さんぽみち - わかさ動物病院

わかさワンワンパトロール情 報 誌
さんぽみち
子どもの安全紙芝居
ワンチャンの健康相談
動物○×クイズ
警察犬の訓練デモ
講演会風景
ワンチャンのしつけ教室
パトカー展示
VOl. 9
2008
冬号
平成 19 年中の小浜警察署管内で起こった刑法犯認知件数等についての調査結果報告
1
刑法犯認知件数 365 件(前年比-34 件、-8.5%)
主な内訳
・自転車盗
40 件(前年比-24 件)
・車上ねらい 36 件(前年比-3 件)
・忍び込み
6 件(前年比-12 件)
・住居侵入
4 件(前年比±0 件)
・オートバイ盗 4 件(前年比-10 件)
・空き巣
12 件(前年比+6 件)
・自動車盗
10 件(前年比+2件)
・自販機ねらい 6 件(前年比+2 件)
2
声かけ事案内等発生件数
被害対象内訳
女子高校生 4 人
女子中学生 2 人
女子児童
1人
男子中学生 1 人
8件
70
60
50
40
H17
H18
H19
件数
30
20
10
0
1月 2月
3月 4月 5月 6月
7月 8月 9月 10月11月12月
刑法犯月別認知件数(H17~19)
※被害防止の着眼点
小浜警察所管内
※万が一被害に遭いそうになった場合は
・ひとりで行動しない
・早く帰宅する
・暗い場所を歩かない
・行き先・帰宅時間等を保護者に知らせておく
・大声を出す
・すぐ逃げる
・周りの人に助けを求める
・警察に通報する
・防犯ブザーを利用する
2
講演会の内容について
犯罪社会学とは?
原岡 充先生(ワンパトの先駆者)
犯罪弱者
①ワンワンパトロールについて
→地域の領域性の性質を高めるため
→犯罪者を捕まえる事が目的ではない
領域性
②防犯理論とワンパト活動について
→犯罪社会学とは?(右図参照)
→活動している姿を犯罪企図者(犯罪を計画して
いる、またしようとしている人)にしらしめる
→活動アピール(子供達の下校時に家の前に出る、
ポーチ、かばん等に腕章をつけて散歩するなど)
→防犯者理論とは、犯罪が起こりにくい、起こし
にくい環境作りに心がける
③ワンパト運営について
→会員の負担にならない様にする
→警察と連携し、情報を提供する
その結果
自治会パトロール
声かけ運動
PTA パトロール
子供、高齢
者など
抵抗性
逃げる
防犯ブザー
前かごネット
監視性
巡回
警備員
防犯カメラ
犯罪者
犯罪者の危機管理レベルをあげるのが目的のワン
パトである。バンダナや腕章をつける事で防犯意識
の高さをアピールし、危機を感じさせる。そのため
の、みせる防犯活動を行うことが大切である。
大門由美子先生(獣医師)
獣医師をしながら、日本動物病院福祉協会の一員としてアニマルセラピーの普及活動を行って
います。また、子どもたちに「動物を飼う事はすばらしい事だよ」とお話するとともに、獣医師
の専門的な立場から、学校飼育動物の飼育指導も行っています。今回の講演では『子供の命を育
てる動物飼育』についてお話します。
動物とのふれあいを通し、子供たちの、相手を思いやる気持ちを育てようというもので、ふれ
あいは、命の大切さや、愛することの大切さを教えてくれます。その結果、心を豊かにし自分の
気持ちの伝え方を知り、思いやる心を育む事につながります。
その中で大切なのは、責任を持って育てるということであります。学校を回りながら、悲惨な
飼育現場に遭遇する機会も多く、指導している先生の意識を変える様にお願いをしています。
また、人と動物とのすばらしい関係を皆さんに伝えていくことも大切で、そのことによりふれ
あいの輪も広がります。
散歩のついでに防犯活動ができるという、わんわんパトロールはとても良い発想だと思います。
これらは人間のための活動ではありますが、動物も同じ地球に生きる仲間として、みんなが、し
あわせに生きられる環境を作ることが大切です。わかさワンワンパトロールも、このことを念頭
において頂き、さらなる躍進を祈念しています。
3
「わんわんフェスティバル in わかさ」 講演会アンケート結果
小浜市市民ボランティア・市民活動交流センターで開催された「わんわんフェスティバル in わかさ」の
中で講演会がおこなわれました。来場者からいただいたアンケートの結果を簡単に報告します。
年齢、性別
5
本日のイベントの事は何で知った?
人数(人)
女性
4
男性
3
マスメディア
2
24%
チラシ・ポスター
1
40%
0
30 代 40 代 50 代 60 代 70 代
本日の講演会で良かったと思う点
パネル展示
情報誌
24%
ワンワンパトロールの活動について
狂犬病予防と動物愛護
有効な活動だと思う
9% 13%
24%
36%
35%
子供心と
いのちを育てる
43%
自分達でできること
参加したい
43%
8%
16%
会員である
8% 知っていた
8%
始めて知った
バンダナをつけた犬を
見た事がある
また、昨年人と動物の共生を視野に、従来の『動物の保護及び管理に関する法律』が改
正され、名称も新たに『動物の愛護および管理に関する法律』として施行された。福井県
も新たに条例を制定し動物愛護推進計画を策定中である。この事に関して来場者は知らな
かった方が多く、もっとこの法律について啓発すべきとの答えが多かった。また、アニマ
ルセラピーや学校飼育動物に関しても、同様な意見が多かった。そんな中、動物愛護や正
しい知識について聞いたところ、モラルに欠ける飼育者も多く、動物飼育についてもっと
犬の散歩時の糞尿問題、公園等のノーリード、騒音・匂い等環境問題および犬嫌いな人へ
の配慮等のルールやマナーの普及をすべきとの回答が多かった。
このように、問題点が多々あるが動物愛護に関し多くの人が高い関心を持っているとい
う事が分かった。今後人間と動物との関係についてより高い意識をもって暮らしていくた
めにも、このような普及活動は大切であり、一人ひとりの意識の持ち方がこれからの社会
を変えていくだろう、と考えさせられるアンケート結果であった。
わんわんフェスティバルを終えて 4
今回わんわんパトロールのスタッフとなり初めてイベントのお手伝いをさせてもらいました。ひとつ
のイベントを行うにあたり様々な準備が必要であり大変であることを感じました。しかし、より多くの
方に私達の活動を知っていただくために、また賛同してくださる方が増えてくれればいいなあと準備を
すすめていきました。当日、午前の部の講演会は参加人数が思ったより少なく残念に思いましたが、午
後の部は大勢の方が参加してくださり、大変嬉しく思いました。今回のイベントを終えて反省、課題は
たくさんありましたが、その後、犬と一緒にパトロールをしていると「わんわんパトロールや」と声を
かけてくれる子供たちもあり、少しずつこの活動が浸透してきているのだなあと感じています。私達が
住んでいるこの若狭の地は都会に比べ犯罪は少ないかもしれませんが,いつどこで犯罪が発生するかわ
からない時代となっています。この若狭がずっと犯罪のない子供たちが安心して野外で活動できる若狭
でいて欲しいと願いながら愛犬と一緒に今日もパトロールに行きたいと思っています。
木本美恵子
ワンパト発足以来初めての大きなイベントという事で準備から当日のお手伝いまで本当にたくさん
の方々の協力がなければとうていできなかった事でしょう。屋外イベントも盛況で会員の方たちもワン
ちゃんを連れて見にきてくれたりと楽しいひとときになりました。これで、会員さんがもっと増えたら
いいな・・。
山本清美
講演はどんな感じだったのでしょう。集まった数が少なかった様に思いましたが・・・。ワンワンパ
トロールの行進は音楽があってなかなか良かったと思いますがワンちゃんが少なかったのが少々残念で
した。しつけ教室や警察犬のイベントは好評でした。まだみなさんにわんわんパトロールの事が知られ
ていない様に感じました。回を重ねる毎に知れ渡ってくるのでしょうがイベントなど毎回同じ事をする
のも飽きられてしまうのでその辺りが難しいと思いました。その後、散歩の途中うちも仲間に入れても
らいましたと、声を掛けられたのがうれしかったです。
吹田 定子
わんわんパトロール情報誌を編集させて頂きました倉上です。福井県立大学に通い始め、3 年が過ぎ
ようとしています。最近は研究室に配属され自分の研究が始まり、難しい講義を聴いて頭が痛い勉強を
したり、実習でレトルト食品作成、ヒラメの稚魚観察などをするなど充実した日々を過ごしていま
す。小浜は人柄が温かい事、食事が美味しい事そして興味深い文化、伝統など、ここでしか
できない事がたくさんあります。今回のフェスティバルも、ボランティアとして参加させて
頂きましたが、ワンちゃんと人との間の深い絆を改めて感じた一日でした。これからも、仲
間と共に小浜のすばらしさをもっと知り、ここで大学生活が過ごせたことを誇りにできるよ
うな学生、そして社会人へと成長できるよう、より一層頑張って行こうと思っています。そ
して、わんわんパトロールの活躍の場を広げるための力になるべくこれからも頑張っていこうと思って
いますので、どうぞよろしくお願いします。
倉上 明日香
ワンちゃん元気?
ワンちゃん達は変わりなく元気に過ごしていますか?冬でも暖かい室内では犬にとっても快適ですが、実
はノミダニ等の寄生虫達にとっても快適です。冬でもこれら寄生虫の予防をしてあげると安心です。
また、寒いからといって家の中ばかりにいると、犬達も肥満になりやすくなります。お散歩もきちんと行ってあ
げて下さいね。
わかさ動物病院 ドックトレーナー・動物看護師
5
角野まる美
あけましておめでとうございます+
事務局 泉本 貞
新年明けましておめでとうございます。会員の皆様方には、愛犬
共々お元気で新しい年をお迎えのこととお喜びを申しあげます。
昨年10月14日には、
「わかさわんわんパトロール」の発足2周年記念イベント『わん
わんフェスティバルinわかさ』を開催しました。その際には多くの方々に参加して頂き
まして有難うございました。
動物愛護と地域防犯、このふたつを目的とする私たちのボランティア活動を、多くの人
に理解していただき、参加していただくために、このイベントを開催しました。
午前中は屋内での講演会として ①動物愛護管理の法制度の解説 ②わんわんパトロー
ルの効果 ③子どもの心と命を育てる動物飼育について、それぞれ専門の先生のお話を聞
くことができました。また午後は会場を駅前の広場に移し、ワンチャンの、しつけ教室や
健康相談、その他子ども向けの催しをいくつか行いました。残念ながら講演会は、会場を
埋めることはできませんでしたが、午後の屋外でのイベントには、お子さま連れでたくさ
んの方に楽しんで頂き、バンダナをお渡しすることができました。
子どもを取り巻く事件や事故が毎日のように報道されます。幸い当地方では、大きな事
件は最近少なく、一般の人の防犯に対するする関心はそう高くないようですが、1月16
日夕には福井市で帰宅途中の女子中学生が男に顔を切られるという事件が発生しました。
近くの主婦は「中学生を狙う事件は、福井では起きないと思っていたのに」と不安げだっ
た-(福井新聞記事)
県警によると、福井県でも車上狙いや性犯罪、子どもへの声掛け事案は増加していると
いう、他所ごとと安心しておれません。さきの講演会でもワンパト発祥の地、東京世田谷
の原岡氏は「町内で毎日の様に聞かれた不審者情報が、ワンパトが定着した今、ほとんど
無くなったといわれます。居住環境(密度)が異なる当地域とでは比較できないかもしれ
ませんが、愛犬にバンダナを着けて散歩するだけのワンパトですが、その防犯効果は計り
知れないといっておられます。
より防犯効果を上げるために、多くの愛犬家の方に参加して頂きたく思います。イベン
トによる広報も限度があります。会員一人一人の口コミでの「わんわんパトロール」の普
及を期待しております。今年もよろしくお願いします。
編集室より
七日正月に、近くの土手でフキノトウ(蕗の薹)を見つけました、これだけ早く収穫したのは初めて
です。一足早く春の味覚を楽しみましたが、これも地球温暖化の影響かと少々心配です。
環境問題の一つとして近年大きく取り上げられている地球温暖化ですが、将来的には深刻な問題にな
ることを理解し、将来のある子ども達の為に、できることから少しでもその対策を実行しなければと思
いました。
冬号(正月号)のお届けが遅れましたことをお詫びします。次 4 月発行の春号は 10 号記念と年度始
めのため、充実したいと思います。皆様の投稿を是非お願いします。身近な話題や愛犬の写真等なんで
も結構です。
(泉)
こどもの安全を守ろう・散歩を兼ねてパトロール
防犯ボランティア わかさワンワンパトロール
事務局
〒917-0023 福井県小浜市府中 16-6-3(わかさ動物病院内)
代表 泉本 貞
(TEL 0770-53-5252)
(E-mail [email protected])