Titan V - Cutera

TITAN
Titan S、Titan V、Titan XL 各ハンドピース用
トリートメントガイドライン
波長帯域 1100~1800 nm の Titan 赤外光ハンドピース用。
本器具には Cutera(キュテラ)社が提供する適切な施術者用安全眼鏡を使用すること。
患者には、これも Cutera が提供する確実な遮光眼鏡を着用させること。
© 2006 年 11 月、D0206 改訂版 A
Cutera • 3240 Bayshore Boulevard • Brisbane • California • 94005
PH: 415.657.5500 • www.cutera.com
Titan トリートメントガイドライン
以下のガイドラインは、全てのスキンタイプの患者において Titan ハンドピースを使用してト
リートメントを行った医師からのフィードバックに基づくものである。本システムに付属の臨
床プレゼンテーション CD に、Titan によるトリートメントに関するその他の情報が記載されて
いる。
Titan は、適切な訓練を受け、かつオペレータ・マニュアルを熟読した有資格者のみが操作すべ
きものである。治療室内の全員が安全眼鏡を着用しなければならない。
禁忌および起こり得る有害事象など、ここに記載された以外の情報は、オペレータ・マニ
ュアルを参照のこと。
術前の留意事項:
•
トリートメントの前に、病歴の問診を含め患者の診察を行う。
•
化粧その他のスキンケア製品をすべて除去し、皮膚を洗浄する。皮膚にクリームや化粧
品が残留すると、光線と相互作用し、好ましくない副作用のリスクを高める。
•
施術する部位は完全に剃毛する。トリートメント部位に体毛が残っているとハンドピー
スが皮膚に密着しない可能性がある。
•
初回トリートメントの前に、一般的な参考にするため、一貫した方法(患者の位置、カ
メラの設定、室内照明)で術前写真を撮影する。術前写真のプリントは、フォローアッ
プ写真を撮る際に、比較したり患者の位置を同一にするためにも利用できる。
•
これらのトリートメントは麻酔なしでも耐えられる。患者からのフィードバックが非常
に重要であることと、適切な手法を用いればその必要がないことから、鎮静剤、神経ブ
ロック、局所麻酔注射の使用は推奨しない。必要であれば表面麻酔を使用してもよい。
ただしトリートメント開始前に完全に除去しなければならない。注意事項:表面麻酔を
過剰に使用すると毒性が発現する可能性がある。製造元のラベル表示を参照すること。
•
口の付近を治療する際は、歯の不快感を予防するため、唇と歯の間に巻いたガーゼを入
れてもよい。
•
レチノイド外用剤、ビタミン C 外用剤、日焼け防止、および/またはマイクロダーム・
アブレイションと共に、このトリートメントを総合的スキンケア療法の一環に取り入れ
ている医師もある。
•
刺青の部分はトリートメントをしてはならない。
•
眼の付近を治療する際は、光線による眼の損傷を避けるため細心の注意を払う必要があ
る。実施するトリートメントに適した患者の眼の防護対策を行うこと。光線は常に眼か
ら離れる方向に向け、眼窩縁の外側の皮膚にのみ照射する。安全眼鏡を所定の位置に抑
えながら眼窩縁の端部の皮膚を引っ張って眼から離すと、眼窩縁の外側にのみトリート
メントすることが可能である。
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TITAN トリートメント・パラメーター
トリートメント部位における通常の開始フルーエンス
スキンタイプ
フルーエンス
(顔、首、お
よび胸)
フルーエンス
(体)
I~VI (日焼けした皮膚を含
む)
34-38 J/cm2
36-46 J/cm2
規定したパラメーターは目安としてのみ示す。光の組織反応および臨床反応を観察し、
それぞれの患者に適切な設定を決定する。
•
フルーエンスは、患者の許容度とトリートメントする部位に基づき、最低 28 J/cm2 から最高 46
J/cm2 まで上げて調節する。
o 過敏な部位や骨ばった部位では、フルーエンスを下げる必要のある患者もある。
o トリートメントする部位によっては、加熱サイクル終了時に熱感を覚えるのが普通であ
る。
ƒ ハンドピースが次のトリートメント位置に移動すると、この感覚は消失するはず
である。
ƒ それでもまだこの感覚がある場合は、トリートメントを中止し、その部位をハン
ドピースや氷で冷却する。
•
1 つの区域のパスを全て完了してから、次の区域に移動すること(以下の色分け図を参照)。
o 熱が蓄積するため、患者が耐えられるように追加のパスにはフルーエンスを下げてもよ
い。
•
Titan XL ハンドピースは、トリートメント窓を完全に密着させられる所でのみ使用する。額のよ
うな骨ばった部位には Titan S または Titan V ハンドピースを使用する。
Titan トリートメントのための顔面/頚部の区域分けの例
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推奨される手技:
•
顔面をトリートメントする際は、前ページに示すように通常 3 つの区域(額および各頬)に分割
して行う。首をトリートメントする際は、通常 2 または 3 つの区域に分割し同等の面積をトリー
トメントできる。1 回に 1 つの区域をトリートメントし、その区域内のパスを全て完了してから
次の区域に移動する。
•
施術前にトリートメント区域の輪郭を白色のアイライナーペンシルで描いておくと便利である。
•
透明ジェル(超音波検査用ジェルなど)を約 3 mm の厚さにしてトリートメント部位に塗布する。
トリートメントの進行とともに冷却したジェルを再塗布すると患者の快適さを助けることもある。
•
窓がトリートメントする皮膚の表面に完全に密着するようにしてハンドピースを保持する。フッ
トペダルで光照射を作動させる。
•
可聴音と青色光が停止するまでハンドピースは持ち上げないこと。
•
重要事項: パルス照射中に窓が皮膚から離れると、水疱ができたり副作用のリスクが増す可能
性がある。
•
冷却窓による防護ができなくなるため、照射中はハンドピースから身をそらさないように患者に
指示しておく。
•
不快感が耐えられなくなったら知らせるように患者に指示しておく。フットスイッチを離すと加
熱は停止するが、冷却はハンドピースが接触している限り継続する。
•
次のパルスを直前のパルスに重複しないように隣接させて照射する。
•
重ねて連続照射しないこと。
•
トリートメント中は、損傷の徴候(表皮の剥離や灰色化)がないかどうか表皮を常に観察する。
損傷が見られる場合はトリートメントを中止して皮膚を冷却し、フルーエンスを下げてから再開
する。
•
1 つの区域のパス(通常 3 から 4 回)を全て完了してから、次の区域のトリートメントを開始す
る。こうすることで熱が維持できる。パスを行う度に皮膚の温度が上昇することから、患者の快
適性のために後に続くパスはフルーエンスをわずかに下げることが必要な場合もある。
•
眼の付近を治療する際は、光線による眼の損傷を避けるため細心の注意を払う必要がある。実施
するトリートメントに適した患者の眼の防護対策を行うこと。光線は常に眼から離れる方向に向
け、眼窩縁の外側の皮膚にのみ照射する。安全眼鏡を所定の位置に抑えながら眼窩縁の端部の皮
膚を引っ張って眼から離すと、眼窩縁の外側にのみトリートメントすることが可能である。
•
このトリートメントへの即時型反応として紅斑がよく見られる。これは通常 2 時間以内に消失す
るがそれ以上持続することもある。
術後の処置:
•
Titan トリートメントの目標は、皮膚深部の持続的加熱である。過度の紅斑が見られる部位があ
ったり患者が熱いと感じない限り、Titan トリートメント後に通常の事後冷却の必要はない。そ
のような場合、患者の快適さのために必要ならば、トリートメント後に氷、冷却したジェル、ま
たはハイドロゲル・パッドを当てる。トリートメント窓も有効な事後冷却器具として使用できる。
•
局所的な紅斑も発現する可能性があるが、通常24~48時間以内に消失する。持続性の紅斑が起き
た場合は、次回からのトリートメントはフルーエンスを下げて行わなければならない。
•
創傷ができた場合は、抗生物質軟膏を使用した方がよい場合がある。
•
通常 4 週間の間隔をあけて、平均 2~4 回のトリートメントを行う。
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