Journal journeys: Day –2, The long and short of it

ウェブサイトでは、最新のブログ記事、Research Highlight,
ポッドキャストが無料で公開中です。また、Nature Chemistry
オリジナルの壁紙も無料でダウンロードできます。
www.naturejpn.com/chem
ourney 03
Journal
Journal journeys: Day –2,
The long and short of it
January 29, 2008,
今
「Journal journey」は、
Nature Chemistry の編集長が
創刊までの日々のエピソード
をつづっているブログです。
回の内容は、もしかすると、細かいことにうるさい人
う略称も加わっていた。
)この略称が使われていると、化学に詳
向きかもしれない。
しい論文著者が、校正刷りで、
「Edn」の「n」に全部印をつけて、
Nature Chemistry というジャーナルの創刊が近づい
「Edn」は「Ed.」に訂正すべきだといってくるといったことが当
ている今、決めておかなければならない問題がある。略称をどう
たり前のように起きる。僕もそう思うけど、
「Ed.」は「Editor」
するのか、
ということだ。悩むことじゃないよね。もちろん、
「Nat.
の略号なので、
「Edition」は「Edn」と略すものだと指示されて
Chem.」さ。あ、
でもちょっと待って。
「Nature Chem.」はどうよ?
いるんだよ。まだ、この記事を読み続けている人、いるよね?
それじゃあ、NPG の他のジャーナルをみてみよう。ロンドンに
こうした指摘に対する僕の考え方だけど、ここでは単なるラン
編集部のある Nature Materials(Nature Mater.)
、Nature Physics
ダムな言葉の集まりを引用しているわけじゃなくて、ジャーナル
(Nature Phys.)、Nature Nanotechnology(Nature Nanotech.)
の名称を引用しているのだから、
「Ed.」
を使うべきだと思う。でも、
な ど は、 す べ て「Nature」 の 部 分 を フ ル ネ ー ム で 使 っ て い
使わないんだなあ。もちろん、僕たちだけが間違っているわけで
る。 で も、Nature Protocols(Nat. Protoc.) は そ う な っ て い な
はないことは確かだ。ACS のジャーナルは、
「Angew. Chem.」の
い。次に大西洋を渡って、アメリカで編集されているジャー
あとにコンマを打つといって譲らない。そういえば、
「Edn」の後
ナ ル は と い う と、Nature Chemical Biology(Nat. Chem. Biol.)
、
ろにピリオドがないことに注意してほしい。なぜピリオドがない
Nature Biotechnology(Nat. Biotechnol.)とい う具 合 に、
「Nat.」
かといえば、
「n」が「Edition」の最後の文字だからで、この場
と略された形が使われている。頭がクラクラしてきたかい?
合にはピリオドは必要ないんだ。このことが、当然のことながら、
それに、Nature Nanotech. と Nat. Biotechnol. の略し方のちが
混乱のもとになっている。なぜならば、世の中のほとんどの人が、
いをみてほしい。
「Nanotechnology」は「Nanotech.」と略され、
PNAS を「Proc. Natl. Acad. Sci. USA」と略し、
「Natl」にピリオ
Biotechnology は「Biotechnol.」とちょっとだけ短くなっている。
ドをつけているからだ。もちろん、僕らはそんなことはしていな
原稿整理の「時の権力者」に聞いたところだと、
「Technology」
い。
「Proc. Natl Acad. Sci. USA」とするよ。なぜならば、
「l」は
は「Technol.」と略されるのであり、
それは、
「Technical」が「Tech.」
「Natl」の……わかるでしょ? まあ、気にするほどのことじゃあ
と略されることによっているのだそうだ。この話についてこれて
ない。どうせ論文の著者は、ここのところを校正刷りで直してく
るかな?
るわけだし……。
(ちなみに PNAS 自体は、ピリオドすら使って
ということは、
「Nature Nanotech.」という略称が、完全な「掟
いないし……。
)
破り」
ということになる。Nature Nanotechnology については、
「Nat.
ここまで読み続けてきたみんなには、
「おめでとう」といわせ
Nanotechnol.」
「Nat. Nanotech.」
「Nature Nanotechnol.」といっ
てもらう。Nature Chemistry は、
「Nature Chem.」でいくと思う。
た略称で引用されてことが多いけど、もちろん、いずれも厳密に
でも、きっとこれ、大した問題じゃないんだろうなあ。どうせ ISI
いえば間違いなのだ。
が索引を作成するときには、
「Nat. Chem.」と略すんだろうし…。
そ れ で は、 他 社 の ジ ャ ー ナ ル を み て み よ う。NPG で は、
なんてったって、Nature Nanotechnology を「Nat. Nanotechnol.」
「Angewandte Chemie」 の こと を「Angew. Chem. Int. Edn」 と
略している。
(1998 年以前に発行された論文では、
「Engl.」とい
とやったところだからね。
Stuart Cantrill (Chief Editor, Nature Nanotechnology)