Case study 野村證券がWebサイト最適化で 「野村ネット&コール」の コンバージョン率を大幅に改善 HP Optimostを採用し、A/BテストによるWebサイト最適化、 顧客属性とスコアリングに基づくコンテンツターゲティングを実現 業界 金融 目的 インターネットと電話に特化した非対面取引サービス 「野村ネット&コール」のWebサイト最適化。テスト手法 による科学的アプローチでコンバージョン率の継続的 な改善を図る。 アプローチ A/Bテストを実施し、テスト結果の分析から得られた知見 を「野村ネット&コールWebサイト」のデザイン/レイア ウト変更やコンテンツ表示等に反映させる。 導入効果 •「HP Optimost」によりA/BテストをベースにしたWeb サイトの継続的な改善が可能に • 顧客属性とスコアリングに基づくバナー可変表示な どコンテンツターゲティングを実現 • 迅速なテスト実施によりサイト改修の工数・リードタイ ムを最小化 ビジネスの成果 • 短期間でテストを行えるためタイムリーなキャンペー ン施策が可能に •「野村ネット&コール」の投資信託トップページでKPI 改善率 +31.15%を達成 “ Webサイトを改修する際の根拠、改善後の成果判定が 明確になると同時に、Webサイト改善のPDCAサイクルが 短期間・低コストで回せるようになりました。そのスピード 感は従来とはまったく異なります” 野村證券株式会社, ネット&コール部, 南條孝幸氏 •「野村ネット&コール」のスマートフォンサイトの口座 開設率 +10∼15%を達成 •「野村證券ホームページ」および「野村ホームトレー ド」へHP Optimostによるテストとコンテンツターゲ ティングを展開 コンテンツターゲティングへの取り組みを本格化 野村證券がサイト最適化ツール「 HP Optimost 」を採用し、 非対面取引サービス「野村ネット&コール」のコンバージョン率 を大幅に改善させた。顧客属性とスコアリングに基づく数千 パターンに及ぶバナーの可変表示を可能にするなど、 コンテンツターゲティングへの取り組みも本格化させ、Web マーケティングによる成果を着実に高めている。 Case study | 野村證券株式会社 野村證券株式会社 マーケティング部 マーケティング課長 高橋真也氏 チャレンジ 野村證券株式会社 マーケティング部マーケティング課 エグゼクティブマネージャー 田中雅之氏 野村證券株式会社 ネット&コール部 南條孝幸氏 アクセス解析ツールだけでは 正確な効果測定は困難 野村證券は、 1925(大正14)年創業。預り資産103 兆円 (2015年9月末時点) を有する日本最大級の 証券会社である。全国約150の店舗網を活かした きめ細やかなサポート、 充実した商品ラインナップ 先見性を備えた投資情報など、 高品質なサービス に対する顧客の信頼は厚い。インターネット取引の 分野でも大きな実績を上げている。有人店舗に口 座を持つ顧客用のオンライン取引サービス 「野村 ホームトレード」 と、 非対面取引サービスに特化し た 「野村ネット&コール」の顧客口座数は合わせて 433万(2015年9月末時点)に達する。 「野村證券のネットサービスは、 様々なニーズを持 つお客様を対象としています。異なるニーズをお 持ちのお客様に最適な情報をどのように提示し、 満足いただけるサービスを提供するかが課題で す」 と野村證券 マーケティング部 マーケティング 課の田中雅之氏は語る。 『野村ネット&コール』 のサービス改善のために、 ネット&コール部では早い段階からWebアクセス 解析ツールを導入していた。離脱率分析、 ユー ザー経路分析、 コンテンツのクリック測定、 個別 ユーザーの商品購入履歴などの分析業務に利用 していたが、 ネット&コール部の南條孝幸氏による と、 そこで得られた知見がWebサイトの改善に十 分に役立てられていないことが問題だったという。 株式会社 日本 HP(HP Inc.) サービス・ソリューション事業本部 マーケティングソリューション本部 営業部 シニアセールスエグゼクティブ 並木昌一氏 「たとえば、 あるページの離脱率が高いことが判 明しても、 何が原因かを特定することはできず、 何 をどう改善すべきかの指針も得られませんでした。 デザインや機能の変更や改善についても、 その多 くを担当者の経験値に委ねていました」 (南條氏) 客観的なデータに基づいてWebページを改善で きないか、 仮説と検証を繰り返して継続的なWeb サイト最適化を図れないか――この課題を解決す るために野村證券が選択したのは 「HP Optimost」 だった。 ソリューション A/BテストでWebページを見直し KPIを31.15%改善 HP Optimostは、 「Webサイト最適化ツール」 として 世界中で豊富な実績を持つ。複数のレイアウトパ ターンに対する顧客の反応からWebページの最適 表現を導き出す包括的な 「A/Bテスト」 や、 サイト訪 問者一人ひとりに異なるコンテンツを表示してコ ンバージョン率を向上させる 「セグメンテーション& ターゲティング」 などの機能を提供し、 ユーザー ニーズにマッチした利便性の高いサイトの実現を 支援する。 Case study | 野村證券株式会社 株式会社 日本 HP(HP Inc.) サービス・ソリューション事業本部 マーケティングソリューション本部 HP Optimostクライアント マネージャー 小川裕史氏 日本ヒューレット・パッカード株式会社 (Hewlett Packard Enterprise : HPE) エンタープライズサービス事業統括 金融事業本部 金融営業部 主任 大日向健人氏 日本ヒューレット・パッカード株式会社 (Hewlett Packard Enterprise : HPE) HPエンタープライズサービス事業統括 ABS 統括本部 アナリティクス・データマネジメント本部 井上悠一氏 田中氏らが 「HP Optimost」 に注目した理由はA/B テスト実施の容易さにあった。 ミッションクリティカ ルなトレーディングサイトである 「野村ネット&コー ル」 では、 わずかなレイアウト変更にも工数とコス トがかかり、 従来はA/Bテストを繰り返すことは難 しかったという。 HPのコンサルティングの 南條氏は 「Webサイトを改修する際の根拠、 改善後 の成果判定が明確になると同時に、 Webサイト改 善のPDCAサイクルが短期間・低コストで回せるよ うになりました。そのスピード感は従来とはまった く異なります」 とHP Optimost導入の成果を話す。 南條氏もこのHPのスタンスについて、 「第三者から の客観的な評価だからこそ、 正確な意思決定が可 能になる」 と信頼を寄せる。 分析力と中立性を高く評価 HP Optimostは、クラウド製品とコンサルティング サービスを統合したマネージドサービスソリューシ ョンとして提供される。テストの設計・実施・分析、 こ れに基づくWebサイト改修まで、 HPのスペシャリス トがノウハウを提供できる領域は広い。野村證券 「HP Optimostは、 複雑な条件のA/Bテストを手軽 がHP Optimostで大きな成果を上げた背景には、 に実装できる上、 それを活用するためのコンサル このコンサルティングサービスがあった。日本 ティングサービスも付随しているため、 運用負荷を ヒューレット・パッカード (HPE) の大日向健人氏は次 増やさずに仮説検証に最適なA/Bテストが行えるこ のように説明する。 とが大きな利点」 と田中氏は評価する。 「マーケティング上の課題を共有いただいた上 実際にA/Bテストに携わった南條氏は、 まず 「野村ネ で、 アクセス解析のデータと付け合せて課題解決 ット&コール」の投信信託サイトでその効果を検証 に向けた仮説を立てます。次に、 仮説をお客様とす した。有人店舗の窓口では主力商品である投資信 り合わせながらテストを設計・実施し、 テスト結果を 託だが、 非対面取引サービスでは思うような成果 解析して直感的に評価・検討いただけるレポートを が得られていなかった。そこで、 「原因はWeb 作成します。さらに、 ページの改修方針の策定をご ページの見せ方にある」 と仮定した上で、 商品バナ 支援するなど、 『野村ネット&コール』 の継続的な改 ーやリンクボタン、 ランキング情報といった複数 善をサポートしています」 のコンテンツ要素の配置を変えてクリックレート の変化を追っていった。その結果、 制作側が想定し PDCAサイクルを回す上で鍵になるのは、 仮説検証 ていなかった配置によってクリック数が大きく伸び のためのテストの精度である。日本HPの並木昌一 たという。 氏は、 「野村證券様が持つWebアクセス解析データ がこの精度を支えている」 と話す。 「経験や勘では知り得なかったお客様のニーズ が明らかになりました。さらに、 テストで得られた 「Webアクセス解析ツールをここまで活用し、 膨 知見をもとに投信信託サイトを改善した結果、 KPI 大なデータを蓄積している日本企業は多くないは を31.15%も改善することができました」 と南條氏 ずです。 このデータを元にテストを設計できたこと は語る。 で、 日本HPの分析・コンサルテーションナレッジを 最大限に活かすことができました」 と日本HPコン さらに、 HP Optimostはスマートフォン向けサイト サルタントの小川博史氏は説明する。 の改善にも威力を発揮した。ECサイトにとって 「入 力フォーム」 はクロージングのための重要機能だ また、 HPEでデータ分析を担当する井上悠一氏 が、 表記のわかりづらさや入力の煩雑さからユー は、 HP OptimostによるA/Bテストのメリットを次の ザーが途中で離脱してしまうケースは少なくない。 ように解説する。 「野村ネット&コール」 では、 スマートフォンサイト 「Web制作会社がテストを計画・実施するケースが の口座開設ページの申込完了率向上がテーマに 多く見られますが、 制作者視点でバイアスがかかる なっていた。そこでHP OptimostでA/Bテストを実 ことは少なくありません。 日本HPのコンサルティン 施。テスト結果に基づきページデザインを見直し グサービスは、 公平・中立な立場でテストを設計し、 たところ、 口座申込完了率が実に10∼15%も改 データに基づくWebサイト最適化をご支援するこ 善し業界平均を上回るパフォーマンスを達成した とができます」 という。 Case study | 野村證券株式会社 ベネフィット ソリューション概略 ターゲットごとのバナー可変配信で コンテンツターゲティングを実現 HP OptimostによるA/Bテストの成果に自信を深 めた野村證券は、 顧客属性に応じて違うコンテン ツを表示する 「コンテンツターゲティング」 までそ の適用範囲を拡大させた。野村證券 マーケティン グ部 マーケティング課長の高橋真也氏は次のよ うに話す。 ソフトウェア • HP Optimost • HP TeamSite HPサービス • HP コンサルティング 「野村證券のホームページ (www.nomura.co.jp) では 『初めて訪れたお客様』 、 『複数回訪れたお客 様』 、 『野村ネット&コールのお客様』 、 『野村ホーム トレードのお客様』 という4つのセグメントごとに、 異なるバナーを自動的に表示させています」 「すでにご活用いただいているHP Optimostと HP TeamSite(コンテンツ管理ツール)に、今後は HP LiveSite(コンテンツ共同作成・運用支援システ ム) を加えたトータルなソリューションで野村證券 様のビジネスをご支援してまいりたいと思います」 (日本HP 並木氏) 現在、 野村證券ではビッグデータ活用が本格化し ている。顧客属性や様々な顧客行動をデータ化し、 顧客ごとにどのようなチャネルからどのようなア プローチが最適か解き明かす試みだ。すでに、 社 内で顧客戦略の立案を担当するマーケティング部 にデータサイエンティストを中心とする 「顧客市場 分析課」 が設置され、 分析手法の開発や具体的な マーケティング施策の立案を行い、 実用化してい るという。 コンテンツター また、 「野村ホームトレード」 (hometrade.nomura. 「A/Bテストの有効性とともに、 ゲティングも高い効果を実感しています。社内で co.jp)でも、訪問回数や特定のページを見ている かなど、 来訪者の過去の行動を分析し、 来訪者の興 高まりつつあるデジタルマーケティングへの機運 は、 HP Optimostによるビジネスの成果が起点に 味関心にきめ細かく応えるコンテンツターゲティ なったことは間違いありません。 今後は、 マーケ ングによって、 バナーエリアのコンバージョン率向 ティングオートメーションの更なる強化に取り組ん 上に向けた取り組みを始めた。ホームページや野 と田中氏は結んだ。 村ネット&コールにおけるHP Optimostを活用した で行きたいと考えています」 Webサイト最適化の成果は、南條氏、田中氏らの周 HP Optimostを武器に、野村證券はデジタルマー 囲に大きな反響を巻き起こした。 ケティングの新たなステージに立とうとしている。 「複数のチームからHP Optimostを使いたいとい う打診が続いており、 順番待ちになっているほどの 人気」 と南條氏は笑顔を見せる。 Get connected hpengage.com/contact-jp 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 記載事項は2016年3月月現在のものです。本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、 閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。 @Copyright 2016 HP Development Company, L.P. 株式会社 日本HP 〒136-8711 東京都江東区大島2丁目2番1号 4AA6-4902JPN 2016年3月 詳細情報 hpengage.com/optimost-jp
© Copyright 2024 Paperzz