特集1 農業の未来を担う女性の〝農力〟 Special Issue 国が目指す施策の推進方向 農業女子プロジェクト 企業の力を農業女子に 女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った 知恵を様々な企業のニーズと結びつけ、新たな商品やサービス、情 農業女子 報を社会に広く発信していくためのものです。 農業女子の力を企業に 民間企業 団体 コラボレーションの3種 類 プロジェクトの趣旨に賛同した企業と女性農業者が協同で、新たな商品やサービス、情報等の開発を行う。 (それぞれの企業活動 の一環として推進) 企業とのコラボレーションで発揮されるのは、 農業女子の持つ「生産力」 「知恵力」 「市場力」という3つのチカラ。 生産力 ・農業女子の知恵を活かした商品 / サービス / 情報開発 の可能性を 拡げる ・農 業女子の知恵を活かした既存 商品等の改良 ・農 業女子を旗印とした既存商品 等のセット化 農業女子 ならではの ・所属員の福利厚生に農関連サービスを取り込む 農業女子という 新市場 知恵 をつくる を商品化する ・不満を解消する商品改良 ・欲求を満たす商品開発 広く社会に発信 農業女子の ・生産物の売り場企画 ・自社サービスに農関連サービスを取り込む 「農業女子」の定着、 企業とのビジネス化、 生産物の高付加価値化 JAい わ て 花 巻 の 女 性 担 い 手 農 業 者 制 度 に つ い て ※平成27年度の審査は終了しました。 ・女性による補助事業の活用を促進 ・女性が活躍しやすい環境整備等の 推進 ※家族経営協定とは、近代的な家族農業経営の実現を 目指し、経営の方針や家族一人ひとりの役割、就業条件・ 就業環境などについて家族みんなで話し合いながら、第 三者の立ち会いの下、 取り決めるものです。 る実践的な研修の開催 ・ 「農業女子プロジェクト」等を通じた 女性農業経営者のネットワーク化 ・異業種との交流・連携促進 農 業を「女 性 にとって 魅 力 的な職 業 」に 女性農業者グループも含め、担い手が農業用機械などの導入を通じて、経営の改善に向けた取り組みを行う場合の経費を支援。 ●6次産業化支援対策 女性グループも含め、6次産業化ネットワークを構築して取り組む、新商品開発や販路開拓等を支援。 ●都市農村共生・対流総合対策交付金 「食」と「農」を活かしたグリーンツーリズムなど、女性が中心となった都市と農山漁村の共生・交流につながる取り組みを支援。 ●農山漁村活性化プロジェクト支援交付金 女性などの農林漁業経営、地域文化の伝承など、能力発揮や地域住民の活動促進に必要となる施設などを支援。 ●強い農業づくり交付金 女性が活躍しやすい農産物加工に必要な施設整備については、女性が主体の取り組みの場合に、要件を緩和。 農業の成長産業化を図る為に 国が目指すもの 安倍内閣は、日本再興戦略に盛り込んだ「女 性の活躍」を成長戦略の中核に位置づけ、「女 性は我が国最大の潜在力」であるとして、女 性の活躍推進について強く発信しています。 国では、女性農業経営者の能力を最大限に 活かし、活躍できるよう様々な施策を実施し ています。環境を整備し、次世代リーダーと して農村を引っ張る女性を増やしていくこと を通じて、農業の成長産業化を図る事を目指 し上記のような施策を推進していきます。 チャレンジする女性農業者を 応援する国の支援制度 女性は、農業や地域の活性化において、重 要な役割を果たしています。また、6次産業 化等の推進役としても大きく期待されており、 その能力の発揮を一層促進する必要がありま す。農山漁村における男女共同参画社会の実 現と、女性の活躍を核とした地域農業の振興 年度からスタートした「輝く女性 農業 26 を目的に「女性経営者の発展支援」として平 成 経営者育成事業」は、次世代リーダーとなり うる女性経営者の活躍や農業で新たなチャレ ンジを行う女性の経営発展を支援し、活躍を 発信します。他にも、女性による事業の活用 を促し、女性の能力を積極的に活かした、新 たな農林水産業や地域づくりを行う為、幅広 い支援を行っています。(上記資料参考) 農業女子プロジェクトと JAの支援制度 女性農業者の割合や、農業経営に及ぼす女 性の力をみても、農業の担い手として女性が 重要な役割を果たしている事がわかります。 女性農業者を支援する活動として社会全体 で女性農業者の存在感を高め、職業としての 年より「農業女子プロジェ 25 農業を選択する若手女性の増加を目指し、農 林水産省は、平成 クト」を開始しました。(上記資料参考) またJ Aでは、意欲ある女性農業者を応援 する為、「女性担い手農業者認定制度」を設 けています。認定の条件を満たし認定される 万円)をJ Aが助成し、また、 と、農業経営改善支援事業として、総事業費 の %(上限 農業経営改善に取り組む場合にアグリマイ ティー資金※による支援をします。「介護支 援事業」は介護を必要とする者を抱える女性 農業者が安心して農作業が出来るよう、J A が運営する介護福祉事業を活用した場合に助 成支援を行います。 他にも新たな農業経営方式や技術等を導入 する為の研修をする場合の「先進地研修支援 事業」や「グループ活動支援事業」や「人間 2 015 . 0 8 ドック助成事業」、「農業経営資格取得支援事 業」などの支援策があり、女性担い手農業者 ◉ の育成に向け必要な対策を、都度要領を定め、 ぽらー の 花 巻 積極的な支援をしております。 J Aは、意欲的に農業に取り組もうとする 女性を応援します。 ※アグリマイティー資金とはJAの農業融資 07 【お問い合わせ】営農推進部営農振興課TEL0198-23-0985または各支店営農課 30 としての参画 ・人・農地プランの検討の場へ女性の3割以上 ・経 営力向上やビジネス発展に資す ●経営体育成支援事業 ①認定を受けるには、 所定の申請書に必要な事項を記載し、 支 店長の推薦を受け、 JA各支店等の窓口に提出して下さい。 ②JAでは、申請内容を行政関係機関等で構成する「女性 担い手農業者認定審査委員会」に審査を依頼し、適当 と認められた者に認定書を交付します。 ③認定審査委員会の審査は年1回の開催となります。 ※ ④認定の期間は5年間で、5年ごとに再審査・認定の手続 きを行います。 10 ・経営や起業活動、 家族経営協定※、 農業委員 次世代リーダーとなり 得る人材の育成 6 次 産 業 化 な ど に チ ャレン ジ す る 女 性 へ の 支 援 認定の手続き ①地域において農業におおむね 150 日以上従事し、今後も農業 経営の発展をめざし農業で頑張っていこうとする意欲ある者。 ②農家民宿、農産加工等の多角経営を行っている者、又はめ ざす者。 ③JAいわて花巻の生産部会又は関係組織で、積極的に活動 している者。 ④新規に就農する者。 ⑤その他組合長が特に認めた者。 地域農業の活性化等 へのチャレンジに対す る支援 の参画 【お問い合わせ】農林水産省経営局就農・女性課農業女子プロジェクト事務局TEL03-3502-6600 認定条件 政策や方針の決定の場所 へ女性の参画 女性農業者の経営力の向上、人材育成、働きやすい 環境整備に重点をおいた支援を展開していきます 2 015 . 0 8 ◉ ぽらー の 花 巻 06
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