整理番号 : OSR-MSDS 002 発行日 2007/02/14 製品安全データシート(MSDS) 制定日 改定日 1998年05月06日 2005年06月25日(改定2版) 1.化学物質等及び会社情報 製品名 : 工業用硫酸銅 (別名 丹ぱん) 製造元 : 小名浜製錬株式会社 小名浜製錬所 問合せ窓口 : 技術部 技術課 品質管理係 船越憲治 Tel ( 0246 ) 54 - 4841 , Fax ( 0246 ) 53 - 3951 住所 : 〒971-8101 福島県いわき市小名浜字渚1-1 2.組成、成分情報 単一製品・混合物の区別 : 化学名 : 成分及び含有量 : 化学式または構造式 官報公示整理番号 CAS No 3.危険有害性の要約 分類の名称 危険性 有害性 環境影響 : : : 単一製品 硫酸銅五水塩 CuSO4・5H2O 98.5 %以上 Fe 0.1 %以下 水不溶解分 0.05 %以下 CuSO4・5H2O 1-300(化審法) 7758-98-7 : ・急性毒性物質 : ・不燃性であるが、強熱(温度600 ~ 700℃以上)すると ヒューム(SO2)を発生する。ヒュームは有害なので注意す ること。 : ・眼に対して強い刺激性、皮膚に対し弱い刺激性。吸入すると頭 痛、めまい、瞳孔散開をおこす。飲み込む量が多いと嘔吐、頭 痛、下痢を起こす。 : ・水に溶けやすい。 4.応急措置 目に入った場合 皮膚に付着した場合 吸入した場合 飲み込んだ場合 : : : : ・清浄な水で十分に洗浄した後、医師の診断を受ける。 ・多量の水で洗い流す。 ・鼻をかみ、うがいをさせる。医師の診断を受ける。 ・多量の微温水等をのませ、直ちに医師の診断を受ける。 -工業用硫酸銅 1/4- 整理番号 : OSR-MSDS 5.火災時の措置 消火方法 消火剤 002 発行日 2007/02/14 : ・速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能の場合は、容器及び 周囲に散水して冷却する。大量の燃焼の場合は、噴霧、泡で一気に 消火する。 : ・消火器、砂、水、二酸化炭素、泡 6.漏出時の措置 : ・飛散した場合は、周辺にロープ等を張り人の立ち入りを禁止し拡散防 止に努めると共に早急に、スコップ、ホーキ等で容器に回収した後、 多量の水を用いて洗い流す。この場合、濃厚な廃液が河川等に排出し ないよう注意する。作業の際は必ず保護具を着用し、風下で作業しな い。 7.取扱及び保管上の注意 取扱いの注意 : 保管上の注意 : ・袋を破らないこと、水に濡らさないこと。散乱させないこと、 及び作業の際は、必ず保護具を着用し、風下で作業しないこと。 ・腐食性があるので、鉄等の用具は使用しないこと。 ・湿気のない冷暗所に保管する。 ・関係者以外立ち入り禁止の表示や施錠が必要である。 ・水濡れ及び熱源は避けること。 ・劇毒物以外の物との混在は避ける。 8.暴露防止及び保護措置 許容濃度 : ・ACGIH(TLV1985-86年) 粉塵として 1 mg/m3 ヒュームとして 0.2 mg/m3 日本産業衛生学会勧告値(1986年)は設定されていない。 許容濃度 : ・知見無し。 設備対策 : ・取り扱い作業所には、局所排気設備を備える。 保護具 : ・防塵マスク、保護メガネ、不浸透性手袋、皮膚を露出させない保護 衣を着用すること。 9.物理的及び化学的性質 性状と色 : ・藍青色透明三斜結晶 沸点 : - ℃ 蒸気圧 : - Pa ( ℃) 融点 : - ℃ 揮発性 : - 比重 : 2.28 (16 ℃) 溶解度 水: 19.3 g/100 g (15 ℃) -工業用硫酸銅 2/4- 整理番号 : OSR-MSDS 10.安定性及び反応性 引火点 発火点 爆発限界 可燃性 発火性 : : : : : 酸化性 自己反応性・爆発性 粉塵爆発性 安定性・反応性 その他 : : : : : 002 発行日 2007/02/14 - ℃ - ℃ 上限 - % ,下限 - % - ・自然発火性 - ・水との反応性 - ・水に溶け加水分解して酸性反応を示す。 - - ・空気中で徐々に風解し、表面が白色粉末になる。 ・強熱すると酸化銅の煙霧及びガスを発生する。 ・煙霧及びガスは有害なので注意する。 11.有害性情報(人についての症例、疫学的情報を含む) 皮膚腐食性 : ・体質によっては、発汗した肌に粉塵が付着すると発疹状 態を起こすことがある。 刺激性(皮膚、眼) : ・鼻や喉の粘膜を刺激し、炎症を起こすことがある。 ・目に入った場合は、粘膜を激しく刺激する。 急性毒性 : ・経口 ラット LD50 960 mg/kg (五水塩) 亜急性毒性 : その他 : 12.環境影響情報 分解性 : その他 : ・飲み込んだ場合、胃の粘膜を刺激して嘔吐をおこす。 ・エアゾルを吸入すると肺水腫を起こすことがある。 ・強熱すると酸化銅の煙霧を発生する。 ・空気中で徐々に風解し変色する。 ・ - 13.廃棄上の注意 : ・水に溶かし、消石灰、ソーダ灰等の水溶液を加えて処理し、沈殿ろ 過して埋め立て処分する。 ただし、産業廃棄物として専門業者委託するするのが望ましい。 14.輸送上の注意 : ・破袋に注意する。 ・防水、防湿。 15.適用法令 ・毒物及び劇物取締法 第2条別表第2劇物 ・労働安全衛生法 法57条の2(令第18条の2) 名称等を通知すべき有害物 No.378 ・薬事法 第44条劇物、第50条8号指定医薬品 ・PRTR法 物質No207(第1種)銅水溶性塩(錯塩を除く。) : -工業用硫酸銅 3/4- 整理番号 : OSR-MSDS 002 16.その他 20 kg 袋の使用上の注意事項 発行日 : 手袋 使用 マスク 着用 2007/02/14 魚介類 注意 ・薬液調整容器は金属製のものを用いないで下さい。 ・生石灰濃厚液に硫酸銅の希釈液を加えるときは徐々に加え撹袢して下さい。 ・石灰硫黄合剤、松脂合剤、ソーダ合剤、マラソン乳剤、マシン油乳剤等は 混用出来ません。 ・誤って飲んだ時は多量の微温湯、食塩水、卵白、牛乳等を飲んで直ちに医 師の診断を受けて下さい。 ・劇物につき、食糧品と区分して鍵のかかるところに貯蔵して下さい。 ・魚毒性(魚毒性:C)があるので、散布された薬剤が河川等に飛散又は流 入の恐れがある場所では使用せず、また一時に広範囲に使用しないで下さ い。 引用文献 : ・11892の化学商品(化学工業日報社出版) ・産業中毒便覧(医歯薬出版) ・毒物劇物取扱の手引(厚生省薬務局安全課偏) 製品安全データシートは、危険有害な化学製品について、安全な取扱いを確保するための参考 情報として、取扱う事業者に提供されるものです。取扱う事業者は、これを参考として、自らの 責任において、個々の取扱い等の実態に応じた適切な処置を講ずることが必要であることを理解 した上で、活用されるようお願いします。従って本データシートそのものは、安全の保証書では ありません。 -工業用硫酸銅 4/4-
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