財団とその活動の紹介

2013年9月
IFRS財団
国際会計基準審議会(IASB)
財団とその活動の紹介
財団の目的
明確に規定された原則の下で、高品質で、理解可能、かつ法による執行
可能な国際的に認められた報告基準の単一のセットを開発すること
財団はどのようにこれを実行するか?
•公開資本市場の規制当局で構成されるモニタリングボードへの公的な説明責
任を有し、地理的及び職業的な多様性を有する評議員会に監視されている、独
立した基準設定審議会
•外部のIFRS Advisory Council(IFRS諮問会議)が支援し、IFRS
Interpretations Committee(IFRS解釈指針委員会)は実務で生じる多様性に
対して指針を提供
•徹底した、開かれた、参加型の、透明性のあるデュー・プロセス
•全てのプロセスにおける投資家、規制当局、ビジネスリーダー及びグローバル
な会計専門家の関与
•世界各国の基準設定主体との協調
財団とその活動の紹介
歴史
進化する IFRS財団
評議員によるデュープロセスハンドブックの主要修正。
評議員による会計基準 アドバイザリーフォーラム設立、創
立総会を開催する。
国際的な会計基準に向けて前進
2013
IFRS財団による国際的な会計基準に向けた前進計
画のための管轄プロフィールの公表を行う。
2012
アルゼンチン、
メキシコ、
ロシア: IFRSの使用をすべ
て開始
IFRS財団アジアオセアニア支部開設
IASBが初回の3年に1度のアジェンダ協議を行う。
い、
モニタリングボードと評議員が共同でガバナンスおよ
び戦略レビューの結果を公表する。
評議員がIASB新興経済国グループを設立する。
IASBの議長にハンス フーガーホースト、
副議長にイアン マッキントッシュが任命される。
評議員はモニタリングボードのガバナンスレビュー
と並行して、
戦略のレビューを開始。IASBは投資家専用連絡プロ
グラムを開始。
より明確な公的な説明責任を提供する
IFRS財団モニタリングボードが発足。
評議員による最初の構造レビューが終了。評議員メンバーを
増員し、
デュープロセスの強化を図る。
2011
カナダ: IFRSの使用を開始
中小規模企業向けIFRS: 約80の管轄区域で中小規模
企業向けIFRSを適用、
または適用の予定を発表。
2010
2009
G20: リーダーがIASBの業務をサポート。国際的に
推奨される基準に向けて迅速な動きが要求され
る。
日本: IFRS指針を承認し、IFRSの自主適用を容認する。
2008
マレーシアおよびメキシコ: IFRS適用予定を発
表する。
IASBが中小規模企業向けIFRSを発表する。
IASBおよびFASBはFinancial Crisis Advisory Group(金
融危機に対するアドバイザリーグループ)
を発足し、
危機に対する共同対応を指導する。
米国: SECでは外国企業の報告におけるIFRS使用を容
認し、米国企業での適用に取り組む。
2007
2006
ブラジル、
カナダ、
チリ、
イスラエル、韓国: IFRS適用
に向けたスケジュールを設定。100以上の国で
IFRSの使用が要求または容認されている。
中国: 実質的にIFRSと一致する会計基準を適用して
おり、将来的に完全なコンバージェンスを目指す。
米国: IASBおよびFASBが覚書(MoU)
でコンバ
ージェンスプログラムの加速化に合意する
評議員による最初の構造レビューが終了。
評議員メンバーを増員し、
デュープロセスの強化を図る。
2005
ヨーロッパ: 25カ国にある約7000の企業が同時に各国の会
計通則(GAAP)からIFRSに切り替える。
IASBが2005年におけるIFRS適用のための
安定性の高いプラットフォームを完成させる。
2004
日本:IASBおよびASBJがIFRSと日本のGAAPに合意する。
IASBが最初の基準IFRS 1を発表し、会議の
ウェブ放送を開始する。
2003
オーストラリア、香港、
ニュージーランド、南アフリカ:2005年
からのIFRS適用に合意する。
2002
IASBがテクニカルプロジェクトの最初のプログラムを発
表する。
IFRS財団設立。評議員会長にポール ボルカー、IASB会長
にデイビッド ツイーディー卿が任命される。
2001
ヨーロッパ:欧州連合は2005年からのIFRS適用に合
意する。
米国:IASBおよびFASBは、
それぞれの基準を向上さ
せ、
コンバージェンスをもたらす共同プログラムに合
意する。
財団とその活動の紹介
3段構造
IFRS諮問会議
IFRS財団 モニタリングボード
3. 公開説明責任
2. ガバナンスおよび監視
IFRS財団評議員会
ASAF*
IFRS財団
国際会計基準審議会
1. 独立基準設定および関連活動
IFRS解釈指針委員会
* ASAF 会計基準アドバイザリーフォーラム(国際基準設定コミュニティ代表)
基準の開発方法
調査プログラム
調査
* 公開の意見のため公表
審議文書*
基準プログラム
提案
公開草案
公開IFRS
プログラムをレビュー
適用後のレビュー*
財団とその活動の紹介
IFRS 財団 評議員
ミシェル プラダ、議長
Authorité des Marchés Financiers(AMF)
(仏国証券規制当局)元議長、IOSCO(証券監督者国
際機構)の元理事会理事長及び元専門委員会委員
長、
フランス
藤沼 亜起 副議長
元日本公認会計士協会会長、
日本
ロバート グラウバー 副議長
NASD Regulation 元会長及びCEO
(最高経営責任者)、元財務次官、米国
アフリカ
ワイズマン ヌクール
サボ ムベキ南アフリカ前大統領の前経済アドバイ
ザー、南アフリカ勅許会計士協会前会長、南アフリカ
高等教育審議会前会長、国際使用者連盟前会長プレ
トリア大学学長、南アフリカ
アジア/オセアニア
アブドゥッラフマーン・アル‐フマイド
サウジアラビア公認会計士協会の国際会計基準適用
委員会議長、元サウジアラビア会計基準委員会議長
(サウジアラビア)
夏 佳理
香港証券取引所の非常勤独立役員(香港証券取引オ
ペレーター)、国際取引所連合(WFE)前議長、香港
C. B. バーヴ
インド証券取引委員会(SEBI)元議長、IOSCO(証券
監督者国際機構)
アジア太平洋地域委員会元委員
長)、インド
ダック‐クー チャン 元産業資源部長官
大韓民国
李 勇
中国注冊会計士協会(CICPA)会長、中国財政部 副部
長、中華人民共和国
ジェフリー ルーシー
オーストラリア財務報告会議元議長、オーストラリア
証券投資委員会元委員長
オーストラリア
岡田譲治
最高財務責任者、専務取締役および三井物産代表取
締役(日本)
ヨーロッパ
クレメンス ベルジッヒ
ドイツ銀行監査役会前会長、管理役員会元会員、
ド
イツ
カラム マッカーシー卿
金融サービス機構(FSA)前会長、中国工商銀
行、Intercontinental Exchange、英国財務省非常勤
役員、英国
マルコ オナド
ボッコーニ大学金融学院上級教授、Pioneer Global
Asset Management会長、イタリア証券取引委員会
(CONSOB)元会長、イタリア
ディック スルミエ APGグループ CEO、オランダ
北米
スコット エバンス
TIAA-CREF Investment Management LLC(米教職員
保険年金連合会・大学退職株式基金)前上級副社長、
投資顧問、最高経営責任者、米国
ハーベイ ゴールドシュミッド
コロンビア大学法学部Dwight講座教授、米国証券取
引委員会元委員、米国
ジェイムズ クウィグリー
Deloitte LLPシニアパートナー、Deloitte Touche
Tohmatsu元グローバルCEO(最高経営責任者)、米
国
ハイディ ミラー
JPMorgan Chase & Company国際経営活動および
戦略部門前社長
JPMorgan財務および証券サービス部門前最高経営
責任者、米国
シーラ フレーザー
国際公会計基準審議会(IPSASB)会員、
カナダ会計
検査院前院長、
カナダ公共部門会計委員会前委員
長、
カナダ
南米
ペドロ マラン
Unibanco元取締役会議長、元財務大臣及び中央銀
行総裁、
ブラジル
アントニオ ゾイド
Bolsas y Mercados Españoles (BME)の取締役会議長
及びCEO、
スペイン
国際会計基準審議会
ハンス フーガーホースト、議長
オランダの金融市場当局(AFM)の前議長、
オランダ
パトリック フィネガン
CFA Institute for Financial Market Integrity 財務
報告ポリシーグループ元ディレクター 、米国
ダリル スコット
FirstRand Banking グループ 元CFO(最高財務責任
者)、南アフリカ
イアン マッキントッシュ、副議長
英国 会計基準審議会前議長、ニュージー
ランド
アマロ ルイズ デ オリベイラ ゴメス
ブラジル中央銀行 Financial System Regulationグ
ループ元代表 、
ブラジル
チャン ウー スー
韓国会計基準審議会前会長 ソウル国民大学校会計
学部教授、韓国
スティーブン クーパー
UBS 元マネージングディレクター、バリュエーション
及び会計調査部門代表 、英国
プラブハカー カラバチェルラ
KPMG元監査パートナー 、インド
メアリー トウカー
KPMG国際財務報告グループ前リーダー、
証券取引委員会(SEC)
シニアアソシエート会計主
任、米国
フィリップ ダンジョウ
フランスの証券規制当局Autorité des Marchés
Financiers (AMF) 会計部門元ディレクター 、
フラ
ンス
マーティン・エデルマン
前ドイツ銀行グループ・レポーティング部門長
ヤン エングストローム
Volvoグループ元CFO(最高財務責任者)及びVolvo
Bus Corporation CEO(最高経営責任者)、
スウェ
ーデン
パトリシア マコーネル
Bear Stearns & Coにおける株式調査、会計及び税務
ポリシー分析の元シニア・マネージング・ディレクタ
ー 、米国
鶯地 隆継
住友商事株式会社 元グループ長補佐
日本経団連及び企業会計基準委員会の元ア
ドバイザー、
日本
張 為国
中国証券監督管理委員会 元首席会計師及び国
部主任 、中華人民共和国
財団とその活動の紹介
シニアスタッフ
IFRS財団
国際会計基準審議会
ヤエル アルモグ
エグゼクティブディレクターExecutive Director
スー ロイド
テクニカル活動担当シニアディレクター
マーク バイアット
コミュニケーション及び対外リレーション担当ディレ
クター
アラン テイゼリア
テクニカル活動担当シニアディレクター
ミランダ コルチ
業務担当ディレクター
デイビッド ロース
評議員活動担当ディレクター
ウェイン アプトン
国際活動担当ディレクター
IFRS解釈指針委員会委員長
マイク ウェルス
IFRS教育イニシアチブ担当ディレクター
ピーター クラーク
調査担当ディレクター
オリバー サーベイス
XBRL活動担当ディレクター
マイケル スチュアート
インプリメンテーション活動担当ディレクター
諮問機関
公式諮問機関は、IASB自体の業務提案を受理、および広範な背景や地理的地域からの当事者へ
の諮問を行うIASBのための重要なチャネルを透明性のある方法で提供する。
公式諮問機関は、通常定期的にIASBの業務に関与するために特に設立された。諮問機関と共に行う会議は、公共の場で行われ、記録され
る。関連会議資料は、
オンラインで入手可能である。
さらに諮問機関に関し、
プロジェクトの一部としての特定のアウトリーチ活動において、臨時にIASBは多数のエンティティおよび組織と関与
する。特定のプロジェクト関連分野において一時的な臨時専門アドバイザリーグループが、IASBを支援するため、臨機応変に編成される。
以下の表において、IASBの公式諮問機関の概要を提供する。
グループ
会計基準アドバイザリーフォ
ーラム
各国の会計基準設定を構成するIASBおよび財務報告に関心のある地方機関に対するアドバイザリー
グループ。新しいアドバイザリーグループの主目的は、技術的なアドバイスおよびIASBへのフィードバ
ックの提供である。
IFRS諮問会議
IASBに対する公式諮問機関および評議員は、作成者、財務アナリスト、研究者、監査役、取締官、職業会
計士団体、および投資家団体で構成されている。
資本市場諮問委員会
IASBに対する外部アドバイザリーグループは、投資家およびその他の財務報告書の使用者によって構
成される。
新興経済国グループ
IFRSの開発における新興経済の関与強化のために設立された。現在のメンバーは、G2の各国および
マレーシアの新興経済メンバーで構成される。
グローバル準備フォーラム
IASBに対する外部アドバイザリーグループは、IFRSに従った財務報告書を準備する組織で構成され
る。
SME適用グループ
中小規模のエンティティのためのIFRSの国際的適用の支援および実装を監視する。
アドバイザリーグループ
諮問グループは、
さらなる実践的経験や専門知識へのIASBの利用手段を与える。IASBは通常、大型プ
ロジェクトに対し諮問グループを設立する。
財団とその活動の紹介
世界中のIFRS
G20各国の現在のIFRSの適用状況
国
上場会社の状況
アルゼンチン
2012年1月1日以降開始事業年度より適用となる。
オーストラリア 2005年より全ての未公開企業及び公開企業の報告に適用している。
ブラジル2010年12月31日より銀行及び上場会社の連結財務諸表に適用し、2008年1月より個別財務諸表に段階的に適用して
いる。
カナダ
2011年1月1日より全ての上場会社に適用され、非営利組織も含む未公開企業も任意適用可能となる。
中国
基準が実質的にコンバージェンスされている。
EU
2005年以降、EU加盟国は、EUが認めたIFRSの使用を上場会社に要求している。
フランス
2005年より、EUが認めたIFRSを適用している 。
ドイツ
2005年より、EUが認めたIFRSを適用している 。
インド
IFRSへのコンバージェンスは将来決定する
インドネシア
コンバージェンス・プロセスが進行中。IFRSに完全に準拠する目標期日の設定が、2012年に行われると予測されている 。
イタリア
2005年より、EUが認めたIFRSを適用している 。
日本
2010年より国際的な企業は任意適用できる。
メキシコ
2012年より適用となる。
韓国
2011年より適用となる。
ロシア
2012年より適用となる。
サウジアラビア 銀行及び保険会社に強制適用している。IFRSとの完全コンバージェンスが計画されている。
南アフリカ
2005年より上場企業に適用している。
トルコ
2005年より上場企業に適用している。
イギリス
2005年より、EUが認めたIFRSを適用している。
米国2007年より外国企業に容認した。
2001年以来、およそ120カ国がIFRSの利用を要求又は容認している。
これは、各国のIFRSの適用状況の権威のある評価ではありません。多くのケースでは、
この情報は関係する各国の規制当局により提供されているか、公に利
用可能な情報に基づいています。IFRSの使用に関する最も確実な情報は、当該国または各国の関係する規制当局に直接コンタクトして下さい。
本部
30 Cannon Street | London, EC4M 6XH | 英国
Telephone: +44 (0)20 7246 6410 | Fax: +44 (0)20 7246 6411
Email: [email protected] | Web: www.ifrs.org
アジアオセアニア支部
コミュニケーション及び対外リレーション
報道関係者の問い合わせ:
マーク バイアット
コミュニケーション及び対外リレーション担当ディレクター
Telephone: +44 (0)20 7246 6472 | Email: [email protected]
〒100-0004 東京都千代田区大手町 1-9-7
大手町フィナンシャルシティサウスタワー 5F
電話:+81(0)3 5205 7281|ファックス: +81(0)3 5205 7287
電子メール:[email protected]
クリス ウェルシュ
コミュニケーション マネジャー
Telephone : +44 (0)20 7246 6495 | Email : [email protected]
テクニカル活動
マルクス コールマン
ウェブ エディター
Telephone: +44 (0)20 7246 6954 | Email: [email protected]
IASBは、完全に開かれ、公式のデュー・プロセスを通じた会計基準の
開発のため、一般からのコメントを歓迎する。
IASB又はテクニカルスタッフへのコンタクト先
Telephone: +44 (0)20 7246 6410 | Email: [email protected]
広報
Telephone: +44 (0)20 7332 2730 | Email: [email protected]
教育
Telephone: +44 (0)20 7246 6438 | Email: [email protected]
XBRL
Telephone: +44 (0)20 7246 6927 | Email: [email protected]
50%
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