今回のテーマは、ヒアルロン酸です。 ヒアルロン酸って何? 私たちのカラダは、約60兆の細胞からできています。その細胞と細胞をつなぎとめる中心的な役割をしているのがムコ多糖です。ヒアルロン 酸は、そのムコ多糖を代表する成分で、結合組織や表皮細胞に多く含まれ、細胞と細胞のすき間を埋め、水分をしっかり保つ働きをしていま す。1gで約6リットルの水分を保持するという強力な保水力があります。肌荒れ防止剤、しわ防止剤として化粧品等に配合されています。近 年では、ヒアルロン酸をしわや保水性がなくなった部位に直接注射して美容整形も行われています。 ヒアルロン酸が次のような生理的機能を発揮することがわかってきました! ○皮膚および眼への保湿作用 ○創傷治療の促進 ○関節の緩衝作用および潤滑作用 ○眼の水晶体の透明度の維持 ○細菌やウイルスからの感染防止 ヒアルロン酸の抽出・・・かつては純粋なヒアルロン酸の抽出は難しかったのですが、技術の進歩により、ニワトリのトサカから 高純度のヒアルロン酸が抽出できるようになりました。 こんな症状の治療・改善にヒアルロン酸は医薬品や化粧品として使われています! 部位 関節 皮膚 眼 利用用途 変形性関節症、肩関節周囲炎、リウマチ、軟骨保護材 シワ、乾燥肌、ハリ 人工水晶体(眼内レンズ)挿入手術、角膜移植手術時、ドライアイや乾燥に対する点眼薬 ヒアルロン酸の量は年齢とともに減少することが知られています。生まれたての赤ちゃんの皮膚にある量を 100とすると、70歳では20ほどにまで減ってしまいます。 (表皮のヒアルロン酸は、わずか1日で半分を消耗し、2・3日で全てが入れ替わります。) ※特に皮膚のヒアルロン酸はきわめて消耗しやすい物質です。効果的かつ効率よく補うには、食品として補うことの可能性が検討されるようになりました。 ヒアルロン酸が十分に働くためには、ビタミンとの連携が欠かせません。中でも、ビタミンC、ビタミンB群が必要です。 コラーゲンの生成に不可欠なビタミン。不足 するとお肌のハリが失われ、みずみずしさも 損なわれます。 タンパク質を生成し、代謝を促進。不足す ると新陳代謝がうまくいかず、健康なお肌 を作ることができません。 健康読本 お肌の健康とヒアルロン酸 監修:漆原修より
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