目次と参考1 - 中間貯蔵・環境安全事業(株)(JESCO)

参考資料目次
参考 1 北九州第 1 期施設の概要
1-1 施設計画概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1-2 構内配置図
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
1-3 処理工程図
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
1-4 主要工程及び作業内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
1-5 全体処理工程
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
1-6 処理対象物の流れと機器配置
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
1-7 作業動線計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
1-8 管理区域レベル 3(粗解体室)における作業内容
・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
1-9 主な使用薬剤
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
参考 2 労働安全衛生法令に基づく届出対象設備
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
参考 3 特定化学物質等障害予防規則の適用と施設における措置内容
・・・・・・12
3-1 特定化学物質等障害予防規則の適用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
3-2 施設における措置内容
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
参考 4 安全衛生管理体制
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
参考 5 保管 PCB 廃棄物及び製品 PCB の分析結果一覧
・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
参考 6 管理区分並びに更衣、保護具等位置計画
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
参考 7 粗解体室における給排気
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
参考 8 作業環境モニタリング
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
参考 9 保護具等
9-1 各管理区域レベルにおける保護具
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
9-2 管理区域レベル 3(粗解体室)における保護具の性能等
・・・・・・・・・・・・38
9-3 安全通路の設定
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
参考 10 管理区域への入退室等の手順
10-1 更衣室のレイアウト
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
10-2 入退室等の手順
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
参考 11 管理区域レベル 3(粗解体室)における作業時間等
・・・・・・・・・・・・・・49
参考 12 定常運転時の作業内容と作業管理
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50
参考 13 点検整備作業時の作業内容と作業管理
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
参考 14 非常時の作業内容と作業管理
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62
参考 15 健康診断項目
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64
参考 1−1
参考1 北九州第1期施設の概要
1−1 施設計画概要
1.処理方式
(1) 処理方式
前処理方式:溶剤洗浄方式と真空加熱分離方式の組合せ
液処理方式:脱塩素化分解方式(金属ナトリウム法)
(2)
溶剤洗浄方式
・ 溶剤として有害性の少ないノルマルパラフィン系炭化水素を使用
・ 減圧浸漬洗浄、蒸気洗浄、真空乾燥の繰り返しにより部材からPCBを除去
(3)
真空加熱分離方式
・ 部材を高真空下で加熱し(約400℃)、PCBを含む蒸発成分を分離除去
・ 溶剤洗浄でPCBを除去しきれない含浸性部材(絶縁紙、プレスボードを含
む木、コルク系ガスケット等)を対象
(4)
脱塩素化分解方式
・ 絶縁油膜でコーテイングされた安全性の高いナトリウム分散体(SD)を用
いてPCBの脱塩素化分解を行う化学処理
・ 反応は常圧、160∼170℃で行われ、バッチ処理により反応毎にPCB
の確実な分解を確認
2.処理対象物
高圧トランス、車載型トランス、高圧コンデンサ
最大取扱寸法
最大重量
幅4.1m × 奥行3.2m × 高さ3.1m
20t
3.処理能力
PCB分解量
0.5t/日 (北九州市内分の対象物を2年間で処理できる能力)
6日分を1ロットとして平均的に以下の台数を処理
高圧トランス (大型) 2台(1台/3日)
〃
(小型) 4台(2台/3日)
高圧コンデンサ
24台(4台/日)
1
4.管理基準等
(1)
処理済物の卒業判定基準
対
象
物
基準値(試験方法)
廃油
0.5mg/kg 以下(含有量試験法)
廃酸又は廃アルカリ
廃プラスチック類
又は金属くず
その他
(2)
0.03mg/l 以下(含有量試験法)
0.5mg/kg 以下-洗浄液(洗浄液試験法)
0.1μg/100cm2 以下(拭き取り試験法)
0.01mg/kg 以下-部材(部材採取試験法)
0.003mg/l 以下(溶出試験法)
排気
項 目
PCB
ダイオキシン類
維持管理値
0.1
mg/Nm3 以下 1)
0.1 ng-TEQ/Nm3 以下
注1) 上記維持管理値を遵守するため、管理目標値 0.01mg/Nm3 を設定して施設を運転。
(3)
作業環境中PCB濃度
0.1mg/m3 以下
5.建築仕様
(1)
処理部門
鉄骨ALC4階建て
延べ床面積
約12,250m2
(2)
管理部門
鉄骨ALC3階建て
延べ床面積
約2,600m2
2
207607
37000
60000
110607
3
102708
159600
隣地境界線
297000
受電監視室
消火設備室
消火ポンプ室
タンクヤ−ド
液処理払出
屋外倉庫棟
受電設備
66
2034
道
界線
私
境
隣地
49
41
16
11
1
5
6
10
受水・排水
設備棟
23
17
2
消防用水
車庫・倉庫棟
31
24
6
5
1
SD受入
10
40000
1
ロ−ディング
ステ−ション
42
32
第1期処理施設・事務管理棟
97400
前処理払出
作業者
見学者
道 路
動 線 区 分
空 車
搬 送 物
PCB廃棄物
鉄・アルミ・銅・
紙・木・炭化物等
処理済油・
固形物(液処理)
脱塩素剤(SD)
絶縁油・溶剤・重油
敷地境界線
道路境界線
実 車
5981
3
N
参考1−2
129400
廃棄物受入
隣地境界線
非常用発電機設備室
第2期施設用地
隣地境界線
1−2 構内配置図
1600
0
4
大
気
大
気
大
気
コンテナ受入
排気処理
活性炭
排気処理
活性炭
換気
ト
ラ
ン
ス
油
SD剤
温度:160∼170℃
圧力:常圧
脱
塩
素
剤
排気
排気
廃
洗
浄
溶
剤
蒸留塔
P
PCB分解
(脱塩素化分解)
コ
ン
デ
ン
サ
油
温度:約110℃
圧力:約0.013気圧
換気
凝縮器
分
解
完
了
確
認
VTR
回収油
含浸性部材
解体・分別
後処理
温度:80∼90℃
圧力:常圧
洗浄後溶剤受槽
判定洗浄
固液分離
卒
業
判
定
卒
業
判
定
ボイラ
卒
業
判
定
卒
業
判
定
不合格物
卒
業
判
定
真空加熱炉本体
固形物
処
理
済
油
鉄、銅
等
紙、木等
炭化物
真空加熱分離装置
オイルシャワー
温度:約400℃
圧力:約0.001∼0.1気圧
非含浸性部材
二次洗浄
一次洗浄
液処理設備
溶剤蒸留回収設備
粗解体
前処理設備
再
生
溶
剤
抜油・粗洗浄
0.5 t
/日
(PCB分解量)
一時保管
排気処理
活性炭
受入・検査
トラック受入
受入設備
1−3 処理工程図(
概要)
処理済油
再利用
処理済油
払出用
処理済油
払出用
絶縁油
A重油
洗浄溶剤
屋外タンク
ローリー払出
ローリー受入
ローディングステーション
参考1−3
5
液処理
抜油
粗洗浄
受入・保管
1−4
払
る
作
業
概
要
出
二次洗浄
判定洗浄
溶剤蒸留回収
・前処理払出室から、コンテナ保管された部材を運搬車両で払出す。
・液処理払出室から、コンテナ保管された液処理残渣を運搬車両で払出す。
・屋外タンクヤードの処理済油貯槽に保管された処理済廃油をタンクローリーで払出す。
・絶縁油で濃度調整したPCBを、反応薬剤(ナトリウム分散剤)中に滴下して脱塩素化分解処理を行う。
・処理は常圧、反応温度 160∼170℃の条件のもと、バッチ方式の自動制御運転で実施する。
・処理済液は反応で生成したビフェニルの重合物が含まれ、遠心分離機で固液分離を行う。
・粗洗浄、一次、二次洗浄および判定洗浄で使用した洗浄溶剤を、蒸留操作により再生洗浄溶剤として回収する。
・蒸留操作は真空蒸留方式で、自動制御運転を行う。
・濃縮されたPCBを含む廃溶剤は液処理工程に移送する。
・含浸性部材(絶縁紙、プレスボードを含む木、コルク系ガスケット)で卒業判定基準を満足しなかったものを処理対象とする。
・対象物を装置内に装入し、自動制御運転により高真空、高温下でPCBを含む蒸発成分を蒸発させて除去する。
・分離回収されたPCBは液処理工程に移送する。
・二次洗浄バスケット又は洗浄バレルで一次洗浄と同様な洗浄を自動制御運転で行い二次洗浄する。判定洗浄により洗浄結果の判定を
行い、基準を満足したものは、含浸性部材、非含浸性部材に区分して、コンテナに保管する。
・更に解体して部材を分別し、金属等の非含浸性部材は2次洗浄バスケット、紙等の含浸性部材は破砕して洗浄バレルに収納する。
(ケース:本体及び冷却フィンの切断、碍子類の取外し。 コア:鉄心とコイルに分離。
コイル:破砕して銅と絶縁紙/木に分別、絶縁紙/木の細破砕。
素子:全て含浸性部材扱いとして破砕)
・工具を使用して、外部付属品の取外し、ケースとコア又は素子の分離を行う。
・ケース、コア等の一次洗浄バスケットに収納できるサイズへの切断、素子の切断等を行う。
(高圧コンデンサは解体、切断ともグローブボックス内で実施)
・特殊開孔機でケースに開孔し、液抜き用ラインをセットして内部のPCBをポンプで抜き出す。
・洗浄用ラインをセットし、溶剤を導入して内部の残留PCBを洗浄除去する。
(高圧トランスは浸漬洗浄 12時間を1回、循環洗浄 8時間を10回繰返し)
(高圧コンデンサは浸漬洗浄 50分を 2回繰返し。抜油、洗浄ともグローブボックス内で実施)
・搬入された処理対象物(高圧トランス、高圧コンデンサ)を、クレーン、フォークリフトを使って受け入れる。
・外観検査を行い、必要に応じ外部清掃を実施。
・所定の保管場所又は次工程へ処理対象物を搬送する。
す
解体・分別
破砕
真空加熱分離
溶剤
PCB、廃油
ケース等
実 施
・洗浄バスケットで減圧浸漬洗浄・蒸気洗浄・真空乾燥の繰り返しを自動制御運転で行い一次洗浄する。
凡例
程
参考 1−4
一次洗浄
粗解体
工
主要工程 及び作業概要
1−5 全体処理工程図
参考1−5
グローブボックス室
コンデンサ抜油・解体グローブボックス
エアロック
一次洗浄室
破砕室
二次洗浄・真空加熱分離室
判定待機ラック
破砕・選別機
移載ホイスト
含浸物搬送装置
払出
不合格
一次洗浄バスケット
リフタ
合格
移載
抜油・粗洗浄・粗解体
荷捌室(保管室)
高圧コンデンサ
秤量
コイル
含浸性部材
二次洗浄装置
素子
秤量
秤量
秤量
銅
荷捌室(保管室)
高圧トランス
(小型)
車両用計器用変圧器
含浸性部材
粗解体室
解体・分別室
粗解体室
受入コンベア 抜油
粗解体エリア
粗洗浄エリア
受入室
車両用主変圧器
高圧トランス
(大型)
抜油 粗洗浄
解体
分別
一次洗浄装置
小型トランス 小型トランス 小型鉄心/
コア ケース切断機 鉄心切断機 コイル切断機
ケース
大型トランス大型トランス 大型鉄心/
ケース切断機 鉄心切断機 コイル切断機
非含浸性部材
二次洗浄装置
非含浸性部材
部品分別
コア取出し ケ−ス切断
判定洗浄装置
合格
払出
非含浸物詰替装置
秤量
秤量
溶剤蒸留回収室
分離塔凝縮器
精留塔凝縮器
分離設備
真空加熱炉
装入装置
不合格
サンプリング判定待室
PCB貯槽
洗浄後溶剤受槽
分離塔還流槽
精留塔還流槽
回収溶剤貯槽
新溶剤供給槽
回収溶剤精留塔
洗浄後溶剤分離塔
排気ダクト
液処理室
脱塩素剤計量槽
脱塩素剤ロ-リ-
オイルシャワ−
脱塩素剤槽
反応槽
汚染油計量槽
シールポット
(3段)
オイルスクラバー
ミストセパレータ
活性炭吸着塔
オイルシャワ−
回収タンク
濾過待受槽
(油層)
後処理槽
水
汚染油受槽
回収液1
真空コンデンサ
シャワ−油
回収タンク
新油タンク
回収液2
回収油静置タンク
木酢液処理設備
PCB濃度調整槽
処理済油受槽
分解水槽
払出
6
固形物コンテナ
払出
(水層)
常圧
コンデンサ
ル−ツポンプ
回収タンク
シャワ−油
新油
遠心濾過機
ドライ
ポンプ
真空コンデンサ
オイル
ク−ラ
オイル
ク−ラ
シールポット
絶縁油小出槽
ル−ツ
ポンプ
深冷クーラー
回収液
排気活性炭
フィルタ
回収液3
払出
7
8
9
2
18
17
11
5
1
4
6
1
14
1
1
7
3
参考1−8
2
1
トランス
4
移送先
粗解体ターンテーブル
洗浄エリア
受入エリア
粗解体ターンテーブル 大型トランスケース切断機
洗浄エリア
受入エリア
受入室
移送元
一次洗浄バスケット
一次洗浄バスケット
大型トランス鉄心切断機
一次洗浄バスケット 粗解体ターンテーブル一次洗浄搬送装置受入
一次洗浄バスケット 大型トランス鉄心切断機 一次洗浄搬送装置受入
一次洗浄バスケット 大型鉄心/コイル切断機一次洗浄搬送装置受入
18
19
20
一次洗浄バスケット
一次洗浄バスケット 大型トランスケース切断機 一次洗浄搬送装置受入
17
大型鉄心/コイル切断機 大型トランス鉄心切断機
大型鉄心/コイル切断機
鉄心(1本)
コイル(切断片)
16
大型トランス鉄心切断機 大型鉄心/コイル切断機
大型トランス鉄心切断機
反転機
15
鉄心(切断片)
コア(コイル1本)
14
コア(コイル3本組)
12
13
ケース,天蓋切断片 大型トランスケース切断機
11
一次洗浄バスケット
反転機
付属品,チャンネル
反転機
コア(コイル3本組) 粗解体ターンテーブル
9
一次洗浄バスケット
10
粗解体ターンテーブル
粗解体ターンテーブル 大型トランスケース切断機
コア(コイル3本組) 粗解体ターンテーブル 粗解体ターンテーブル
外部付属品
7
8
天蓋、ケース
6
トランス〈天蓋切削後) 大型トランスケース切断機 粗解体ターンテーブル
トランス
5
トランス
3
トランス
1
2
移送物
経路No.
(B)<抜油・粗洗浄>:抜油・粗洗浄ステーション
抜油・粗洗浄に必要な開口を孔あけし、ホースを取
付けて抜油と粗洗浄を行う。孔あけ、抜油、粗洗浄
は局所排気装置を併用して行う。
(A)<受入> :粗解体室搬送装置
搬入したトランスにクレーン移送用の玉掛けを
行い、抜油・粗洗浄ステーションへ移送する。
(C)<乾燥、外部付属品取外し>:粗解体ターンテーブル
ファンとホースによりトランス内部を空気吸引・乾燥後、大型ト
ランスケース切断機での解体に支障となる外部付属品を解体特
殊工具等を使用して取外し、洗浄バスケットに入れる。
(G)<鉄心の分離>:大型トランス鉄心切断機
コアを構成する複数のコイルをつなぐ鉄心部(ヨーク)
を大型トランス鉄心切断機で切離す。
(I)<鉄心の切断>:大型トランス鉄心切断機
コイルから分離した鉄心を大型トランス鉄心切断機
により切断し,洗浄バスケットに入れる。
1
10
9
8
(E)<コアとケースの分離>:粗解体ターンテーブル
トランスケースから、天蓋とコアをクレーンで引抜き、分
離する。
(H)<コイルの切断>:大型鉄心/コイル切断機
切断されたコイルに大型鉄心/コイル切断機で切込みを入
れて、中の鉄心を引抜き後、洗浄バスケットに入れる。
(K)<一次洗浄搬送装置受入>:一次洗浄搬送装置
コイル、鉄心、ケース等を収納した洗浄バスケットをク
レーンで一次洗浄搬送装置の受入口に運び、一次洗浄
装置に送る。
(D)<天蓋取外し>:大型トランスケース切断機
大型トランスケース切断機によりトランス天蓋フランジ
を切削し、ケースと蓋を切離す。
(J)<ケース切断>:大型トランスケース切断機
コアを抜取ったケースを大型トランスケース切断機によ
り切断し、洗浄バスケットに入れる。
(F)<コアの反転と補助部材取外し>:反転機
コアを90°反転して横置とし、鉄心部(ヨーク)の
補助部材を取外す。
1−8 管理区域レベル3(粗解体室)における作業内容(大型高圧トランス)
10
(F)<一次洗浄搬送装置受入>:一次洗浄搬送装置
コア、ケース等を収納した洗浄バスケットをクレーンで
一次洗浄搬送装置の受入口に運び、一次洗浄装置に送
る。
(D)<天蓋取外し>:大型トランスケース切断機
大型トランスケース切断機によりトランス天蓋フランジ
を切削し、ケースと天蓋を切離す。
(E)<コアとケースの分離>:粗解体ターンテーブル
トランスケースから、天蓋とコアをクレーンで引抜き、コ
アとケースをそれぞれの洗浄バスケットに入れる。
10
5
6
7 8
9
4
1
2
3
(C)<乾燥、外部付属品取外し>:粗解体ターンテーブル
ファンとホースによりトランス内部を空気吸引・乾燥後、大型トランス
ケース切断機での解体に支障となる外部付属品を解体特殊工具等を
使用して取外し、洗浄バスケットに入れる。
1−8 管理区域レベル3(粗解体室)における作業内容(小型高圧トランス)
トランス
トランス
トランス
トランス
2
3
4
5
粗解体ターンテーブル
洗浄エリア
小型トランス台秤
粗解体ターンテーブル
一次洗浄バスケット
一次洗浄バスケット
一次洗浄バスケット
一次洗浄バスケット 粗解体ターンテーブル一次洗浄搬送装置受入
ケース
9
コア
8
粗解体ターンテーブル
粗解体ターンテーブル
外部付属品
7
10
移送先
受入エリア
粗解体ターンテーブル 大型トランスケース切断機
洗浄エリア
小型トランス台秤
受入エリア
荷捌室
移送元
トランス〈天蓋切削後) 大型トランスケース切断機 粗解体ターンテーブル
トランス
1
6
移送物
経路No.
(B)<抜油・粗洗浄>:抜油・粗洗浄ステーション
抜油・粗洗浄に必要な開口を孔あけし、ホースを取
付けて抜油と粗洗浄を行う。孔あけ、抜油、粗洗浄
は局所排気装置を併用して行う。
(A)<受入>:粗解体室受入コンベア
搬入したトランスにクレーン移送用の玉掛けを
行い、抜油・粗洗浄ステーションへ移送する。
11
(E)<トランスタンクの上下切離し>
:大型トランスケース切断機
大型トランスケース切断機によりトランスタンクの上下接
続部を切離す。
(G)<トランスタンクのタンク切断>
:大型トランスケース切断機
コアを分離したタンクを大型トランスケース切断機により
切断し、洗浄バスケットに入れる。
(D)<変圧器の反転、外部付属品の切断>:反転機
反転機を使用してトランスを縦起こし、大型トランス
ケース切断機によるタンクの上下切離しに支障となる残
りの外部付属品を解体特殊工具等を操作して取外し、
洗浄バスケットに入れる。
14
13
6
7
8
4
9
10
11
3
2
1
(A)<受入>:粗解体室搬送装置
搬入したトランスにクレーン移送用の
玉掛けを行い、抜油・粗洗浄ステーショ
ンへ移送する。
変圧器
変圧器
変圧器
変圧器
変圧器
2
3
4
5
6
反転機(ターンテーブル)
反転機
粗解体ターンテーブル
洗浄エリア
受入エリア
受入室
移送元
移送先
大型トランスケース切断機
反転機(ターンテーブル)
反転機
粗解体ターンテーブル
洗浄エリア
受入エリア
タンク
タンク(切断片)
一次洗浄バスケット 大型トランスケース切断機 一次洗浄搬送装置受入
一次洗浄バスケット 粗解体ターンテーブル一次洗浄搬送装置受入
11
12
13
14
大型トランスケース切断機
粗解体ターンテーブル
粗解体ターンテーブル
一次洗浄バスケット
一次洗浄バスケット
一次洗浄バスケット
一次洗浄バスケット
コア
10
粗解体ターンテーブル 大型トランスケース切断機
9
粗解体ターンテーブル
タンク
外部付属品
8
変圧器(上下切断後) 大型トランスケース切断機 粗解体ターンテーブル
変圧器
1
7
移送物
経路No.
(B)<抜油・粗洗浄>:抜油・粗洗浄ステーション
抜油・粗洗浄用ホースをトランスのノズルに取付け
て抜油と粗洗浄を行う。
(F)<タンクとコアの分離・解体>:粗解体ターンテーブル
上部タンクをクレーンで分離し、露出したコアから鉄心
続いてコイルを解体して洗浄バスケットに入れる。タンク
は大型トランスケース切断機に移送する。
(H)<一次洗浄搬送装置受入>:一次洗浄搬送装置
コイル、鉄心、タンク等を収納した洗浄バスケットをクレーンで一
次洗浄搬送装置の受入口に運び、一次洗浄装置に送る。
12
5
(C)<外部付属品取外し>:粗解体ターンテーブル
解体特殊工具等を操作し、トランスの横置き状態で取
外せる外部付属品を取外し、洗浄バスケットに入れる。
1−8 管理区域レベル3(粗解体室)における作業内容(車両用主変圧器)
12
排水処理設備
換気空調設備
吸着塔(活性炭フィルター)
用役設備
ボイラー設備
3.
4.
4.1
5.
5.1
窒素製造設備
防災設備
粉末消火設備
分析設備
モニタリング設備
5.2
6.
6.1
7.
8.
(タンクヤード)
液処理設備
1.2真空加熱分離装置
前処理設備
1.2を除く前処理設備
設備名
2.
1.
No.
窒素 (ボンベ)
粉末消火剤 (ABC)
金属ナトリウム消火剤(ナトレックス)
窒素
活性炭
ノルマルヘキサン
アセトン
トルエン
無水硫酸ナトリウム
シリカゲル
2) 2、4-ジクロロトルエン
標準試料ガス
ガスクロ分析用
ガスクロ分析用
塩素分析用
ガスクロ分析用
塩素分析用
ガスクロ分析用
PCB標準試料
11)
12)
13)
14)
15)
16)
1)
窒素 (7m3ボンベ)
水素 (7m3ボンベ)
アルゴン (7m3ボンベ)
ヘリウム (7m3ボンベ)
酸素 (7m3ボンベ)
空気 (7m3ボンベ)
PCB(KC300)
GC-ECD
水分測定用
水分測定用
試薬
ボイラ水質検査用
(エリオクロムブラックT)
ボイラ燃料
純度検定用
O2:2000ppm
非常用
消火用
消火用
消火剤噴霧用 (15MPa、68L)
排気清浄用
試薬(PCB分析用)
試薬(PCB分析用)
試薬
試薬(PCB分析用)
試薬(PCB分析用)
10) 63Ni
8)
カールフィシャー試薬A
(アクアミクロンAX)
カールフィシャー試薬B
9)
(アクアミクロンCXU)
7) KOH
2)
1)
2)
3)
1)
2)
3)
4)
5)
6)
1) 標準ガス
5) LSA重油
4) 硬度判定指示薬
ボイラ水質調整用
ボイラ水質調整用
2) 清缶剤
3) 復水系防食剤
排気清浄用
凝縮器用冷水製造用
軟水製造用
水質調整用
2) H2SO4 (75wt%溶液)
1) 活性炭 (粒状G2×)
2) 冷媒 (HFC407C)
1) 並塩
水質調整用
1) NaOH (25wt%溶液)
5) 冷媒油 (ナイブライン)
排気吸収塔冷却用
排気清浄用
PCB濃度調整溶剤
PCB分解処理剤
反応槽加熱、冷却用
活性炭
絶縁油
ナトリウム分散体 (SD-15)
熱媒油 (サームS800)
1)
2)
3)
4)
PCB洗浄溶剤
排気洗浄用
PCB洗浄装置冷却用
排気清浄用
解体切断用
シャワー洗浄溶剤
排気清浄用
凝縮器類冷却用
リークテスト用
オイルシャワー洗浄用
溶剤 (NSクリーン220P)
絶縁油
冷媒 (HFC407C)
活性炭
切削助剤
絶縁油
活性炭
冷媒 (HFC407C)
ヘリウム (99.99%)
用途
5) NaOH
1)
2)
3)
4)
5)
1)
2)
3)
4)
原料・副資材
1−9 主な使用薬剤等
第3
腐食性物質
第3
腐食性物質
第3
腐食性物質
第3
腐食性物質
危規則
第4類第3石油類 有害性物質
第4
毒物
第4類第3石油類
第4類第2石油類
第4類第1石油類
第3
腐食性物質
第4類第1石油類 引火性液体
第4類第1石油類 引火性液体
第4類第1石油類 引火性液体
第4類第3石油類
貯蔵の届出
(200kg)
指定可燃物
指定可燃物
第4類第3石油類
第4類第3石油類
第4類第3石油類
指定可燃物
第4類第3石油類
第4類第3石油類
指定可燃物
第4類第3石油類
第4類第3石油類
消防法
第一類
第三類
(SO2)
第三類
○
(メタノール)
○
(メタノール)
○
○
○
可燃性ガス
引火性の物
(メタノール)
引火性の物
(メタノール)
引火性の物
引火性の物
引火性の物
安衛法
特化則/特定
有機則
危険物
化学物質
有機溶剤
放射性物質
(電離則)
57条の2
通知対象
326条
腐食性液体
326条
腐食性液体
326条
腐食性液体
その他
労衛則
高圧容器
高圧容器
高圧容器
高圧容器
高圧容器
高圧容器
高圧容器
高圧容器
高圧容器
冷凍機
冷凍機
冷凍機
高圧容器
冷凍機
高圧ガス
保安法
第1種336
第1種43
(エチレングリコール)
第1種227
第1種253
(ヒドラジン)
第1種253
(ヒドラジン)
第1種43
(エチレングリコール)
PRTR
政令番号
参考 1-9
13
ノルマルパラフィン 98.5%以上
CnH2n+2
(2)−10 (化審法)
64771−71−7
成分及び含有量
化学式または構造式
官報公示整理番号
CAS No.
6.漏出時の措置
消火方法
消火剤
5.火災時の措置
皮膚に付いた場合
目に入った場合
吸入した場合
飲み込んだ場合
① 漏洩した液は土砂、土のうなどで流出を防止する。大量漏洩で池のようになったり、防油
堤内に溜まった場合は、バキュームカー、移動ポンプを使用し空容器に回収する。量が
少ない場合は土砂、おがくず、ウエスなどに吸収させると作業が行いやすい。
② 回収した液体を廃棄するときは、焼却炉の火室へ噴霧するか、おがくず、ウエスなどに吸
収させて、焼却炉で少量ずつ安全に処理する。
③ 作業に際しては、風下を避け保護具を着用するなどして、蒸気を吸入したり、皮膚に付着
しないようにする。
窒息消火。初期消火には、粉末、炭酸ガス、泡沫、砂などを用いる。
粉末、炭酸ガス、泡沫、砂
汚染した衣服を脱ぎ、触れた部位を多量の水及び石鹸で洗い流す。
直ちに清浄な水で15分間以上洗眼し、眼科医の手当てを受ける。
直ちに空気の新鮮な場所に移し、医師の手当てを受ける。
無理に吐かせないで医師の手当てを受ける。
皮膚に触れると炎症を起こすことがある。
目に入ると炎症を起こすことがある。
蒸気を吸入すると、吐き気、頭痛、めまいを起こすことがある。
飲み込むと下痢、嘔吐することがある。
有害性
(皮膚)
(目)
(吸入)
(飲み込む)
4.応急措置
引火性液体
可燃性。常温では引火しないが、布に浸み込ませたり加熱すると引火しやすくなる。
分類の名称
危険性
3.危険・有害性の要約
単一製品
ノルマルパラフィン
単一製品・混合物の区別
化学名
NSクリーン220P
電話番号 03−5573−6987
FAX番号 03−5573−6986
作成(01) 2001年09月01日
会社 日鉱石油化学株式会社
住所 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号
担当部門 化成品第二部
製品安全データシート
MSDS No. 709066-01
2.組成・成分情報
1.製品名
洗浄油
る。
⑤ ハロゲン類、強酸類、アルカリ類、酸化性物質との接触並びに同一場所での保管を避け
① 指定数量以上の量を取り扱う場合には、法で定められた基準に満足する製造所、貯蔵
所、取扱所で行う。
② 炎、火花または高温体との接触を避けるとともに、みだりに蒸気を飛散させないこと。
③ 静電気対策を行い、作業衣、靴等も導電性のものを用いる。
④ 口で油を吸い上げるようなこと(サイホン)はしない。
⑤ 皮膚に触れたり、目に入る可能性のある場合は保護具を着用する。
⑥ 室内で取り扱いを行う場合は、十分な換気を行う。 換気装置をつける場合は、防爆タイプ
を用いる。
⑦ 容器を転倒させたり、衝撃を与える等の粗暴な取り扱いはしない。
⑧ 一度栓を開けた容器は必ず密栓しておくこと。
① 冷暗所で換気の良い場所に保管する。
② 危険物の表示をして保管する。
③ 熱、スパーク、火炎並びに静電気蓄積を避ける。
④ 保管場所で使用する電気製品は防爆構造とし、器具類は接地する。
記載なし
記載なし
取り扱いについては、できるだけ密閉された装置、機器又は局所排気装置を使用する。
接触のありそうな場合は、側面シールド付保護メガネ、長袖の上衣および耐油性手袋を
着用する。
規定なし
発火性・酸化性
安定性・反応性
可燃性
10.安定性及び反応性
爆発範囲(vol%)
融点(℃)
水溶解度(g/L)
蒸気比重(空気=1)
塩素分(wtppm)
全酸価(mgKOH/g)
外観
臭気
密度(15℃・ g/cm3)
屈折率(20℃)
沸点(℃)
引火点(℃)
発火点(℃)
なし
通常の取り扱い条件においては安定である。酸化性物質等と触れると反応する危険性が
ある。
常温では引火しないが、布に浸み込ませたり加熱すると引火しやすくなる。
0.6∼5.5
−9.6
0.05 (20℃)
5.9
1以下
0.01以下
無色透明の液体
弱いパラフィン臭
0.752
1.421
208∼211
86
203
9.物理的及び化学的性質
管理濃度
許容濃度
日本産業衛生学会
ACGIH
設備対策
保護具
8.暴露防止及び保護措置
保管
取扱い
7.取扱い及び保管上の注意
14
引用文献
記載内容の問合せ先
16.その他の情報
消防法
15.適用法令
国連分類
14.輸送上の注意
13.廃棄上の注意
分解性
蓄積性
魚毒性
12.環境影響情報
急性毒性
刺激性
変異原性
11.有害性情報
③
④
⑤
①
②
以上
製品安全データシートは、危険有害な化学製品について安全な取扱いを確保するため
の参考情報として取扱う事業者に提供されるものです。
取扱う事業者は、これを参考として自らの責任において個々の取扱い等の実態に応じた
適切な処置を講ずることが必要であることを理解した上で活用されるようお願いします。
従って本データシートそのものは安全の保証書ではありません。
日鉱石油化学(株) 化成品第二部 技術サポートグループ
TEL 03-5573-6988
製品安全データシートの作成指針
((社)日本化学工業協会)
石油製品安全データシート作成の手引き
(石油連盟)
セイフティデータシート
(日本芳香族工業会)
溶剤ハンドブック
(講談社)
化学防災指針
(日本化学会 ・ 丸善(株))
危険物第4類第三石油類 (非水溶性液体)
危険等級 Ⅲ
国連の基準で評価して、危険物に該当しない。
(引火性液体(61℃以下のものが該当)の範囲を超えている。)
運搬容器及び包装の外部に、品名、数量、危険等級及び 「火気厳禁」 の表示をする。
指定数量以上を車両で運搬する場合は、 「危」 の標識を車両前後に表示し、消火設備
を備える。
陸上輸送の場合、運送時の積み重ね高さは 3m 以下とする。
第1類及び第6類の危険物との混載禁止。
その他関係法令の定めるところに従う。
① 焼却処分にあたっては、焼却炉の火室へ噴霧するか、おがくず、ウエスなどに吸収させ
て、焼却炉で少量ずつ安全に処理する。
② 大量の処理は産業廃棄物処理業者に依頼する。
③ 海、河川、湖その付近及び排水溝に廃棄してはならない。
④ その他関係法令の定めるところに従う。
現在のところ有用な情報なし。
現在のところ有用な情報なし。
現在のところ有用な情報なし。
経口 ラット
LD50 15g/kg 以上(推定値)
ウサギの皮膚に対して、紅斑、浮腫等の刺激性を示す。
現在のところ有用な情報なし。
15
1/4
日 本 曹 達 株 式 会 社
東京都千代田区大手町2−2−1
機能化学品事業部 資源再利用グループ
電話番号:03-3245-6150
FAX番号:03-3245-6278
緊急連絡先: 資源再利用グループ
電話番号: 03-3245-6150
二本木工場保安センター(夜間・休日)
0255-81-2311
〒100-8165
担当部門:
製品安全データシート
製品名: SD−15
作成:平成 13 年 5 月 31 日
改訂- : 平成
年
月
日
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
製品名(商品名)
SD−15
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
物質の特定
区 別:混合製品
化学名:石油系炭化水素にナトリウムを分散させた混合物
成分名
ナトリウム
石油系炭化水素
含有量
15%
85%
化学式:
Na
特定できない
既存化学物質
官報公示
化審法
対象外,元素
企業秘密で記載できない
整理番号
安衛法
対象外,元素
CAS No.
7440−23−5
企業秘密で記載できない
国連分類
クラス
4.3(可燃性物質類 水反応可燃性物質)
国連番号
1391
品
名
アルカリ金属懸濁物又はアルカリ土類金属懸濁物
容器等級
1
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
危険有害性の分類 分類の名称: 自然発火性物質
危険性:
蒸気密度が空気より低く底部に滞留しやすく,また,静電気が蓄積
しやすいため,引火・爆発する可能性がある。
水と接触すると可燃性の水素ガスを発生し,反応熱で発火し,引火・
爆発する可能性がある。
有害性:
眼に入ったり,発汗した皮膚に触れると,熱傷と薬傷を受ける。失
明の恐れがある。
環境影響:
水と接触すると強アルカリ性の水酸化ナトリウムを生成するので環
境に有害である。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
応急処置
眼に入った場合:
直ちに清浄な水(水道水)で15分間以上洗眼(眼球,まぶたの隅
々まで)し,速やかに眼科医の手当を受ける。
皮膚に付着した場合: 汚染した衣類や靴を脱ぎ,多量の水で15分間以上洗い流し,
速やかに医師の手当を受ける。
吸入した場合:
被災者を直ちに空気の新鮮な場所に移し,安静,保温を保
ち速やかに医師の手当を受ける。
飲み込んだ場合:
直ちに多量の水で口の中を洗った後,多量の水を飲ませ,
これを自然に吐かせ,速やかに医師の手当を受ける。
整理番号:
製造者情報
脱塩素剤
1)消火作業には,自吸式呼吸保護具を含む適切な消火用保護用具を着用する。
2)周辺火災の場合は,速やかに容器を安全な場所に移す。
3)着火した場合は,金属火災用・ナトリウム用粉末消火器,重曹粉末消火器で消火する。消
火後,金属火災用粉末,乾燥したソーダ灰,乾燥砂等でナトリウムが露出しないように完
全に覆う。消火後,燃焼物が完全に冷却ナトリウムが固化したことを確認し,密閉できる
空容器に回収し,その上を乾燥したソーダ灰,砂等で覆い,密閉し安全な場所に移す。
4)ナトリウムの燃焼により過酸化ナトリウムが生成する。これは,酸化性を有し,可燃物と
接触すると発火の可能性があるので,早く処理する。
処理方法は,廃棄上の注意を参照の事。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
漏出時の措置
1)作業の際には,必ず,保護具を着用のこと。保護具については,暴露防止措置を参照
の事。
2)漏出した場所の周辺にはロープを張るなどして「立入禁止」及び「禁水」の措置をし,
付近の可燃物及び着火源となるものを速やかに取り除く。
3)漏出した物は乾燥砂,乾燥したソーダ灰に吸収させ,密閉容器に回収する。土砂等に
付着している場合は土砂等ごと回収する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
取扱い及び保管上の注意
取扱い: 1)取扱の際には,保護具を着用のこと。保護具については,暴露防止措置を参
照の事。
2)取扱場所周辺での火気の使用は禁止する。
3)水,酸類(硫酸,塩酸等)は,一切近づけてはならない。
4)取扱い後は顔や手等の露出部を水でよく洗う。
保管: 1)窒素雰囲気中にて保管する。
2)容器は乾燥した屋内(危険物倉庫)に保管する。
3)酸類等の容器を腐食するもの,水を含むものと同じ場所で保管をしない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
暴露防止措置
管理濃度: 設定されていない。
許容濃度 日本産業衛生学会(2000年版): 鉱油ミストとして3mg/m3
ACGIH(2000年版):鉱油ミストとして時間加重平均 TWA 5mg/m3
設備対策: 屋内作業では局所排気装置を設置する。屋外作業では雨水等がかからないよ
うにする。又,取扱い場所の付近に手洗い,洗眼設備を設ける。
保護具
呼吸用保護具: 防塵マスク,必要に応じ有機ガス用防毒マスクを着用。
保護眼鏡:
ゴーグル型,防災面の併用を推奨する。
保護手袋:
ゴム製
保 護 衣:
ゴム製
靴:
ゴム長靴
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
物理/化学的性質
外観等
: 灰色液体,鉱物油臭
揮発性
: 低い
溶解度 水: 反応し,水素を発生する。
初留点
: 250℃以上
消火方法
製品名: SD−15
2/4
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
火災時の処置
消 火 剤: 金属火災・ナトリウム火災用消火粉末,重曹粉末消火器,乾燥ソーダ灰,
乾燥黒鉛粉末,乾燥塩化ナトリウム,乾燥砂。
使用してはならない消火剤; 水,炭酸ガス,ハロゲン系消火剤,泡消火器,通常の粉末
消火剤。
16
3/4
引用文献: 1) H.U. Borgstedt and C.K. Mathews, Applied Chemistry of the
Alkali Metals, p.71 (1987)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
危険性情報
引火点
151℃(クリーブランド開放式)
発火点:
測定データなし
安定性・反応性: 1)水と接触すると可燃性の水素ガスを発生し,反応熱で発火・爆発の恐
れがある。
2)ふっ素,塩素,酸素,ふっ化水素,二酸化炭素,ハロゲン化炭化水素,
強酸化剤等と激しく反応する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
有害性情報(人についての症例,疫学的情報を含む)
人に対する影響: 皮膚に触れると,やけど(熱傷と薬傷)を起こす。眼に入ると,粘膜に
激しい炎症を起こし,失明の危険性がある。ミストを吸引すると気管,
肺等に炎症を起こし,死亡することがある。
その他:
燃焼すると生成した酸化ナトリウム,過酸化ナトリウムが空気中で水酸
化ナトリウムになり,皮膚,鼻,のどを刺激するので注意する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
環境影響情報
水と接触するとナトリウムが水酸化ナトリウムになるので,水生生物及び植物に対して
有害である。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
廃棄上の注意
燃焼法:
水スクラバーを具備した焼却炉の中で乾燥した鉄製容器を用いて,燃焼
させる。残留物は放冷後水に溶かし,希硫酸等で中和する。焼却作業の
際は保護具を着用する。保護具については,暴露防止措置を参照の事。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
輸送上の注意
1)荷役中の取扱いは慎重丁寧にし,落下・衝撃等により容器を傷め内容物を飛散させて
はならない。
2)運送中は直射日光や雨水の浸透を防止するための被覆等をするとともに,容器が転
落・転倒しないように積載する。積み荷の高さは3m以下とする。
3)コンテナの場合,充填又は払出作業の際には必ず,保護具を着用する。保護具につい
ては,暴露防止措置を参照の事。
4)1回で指定数量(2000L)以上の量を車両で運ぶ場合は,消防法第16条に定められた
事項を遵守する。(容器,積載方法,運搬方法)。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
適用法令
1)消防法(第4類引火性液体 第3石油類
非水溶性液体)
2)労働安全衛生法(危険物−発火性のもの)
施行令別表第9 通知対象物 169号 鉱油
3)船舶による危険物の運送基準等を定める告示(可燃性物質類,水反応可燃性物質)
4)航空法施行規則(可燃性物質類 水反応可燃性物質,航空輸送禁止物質)
5)水質汚濁防止法(油分排出規制,水素イオン濃度)
6)海洋汚染防止法(油分排出規制)
7)下水道法(鉱油類排出規制)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そ の た
記載内容の問い合わせ先: 二本木工場 生産技術研究所
TEL: 0255-81-2312
FAX: 0255-81-2347
製品名: SD−15
4/4
全対策を実施の上,利用してください。
意事項は通常の取扱いを対象としたものなので,特殊な取扱いの場合には用途・用法に適した安
物理化学的性質,危険・有害性等に関しては,いかなる保証をなすものではありません。又,注
記載内容は現時点で入手できた資料,情報,データ等に基づいて作成していますが,含有量,
引用文献: 1) The Sigma-Aldrich Library of Chemical Safety Data, 2nd ed.,
p.3126(1988)
2) G.ホンメル,危険物ハンドブック,カードNo.316(1991)
3) N.I. Sax et al, Dangerous Properties of Industrial Materials, 7th
ed., p.3039(1989)
4) G. Weiss, Hazardous Chemicals Data Book, 2nd. ed., p.984(1986)
5) 厚生省薬務局安全課監修,毒劇物基準関係通知書,pp.74, 392(1995)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
製品名: SD−15