (他 1 名を予定) 協 力・・・・・IMAGICA 東京映像センター 開催内容 12:30〜受付 13:00〜主催者挨拶 天空の城 ラピュタ』上映 (124 分 DOLBY STEREO ) 15:15〜休憩 15:30〜セミナー( DCP 版一部抜粋上映、素材音源使用予定 ) ゲスト 井上秀司 他 16:00~質疑応答 17:15~閉会 参加申し込み 申し込み締切日 日本映画・テレビ録音協会公式ホームページより 2015年7月8日(水) 協同組合 日本映画・テレビ録音協会 第 10 回 『映画! 映像の表現と音の役割』 『天空の城 ラピュタ』 宮崎駿監督作品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1986年8月公開 ドルビーステレオ作品 配給 東映 キャスト 田中真弓 横沢啓子 初井言榮 寺田農 永井一郎 常田富士男 音響スタッフ 音楽・久石譲 音響監督・斯波重治 整音・井上秀司 音響効果・佐藤一俊 <今回の企画について> 宮崎駿監督作品「天空の城 ラピュタ」の音響表現は、奇抜でありながら観客の記憶に美しく 残る音響効果、フェアライト CMIⅡとⅢ音源の楽曲と50人編成オーケストラ楽曲が見事に共存 する音楽の構造、ベテラン声優と俳優の熱演、そしてそれらを混合するファイナルミックスの絶 妙なバランスが、宮崎駿のエネルギッシュな作品構成を実に力強く盛り立てている。 しかしその成立を示す音響関係の資料は非常に少ない(徳間書店発刊のロマンアルバム・エ クストラ68「天空の城ラピュタ」関係者インタビューなど)。 公にはされていないが、実はラピュタには要素構成にまで遡って解析出来る貴重な素材がデ ータとして存在している。それは、この作品が DASH(Digital Audio Stationary Head)フォーマッ トのデジタルマルチトラックレコーダー<SONY PCM3324>を用いてつくられた為である(日本 で映画に使用された初めての作品)。当時多くの映画作品では仕込みメディアが 16mm や 35mm シネテープであったために、作品制作の終了とともにこれらは消去転用か破棄されてい る。しかしラピュタでは、シネテープの音源はダビング素材としてデジタルマルチトラックレコー ダーにコピーされ、それらを音源としてドルビーステレオによるファイナルミックスがおこなわれ た。そして現在その音源はデータ化されてスタジオジブリにアーカイビングされている。 当時最新のデジタル技術を用いたからこそ、彼らの職人技を素材の構成にまで遡って確認出 来る稀有な作品「天空の城 ラピュタ」。 技術セミナーでは井上秀司氏の証言を交えて、知られざる音響表現の技をひもとき、新たな 音響表現技術の糧としてゆきたい。 <セミナー概要> ・35mm フィルム:ドルビーステレオ上映(スタジオジブリ保存フィルム使用)124分 ・井上秀司氏による表現技術の証言、音響関係者証言/資料/の提示、DCP 版の抜粋上映 ・質疑応答を含め約2時間を予定
© Copyright 2024 Paperzz