共同研究契約書 学校法人聖マリアンナ医科大学(以下「甲」という。)と (以下「乙」という。)とは、以下の研 究を共同で行うに当たり、次のとおり契約(以下「本契約」という。)を締結する。 1. (目的) の研究(以下「本共同研究」という。) を行うことを本契約の目的とする。 2. (共同研究費) 乙は、共同研究費として 金 円(消費税別)を負担するものとし、この金額には本共同研究に 必要な一切の経費が含まれるものとする。なお、その内訳は原則として別紙「共同研究実施計画書」の通 りとし、その経理は甲が行うものとするが、乙は当該経理書類の説明を必要に応じ甲に求めることができ るものとする。 (2)乙は前項に定める共同研究費の他に別途消費税相当額を負担するものとする (3)乙は前ニ項の共同研究費及び消費税相当額を甲指定の銀行口座に平成 年 月 日までに 振り込むものとする。 3. (研究期間) 本共同研究契約の期間は、平成 年 月 日から平成 年 月 日までとする。なお、契約期間 満了1ヶ月前までに延長の申し出があるときは、甲及び乙が協議のうえ、更新することができる。 4. (その他) その他の事項は、別紙「共同研究契約条項」の通りとする。 この契約の締結を証するため、この契約書2通を作成し、甲、乙それぞれ捺印のうえ各1通を保有 する。 平成 年 月 日 甲 神奈川県川崎市宮前区菅生二丁目16番1号 学校法人聖マリアンナ医科大学 理事長 明 石 勝 也 乙 株式会社 ○× 代表取締役社長 ○○ ○○ 共同研究契約条項 (用語の定義) 第1条 本契約書において、次に掲げる用語は次の定義によるものとする。 (1)「研究成果」とは、本契約に基づき得られたもので、本共同研究の目的に関係する発明、考案、 意匠、著作物及びノウハウ等の技術的成果をいう。 (2)「産業財産権」とは、次の各号に掲げるものをいう。 イ 特許法に規定する特許権、実用新案法に規定する実用新案権、意匠法に規定する意匠権、商標 法に規定する商標権、半導体集積回路の回路配置に関する法律に規定する回路配置利用権、種 苗法に規定する育成者権及び外国における前記各権利に相当する権利 ロ 特許法に規定する特許を受ける権利、実用新案法に規定する実用新案登録を受ける権利、意匠 法に規定する意匠登録を受ける権利、商標法に規定する商標登録を受ける権利、回路配置利用 権の設定の登録を受ける権利、品種登録を受ける地位及び外国における前記各権利に相当する 権利 ハ 著作権法に規定するプログラムの著作物及びデータベースの著作物(以下「プログラム等」とい う。)の著作権並びに外国における前記各権利に相当する権利 ニ 秘匿することが可能な技術情報であって、甲乙協議の上、特に指定するもの(以下「ノウハウ」とい う。) ホ 研究成果として得られた成果有体物であって、学術的・財産的価値のある材料、試料(試薬、新材 料、細胞、ウイルス、タンパク質等)試作品、実験装置、実験動物等及び図面等の各種研究成果 情報を記録した電子記録媒体又は紙記録媒体等に係る所有権 2 本契約書において「発明等」とは、特許権の対象となるものについては発明、実用新案権の対象となる ものについては考案、意匠権、商標権、回路配置利用権及びプログラム等の著作権の対象となるもの については創作、育成者権の対象となるものについては育成、ノウハウの対象となるものについては案 出をいう。並びに成果有体物の対象となるものについては創作・創出をいう。 3 本契約書において「出願等」とは、特許権、実用新案権、商標権及び意匠権については出願、回路配 置利用権については、設定登録の申請、育成者権については品種登録の出願、並びに外国における 上記各権利に相当する権利の申請及び出願(仮出願を含む。)をいう。 4 本契約書において「実施」とは、特許法第2条第3項に定める行為、実用新案法第2条第3項に定める 行為、意匠法第2条第3項に定める行為、商標法第2条第3項に規定する行為、半導体集積回路の回 路配置に関する法律第2条第3項に定める行為、種苗法第2条第5項に定める行為、プログラム等の使 用及び著作権法第21条から28条に規定する権利を行使する行為、並びにノウハウの使用及び成果 有体物の使用をいう。 5 本契約書において「通常実施権等」とは、次の各号に掲げるものをいう。なお、必要と認めるときは甲 及び乙が協議のうえ、再実施許諾権付の権利とすることができる。 (1) 特許法第78条に規定する通常実施権(特許法第34条の第4項及び第5項に規定する仮通常 実施権を含む)実用新案法及び意匠法に規定する通常実施権、商標法に規定する通常使用権 (2) 半導体集積回路の回路配置に関する法律に規定する通常利用権 (3) 種苗法に規定する通常利用権 (4) 第1項第2号ロに規定する権利の対象となるものについて実施をする権利 (5) プログラム等の著作権に係る著作物について許諾された利用権 (6) 第4項に規定する権利に係るノウハウの使用について許諾された使用権 (7) 第1項第2号ホに規定する権利に係る成果有体物の使用について許諾された使用権 (8) 外国における上記各号に掲げる権利に相当する権利 6 本契約において「専用実施権等」とは、次の各号に掲げるものをいう。なお、必要と認めるときは甲及 び乙が協議のうえ、再実施許諾権付の権利とすることができる。 (1)特許法に規定する専用実施権(仮専用実施権を含む。)、実用新案法に規定する専用実施権、意匠 法に規定する専用実施権、商標法に規定する専用使用権、半導体集積回路の回路配置に関する法 律に規定する専用利用権、種苗法に規定する専用利用権 (2)外国における上記各号に掲げる権利に相当する権利 7 本契約において「独占的実施権等」とは、通常実施権等のうち、当該権利を許諾する甲は第三者に実 施許諾ができず、当該権利を許諾された乙あるいは甲が指定する技術移転機関(以下「指定技術移転 機関」という。)において独占的に実施できる権利をいう。なお、必要と認めるときは、甲及び独占的実施 権等を許諾された乙あるいは指定技術移転機関が協議のうえ、再実施許諾権付の権利とすることがで きる。 8 本契約において「指定技術移転機関」とは、甲が指定する機関であって、本共同研究の成果のうち甲 が単独あるいは共同で所有する産業財産権について、次の各号により実施の許諾または譲渡等を行う が、自らは実施しない機関をいう。 (1)甲から専用実施権の設定又は通常実施権等の許諾を受け、甲及び乙以外の者に実施の許諾 を行う。 (2)甲が所有する持分の一部または全部の実施許諾を受けたときは、この契約書に定める産業財産 権に係る権利者としての権利・義務を甲から承継し、甲及び乙以外の者に実施の許諾又は産業財産 権の譲渡等を行う。 9 本契約において「研究担当者」とは、本共同研究に従事する甲又は乙に属する別紙「共同研究実施計 画書」に掲げる者及び本契約第7条第2項に規定する者をいう。また、「研究協力者」とは、研究担当者 以外の者であって本共同研究に協力する者をいう。 (本共同研究の実施) 第2条 甲及び乙は、本共同研究を別紙「共同研究実施計画書」に基づき実施する。また、研究の進捗に 応じて、甲及び乙が協議の上、これを変更することができるものとする。 (共同研究費の納付) 第3条 乙は、共同研究費を頭書第2項に定める期日(以下「支払期日」という。)までに支払わなければな らない。 2 乙が、支払期日を徒過したときは、乙は、支払うべき金額に対し支払期日の翌日から支払いの日まで の日数に応じ、年5%の率を乗じて計算した延滞金を加算して甲に支払わなければならない。 3 乙が支払期日を徒過し、15日を経過してもなお支払いのないときは、甲は乙に対するなんらの通知催 告を要さず直ちにこの契約を解除することができる。 (本共同研究の中止又は期間延長) 第4条 甲あるいは乙は、天災その他の不可抗力により、又は主要な研究担当者の退職等により、本共 同研究の遂行が非常に困難となったときは、甲及び乙が協議の上、本共同研究を中止し、又は研究期 間を延長することができるものとする。この場合において、双方は損害賠償の責を負わないものとする。 (本共同研究の完了又は中止等に伴う研究経費等の取扱い) 第5条 本共同研究を完了し、又は前条の規定により本共同研究を中止した場合において、頭書第 2 項の 規定により納付された研究経費の額に不用が生じたときは、甲は乙からの返還請求に基づき返還する ものとする。 2 甲は、研究期間の延長により納付された研究経費に不足が生じる恐れが発生した場合には、直ちに 乙に書面により通知するものとする。この場合乙は、甲と協議の上不足する研究経費を負担するかど うかを決定するものとする。 (共同研究費により取得した設備等の帰属) 第6条 共同研究費により取得した設備、資料、物品等は、甲に帰属するものとする。 (共同研究に従事する者) 第7条 甲及び乙は、それぞれ別紙「共同研究実施計画書」に掲げる者を本共同研究の研究担当者とし て参加させるものとする。 2 甲及び乙は、甲又は乙に属する者を新たに本共同研究の研究担当者として参加させようとするとき は、あらかじめ相手方に書面により通知し、その承諾を得なければならないものとする。 (情報の開示) 第8条 甲及び乙は、本共同研究に関し、甲及び乙が有する情報、資料等(電子的な形での情報を含む。 以下「資料」「情報」の語について同じ。)であって本共同研究を遂行するうえで必要なものを、相手方に 開示するものとする。ただし、甲及び乙以外の者との契約により秘密保持義務を負っているものについ ては、この限りではない。 2 提供された資料等は、本共同研究完了後又は本共同研究中止後、相手方に返還するものとする。 (資料等の管理など) 第9条 甲及び乙は、お互いに相手方及び相手方研究者が貸与する資料等の保管管理については、善 良なる管理者の注意義務をもって厳重にこれを行うものとする。 2 甲及び乙は、相手方及び相手方研究者から貸与または開示された実験データ、図面、資材、サンプル 等の技術情報及び資料(以下「技術情報・資料等」という。)を、その他の情報、資料と隔離して管理する ものとし、情報、資料の混同を防止しなければならない。 3 甲及び乙は、相手方及び相手方研究者から開示された技術情報・資料等を、これを知る必要のある自 己の役員及び職員のみに開示するものとし、当該役員及び職員に対し、本契約上の義務を遵守させる ものとする。 (秘密の保持) 第10条 甲及び乙は、次の各号のいずれかに該当するもの(以下「秘密情報・成果等」という。)を秘密と して扱い、相手方の書面による事前の同意なしに、それらを第三者に提供、開示または漏洩しないもの とする。また、甲及び乙は、相手方の同意を得て当該秘密情報・成果等を第三者に開示または提供す るときは、事前に第三者に対し秘密保持義務を課さなくてはならない。 (1) 本共同研究に関して相手方(相手方研究者を含む。以下、本条について同じ。)から提供または 開示された技術情報・資料等及び営業上の情報であって、提供または開示の際に相手方より秘密で ある旨の表示がなされ、または口頭で開示されかつ開示に際し秘密である旨明示されたもの(以下 「秘密情報」という。) (2) 第13条第1項所定の本共同研究に係る研究成果 (3) 本共同研究の過程において創製された、前号の成果以外の技術情報・資料等であって、創製 後すみやかに、甲及び乙が合意により秘密として指定したもの 2 第9条第1項から第3項は、秘密情報・成果等の管理について準用する。 3 前2項の規定にかかわらず、当該秘密情報・成果等が次の各号のいずれかに該当する場合は、この 限りでない。 (1) 相手方からの知得時に既に公知の情報または相手方から知得後に自己の責に帰すべき事由 によることなく公知となった情報であるもの (2) 第三者から秘密保持義務を負うことなく正当に入手した情報であるもの (3) 相手方から当該情報を知得した時点で既に保有していた情報であるもの (4) 相手方から知り得た情報によらないで独自に開発したことが書面により立証できるもの (5) 法令または裁判所の命令により開示を義務づけられるもの (研究成果等の発表) 第11条 甲及び乙は、本共同研究完了後(研究期間が複数年度にわたる場合は各年度末)、本共同研 究によって得られた研究成果又は本共同研究の過程で創製された技術情報・資料等について、前条に 定める秘密保持義務を遵守した上で、外部に発表若しくは公開することができる。なお、いかなる場合 であっても、相手方の書面による同意なく、ノウハウを開示してはならない。 2 甲又は乙が前項の規定により研究成果の公表等を行おうとするときは、事前に相手方に対して発表内 容を開示したうえ、相手方の書面による同意を得なければならない。特に、産業財産権確保のため、甲 及び乙は、共同研究を実施することにより得られた研究成果及び技術情報に関する出願後、特許庁等 によりその内容が公表・公開されるまでの間、その出願の有無・出願内容につき秘密を厳守しなければ ならず、また、その後も、当該情報の公表・公開を行おうとするに際しては、必ず事前に相手方と協議し、 事前の書面同意を取り付けなければならない。 3 前項において、相手方は当該取材または発表の場に同席することができる。 (終了確認) 第12条 甲及び乙は、双方協力して本共同研究が終了したときは、本共同研究完了の翌日から起算して 30日を目処に、本共同研究に関する成果を報告書としてまとめ相互に確認するものとする。 (研究成果の帰属及び出願等) 第13条 甲及び乙は、本共同研究の実施に伴い発明等が生じたときは、速やかに相互にその旨を通知し、 本条第 2 項以下の帰属等の決定に必要な限度でその内容を開示しなければならない。 2 甲及び乙は、甲に属する研究担当者及び乙に属する研究担当者が本共同研究の結果、共同して発明 等を行ったときは、当該発明等に係る産業財産権は甲及び乙の共有とする。なお、甲及び乙が、当該 研究担当者の有する当該発明等に係る産業財産権の持分をそれぞれ承継した場合において、当該発 明等に係る出願等を行おうとするときは、当該産業財産権に係る甲及び乙の持分を協議して定めた上 で、別途締結する共同出願等契約にしたがって共同して出願等を行うものとする。この場合、出願手続 き及び権利維持に要する費用は、甲又は乙が持分比率に応じて負担するものとする。 ただし、甲又は乙が双方協議の上、当該産業財産権を相手方から承継し、あるいは譲り受けた場合 は、甲又は乙は単独で出願等を行うことができるものとする。この場合、出願手続き及び権利維持に要 する費用は、出願等を行おうとする者が負担する。 3 甲及び乙は、甲乙共有の産業財産権に関する外国出願を行うに当たっては、双方協議の上行うものと する。 4 甲及び乙は、双方協議の上、共有する産業財産権のうちノウハウに該当するものについて、速やかに指 定するものとする。なお、ノウハウの指定に当たっては、秘匿すべき期間を明示するものとする。 5 本条2項により、本共同研究の結果生じた発明等に関して発生した産業財産権を甲乙が共有すること となる場合において、一方が希望する場合には、当該一方は、他の一方の持分の自己への承継あるい は譲渡に関する協議を当該他の一方に申し入れることができる。 6 甲及び乙は、それぞれに属する研究担当者の研究活動によって生じた発明等につき、それぞれの職 務上の発明等に関する権利承継に関する契約又は内部規程に基づき、各研究担当者から当該発明等 の権利を、本条に従い甲あるいは乙への単独帰属、あるいは甲乙共有とするための適切な措置を適時 にとることを互いに約し、万一それぞれに属する研究者から発明等について権利主張や対価請求があ った場合には、甲乙それぞれの責任において対処する。 (独占的実施) 第14条 本共同研究の結果生じた発明等に係る産業財産権であって甲に単独帰属するもの、及び第17 条に規定する独占的実施権の付与を中止した共有に係る産業財産権(著作権及びノウハウ並びに本 条第2項に規定するものを除く。)については、指定技術移転機関に当該産業財産権を出願等したとき から5年間、独占的に実施させることを許諾するものとする。 2 本共同研究の結果生じた発明等であって甲及び乙の共有に係る産業財産権(著作権及びノウハウを 除く。)については、甲は乙に当該産業財産権を出願等したときから5年間、独占的に実施させることを 許諾することとし、具体的な条件は実施契約で定めるものとする。 3 甲は、前2項に規定する者から独占的に実施させる期間(以下「独占的実施期間」という。)を更新した い旨の申し出があったときは、当該申出者と協議の上、正当な理由がない限り、当該期間の更新を許 諾する。ただし、第17条第1項の規定に該当する場合には、当該期間の更新を許諾しない。 4 第1項の規定により指定技術移転機関に甲に単独帰属する産業財産権を独占的に実施させることを 許諾した場合、第13条第2項の規定にかかわらず、当該知的財産に係る出願手続き及び権利維持に 要した及び要する費用は甲の指定する技術移転機関又は同機関の指定する者が負担するものとす る。 5 第2項に基づき甲が乙又は乙の指定する者に対して共有に係る産業財産権を独占的に実施させるこ とを許諾した場合、第13条第3項の規定にかかわらず、当該知的財産に係る出願手続き及び権利維 持に要した及び要する費用は乙又は乙の指定する者が負担するものとする。 (第三者に対する実施の許諾) 第15条 指定技術移転機関は、前条第1項に規定する甲に単独帰属する産業財産権については出願 等したときから、第17条に規定する独占的実施権の付与を中止した共有に係る産業財産権について は終了したときから、甲の書面による同意を得た上で、第三者に対して実施の許諾をすることができる ものとする。その際の実施条件は甲と指定技術移転機関の間の実施契約で定めるものとする。 なお、上記に基づき、甲単独に帰属する産業財産権の実施許諾権を甲が指定技術移転機関に付与 する場合で、第 17条第 1 項に該当しない場合には、乙は甲及び指定技術移転機関に、乙への実施権 許諾につき協議を申し入れることができるものとする。 2 乙は、前条第2項に規定する共有に係る産業財産権を、当該産業財産権を出願等したときから、甲 の書面による同意を得た上で、第三者に対して実施の許諾をすることができるものとする。その場合、 甲は正当な理由がない限り、乙による第三者への許諾に同意する方向で乙との協議に応じるものと する。 3 前2項において、甲は、甲に単独帰属する産業財産権及び乙との共有に係る産業財産権を、自己実 施しない。 (実施料) 第16条 第14条第2項及び第15条第2項の規定により乙又は乙の指定する者が実施しようとするとき は、甲乙の協議に基づき別に定める実施契約により実施料を甲に支払わなければならない。 (独占的実施権等の付与の中止) 第17条 甲は、次の各号のいずれかに該当するときは、第14条第2項に規定する独占的実施権等につ いて契約の解約または変更により終了させることができるものとする。 (1) 独占的実施権等を付与された乙又は乙の指定する者がその付与期間中に正当な理由がなく、実 施しないとき。 (2) 乙又は乙の指定する者に産業財産権の独占的実施権を付与していることにより、公共の利益 を著しく損なう恐れがあると認められるとき。 (3) 乙または乙の指定する再実施権者が、自ら中止を希望するとき。 2 甲は、前項第1号及び第2号の規定により独占的実施権等を終了させようとするときは、乙又は乙の指 定する者の意見を聴取の上、指定技術移転機関に当該産業財産権の実施を許諾するものとする。 (指定技術移転機関の利用) 第18条 甲は、指定技術移転機関を利用する場合は、当該指定技術移転機関が、本共同研究契約に定 める甲の産業財産権に係わる権利者としての権利及び義務を甲に代わり履行するよう措置する。 (指定技術移転機関に対する秘密情報の提供) 第19条 乙は、甲が本共同研究において知り得た秘密情報・成果等を指定技術移転機関に対して開示ま たは提供することについて、本契約により同意する。ただし、乙が第三者との契約で秘密保持義務を負 っている秘密情報については、この限りでない。 2 甲は、前項に基づき指定技術移転機関に対し秘密情報・成果等の開示または提供を行う場合、その指 定技術移転機関に対し、本共同研究契約において自己が負うものと同等の秘密保持義務を課すものと する。 (第三者に実施させることを目的とした秘密情報の提供) 第20条 第10条第1項第2号及び第3号の研究成果及び情報・資料であって、次の各号の要件をいずれ も満たす技術情報(以下「特定技術情報」という)について、甲は、乙から技術移転を目的として、理由及 び開示先を明示し、第三者に開示または提供したい旨の通知を受けたときは、正当な理由がない限りこ れに同意するものとする。 (1) 産業財産権の実施に必要な技術情報であること (2) 特許権においては特許明細書及びその説明に必要な技術情報、実用新案権においては実用 新案明細書及びその説明に必要な技術情報であること 2 前項に定める正当な理由とは、共同研究の成果としての発明等又は当該成果に関連する発明等とそ の発明等と第三者への開示または提供を求める秘密の技術情報に係る発明等とが、特許法第37条 (実用新案においては実用新案法第6条)に定める関係にあるとき、著作物においては原著作物と二次 的著作物の関係にあるときをいう。 4 甲及び乙は、第三者に当該特定技術情報を開示または提供するときは、事前に第三者に対し秘密保 持義務を課さなくてはならない。甲が指定技術移転機関から第三者に特定技術情報を開示または提供 するときは、甲は指定技術移転機関をして事前に第三者に対し秘密保持義務を課させるものとする。 (研究協力者の参加及び協力) 第21条 甲乙のいずれかが、本共同研究遂行上、研究担当者以外の者を参加させ、ないしは協力を得る ことが必要と認めた場合、相手の同意を得た上で、当該研究担当者以外の者を研究協力者として本共 同研究に参加させることができる。 2 研究担当者以外の者が研究協力者となるに当たっては、当該研究担当者以外の者を研究協力者に加 えるよう相手方に同意を求めた甲又は乙(以下「当該当事者」という。)は、研究協力者となる者に本契 約に基づき当該当事者が負う義務と同様の義務を遵守させなければならず、当該研究担当者になる者 によるその義務の履行について責任を持つものとする。 3 前項における当該当事者は、研究協力者となる者との間で、本共同研究への参加に先立ち、本契約 に基づき当該当事者が負う義務同様の義務の遵守に関して、書面による合意を得るものとする。 4 研究協力者が本共同研究の結果、発明等を行った場合は、第13条及び第14条の規定を準用する。 (産業財産権の放棄) 第22条 甲または乙は、共有している本産業財産権を放棄しようとする場合には、放棄する前に、その旨 を相互に相手方に報告し、協議しなければならない。 (契約の解除) 第23条 甲または乙が、次に掲げる各号の一に該当したときは、相手方は直ちに本契約を解除すること ができる。 (1) 本契約に違反し、14日間以上の期間を定めてその履行を催告するも、その期間内に履行され ない場合。 (2) 監督官庁より営業・業務遂行の取り消し、停止の処分を受け、再開の見込みが立ち難いとき。 (3) 手形・小切手の不渡処分、仮差押、仮処分、強制執行を受けたとき。 (4) 破産、民事再生手続、特別清算、会社更生手続の申立があったとき。 (5) 解散の決議をしたとき。 2 前項の場合、甲は乙に対し、乙から支払われた共同研究費のうち、契約の解除以降の期間に相当す る額(研究費が日決めの場合、解除の翌日以降について日割計算による額、月決めの場合、解除の翌 月以降について月割計算による額)を返還するものとする。 (損害賠償請求) 第24条 甲または乙は、相手方が次に掲げる各号の一に該当するときには、損害賠償を請求することが できる。 (1) 相手方が本契約に違反したことにより、損害を蒙ったとき。 (2) 相手方に前条第1項各号の事由が生じたため、前条の解除を行った場合において、損害を蒙った とき。 (3) 相手方の研究担当者の故意または重大な過失により、自己が管理する設備等に著しい損害を蒙 ったとき。 (契約終了後の措置) 第25条 本契約に基づき相手方から提供された試料・図面等の資料、未使用の材料その他の物品、書 類、記録媒体について、甲または乙は、第4条に規定する本共同研究の中止または第23条第1項によ る本契約終了後、3か月以内に返還の請求を受けた場合には、相手方に返還する義務を負う。ただし、 甲または乙、あるいは甲乙共同で作成した共同研究に関する報告書は除くものとする。 (参加研究者退職後の取扱い) 第26条 甲及び乙は、自己の参加研究者が、自己に所属しなくなった後も、第10条及び第11条の規定 を遵守させるよう義務付けなければならない。 (契約上の地位の譲渡等の禁止) 第27条 甲及び乙は、相手方の書面による事前の同意なく、本契約上の権利及び義務の全部または一 部を第三者に譲渡しない。事業または営業の譲渡とともにする場合も同様とする。 (契約期間及び残存条項) 第28条 この契約の有効期間は、本契約書頭書第3項のとおりとする。 2 前項の規定にかかわらず、第13条から第18条、第21条及び第22条の規定は、当該条項に定める 本産業財産権の権利存続期間中有効とし、第25条の規定は本契約終了後も有効とし、第24条の規定 はこの契約終了後3年間有効とし、第10条、第11条、第19条、第20条及び第26条の規定はこの契 約終了後5年間は有効とする。 (合意管轄) 第29条 甲及び乙は、甲の住所地を管轄する裁判所を、本契約に関する紛争の第一審の管轄裁判所と することに合意した。 (協議事項) 第30条 本契約に定めなき事項及び本契約の解釈に疑義が生じたときは、法令の規定に従うほか、甲及 び乙は誠意をもって協議し解決するものとする。 2 前項の規定に関連し、甲及び乙は、特に、第13条から第17条に基づき各種の決定や条件等の協議 を行うに際しては、甲乙間の従来よりの関係、発明・知的財産及び本共同研究に関する甲及び乙各々 の貢献度並びにその態様、甲乙各々あるいは共同の活動の継続性等を十分勘案し、必要あれば第三 者の鑑定も考慮に入れるなどして、これを行うものとする。 以上 添 付 共同研究実施計画書 1 共同研究題目 2 共同研究内容 3 共同研究方法 4 共同研究責任者 (大学側) ( 5 主な研究担当者 側) (大学側) ( 6 共同研究実施場所 側) 甲: 聖マリアンナ医科大学 乙: 7 共同研究実施期間 平成 年 月 日から平成 年 月 日までとする。ただし、期間終 了前に甲乙間で半年毎の期間延長を協議できるものする。 8 共同研究に要する経費 摘 要 人件費 研究協力者 他 試薬・消耗品代 金額(消費税別) ( 名× ヶ月)相当 (1ヶ月あたり平均 0,000,000 円)相当 0,000,000 臨床研究データセンター業務委託料 0,000,000 公租公課相当額及び事務手数料他 0,000,000 合計金額 ¥00,000,000 *上記経費の負担者は別途消費税相当額も負担するものとする。 以上
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