二塚小だより - 高岡市立二塚小学校

二塚小だより
平成28年7月
学校だより
高岡市立二塚小学校
日増しに蒸し暑さが加わり、梅雨明けが待たれるころとなりました。
この1学期、子供たちは、保護者や地域の方々の温かいご支援やご協力をいただき、
様々な体験をさせていただきました。また、毎日の登下校においても保護者、見守り隊、
交通安全母の会等、数多くの地域の方々の力をお借りして、安全な登下校ができました。
どうも、ありがとうございました。
教 頭
大谷 行和
―
利用を急がずに、ルール・環境づくりを第一に ―
スマートフォンの普及や、それに伴う新たなサービスが原因となるトラブル発生が、
本校の児童においても予想されます。そして、インターネットにつながるのはパソコン、
携帯電話、スマートフォンだけではありません。ゲーム機、音楽再生機、デジタルカメ
ラまでもがネット接続端末になりつつあり、利用者の個人情報や位置情報などが流出す
る心配があります。そこで、本年度は、児童及び保護者向けに、外部講師を招いて安全
教室を開催することにしました。
子供たちをトラブルから守るために
6月学習参観の後のスマホ・ケ
ータイ安全研修会には、たくさん 1 インターネットやスマートフォンは段階的に使わせましょう。
の保護者の方の出席があり、携帯 2 段階に応じて、利用するルールをつくりましょう。
型端末の正しい使い方を身に付け 3 何かあったときに相談しやすい雰囲気を作りましょう。
ることは、必要不可欠と思ってお
4 「フィルタリング」や「ウイルス対策」などを活用して安心して
られる意識の高さの表れであると
使える環境をつくりましょう。
感じました。また、先日、4、5、
<スマホ・ケータイ安全研修会より>
6年生対象にスマホ・ケータイ安
全教室を開きました。誰にでも起
こり得る身近なトラブルや、スマートフォン・携帯電話を安全に利用するためのルール
やマナー等を具体的なアニメーションやスライドを使った分かりやすい説明を受けまし
た。
これからの時代を生きていく子供たちにとって、スマートフォン・携帯電話と関わら
ずに生活することは不可能と思われます。是非、ご家庭では、上枠「子供たちをトラブ
ルから守るために」を参考にし、利用を急がずに、ルール・環境づくりを第一にしてく
ださい。現在、二塚っ子が、落ち着いて学校生活をすることができるのは、一定のルー
ルを守って真面目に生活を送る家庭や地域に、しっかりと子供たちや学校が支えられて
いるからだと思います。そして、この土壌となるものは1年や2年でできるものではあ
りません。それは、まさしく長年にわたる歴史や伝統、文化をもつ二塚地域の教育であ
り、その上に141年の伝統ある二塚小学校があるからだと思います。
さて、あと数日で1学期が終わり、来週からは夏休みが始まります。充実した夏休み
になるように、ご家庭でもこれまでの生活をお子さんとよく話し合い、夏休みにしかで
きないことに挑戦してください。夏休み中は、今まで以上に家庭や地域の方と過ごす時
間が多くなります。更なるご協力をよろしくお願いいたします。
今後の予定(9月)
9.1(木)始業式、給食開始
ベルマーク収集(~10日)
4(日)資源回収②
7(水)連合運動会(雨天順延)
10(土)高岡市小・中学校科学展覧会 (~11日)
16(金)学習参観③、ファイヤーパーク
19(月)敬老の日
22(木)秋分の日
二塚小学校
二塚小学校の様子は、
ホームページをご覧下さい
スポーツや運動の「本当の価値」
体育主任
嶋田 賢太郎
先日、5年生での体育科の学習「ソフトバレーボ
ール」の出来事です。
「先生!とうとうAさんがアタックを決めたよ!」
Aさんが、初めてアタックを決めて、チームが勝
ったというのです。私もとても嬉しくなって、A
さんとチームのみんなを褒め、クラス全員で喜び
を分かち合いました。Aさんはちょっと照れくさ
そうにしていましたが、とても嬉しそうでした。
このチームの子供たちは「チームが試合で勝つの
も大事だけど、それよりもAさんがアタックを決
めることが大事だ」と話していたようです。スポ
ーツは勝ち負けがはっきりするものですが、勝利至上主義ではない「本当のスポーツの
価値」を子供たちから学ばせてもらいました。
学習指導要領の「体育科の目標」には、次のように書かれています。
体育は,すべての子どもたちが,生涯にわたって運動やスポーツに親しむのに必
要な素養と健康・安全に生きていくのに必要な身体能力,知識などを身に付けるこ
とをねらいとするものである。
もちろんきれいなマット運動の前転やリレーのスムーズなバトンパス等の「技能」も
大切ですが、「できない自分や友達」という大きな壁にぶつかったときに「どのように
協力して乗り越えていくのか」の方が大切だと思います。そしてその壁を乗り越えたと
き、子供たちは友達と運動をする「楽しさ」やスポーツの「本当の価値」を味わえると
思います。
「スポーツ」という言葉の語源は「気晴らし、遊び、楽しみ」だそうです。体育科の
学習や体力つくり活動、学校外でのスポーツ活動を通して、友達と一緒に体を動かす喜
びや楽しみのよさを味わい、生涯にわたって運動やスポーツに親しんでいってほしいと
思います。
「二塚」というブランド
生徒指導主事
森田
誠
70日余りの1学期が間もなく終わります。
この間、登下校の場で事故なく過ごせたことをうれ
しく思います。
時折、保護者、地域の方々から集団登下校の乱れを
ご指摘いただくことがありました。常日頃。学校では
「一列になって歩くこと」、「飛び出しはしないこと」
「交通ルールを守ること」を指導していますが……。
私は、子供たちにとっての登下校の時間は、体験す
る活動の視点から見ると、とても貴重な時間だと思っ
ています。道端の草を摘み、虫を追いながら自然に触
れる。友達との会話に花を咲かせる。それが子供の自然な姿です。けれども、昨今の交通
事情や不審者等の不安による安全確保のためにそれがままならなくなってきています。
幸い、二塚の子供たちは、保護者、地域のみなさんの安全意識の高さや見守りのおか
げで、安心して登下校することができています。集団登校の乱れのご指摘は、子供たち
が地域の方々に甘えている姿ともいえます。
もちろん、この「二塚ブランド」ともいえる地域の力に頼ってばかりではいけません。
学校では、今後も、より一層、安全指導に力を入れていきますが、子供たちが大人に
なっても帰り道の思い出が脳裏に浮かぶような、そんな素敵な二塚がいつまでも続くよ
うに、これからも保護者、地域のみなさんのご助力と温かいまなざしをお願いいたしま
す。