競技者育成・指導者育成マニュアル

2009
Volleyball 一貫指導システム
―
―競
競技
技者
者育
育成
成・
・指
指導
導者
者育
育成
成マ
マニ
ニュ
ュア
アル
ル―
―
栃
栃木
木県
県バ
バレ
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ール
ル協
協会
会
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目
Ⅰ.はじめに~
はじめに~
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1.
日本バレーボール協会(JVA)の現状と方策
2.
一貫指導システムの概略
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
Ⅱ.栃木県バレーボール
栃木県バレーボール協会
バレーボール協会の
協会の取り組みについて
1.
現状と課題
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
2.
一貫指導の基本理念及び協会組織
3.
一貫指導に向けた取り組み
4.
指導者育成に向けた取り組み
5.
年間計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
Ⅲ.一貫指導マニュアル
一貫指導マニュアル - 栃木県版-
栃木県版-
1.
一貫指導マニュアル作成のねらい
2.
指導課程及び年代別指導指針
3.
指導課程:ジュニア期Ⅰ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4.
指導課程:ジュニア期Ⅱ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
5.
指導課程:ジュニア期Ⅲ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
Ⅳ.おわりに~
おわりに~
付
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
録
・バレーボール用語の定義 ―用語集―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
・JVA 一貫指導カリキュラム技術チェックシート ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
・指導者資格および日本バレーボール協会指導者資格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
・ジュニア期Ⅰ:バレーボール検定種目表(Ⅰ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28
・ジュニア期Ⅰ:バレーボール検定種目表(Ⅱ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
・ジュニア期Ⅰ:バレーボール検定種目表(Ⅲ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
栃木県バレーボール協会 http://www.vtochigi.com
1
Ⅰ.はじめに~
はじめに~
世界におけるバレーボール競技は、技術力の向上、指導技術・練習方法の改善やバレーボ
ール競技そのもののメジャー化にともない、その競技レベルは急激に向上し、従来日本で実施
してきた強化方法、すなわち「底辺を拡大し、多数の選手の中から優秀選手を選抜し、強化す
る」といった「選抜・強化」方式だけでは対応できなくなってきた。実際、最近の日本バレー
ボールの国際競技力は低迷している。一方、若年層のスポーツ指導は過熱傾向にあり、勝利至
上主義を背景としたジュニア選手のバーンアウトやオーバーユース、誤ったトレーニング方法に
よるスポーツ傷害などが大きな問題となっている。このような問題を未然に防ぎ、子どもから大
人まで生涯にわたり健全なスポーツ活動ができるよう、その普及を図っていく必要がある。
栃木県バレーボール界の現状は、小学生男子の登録者数をはじめ、他のカテゴリーにおいて
もチーム数および登録数が全国的にみても少ないなど、競技者減少の問題があげられる。さら
に、競技力においても、各カテゴリーで全国優勝を果たすなど、かつては「強い栃木」時代も
あったが、近年では、継続して上位の成績を収めることができていない。
今後の競技力向上は、競技会で勝った「選手」を選抜し一時的に強化するという「選手強化」
から「発掘・育成・強化・支援」の一貫した軸に沿って、それぞれの時期に競技者の可能性を
見出し、その才能を高め、実力として開花させる新しいシステムの整備が急務である。「選抜・
強化」から、健全な「有望競技者の発掘・育成・強化」への発想の転換が必要であり、そのた
めに「一貫指導システム」が JVA:日本バレーボール協会により 2002 年に構築された。さらに、
財団法人栃木県体育協会は「選手強化方策」の柱として「プロジェクトV ロード事業」を推進す
る中で、「一貫指導システムの構築」を最重要課題と位置づけ推進している。
そこで、栃木県バレーボール協会では、平成 18 年度より「一貫指導教育計画委員会」を立ち
上げ、「すべての指導者が共通の目標を掲げ、各カテゴリーの枠を超えた長期的な視野に立っ
て選手育成に取り組んでいきたい」、「栃木県すべてのバレーボールを愛する人たちで新しい栃
木のバレーボールを目指したい」、そうした理念の基に各連盟との連携を強化し、今回一貫指導
システム・マニュアルを作成した。この活動が一つの契機となり、バレーボールに携わるすべて
の人々が「指導・育成・強化」に関する認識と議論を深め、栃木県バレーボールの発展に繋が
ることを切に願うものである。
平成 21 年 3 月
栃木県バレーボール協会
一貫指導教育計画委員会
栃木県バレーボール協会 http://www.vtochigi.com
2
1. 日本バレーボール
日本バレーボール協会
バレーボール協会(
協会(JVA)
JVA)の現状と
現状と方策
日本バレーボール協会では、競技力低迷の現状から、新しい強化システムの整備が急務であ
るという認識のもと、2002年3月に「バレーボール一貫指導システム:基本構想編」を策定し、
2004年3月には「JVA一貫指導カリキュラム:技術編」を策定した。しかしながら、これらの冊
子は数に限りがあり、全国の指導者・プレーヤーにその指針を伝えられなかった。こうした経緯
のもと、2007年には「JVA21世紀~2010」として、2010年までにJVAプレイヤー100万人、7万チ
ームという目標を掲げ、2008にはジュニア育成の指針「Dear Volleyball Friends」を示している。
「JVA 21 世紀 ~ 2010」
Our Sports, my volleyball! ~すべてはファンのために、いつもプレーヤーとともに~
財団法人日本バレーボール協会(JVA)は、
2010 年までに達成する目標:「JVA 21 世紀 ~
2010」として、「Our Sports, my volleyball!~
すべてはファンのために、いつもプレーヤーとと
もに~」という大きな目標を掲げています。 バレ
ーボールは小学生から家庭婦人までの広い年齢
層に愛される数少ない国民的スポーツです。バレ
ーボールに関わるすべての人が主体的にバレー
ボールを楽しむこと、それが「Our Sports, my
volleyball!」です。私たちは多くの方々にバレーボールの楽しさを知っていただくために、JVA メンバー100
万人、7 万チームの登録を目標とし活動を行っています。「すべてはファンのために、いつもプレーヤーと
ともに」JVA は全てのプレーヤーとともに歩み、ファンの皆様に感動を与え続ける存在として、この目標を
指針に活動していきます。
「Dear Volleyball Friends」
財団法人日本バレーボール協会(JVA)は、
我が国のバレーボール界を代表する組織団体と
して、バレーボール競技を通して社会に貢献する
ために豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心
身の健全な発展をその目的とし、全ての JVA 加
盟団体、全ての JVA 登録メンバーと一体となっ
て未来を担う少年、少女を守り、言葉や腕力など
による暴力行為、体罰、しごきを絶対に許すこと
なく、見過すことなく、彼らの良好なトレーニング環境を維持し、彼らの明るい明日を築き上げるために全
力を注ぐことをここに宣言いたします。
平成 20 年1 月
財団法人日本バレーボール協会
栃木県バレーボール協会 http://www.vtochigi.com
3
2.
一貫指導システム
一貫指導システムの
システムの概略とは・・・
概略とは・・・。
とは・・・。
一般的に、一貫指導とは「世界クラスの競技能力の開発を目指して、競技者の成長と発達に
対応しながら、その可能性を最高度に開発するために、発掘・育成・強化の全体を通じた共通
の理念と指導カリキュラムに基づいて、それぞれの時期に最適な指導を行うこと」であり、一貫
指導システムとは「一貫指導を実施するために必要な資源・要素・条件の仕組み、及びそれを
活性化し、効果的運営をするための仕組み」と位置づけられている。その理念は、単に「選手
を選ぶ」という受動的強化策から「競技者を育成する」という能動的強化策への転換に基づき、
競技者の能力が最大になる時期に、最大の能力を発揮できうる育成システムであり、競技者個人
を第一(Players First)に考えたものである。JVAでは、①個人の可能性に応じて個別に専門的
な指導を行う、②最良のスポーツ環境でトレーニングを継続して実施できる、③最適なスタッフ
のもとで随時アドバイスを受けることができる、の3 点をその基本的条件とし、年代別指導方針を
以下の様に示している。
- 年代別指導指針-
年 代
男子
期分け
指 針
導入期
バレーボールに専門的なトレーニングばかりではなく、様々な動き
やスポーツを経験させ、身体のコーディネーション能力を高める。
また、バレーボールを楽しみながら、技術の習得を行う。この時期
の第一の目的は、バレーボールに親しませることである。スポーツ
マンシップに関する指導もこの時期から行わなくてはならない。
第1育成期
基礎技術の完成を目指して、バレーボールの専門的トレーニング
を開始する時期。この時期の子供は第2性徴期を迎えているもの
が多いので、個々の心身両面の成長段階に注意しながらの指導
が必要とされる。また、発育発達段階の違いや、バレーボール経
験年数の違い(小学生期に始めたものもいれば、中学生になって
から始めるものもいる)からトレーニング負荷のかけ方など、多くの
配慮が必要となる。
ボールを落とさず、ラリーを続けることのできる能力を身につける
時期。また、パワーアップのためのトレーニングを開始し、スキル
要素の向上を図る時期。かなりの競技者が第2性徴期を終え、心
身ともに本格的なバレーボールのトレーニングに対する準備がで
きている。
女子
U-13
U-16
U-11
U-14
U-19
U-16
第2育成期
U-21
U-19
第3育成期 上を中心とした指導を行う時期。
シニア
パワーアップ、高レベルのスキル要素獲得とタクティクス要素の向
完成期
諸外国のチームとの対戦等々から個人のスキル要素やシニア完
成期タクティクス要素の向上を図り、パフォーマンスを最高レベル
に到達させる。
※この表では暦年齢により年代を分けているが、特にU- 1 3 (女子はU- 1 1 )やU -1 6 (女子
はU - 1 4 )の子供たちには発育発達段階に大きな個人差が見られるため、この年齢区分が全てのもの
に当てはまるわけではない。したがって、この年齢区分はあくまでも目安であり、実際には各競技者の発
達段階に応じて各指導者が対処しなくてはならない。
栃木県バレーボール協会 http://www.vtochigi.com
4
Ⅱ.栃木県バレーボール
栃木県バレーボール協会
バレーボール協会の
協会の取り組みについて
1. 現状と課題
栃木県内のバレーボール競技人口は、年々低下傾向にあり、とりわけ男子のジュニア層(小
中学生)の減少は、協会の根幹に関わる重要課題である。平成 20 年度には選手個人登録手続
き:MRS 導入の経緯も相俟って、協会登録選手は約 8,500 人となっており、普及においては大
きな転換期を迎えている。そうした中、普及対策(小中連携事業)の効果から小学生の競技人
口は緩やかな増加傾向にあり、今後はこうした新しい芽を、いかに継続的・計画的に育てていく
かという点が課題とされる。従来は、こうした子どもたちの指導を中学校教員が中心に指導して
きたが、教員の高齢化・専門教員の減少、さらには部活動そのものの衰退などから、競技継続
の「一貫性」に多くの問題を抱えている。
今後は、県及び各地域・ブロックを拠点とした小中高連携の実技講習会、さらには指導者間
が協調できる指導者講習会を計画的に開催し、こうした子どもたちや指導者がバレーボールを通
してともに学び、ともに情報を共有できる「場」をいかに設定できるかが課題である。また、同
時に各世代で指導理念や指導内容を精査した「一貫性」のある指導内容(マニュアル)とシス
テムの構築が急務である。
平成20年度 JVA登録チーム及び選手数一覧 -栃木県バレーボール協会-
配下チーム数
各連盟・チーム数・登録者数・男女・合計
男子
栃木県小学生バレーボール連盟
女子
09/2月現在
配下選手数
合計
男子
女子
合計
前年比
9
129
138
112
1,761
1,873
栃木県中学校体育連盟バレーボール専門部
26
133
159
378
2,187
2,565
177
△ 504
栃木県高等学校体育連盟バレーボール専門部
39
59
98
500
855
1,355
△ 96
0
0
0
0
0
0
0
3
24
3
20
6
44
49
351
62
243
111
594
栃木県高等専門学校バレーボール連盟
栃木県大学バレーボール連盟
栃木県クラブバレーボール連盟
栃木県実業団バレーボール連盟
栃木県ソフトバレーボール連盟
栃木県ビーチバレー連盟
栃木県家庭婦人バレーボール連盟
合 計
7
0
7
84
0
84
8
△ 48
△ 16
12
2
14
43
42
85
△ 589
4
4
8
2
0
2
2
0
115
115
0
1,638
1,638
31
124
465
589
1,519
6,788
8,307 △ 1,035
平成19年度 JVA登録チーム数一覧 -関東-
種別
都 県
栃 木
ク
25
実
7
男子
大 専
3
0
7
茨 城 33 12
8
4
群 馬 28
埼 玉 34 24 14
8
18
千 葉 23
東 京 19 27 59
神奈川 49 21 13
3
7
山 梨 25
合 計 236 110 125
1
1
0
1
4
0
0
7
高
41
小計 ク
76
23
実
0
大
3
64
43
155
144
131
154
26
758
117
84
227
194
240
237
61
1
3
7
1
10
7
1
30
6
3
9
12
59
12
7
111
実
0
大
54
23
14
22
11
14
28
18
1,236 153
女子
専
0
0
1
0
1
0
0
0
2
高
64
小計
90
合計
166
小学校
中学校
男子 女子 男子 女子
6
128
28
149
133
250
13
103
83
167
18
62
207
434
24
169
209
403
16
184
309
549
35
226
252
489
40
205
61
122
10
35
1,048 1,344 2,580 162
114
106
147
60
167
138
60
920
62
47
88
62
20
100
32
439
家庭
婦人
112
212
83
139
122
260
113
174
53
60
208
287
429
82
90
1,363 1,210
ソフト
総合計
69
658
51
45
100
49
64
65
70
513
785
644
1,166
817
1,103
1,548
466
7,187
平成19年度 JVA登録選手数一覧 -関東-
種別
都 県
ク
実
栃 木 317 100
茨 城 448 162
群 馬 374 144
埼 玉 551 307
千 葉 292 120
東 京 289 366
神奈川 732 347
山 梨 324 54
合 計 3,327 1,600
男子
大 専 高 小計 ク
49
0 550 1,016 325
50
70
199
237
989
217
79
1,890
17
14
0
16
47
0
0
94
744 1,421 320 21 77
669 1,271 212 35 55
1,525 2,582 313
99 161
1,737 2,402 128
7 209
1,028 2,719 359 147 1,051
1,625 2,921 344 105 199
311 768 196 15 90
8,189 15,100 2,197 429 1,896
女子
専
0
0
8
0
8
0
0
0
16
高
901
1,285
971
2,397
2,539
1,690
2,407
565
小学校
中学校
家庭
合計
ソフト
小計
男子 女子 男子 女子 婦人
1,280 2,296 49 1,647 406 2,663 1,607 674
1,703
1,281
2,970
2,891
3,247
3,055
866
3,124
2,552
5,552
5,293
5,966
5,976
1,634
178
207
303
168
379
385
114
1,875
1,478
2,172
958
2,556
2,122
993
1,059
325
153
876
34
26
399
4,680
1,112
443
2,715
204
216
1,366
総合計
9,342
1,228 598
1,701 785
1,627 1,707
846 995
3,733 1,400
5,884 944
1,176 1,133
12,742
8,160
11,957
11,851
14,272
15,553
6,815
90,692
12,755 17,293 32,393 1,783 13,801 3,278 13,399 17,802 8,236
栃木県バレーボール協会 http://www.vtochigi.com
5
2. 一貫指導の基本理念及び協会組織
栃木県バレーボール協会「一貫指導教育計画委員会」では、
(財)栃木県体育協会のプロジ
ェクトVロード事業の支援を受け、平成18年度より3 ヶ年計画で一貫指導システムの構築に取り
組んできた。JVAの一貫指導カリキュラムや指導指針に見られる問題意識は栃木県内でも同様で、
小学生・中学校の連携促進、ジュニア層の普及、特に男子の普及強化は緊急的な課題であると
の認識を共有した。県内ではこれまでも、それぞれの年代別カテゴリーにおいて計画的に合同
強化練習会などを実施してきた。今後はこの連携をさらに拡充させ、各年代や世代を融合させた
「育成強化システム」のバージョンアップを図りたいと考えている。
そこで、一貫指導教育計画委員会としては、各連盟連携のもとに、この事業の骨格を「ジュニ
ア期」に特化し、その活動方策と育成指導マニュアルを「一貫指導システム」へ反映させること
を基本的理念とした。平成20年度には競技者及び指導者に向けた「競技者育成・指導者育成マ
ニュアル」を作成し、その後の「一貫指導グロウアップ事業:栃木県体育協会支援」で継続的な
取り組みを図る予定である。
栃木県バレーボール協会
National Team
☆ 一貫指導組織図 ☆
全国レベル
全国レベル選抜
レベル選抜への
選抜 への選手派遣
への選手派遣
県選抜チームの結成;JOC・国体
※県外・海外との交流
- 各種大会;単独チームの強化 -
県指導者講習会
県 レベル強化練習会
レベル 強化練習会
(指導者・コーチ有資格者)
-普及~
普及 ~強化への
強化 への転換
への転換-
転換 -
一
貫
指
導
シ
ス
テ
ム
地区別指導者講習会
大学
クラブ
実業団
ジュニア育成連携強化事業
ジュニア育成連携強化事業
家庭婦人
ジュニア発掘
普及強化委員会
小学生
中学生
高校生
U-12
U-14・U-15
U-18
一貫指導教育計画委員会
栃木県バレーボール協会
一貫指導・ジュニア育成事業等
栃木県体育協会
栃木県バレーボール協会 http://www.vtochigi.com
6
3. 一貫指導に向けた取り組み(平成 18 年度~平成 20 年度)
平成 18 年度より始まった一貫指導では、初
年度、指導者に対するアンケート調査を行っ
た。図に示した「指導上困っている点」に関
一貫指導システム ~2年目以降の取り組み~
・ジュニア(小・中男子の競技人口)対策
する設問では「体育館の確保」、「人数の確
男子第2回U-14クラブ大会の開催
ジュニア育成練習会(指導者・小中連携強化)
家庭婦人連盟への協力要請へ(長崎の取組を事例に・・・)
大学でのジュニア指導拡充(宇大ジュニア→指導者養成)
保」、及び「専門の指導が出来ない」という
回答が多数を占めた。ここに示された通り、
一貫指導という観点からも、中学校における
指導者不足の問題は深刻である。また、部活
・小中・中高・高大合同練習会の拡充(トップ指導者招聘)
・指導者連携協議会(地域責任者制へむけて-小・中・高・大)
・MRSの活用(情報の共有化・HPの統合→情報発信)
・協会運営資金(成年強化対策)
2011山口国体から9人制の廃止 → 関ブロ1/8 → 4・5/8
動の有無を含め、こうした課題は小学校の指
導者からも指摘が多かった点でもある。こうし
た動向から「普及」に関する根本的な対策や、
指導者育成及び小学生・中学校間の連携強
一貫指導・ジュニア育成・指導者招聘
調査項目:バレーボールの指導上困っている点(1)
体育館の確保
連盟との連携を図り、ジュニア発掘に関する
小学校
1,800
る U-14 クラブ大会の創設、ジュニア育成練
3,600
21.2
指導者の確保
中学校女子対象
4.5
人数の確保
40.6
体育館の確保
21.9
9.4
つまらない噂
こうした課題から2 年目以降、男子におけ
中学校
28.8
人数の確保
指導者の確保
事業を継続的に展開中である。
30.3
専門的指導が出来ない
化を早急に図る必要性が求められた。また、
普及に関わる人数確保に関しても、家庭婦人
重点種別強化費
55.6
人数の確保
体育館の確保
22.2
7.8 専門的指導が出来ない
指導者間の連携不足
7.4
高等学校
1,500
4.7
高校女子対象
小学校女子対象
習会(含;指導者・小中連携強化)を新たな事業として展開し、県及び地区別における小中・
中高・高大の連携を重要な課題としてその対策に取り組んでいる。特に平成 19 年度より開始さ
れた、JVA の個人登録システム(MRS;Membership Registration System)により、個人アドレ
スによる情報網が整備されたため、協会 HP と協調した事業の拡充が望まれる。
4. 指導者育成に向けた取り組み
一貫指導に向けた取り組みの中でも、「指
日本バレーボール協会 個人登録管理システム
Japan Volleyball Association :
日本バレーボール協会(
(JVA)
導者育成」
・
「審判員育成」は「マニュアル作
成」とともに、中核的な位置を占めており、
計画的且つ継続的な取り組みが行われてい
栃木県バレーボール協会(
(TVA)
実 連
クラブ連
中体連
大学連
小学連
高体連
家婦連
高専連
ソフト連
る。一般的にバレーボールに関する専門指導
者の資格としては、(財)日本体育協会公認
の指導員・コーチ資格がある。従来から指導
スポーツリーダー
共通科目Ⅰ;通信講座コース;35h)
指導員
共通科目Ⅰ+ 専門科目: 40時間以上)
コーチ
共通科目I + 共通科目II + 共通科目III
専門科目: 60時間以上
者の「有資格化」に関しては積極的な取り組
みがなされているため、今後も日本体育協会公認の資格講習会を中心とした事業を展開する。
また平成 20 年度には栃木県内において「関東ブロック別バレーボール指導者研修会」を開催し、
研修会と同時に有資格者の義務研修を行った。
今後は、各種全国大会においてもベンチスタッフの有資格化が義務付けられているため、指
導普及委員会と連携のもと、栃木県独自で公認指導者講習会を開催すると同時に、一貫指導マ
ニュアルに準じた各地区における「伝達講習会」を拡充する必要がある。
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7
5. 年間計画
平成 21 年度より、作成した一貫指導マニュアルに基づき、下記の様な年間計画で一貫指導シ
ステムを展開する。また、マニュアルに記載した練習方法及び内容等に関しては、栃木県バレー
ボール協会のホームページに掲載し、一貫指導教育計画委員会及び指導者講習会など通して、
随時充実を図る予定である。※注:平成 21 年度各種大会の詳細な日程等に関しては協会 HP を参照のこと。
各カテゴリー
月
小学生
中学校
高等学校
一般
その他
県協会審判講習会
クラブ連審判講習会
4
家婦連審判講習会
小学連審判講習会
関東大会県予選
5
県ソフト春季フェスティバル
全国・関東クラブカップ予選会
関東6・9実業団男女
6
全日本小学生大会予選会 中学校春季体育大会
関東高校(男:茨城、女:埼玉) 社会人9人制全国予選
一貫指導委員会①
スポーツ少年団交流大会 第1回強化練習会
全国高校総体予選会
ビーチバレー講習会
国体予選会・選抜会
第1回常任理事会
天皇杯・皇后杯県予選会
一貫指導委員会②
関東6・9クラブ男女:茨城 国体成年強化練習会
7
全実業団(男:三重、女:石川)
中学校総体
関東家庭婦人予選会
小学生ブロック優勝大会 関東大会:群馬
全国高校総体:奈良
8
全日本9クラブ(男:大阪、女:福岡) 一貫指導委員会③
全日本6クラブカップ(北海道) 国体成年強化練習会
第2回強化練習会
JOC選抜選手団結団式
全国中学:大分
関東U-14クラブチャンピオンシップ大会
国体関東ブロック予選会:千葉
一貫指導委員会④
家庭婦人やしお大会
9
10
関東小学生予選会
11
関東大会:埼玉
一貫指導委員会⑤
栃木県家庭婦人選手権大会 公認指導員講習会
全日本総合(男:福岡、女:東北) 一貫指導委員会⑥
栃木県6人制総合選手権大会
天皇杯・皇后杯関東ブロック予選会:山梨
全国スポーツ少年団県予選会
栃木県U-14クラブチャンピオンシップ大会
12
第2回常任理事会
国民体育大会:新潟
県ソフト秋季フェスティバル
県実業団選手権大会
中学校新人大会
小中高合同強化練習会
全日本9人制予選会
高校新人大会
全日本大学選手権:東京
一貫指導委員会⑦
県ソフト秋季フェスティバル
JOC選抜選手団壮行会
JOC中学大会:大阪
第3回常任理事会
一貫指導委員会⑧
1
中学校協会長杯
全国選抜大会県予選会
一貫指導委員会⑨
中高合同強化練習会
2
栃木県クラブ選手権大会
第4回常任理事会
一貫指導委員会⑩
3
全国選抜優勝大会:東京
トップ指導者招聘事業
理事会(総会)
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Ⅲ.一貫指導マニュアル
一貫指導マニュアル - 栃木県版-
栃木県版-
1. 一貫指導マニュアル作成のねらい
今回作成した一貫指導マニュアルは、指導過程を「ジュニア期Ⅰ(8 歳~12 歳)、ジュニア期Ⅱ
(13 歳~15 歳)、ジュニア期Ⅲ(16 歳~18 歳)、及び 19 歳以上」の年代別に構成している。そ
れぞれのカテゴリーにおいて備えるべき基本的な要素を「メンタル、フィジカル、スキル、タク
ティクス(守備・攻撃)
」の4 領域に整理し、あわせて指導上の留意点等について系統的に提示
したものである。各領域には、項目に対応した練習メニューを例示しており、今後各年代の指導
者講習会等で様々な視点から議論され、練習方法や内容などが拡充されることを期待している。
2. 指導課程及び年代別指導指針
指導課程(幼児期からトップアスリートへ)
年 齢
メンタル
フィジカル
ジュニア期Ⅰ
ジュニア期Ⅰ
ジュニア期Ⅱ
ジュニア期Ⅱ
ジュニア期Ⅲ
ジュニア期Ⅲ
8 歳~12 歳
13 歳~15 歳
16 歳~18 歳
・バレーボールに親しませ、
・各個人の目標を設定させ,達
・基本的なメンタルトレーニ
バレーボールの楽しさを体
成 のた めの 意欲 を維 持さ せ
験させる。
る。
ら実施し自分自身をコン
・スポーツマンシップの指導
・個を生かしたチーム作り。
・様々な動きやトレーニング
・発育発達段階を考慮しながら
・パワーアップのための筋力
を練習に取り入れ、身体の
バレ ーボ ールに必要 な専門
トレーニングを開始し、身に
グを処方し合理的・科学
コーディネーション能力を
的なトレーニングを実施する。
つけた基本技術にパワーを
的に行えるようにする。
せる。
・個人にあったトレーニン
加え、さらに高度なパフォ
ーマンスを追及していく。
○基本技術の習得
○基本技術の習得から発揮
○基本技能の充実と応用
○高度な技能の実践
・フォーム
・プレーのスピードアップ
・コンビネーションプレーへ
・高さ
・フットワーク
・正確なパス
○重点技術(個人スキル)
・コンビネーションプレーへの
の確立
取り組み
・スピード
・パワーの充実
○重点技術
○重点技術
・サーブ
・サーブ~レセプション
・トス精度の向上
・パス
・トス~スパイク
・スパイク力の向上
・ブロックシステムの応用
・スパイク
・ブロック~ディグ
・2 段トスのスパイク
・バックアタックを含めた
※意図的に連係プレーができる
※攻守のコンビネーションプ
※ポジション別の反復練習
ようボールコントロールの技
レーを正確に実践できる技
能を習得させる。
能を習得させる。
○攻撃面
○攻撃面
○攻撃面
・サーブの確実性
・ゲームにおける効果的なサー
・バックアタックの採用
・ラストボールの確実性
ブ
・コンビネーション攻撃の発
・クイックとサイド攻撃のコンビ
ネーション
タクティクス
展と応用
○守備面
○守備面
○守備面
・正確なレセプション
・フォーメーションの工夫
・ブロックシステムの採用
・基本的なフォーメーション
(3-3、2-2-2、など)
○重点技術
コンビネーション攻撃
・2 段トスのスパイク
攻撃・守備
・メンタルトレーニングを自
トロ ールでき るようにさ
高める。
スキル
ングの手法を学ばせる。
19 歳以上
を導入
○データ分析~活用
※スカウティング技術の確
立
・レセプションの隊形
※相手チームに対応した技能
の研究
・
「ほめる」指導の心がけ
・専門的なトレーニングを実
施しすぎない。
指導上の
留意点
・ポジションに偏らない指導
を心がける。
※入門期にはソフトバレーボ
ールを導入しラリーが続く
・メンタルトレーニングについて
※栄養と運動が大きく関係す
・トップアスリートとしての
は、その方法に触れ重要性を
認識させる。
る時期であり、食事面の指
導が特に必要とされる。
自覚と責任を意識させ、
どのような場面でも自分
・体力や技術要素などの個人差
を十分考慮し練習やトレーニ
の 技 能 を十 分 に 発 揮 で
きるようにする。
ング負 荷 の か け方 を工 夫 す
る。
楽しさを味わわせる。
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3. 指導課程:ジュニア期Ⅰ
ジュニア期 (Ⅰ)
年齢/8歳~12歳
・専門的トレーニングばかりではなく、様々な動きやスポーツを経験させ、身体の調整力を高める。
指導方針
・特に低学年から中学年においては,ソフトバレー等を通して、バレーボールを楽しみながら技術の習得を行う。
・努力することの尊さと仲間への尊敬や感謝の気持ちなどを基本理念としたスポーツマンシップの育成を図る。
・遊びの要素を含むトレーニングやソフトバレーボールを使った様々な遊びを取り入れる(特に低学年~中学年では)
。
トレーニング
・多様な動きを通して、楽しみながら走・跳・投を中心とした身体能力を高める。
・ボールを使った遊びのトレーニングを取り入れる。
例1 :上に投げて手をたたいてキャッチ(たたく回数を増やしていく)
。
例2 :上に投げて回転してキャッチ(回転する数を 2 回・3 回と増やす)。
例3 :上に投げて前転してキャッチ(マットを使って)
。
例4 :昔遊びの天大中小など。
オーバーパス
パス
・フォーム作り(ボールを使わずに形作り→近くから投げてもらい形作りをする)
アンダーパス
レセプション
ディグ
・フォーム作り(ボールを使わずに形作り→ボールを持って形作り)
・キャッチアンドスロー(指導者が投げて,パス動作をゆっくり行う)
・直上パス(床にワンバウンドさせ繰り返す→床に落とさないで続ける)
【図 1・2】
・フォーム作り(近くからボールを投げてもらい形作り→ネット越しのボールを目標に返す)
・ボールキャッチ(フットワークを使い、前後左右に動いて体の正面でキャッチする)
【図 3】
・フォーム作り(高いボールや低いボールに対する構えおよびステップの練習)
・正面左右軟打ディグ(正面左右に打たれた軟打をキャッチする→レシーブする)
【図 4】
・スパイクフォーム作り。
スパイク
(ジャンプなしでボールを使わずに形・ステップ作り→頭上に持たれた動かないボールを打つ)
・ミートの練習(ジャンプせずに壁に向かってワンバウンドさせてから当てる)
・指導者が投げたボールを打つ→トスを打つ
ブロック
・フォーム作り(ボールなし)
【図 5】
・その場助走なしジャンプ(投げられたボールにタッチ→打たれたボールにブロック)
・サイドハンドサーブで練習
サーブ
・自分の打ちやすいサーブで練習
・コントロール打ち練習(強さ・コース)
【パス】
パス】①オーバーハンドパス ・フォーム作り 手の形
ポイント
・両手の指をボールの大きさにしっかり開き、
額の上にセットする。
・足は前後に開き、安定した開きを保つ。
・膝をまげ、後ろ足のかかとを上げる。
・膝を柔らかく使い、ボールを上目使いで見る
イメージで・・・。
・キャッチアンドスロー(2 人組,座位・又は立位で)
ポイント
・ボールを「額の上」でキャッチできるように、
しっかり移動する。
・膝をまげてボールを正面でキャッチする。
・ボールを親指で押し出すイメージでパス。
・短い距離から始める、徐々に距離を広げる。
・
②アンダーパス・フォーム作り 手の組み方と姿勢(写真)
ポイント
・面をつくるイメージ。
・足は前後に開く。
・手と太股が平行に。
・床にワンバウンドさせ繰り返
・直上パス
・後ろの足の踵はあげる。
・膝はやわらかく。
床にワンバウンドさせ繰り返す【
【 図 1】
ポイント
・ボールの下にきちんと入る。
・両手でしっかりと面をつくる。
・顎が上がらないようにする。
・膝の上下運動で行うイメージ。
・バウンドさせないで繰り返す【
【 図 2】
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【レセプション】
レセプション】
・バケツキャッチ
・・身体を前傾にし、下半身
・アンダーハンドでのレセ
はつま 先の方へ 重心をか
プションの導入として、バ
ける。アンダーハンドでは
ケ ツ を持ちボー ル を入れ
両腕で二等辺三角形をつく
る練習。(体の正面でボー
り、その腕は太ももと平行
ルをとらえること、面;二等
にし、腕を振らずに面を押し
辺三角形の作り方や、面の
出すようにする。(膝の位置
角度を意識させる)。
が前に出る)。
・対人レセプション【図 3 】
・サイドステップの練習を取り入れる
ポイント
・サイドステップの練習では,足の
はこびを繰り返し行う。
【ディグ】
ディグ】【図 4 】
①正面左右軟打ディグ
・ネットをはさまないで返球
・ネットをはさんでセッターに返球
ポイント
・真上に上げ自分でとる。
・セッターに上げる。
・レセプション→セッターで回す。
②片方ディグ、片方トス
ポイント①
ポイント①
・正面左右に打たれた軟打をキャッチ→
ディグ(サイド側の足をリードする)。
・指導者の打つ方向に合わせて左右に
移動しディグする。
ポイント②
ポイント②
・5 人~7 人組で行うのがベスト。
・強打・軟打をおりまぜる。
・指導者の場所も変えて行う。
(攻撃の
場所を想定して)
【スパイク】
スパイク】
フォーム作り(助走・踏切)
・少し前傾でスタートし、最後の
踏み込み幅(右足)とバックスイ
ングを大きくとる。踏切では、左
足がネットに平行になる様に沈み
込みからジャンプ。
(逆足にならない様に注意する)
フォーム作り(インパクト)
・左手を上げ、しっかりとボール
方向へリードしながら、自分の最
高打点でヒットする。
(打点が体の
後ろにならないように踏切位置に注
意する)
腕の振り方
ポイント;
ポイント;
・左腕をボール方向へリードし、右
腕と体幹のねじりを利用したバック
スイングを心がける。
・バックスイングの時に、手のひら
が上に向かない様に、スナップをし
っかり利用するスウィングの指導。
ミートの練習
ポイント;
ポイント;
①壁を利用しての練習。
②セミくら いのトスをジャンプせ
ずにセン ター ラ イ ン 付近 にた た
く。
(スナップだけ,振り切るなど
の条件を付けて行う)
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【ブロック】
ブロック】
フォーム作り
・しっかりと手を開いて、ネット
の向こう側へ手が出る様にする。
・ブロックする2 人の間が空かな
いように、ブロックの基準となる
人に、もう一人が間をつめていく
ようにする。
・相手のアタッカーの利き腕(左
利き等)によって、ポイントが変
化することも知らせる。
※ 正しいブロックフォーム【
【 図 5】
・しっかりと手を開いて、沈み
込みから腕を振り上げずに、ネ
ットの向こう側へ手が出る様
にジャンプする良い例。
【サーブ】
サーブ】 フォーム作り
・サイドハンドサーブ
※ 悪いフォーム
※ 2 人組のブロック練習
・腕を振っているため、ネット
から離れてしまい、あごが上
がって、ボールを吸い込んで
しまう悪い例。
・正しいフォームで、二人で声を合わせて両サイドにブロ
ックジャンプの練習。
(例:1 ,2 ,3 でジャンプ)。
ポイント
・最初はサイドハンドサーブの指導が望ましい。
・後ろから前への重心移動を心がける。
・トスを上げすぎないよう指導する。
・トスが後ろに上がらない様に指導する。
・腕だけのスウィングにならないように、体全体を
使った指導を心がける。
・初心者では、ネットを超える感覚を覚えさせる
ために、徐々に距離を遠ざけていく。
・オーバーハンドサーブ
・フローターサーブ
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4. 指導課程:ジュニア期Ⅱ
ジュニア期 (Ⅱ)
年齢/12歳~15歳
・基礎技術の完成を目指して、バレーボールの専門的トレーニングを開始する時期である。
指導方針
・個々の心身両面の成長段階に注意し、発育発達段階や経験年数の違いからトレーニング負荷のかけ方等に配慮する。
・周囲から信頼される人間の育成を目指すために、礼儀作法や規律ある生活ができるよう指導する。
・バレーボールに必要な身体能力を高めるためのトレーニングを行う。
(特にコーディネーショントレーニング、スピー
トレーニング
ドトレーニングを中心に)
・個々の身体能力や男女差を考慮して、トレーニングメニューを工夫する。(身に付けさせたい力:ジャンプ力、瞬発
力、腹筋・背筋)
・基本パス(90°弧を描くように移動しながら行う)
【図 1】
オーバーパス
パス
・ランニングパス(パスした後は前に移動する)【図 2】
・変化をつけたパス(直上→正面、直上→バック、ダイレクトパス、ロングパス)【図 3】
アンダーパス
オーバーパスと同じメニュー。
・ボールキャッチ(フットワークを使い、前後左右に動いて体の正面でボールにコンタクトする)
【図 4】
レセプション
・移動レセプション(ネットをはさみ左右に移動してレシーブする。)
【図 5】
・チームレセプション(声をかけ連携しながらレシーブする)【図 6】
ディグ
・軟打に対するディグ(移動し、打たれたボールをレシーブ)
【図 7】
・強打に対するディグ(フットワークを使い前後・左右に動いてレシーブする)【図 8】
・ミート(A クイック)【図 9】
スパイク
・ダイレクトスパイク(反対コートから投げられた正面からのボールを打つ)
【図 10】
・オープンスパイク【図 11】
・連続スパイク【図 12】
ブロック
・ワンステップブロック(シャッフルステップ、クロスステップ、クロスオーバーステップ)
・移動ブロック(センターからレフト・ライトへ、レフト・ライトからセンターへ移動してブロックする)
【図 13・14】
・コントロール打ち(次第に距離を伸ばしながらボールを白帯にぶつける)
【図 15】
サーブ
・前後打ち(エンドライン付近をねらう、アタックラインより前に落とす)
【図 16】
・コース打ち(ポイントを決めてそのコースへサーブを打つ)【図 17】
・弾道の低いサーブ練習(ネット上にひもを張り、ネットとひもの間を通すように打つ)
【図 18】
【パス】
パス】
① ボールを投げる人を中心に左右 90°弧を描くようにボールを投げ、オーバー(アンダー)パスで返球する (距離は
1m,3m,6m) 。・十分に腰を落としてパスをする。・アンダーは膝と膝の間でポイントを作る。 【図 1 】
② 距離は4mでランニングパス。【図 2】
・3 人~5 人組で一列(2 -3 ,3 -3 )になり、パスし
た方向へ移動しながら連続で行う(連続 100・200 回な
ど、目標設定を行う)。
・しっかりとした「フォーム作り」を意識する。
・パスをした後は、前に移動することを体で覚える。
・返球に直上パスを入れるなど変化を付ける。
③ 変化をつけたパス練習 【図 3】
・相手から投げられたボールを一度直上
へオーバー(アンダー)パスし、次に返球の
仕方を様々に変えて練習する。
例1 :オーバーパスで返球
例2 :右に 90°回転して返球
例3 :左に 90°回転して返球
例4 :後ろを向いてバックで返球
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【レセプション】
レセプション】
○ ボールに触れるときの姿勢【図 4】
オーバーもアンダーも身体を前傾にし、下半身はつま先の方へ重心をかける。※アンダーは、両腕で二等辺三角形を
つくり、その腕は太ももと平行にし、腕を振らずに面を押し出す(膝の位置が前に出る)。
※
オーバー→こめかみに親指をつける位置に手の形を作り、上半身は上でなく、斜め前に出すようにする。
○ 両サイドから前衛、後衛の距離でレシーブする。
【 図 5】 ・コートに2 人ずつ入り、それぞれ前衛・後衛
のレセプションを練習する。相手のサーブによってアンダ
前衛のレシーブ
ー、オーバーを使い分ける様にする。
・ステップワークはあげたい方向の足を軸足にする。
後衛のレシーブ
【 図 6 】・コートに2 人~3 人入り、前後や左右の関係を
意識してレセプションの練習。
三角形を作ってレシーブ
・声をかけたりして誰がとるかを判断させる。
前後でレシーブ
・三角形はその形を工夫して行う(前後 1-2、2-1 など)
。
【ディグ】
ディグ】
【フライングレシーブ】
① 軟打に対するディグ【図 7】
・4人~6 人で両サイドに分か
れ、動きながら軟打に合わせ
てセッ ターの 位置 に返球 す
る。
・手を出す位置は進行方向よ
りセッター側に出す。
・ボールに対する面の作り方
と、角度を意識させる。
※低い位置からフォーム作りをはじめ、徐々に飛び込
む練習をする。あごを上げて胸で滑る感覚をつかむ。
② 強打に対するディグ
※レフト・ライトから
【 図 8】※ 相手コートに向かって一度ブロックし、次に矢印の向きに動いてレシーブする。
※センターから左右のレシーブ
※スリーメン
●は指導者
※スリーメンでは、ボールを3 人のレ
シーバーで指導者につなぐ。
(指導者はセンター、レフト、ライトと
ボールの打ち出す場所を自分で移動し
ながら行うように心がける)。
・サイドステップ(スプリットステップ)とボール送り
・強打~ブロックフォロー
・打ち手がトスアップしたときに、コートの外にスプリット
・打ち手がトスアップしたときに、スプリットステップを
ステップしてコート内に戻ってからレシーブする。
入れて強打レシーブ。
・レシーブ後に両手を床に着けることで、低い姿勢と体さ
・強打レシーブの後、ブロックフォローをイメージして、
すぐに前進して緩いボールを処理する。
ばきを作る。
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【スパイク】
スパイク】
① ミート(A クイック) 【図 9】
② ネット越しのスパイク【図 10】
10】
・タイミングを気にせずにジャンプさせ、指導者はタイミン
グを合わせてクイックのトスを上げ、気持ちよく打たせる。
・相手コートからあげられたトス をダイレクトで打つ。
(ジャンプするタイミ ングをうまくとる)
③ いろいろな種類のトスを打つ。
。【図 11】
11】
・レフト側から入る(オープン、平行)
・センターから回り込む(オープン、平行)
・ レフト(ライト)側から入ってセンター
オープンを角に打ち分ける。
④ 連続スパイク 【図 12】
12 】
・レフト(ライト)から5 本連続
・センターオープンを打った後、
レフトに開いて打つ。
・レフトからストレートに 1 本、
クロスに 1 本打つ。
【ブロック】
ブロック】
①シャッフルステップ
②クロスオーバーステップ
足をクロスさせず、送
移動方向 とは逆 の
り足で目標点まで到達
足(この例では右方向
する。比較的短い距離
への移動なので左足)
の移動に使う。
を、支点となる足の前
を通過(クロス)させて
移動する。センターか
らサイドへの対応など
に使う。
① 3 人組でのブロック練習。2 人で跳ぶ場合は間を開けないようにするとともにタイミングをあわせる。
A
B
C
A
→
1 :タイミングを合わせてその場で。
BC
→
A
C
2 :AB はライト側へ移動しB はC の声に合わせて。 3 :戻って3 人合わせて跳ぶ。
↓
※ 次に練習するときにはスタートの位置をずらして練習する。
【 図 13】
B
A
B
C
5:戻って3 人合わせて跳ぶ。
←
AB
C
4:BC はレフト側へ移動しB は A の声に合わせて。
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② 2 人(3 人)で同方向に移動してのブロック【図 14】
・ 3 人で声を合わせてその場で跳び、次にライト側へ移動して跳ぶ。3 人の足の動かし方を同じにする。同様にレフト側への移動も
練習する。
A
B
C
ABC
→
【サーブ】
サーブ】
【 図 15】
・白帯にぶつけるようにねらう。
徐々に距離をのばし練習する.
【 図 18】
【 図 16】
【 図 17】
・毛布やいすなどをねらう場所におく。
・レセプションの隊形にいすを置き、
間や人をねらう練習にする。
・弾道の低いサーブ練習
ネット上40㎝にゴムを張り、白帯とゴムの間を通す
ように打つ。サーブを打ちだす位置を変えて練習する。
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5. 指導課程:ジュニア期Ⅲ
ジュニア期 (Ⅲ)
年齢/15歳~17歳
・本格的なバレーボールのトレーニングを開始する時期である。
指導方針
・ボールを落とさず、ラリーを続けることができる能力を身につける。
・トップアスリートを意識し、自分で自分の問題点を発見し克服しようとする自己教育力を持った競技者の育成を図る。
・レベルの向上を目指しパワーアップを図る。
(筋肉トレーニング、スピードトレーニング、パワートレーニング)
トレーニング
・体力測定により自分の体力を科学的に測定しトレーニングに活かすなど、自分の身体について理解し、管理できる能
力を身につける。
・三角パス(3人で三角形になりボールを2 球使用してパスをする)
【図 1】
オーバーパス
パス
・9mのロングパス(ボールが飛ばない場合には一度ワンバウンドさせてから飛ばさせる)
【図 2】
・回り込んでボールの下に入る。
【図 3】
アンダーパス
・三角パス(3人で三角形になりボールを2 球使用してパスをする)
・回り込んでボールの下に入る。
・ボールを掴む瞬間にレフトやライトへトスを出せるようなモーションを作る練習。【図 4】
セッター
・セッターがボールを見ながら間接的に相手のブロッカーを見る練習。
【図 5】
・リズムを変えたジャンプトスが出来るようにする。【図 6】
・セッターアップの練習と二段トスをあげさせる連携練習。
【図 7・8】
・3人組レセプション(セッターをつけて行う)コートを分割してレシーブする範囲を分担する。
【図 9】
レセプション
・4人組レセプション(セッターをつけて行う)【図 10】
・ジャンプサーブの対応を考えたレセプション【図 11】
ディグ
・2列の状態でレシーブからつなぎ、フォローの動きまで練習させる。
(2ヶ所からそれぞれボールを打つ)【図 12】
・3メンの隊形からレシーブと二段トスを行う。
【図 13】
・レセプションからスパイク練習をする。
【図 14】
スパイク
・実際にブロックをつけてスパイク練習をする。【図 15】
・チャンスボールを入れてもらい2 人で3 回連続でスパイク練習する。
【図 16】
・膝を曲げた姿勢からボールをキャッチして、ネットの上から手首でボールを落とす。
【図 17】
ブロック
・ブロックの配置(スプレッド・バンチ・デディケート・左右スタック)
【図 18】
・実際の攻撃に対してブロック配置をして練習する。
(練習用の台を利用)
【図 19・20】
サーブ
・得意なサーブを身に付ける(ジャンプフローターサーブ、ジャンプスパイクサーブなど)
【図 21】
・ゲームにおける効果的なサーブの工夫
【パス】
パス】
①オーバーパス・アンダーパス 三角パス:3 人組みで行う。
②オーバーのロングパス(9 m)
【 図1】上げたい方向の足を軸足
にしてボールを送る。・逆方向へ
【 図2】2 人組みで9 mの距離を
オーバーハンドパスで飛ばす。
のパスも軸足を変えて行う。
・パス力のない選手の場合は、
・ボールを2球使用して間接視し
ながらボールコントロールする。
床に一度ワンバウンドさせてか
ら飛ばす。
③チャンスボールを回り込んでレシーブ
【 図3】 ・回り込んで飛ばしたい方向の足を軸足にしてレシーブする。
・ボールをとる寸前に、ボールから目を離して目標の位置を確認する。
・アンダー・オーバーとも「フォーム作り」をしっかりと意識して行う。
【セッター】
セッター】
①
②
【 図 4 】 ボールを掴む手前でレフト・ライトを言ってもら
い指示に従いトスを出す。体の軸を作りながら相手に読ま
れないトスを出せるように練習させる
【 図 5】 セッターがボールキャッチする。手前で反対側
のセンタープレ- ヤーに動いてもらい、動きと反対にトス
を出す練習をする。
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③ジャンプ・トスを3 つのリズムで出せるようにする。【図6】
(1)跳び上がり際
(2)跳び上がりの頂点
(3)頂点から落ち際
④レシーブとセッターアップの練習【図7】
・セッター以外のプレーヤーがディグする場合には、セッターがランニングしてトスを両サイドへ出す。
・明らかにクロスと読めるアタックに対してはセッターの一歩目のスタートは早くなる。逆にセンターからライト寄りのボールはディ
グする可能性もあるため遅れてセットアップする。したがって遅れる分レシーブを高く返球する必要がある。
⑤セッターがディグした場合は原則
としてバックレフトから二段トスを上
げにくる。【
【 図 8】
【レセプション】
レセプション】 ① 3 人・4人のレセプション練習【図9 】
・速攻に入るスパイカーを前に出したり、レセプションの弱いプレイヤーをフロント・ゾーンに配置する。
・それぞれがレシーブしていく範囲を決めて分担していく。・チーム事情や戦術によりレセプションの隊形を考えていく。
【 図10】
10】 ・選手のレセプションする範囲を 2 方向に決めて、選
手間に落とすボールを減らすように役割分担をする。
・様々なサーブに対応できる隊形を工夫する。
②ジャンプ(スピン)サーブに対応したレセプション
【 図11】
11】 ・ジャンプ(スピン)サーブに関してはレセプションと
いうより、スパイクレシーブという感覚で、フォーメーションを作
るようにする(レシーバー3 ~4人の配置)。
・特に女子のレセプションではネットが低くスピードがあるため
4人は配置したほうが良いと思われる。
【ディグ】
ディグ】
①2 ヶ所からのボール出しでレシーブとつなぎ
【 図12】
12】・打ち手(指導者)の体の向きでコースを読ませたり、
ミートポイントで読ませるなど約束練習にする。
・レシーブ~トスの後は、素早く打ち手の前(ブロックフォロー)
に行かせる。
②つなぎを中心とした3 人レシーブ
【 図13】
13】 ・2段トスを出したプレーヤーが抜ける。抜けたところ
にセンタープレーヤーが穴埋めをして次のレシーブに備える。
センターレシーバーがトスした場合は変わらず。ライトレシーバ
ーがレシーブした場合はレフトで2段トスをして抜ける。
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18
【スパイク】
スパイク】
①レセプションからの攻撃練習。【図14】
14】
②ブロック2 枚をつけたアタック練習。【図15】
15】
・特に両ウィングはレシーブ力をつけさせたい。
・コースへ打ち分けたり、ブロックを利用した打ち方を練習する。
③ブロックからの切り替えし練習
【 図 16】
16 】 ・セッター・アタッカーが同時にブロックに跳び、アタッカーは片
足着地後攻撃にひらき、2 本続けてアタックを打ち、最後(3 本目)はアタ
ッカーが二段トスを上げる。
・攻撃はライトからセンターなど移動を加えたり、速攻を織り交ぜたりして、
チーム独自のコンビネーションにしていく。
【ブロック】
ブロック】 ①ワンバウンドしたボールをとり、ジャンプして手首を使いボールを落とす。
【 図17】
17】 ・キャッチしたボールを投げ返さないように
注意する。(腕を振らないように・・・)
・2 人組みで1 人が投げてあげるようにする。
(ブロックの良いフォームをイメージして・・・)
②ブロックの配置 【図18】
18】
▲:相手セッター
スプレッド: 両サイドからの速い攻
バンチ:
撃に遅れないように、ブロッカーが
ロックで対応するため、ブロッカー
が中央付近に集まって配置。
広がりをもって配置。
相手攻撃に2 ~3 人のブ
デディケート:
相手アタッカー数や
攻撃の特徴に対応し、ブロッカーを重
点的に片寄らせる。
左スタック: 1 人または2 人のブロッカーが縦に並ぶ。
相手アタッカーが時間差等で交差する攻撃に対応する。
右スタック: 1 人または2 人のブロッカーが縦に並ぶ。
相手アタッカーが時間差等で交差する攻撃に対応する。
③実際の攻撃に対応したブロックの練習
【 図 19】
19 】 ・両サイドで台上からスパーカーを用意し、ブロッカーは
バンチ・ブロックで、センタープレーヤーの動きに注意しながら、両
サイドの攻撃に併せて跳ぶ練習を行う。あわせてバックプレーヤーに
ついても、アタッカーとブロックとの関係でレシーブする練習を行う。
・ボール出しも少しずらしたり、変化を付けててセッターへ出す工夫
をする。センターにもクイックを打たせる。
【 図20】
20】 ・クイッカーを台上において速い速攻を打たせ、両サイド
のアタッカーは実際に跳んでスパイク打たせる。あわせてバックプレ
ーヤーについても、アタッカーとブロックとの関係でレシーブする練
習を行う。
・ブロック隊形はテーマによってスプレッド・ブロックやデディケート
ブロックの練習に応用する。
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19
【サーブ】
サーブ】 ジャンプ(スピン)・サーブ
①3 歩助走と踏み切り 【図21】
21】
助走のステップ練習
→
コート内へブロードジャンプして着地。
②トスアップの練習
・ボールをしっかりと回転させる練習をする。
・トスアップする左右の手をどちらか決める。
・応用としてトスのまわし方にも工夫を加える。
※写真協力:月刊バレーボール
③実際にボールをトスアップして打つ。
※写真協力:月刊バレーボール
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20
Ⅳ.おわりに~
おわりに~
今回の一貫指導マニュアル作成に関しては、栃木県体育協会をはじめ栃木県バレーボール協
会各連盟の多大なる御協力のもとに進められました。私たちバレーボールの指導者は、栃木県
バレーボール界の発展に寄与するとともに、日本バレーボール界の発展に貢献していかなけれ
ばなりません。JVA のスローガンである「Our Sports, My Volleyball !」は、バレーボールに
関わるすべての人々が主体的にバレーボールを楽しむことであり、一貫指導の実現はその礎と
なるものです。また「Dear Volleyball Friends」は、我々が一体となって未来を担う少年・少
女を守り、言葉や腕力などによる暴力行為、体罰、しごきを絶対に許すことなく、見過すことなく、
良好なバレーボール環境を維持し、彼らの明るい明日を築き上げるために全力を注ぐための宣
言でもあります。その意味においても、今回作成した一貫指導マニュアルは、時代とともにより
多くの指導者によって議論され、より良く進化していくことが求められます。
今後は、栃木県バレーボール協会主催の指導者講習会や合同強化練習会等を定期的に開催
し、各カテゴリーを越えた指導者間の定期的な情報・意見交換の場を設けるとともに、栃木県体
育協会(一貫指導グロウアップ事業・トップ指導者招聘事業・指導者資格講習会等)との連携
を深め、一貫指導の構築に向けた活動を積極的に展開していきたいと考えています。
平成 21 年 3 月 31 日
栃木県バレーボール協会
一貫指導教育計画委員会
栃木県バレーボール協会 http://www.vtochigi.com
21
付
録
※
バレーボール用語の定義
用
―用語表―
語
定
義
一般用語
ネットディフェンス
ネット付近でのディフェンス(ブロック、ネットリバウンドのボール処理等)。
フロアディフェンス
コート上でのディフェンス(レセプション・ディグ等)。
オフ・ザ・ボール
インプレー中でボールを保持していない場合(局面)。
オン・ザ・ボール
インプレイ中でボールを保持している場面(局面)。
ゾーニング
競技者がプレーするエリア及びゾーンをカテゴリー化したもの。
リード
状況判断(読み)に応じた思考。
シー&レスポンス
状況判断能力に応じた確認(見る)及び反応パス。
パ ス
パス
ボールをコントロールして、他のプレーヤーにボールを送ろうとするプレー。
オーバーハンドパス
頭上で両手を使い、他のプレーヤーにボールを送ろうとするプレー。
アンダーハンドパス
頭下で両手を使い、他のプレーヤーにボールを送ろうとするプレー。
オーバーヘッドパス
頭上で両手、または片手でボールを打つパス。
シングルハンドパス
片手で行うパス。
バックパス
身体の向きと逆方向にボールを送るパス。
トス(セット)
次にアタックを行うためのパス。
レセプション
サーブされたボールに対するパス(サーブレシーブ)。
ディグ
アタックされたボールに対するパス(アタックレシーブ)。
リード脚
パス動作で身体の進行方向に踏み出す脚。単純なパスでは前側に来る脚。
フォロー脚
パス動作でリード脚をフォローする脚。単純なパスでは後ろ側にくる脚。
アタック
アタック
スパイクやフェイントなどを使ってポイントを取るように攻撃するプレー。
アタックを構成する最も重要な要素。ジャンプしてボールを片手でヒットし、相手からポイントを獲得し
スパイク
ようとする手段。
フェイント
スパイク時で指先を用いたソフトヒットプレー(フェイクを含む)。
タッチ
スパイク時で指先を用いたハードヒットプレー。
クイック
トス(セット)からの速い攻撃。
オープン
トス(セット)からの遅い攻撃。
時間差
トス(セット)からの時間を意図的にずらした攻撃。
バックアタック
後衛選手の攻撃。
ターン
ジャンプ時、もしくは空中で身体をひねり、オフハンドサイド側にスパイクを打つこと。
アングル
スパイクの角度及び打撃方向。
クロス
打撃地点から遠い側のサイドラインに向かって打たれたスパイク。
ライン
サイドラインに平行もしくは打撃地点から近い側のサイドラインに向かってうたれたスパイク。
ディープ
対角線上のスパイク。
インナー
アタックライン付近に向けてのクロススパイク。
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22
インナーカット:打撃地点から遠い側のサイドラインに向かって打たれたハーフヒットのスパイク。
カット
ミドルカット:打撃地点からコート中央に向かって打たれたハーフヒットのスパイク。
ラインカット:打撃地点から近い側のサイドラインに向かって打たれたハーフヒットのスパイク。
ワンレッグジャンプ
バレーボールでは多くの場合、両脚でジャンプするが、片脚でジャンプするものがワンレッグジャンプ。
離地してからネットに平行に流れるジャンプ。セッターの後ろで行うスライドジャンプをバックスライド、
スライドジャンプ
セッターの前で行うスライドジャンプをフロントスライド。
ブロードジャンプ
バックアタック等で用いられるジャンプで、離地してから前方に大きく流れるジャンプ。
ループ
アタッキングプレーヤーの助走様式で、弧を描いている助走のこと。
アタッキングプレーヤーの助走様式で、急激に助走コースが変わること。また、そのポイントがブレー
ブレーク
クポイント。
フェイク
アタッキングプレーヤーの助走様式で、意図的に行うブロッカーの逆を付く助走様式。
クロス
コンビネーションアタックの際、複数のプレーヤーが交差して助走すること。
打撃を行う腕側からセットされたトスのスパイク。右利きのスパイク選手の場合、自分の右側からあが
オンハンド
サイドスパイク
ってくるボールをヒットするスパイクで、レフトでのスパイクは通常オンハンドサイドスパイクとなる。左
利きの場合はライトでのスパイクは通常オンハンドスパイクとなる。
オフハンドサイド
非打撃側からセットされたトスのスパイク。オンハンドサイドスパイクの逆。
ワイプ
ブロックアウトを狙うプレー。
ブロック
前衛のプレーヤーが、アタックされたボールをネット上で阻止するディフェンスプレー、ネットディフェ
ブロック
ンス。
ハンズアップ
手を高く挙げた状態でレディの状態をとること。
シー&レスポンス
状況判断能力に応じた確認(見る)からの反応を用いたプレー。
リードブロック
状況判断(読み)に応じた思考を用いたブロックプレー。
コミットブロック
相手のクイックアタッカーと一緒にブロッカーをジャンプさせるブロック戦術。
スタックブロック
レディ時に重なり合い主に相手の時間差攻撃に対応するブロック戦術。
バンチブロック
レディ時に3 人のブロッカーが群れた状態で相手の攻撃に対応するブロック戦術。
スプレッドブロック
レディ時に3 人のブロッカーが離れた状態(マンツーマン)で相手の攻撃に対応するブロック戦術。
ロード
最も効果的なブロッカーを最も効果的な相手にあてること。
ミドルブロッカー
いわゆるセンタープレーヤー。3 人のブロッカーの中で中央に位置するもの。
オフブロッカー
2 枚ブロックの時の、ブロックに参加していないブロッカー。
キルブロック
相手の攻撃をブロックし、得点することを目的としたブロック。
ソフトブロック
手のひらをやや上向きにし、アタックされたボールの威力を弱めることを目的としたブロック。
スプリットブロック
2 枚ブロックで間をあけてスパイクコースを意図的に限定するブロック。
トリプルブロック
3 枚ブロック。
ダブルブロック
2 枚ブロック。
ターンイン
ブロッカーがブロックアウト等を防止するために手を内側に向けること。
サーブ
サーブ
インプレーに入るファーストアタックの総称。
ラインサーブ
サイドラインに平行、もしくは打撃地点から近い側のサイドラインに向かって打たれるサーブ。
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23
クロスサーブ
対角線上に打たれるファーストアタック。
ディープサーブ
エンドラインに打たれるファーストアタック。
ショートサーブ
アタックライン付近に打たれるファーストアタック。
アンダーサーブ
体重移動を上手に使い腕の振り子の動作にて打たれるサーブ。
サイドサーブ
体重移動を上手に使い腰の回転を使用しサイドハンドから打たれるサーブ。
フローターサーブ
体重移動を上手に使いボールを押し出すような動作にて打たれるサーブ。
スピンサーブ
ボールにある一定の回転をかけて意図的に変化をつけて打たれるサーブ。
ジャンプフローター
ジャンプされた状態でボールを押し出すような動作にて打たれるサーブ。
ジャンプスピンサーブ
ジャンプされた状態でボールにある一定の回転をかけて意図的に変化をつけて打たれるサーブ。
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24
※JVA 一貫指導カリキュラム【技術チェックシート】
オーバーハンドパス
導
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
導
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
導
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
足は前後に構える。
リード足に多めの体重をかけ、やや前傾姿勢をとる。
“胸の前を”ターゲットに正対させる。
ボールを見るときにあごを引く。
両手は左右同時に額前に構える。
肩よりも肘が高くなる様に、肘は適度に曲げておく。
手の形(指の形)はボールの形に沿うようにする。
できるだけボールを引きつけてヒットする。
床を蹴る力をうまくボールに伝えられているか。
ヒット後のフォロースルー相では、指先が(特に人差し指)がボールの軌跡を追う。
最後に肘が伸びきらないように注意する。
構えからフォロースルーまでリズム良く動作が遂行できる。
パスしたボールは無回転か、緩やかな逆回転。
ボールを十分な高さまで上げられる。
アンダーハンドパス
足は肩幅よりやや広めで、どちらか一方の足が前。
リード足は、足先よりも膝が前、膝よりも肘が前に出る。
腕は太ももと平行にし、肩に力を入れない。
からだが目標方向に向いている。
前腕部(手首~肘)で面を作る。
ボールを扱う位置は両膝の間(高さではなく、左右の範囲)で処理する。
できるだけ低いところで待ち、ボールを呼び込んでヒッティングする。
腕の振りはできるだけ少なくし、下半身の動きを有効に利用できている。
ボールヒッティング後にも、手が離れず面が崩れない。
ボールをヒッティングした後、膝が伸びきらない。
様々な球種を意のままにコントロールできる。
十分な高さのあるボールを正確に返球する。
レセプション技能
オーバー:適切な位置へ移動しボールを身体中心で捕らえる。
オーバー:やや前方でボールを捕らえる。
オーバー:指をしっかり開き、指腹全体を使用してヒットする。
オーバー:身体全体を有効に使っている。
オーバー:手首の角度を変化させない。
オーバー:最後まで指の力を抜かない。
アンダー:フォーム(面)が崩れない。
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25
適切な状況判断ができている。
体勢が崩れても A カットにできる。
精神的強さがある。
ディグ技能
導
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
導
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
適切な状況判断にもとづくポジショニングができる。
強打にうまく対応できる。
軟打にうまく対応できる。
フェイントにうまく対応できる。
他の選手とコミュニケーションがとれる(ポジショニングの指示など)。
スパイク技術
助走前の位置取り(トスの出所の確認)が適切にできている。
助走前の構え(動き出しの状態)は適切である。
助走のスピード(前方向への力)が適切である。
3 歩助走(基本的には、オフハンドサイドの足がリード足となる状態で構える)。
最後の一歩が速く、大きく、低く入っているか。
ジャンプ前の腕のバックスイングは適切か。
ヒットポイントの判断は適切か。
バランス良くジャンプし、最高到達点でボールヒットできているか。
スイングのスピード。
ヒット時に肘が下がっていないか。
非打撃側の腕は効果的に使えているか。
下半身は効果的に使えているか。
体全体を使い、大きなフォーム(ムチ動作)でボールをヒットする。
つま先から両脚で着地。
オンハンドサイド・オープンスパイク
オフハンドサイド・オープンスパイク
2 段トススパイクで早い段階でボールのヒットポイントを見極める。
バックスパイクで強い踏み込みにより、前方方向へジャンプ(ブロード)する。
クイックスパイク
フェイク等のステップワーク。
コンビネーションのタイミング取りが適切にできる。
状況判断、ブロックが見えているか。
相手ブロッカーとの駆け引き。
ブロックアウト能力
ミートポイント・打点の幅がある。
一定のフォームから軟打・強打の打ち分け。
一定のフォームからクロス・ストレートの打ち分け。
レシーブを行う状態(姿勢)が次のプレー(スパイク)に繋げられる状態である。
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26
ブロック技術
導
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
導
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
適切な構え(ハンズアップ)ができているか。
シーアンドレスポンスができる。
シャッフルステップができる。
ワンステップ・クロスオーバーステップができる。
クロスオーバーステップができる。
適切なステップを選択、使用できる。
空中で胸をあおらない。
ソフト、キルの使い分けができる。
複数ブロックでの動きがスムーズにできる。
他のブロッカーとコミュニケーションをとる。
安定した着地ができている。
次の動作へ素早く移行できる。
適切なターンインができる。
コースの読みが適切にできている。
左右の移動に得意・不得意がない。
様々なブロックシステムに対応できる。
ジャンプサーブ技術
トスアップと助走開始のタイミングは適切か。
トスの位置は安定しているか。
トスの質は安定しているか。
踏切位置は適切か。
トスから踏切までの動きはスムーズか。
ヒッティング相で、体全体を効果的に使っているか。
打点の高さは十分か。
ボールスピードのコントロールができるか。
打球方向のコントロールができるか。
ボール回転のコントロールができるか。
コート内に着地できているか。
球種に変化を持たせられるか。
どのエリアからでもサーブを入れられるか。
スピードのあるサーブが打てる。
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27
※
日本体育協会公認バレーボール指導者資格
日本体育協会公認バレーボール
日本体育協会公認バレーボール指導者資格
バレーボール指導者資格
資 格
受講条件・カリキュラム
公認バレーボール
【受講条件】
・受講する年の 4 月 1 日現在 満
18 歳以上の者(競技によっては満
20 歳以上)。その他の条件は各中
央競技団体が定める。
指導員
(Ⅰ)
公認バレーボール
期間:当該年度 6 月~翌年 3 月
共通科目: 学校法人日本放送
協会学園(NHK 学園)の通
信講座:3 ヶ月
専門科目: 都道府県体育協会と
都道府県競技団体において計
【カリキュラム】
画、実施。主に土日を使った
共通科目: 35 時間(通信講座)
集合講習と自宅学習。
専門科目: 40 時間以上
【受講条件】
・受講する年の 4 月 1 日現在 満
22 歳以上の者。その他の条件は
各中央競技団体が定める。
上級指導員
(Ⅱ)
公認バレーボール
コーチ
(Ⅲ)
公認バレーボール
上級コーチ
(Ⅳ)
実施方法
【カリキュラム】
共通科目: 70 時間 共通科目 I
と共通科目 II(集合講習 14h、
自宅学習 56h)
専門科目: 20 時間以上
【受講条件】
・受講する年の 4 月 1 日現在 満
20 歳以上の者。その他の条件
は各中央競技団体が定める。
期間:当該年度 4 月~翌年 3 月
共通科目: 都道府県体育協会に
おいて計画、実施。
専門科目: 都道府県体育協会と
都道府県競技団体において計
画・実施。主に土日を使った
集合講習と自宅学習。
【カリキュラム】
共通科目: 192.5 時間(共通科
目 I+ 共通科目 II+ 共通科目
III + 共通科目 IV;
(集合講習
62h、自宅学習 130.5h)
専門科目: 40 時間以上
割
・地域スポーツクラブ等において、スポ
ーツに初めて出会う子どもたちや初心
者を対象に、競技別の専門的な知識を
活かし、個々人の年齢や性別などの対
象に合わせた指導にあたる。
・特に発育発達期の子どもに対しては、
総合的な動きづくりに主眼を置き、遊
びの要素を取り入れた指導にあたる。
・地域スポーツクラブ等が実施するスポ
ーツ教室の指導にあたる。
・施設開放において利用者の指導支援を
行う。
・地域スポーツクラブ等において、年齢、
競技レベルに応じた指導にあたる。
・事業計画の立案などクラブ内指導者の
中心的な役割を担う。
・地域スポーツクラブ等が実施するスポ
ーツ教室の指導において中心的な役
割を担う。
・広域スポーツセンターや市町村エリア
において競技別指導にあたる。
期間:当該年度 6 月~翌年 3 月
共通科目: 日本体育協会におい
て実施。
専門科目: 中央競技団体におい
て計画、実施。
・地域において、競技者育成のための指
導にあたる。
・広域スポーツセンターや各競技別のト
レーニング拠点において、有望な競技
者の育成にあたる。
・広域スポーツセンターの巡廻指導に協
力し、より高いレベルの実技指導を行
う。
期間:当該年度 6 月~翌年 3 月
共通科目: 日本体育協会におい
て実施。
専門科目: 中央競技団体におい
て計画、実施。
・ナショナルレベルのトレーニング拠点に
おいて、各年代で選抜された競技者の
育成強化にあたる。
・国際大会等の各競技会における監督・
コーチとして、競技者が最高の能力を
発揮できるよう、強化スタッフとして組
織的な指導にあたる。
【カリキュラム】
共通科目: 152.5 時間(共通科
目 I+ 共通科目 II+ 共通科目
III;集合講習 40h、自宅学習
112.5h)
専門科目: 60 時間以上
【受講条件】
・受講する年の 4 月 1 日現在 満
22 歳以上の者。その他の条件は
各中央競技団体が定める。
役
※更新のための義務研修:資格登録有効期限4 年間のうちに、最低1 回は日本バレーボール協会が定める研修または日本体育協
会(都道府県体育協会が実施する研修会を含む)が実施する(認める)研修を受けなければならない。
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28
※ジュニア期Ⅰ:バレーボール検定種目表(Ⅰ)
級
No
1
6
2
級
検 印
種 目
直上オーバーパス 10回連続 (5級20回同時に)
直上アンダーパス 10回連続 (5級20回同時に)
検定員=指名者かコーチ
回数
検定員=指名者かコーチ
回数
検定員=指名者かコーチ
3
壁打ちスパイク3回連続 (3級10回同時に ※壁戻りから1回)
4
3歩助走スパイク動作5回連続
検定員=コーチ
1
直上オーバーパス 20回連続 (6級10回同時に)
(下級で済み)
5
2
直上アンダーパス 20回連続 (6級10回同時に)
(下級で済み)
級
3
オーバーアンダー交互 12回連続 (4級20回同時に)
回数
検定員=指名者かコーチ
回数
検定員=指名者かコーチ
4
片手直上パス左右交互 12回連続 (4級20回同時に)
1
オーバーアンダー交互 20回連続 (5級12回同時に)
(下級で済み)
4
2
片手直上パス左右交互 20回連続 (5級12回同時に)
(下級で済み)
級
3
1歩助走ジャンプ最高点ボールキャッチ
検定員=コーチ
4
サーブ2本連続 (3級5本 & 1級10本同時に)
1
サーブ5本連続 (4級2本 & 1級10本同時に)
(下級で済み)
3
2
壁打ちスパイク 10回連続
(下級で済み)
級
3
壁打ちオーバーパス 20回連続
2
級
(6級3回同時に)
回数
1
2歩助走ジャンプ最高点ボールキャッチ
2
バウンドパスキャッチ3回
1
回数
検定員=指名者かコーチ
壁打ちアンダーパス 20回連続
4
検定員=指名者かコーチ
検定員=指名者かコーチ
4
3
回数
回数
検定員=コーチ
検定員=指名者かコーチ
回数
高さのある直上オーバーパス 10回連続
高さのある直上アンダーパス 10回連続【時間制】
対人オーバーパス 10往復連続 (初段20往復同時に)
検定員=コーチ
回数
検定員=コーチ(時間計測)
回数
検定員=指名者かコーチ
回数
検定員=指名者かコーチ
1
2
対人アンダーパス 10往復連続 (初段20往復同時に)
級
3
サーブ 10本連続 (4級2本 & 3級5本同時に)
(下級で済み)
4
スパイクスイング8mバウンドネット越え
検定員=指名者かコーチ
特検
座位開脚 − 前屈頭部床つけ (段級に関係しない)
回数
検定員=指名者かコーチ
※「4人組」の班編成(上級生の中から指名する検定員指名者を含む)
※「トライ回数」は原則「2回」(時間があれば増やす) ※初段以降は付録を参照
栃木県バレーボール協会 http://www.vtochigi.com
29
※
ジュニア期Ⅰ:バレーボール検定種目表(Ⅱ)
段
初
段
二
段
三
段
1
対人オーバーパス 20往復連続 (1級10往復同時に)
(下級で済み)
2
対人アンダーパス 20往復連続 (1級10往復同時に)
(下級で済み)
3
対人反転オーバーパス5往復連続
検定員=指名者かコーチ
回数
検定員=指名者かコーチ
4
対人反転アンダーパス5往復連続
5
正しい助走とジャンプでフェイント
検定員=コーチ
1
正しい助走とジャンプでスパイク
検定員=コーチ
2
対人ジャンプオーバーパス 10往復連続
回数
3
対人レシーブ落ちるまでに7回返球(レシーブのみ検定)
4
ローリングレシーブ2回連続
1
対人レシーブ7回連続返球
2
スライディングレシーブ1回
特検
※
検 印
種 目
No
検定員=指名者かコーチ
回数
検定員=指名者かコーチ
回数
検定員=コーチ
(レシーブのみ検定)
検定員=指名者かコーチ
回数
検定員=コーチ
座位開脚 − 前屈頭部床つけ (段級に関係しない)
検定員=指名者かコーチ
ジュニア期Ⅰ:バレーボール検定種目表(Ⅲ)初歩検定
級
9
級
8
級
1
長座バウンド起き上がりキャッチ1回 検定員=コーチ
2
つりボールジャンプスパイク強打1回
検定員=コーチ
3
その場ジャンプ最高点ボールキャッチ1回
検定員=コーチ
1
壁打ちスパイク2回 ※壁もどりから1回
2
3
1
7
級
特検
検 印
種 目
No
検定員=指名者かコーチ
回数
検定員=指名者かコーチ
直上オーバーパス5回
回数
検定員=指名者かコーチ
直上アンダーパス5回
回数
検定員=指名者かコーチ
3mサーブ3本
回数
検定員=指名者かコーチ
2
片手直上パス左右交互4回
3
ローリング起き上がり左右1回ずつ
検定員=コーチ
4
スパイクスイング3mバウンドネット越え1回
検定員=コーチ
座位開脚 − 前屈頭部床つけ (段級に関係しない)
検定員=コーチ
回数
※このバレーボール検定表は、つくば国際大学の川田公仁先生の御協力のもと作成しました。
栃木県バレーボール協会 http://www.vtochigi.com
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栃木県バレーボール協会
一貫指導教育
計画委員会
氏
名
一貫指導教育計画委員会
役
職
委員長
山口 幸雄
栃木県バレーボール協会普及強化委員長
副委員長
松尾 正輝
栃木県小学生バレーボール連盟普及強化副委員長
副委員長
田中 竜司
栃木県高等学校体育連盟バレーボール専門部普及強化委員長
委員
磯 清義
栃木県実業団バレーボール連盟理事長
委員
稲葉 善宏
栃木県中学校体育連盟バレーボール専門部普及強化委員長
委員
大島 俊久
栃木県ビーチバレー連盟理事長
委員
大豆生田將
栃木県バレーボール協会副理事長
委員
岡崎 典彦
栃木県実業団バレーボール連盟普及強化委員長
委員
熊木 則裕
栃木県バレーボール協会普及強化副委員長
委員
黒後 洋
栃木県バレーボール協会事務局次長
委員
河内 滋
栃木県高等学校体育連盟バレーボール専門部普及強化委員
委員
佐々木英孝
栃木県小学生バレーボール連盟理事長
委員
鈴木タカ子
栃木県小学生バレーボール連盟副会長
委員
牧田 敏明
栃木県バレーボール協会普及強化副委員長
委員
村上 悦子
栃木県家庭婦人バレーボール連盟副理事長
委員
横倉 延男
栃木県ソフトバレーボール連盟常任理事
※ 写真協力;月刊バレーボール
Volleyball一貫指導システム
―競技者育成・指導者育成マニュアル―
平成21年3月31日
発行/印刷;
栃木県バレーボール協会
普及強化委員会・一貫指導教育計画委員会
〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350 宇都宮大学教育学部;事務局
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