「地域公共交通活性化・再生法」の対応について −法定協議会への労働者代表の参加に向けて− 2007年10月1日に「地域公共交通活性化・再生法」が施行されました。この法律は、地域の公 共交通を活性化および再生させることによって、個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現に寄 与することを目的として制定され、今年度の国土交通省の重点施策となっています。しかし「地 域公共交通活性化・再生法」にもとづく法定協議会が、2006年10月1日に施行された道路運送 法一部改正にもとづく「地域公共交通会議」と同一視されている場合が多く、設置などその取り 組みが遅れています。 法定協議会は、地域公共交通総合連携計画を策定し、国土交通大臣に申請・認可されます と、策定支援や取組支援などが受けられることとなり、地域における鉄・軌道、バス、タクシー、 船舶などの公共交通に対する活性化、及び再生を促進させることになります。 各地方連合会・各組合において、地域の事情を踏まえ、早期に法定協議会の設置を働きか け、労働組合が積極的に参加を果たすために、下記のとおりの対応方をお願いします。 記 1. 「地域公共交通会議」が設置されていない地域は、(別紙参考・06年12月11日付)「『地域 公共交通会議』への労働組合の参加要請」により、関係自治体に対し「地域公共交通会議」 の早期設置、及び労働組合の参加の取り組みを強めてください。 2. 1と同様に「地域公共交通会議」が設置されていない地域で、法定協議会が必要と思われ る地域は、関係自治体に対し早期の設置を促進し、労働組合が参加できるよう要請行動を 行ってください。06年10月施行の「地域公共交通会議」の設置については、構成員に「一般 旅客自動車運送事業者の運転者が組織する団体」と明記されていますが、「地域公共交通 活性化・再生法」の法定協議会には、構成員に「一般旅客自動車運送事業者の運転者が組 織する団体」と明記されていませんので、労働組合として構成員に組み入れられるように要 請してください。 -1- 3.「地域公共交通会議」が設置されている地域は、「地域公共交通会議」を「地域公共交通活性 化・再生法」の法定協議会に位置づける取り組みを促進してください。 また、「地域公共交通会議」に限らず、既存の協議会についても、法律の要件や基本方 針を満たせば、法定協議会に位置づけられます。既存の協議会についても、法定協議会に 位置づける取り組みを促進してください。 ※ なお、「地域公共交通活性化・再生法」は、第169通常国会に一部改正案が上程されていま す。改正案は、地域公共交通特定事業に鉄道事業再構築事業を新たに追加し、市町村そ の他の者の支援を受けつつ、上下分離方式のような事業構造の変更をおこなうことにより 輸送の維持を図る内容になっています。改正後、対応が必要な場合は検討します。 以 上 − 参 考 − 2006. 12 . 11 「地域公共交通会議」への労働組合の参加要請 道路運送法の一部改正が 10 月1日施行され、新たに「地域公共交通会議」が各地域に設置 されることになりました。各運輸局は「道路運送法の一部改正説明会」を開催し、「地域公共交通 会議の設置」についても説明をおこなっています。道路運送法施行規則の中では、地域公共交 通会議の構成員に「一般旅客自動車運送事業者の運転者が組織する団体」と明記されているこ とから、私鉄総連は交運労協を通じ、地方運輸局と都道府県知事に「地域公共交通会議の早期 設置及び労働組合の参加」の要請行動を取り組んできたところです。 つきましては、各地連・単組におかれましても、早期に地域公共交通会議に参加するための 取り組みを強めていくことを要請します。地域における公共交通の重要性を論議するため、労働 組合が積極的参加を果たすため、下記のとおり対応方をお願いします。 -2- 記 1. 各地連・単組は、地域自治体から労働組合の参加要請がなされた場合、速やかに参加 できるよう準備を整えておく。 2. 乗合バス事業の労働組合は、各地域公共交通会議に必ず参加していく。 3. タクシー事業の労働組合は、乗合タクシー等代替運行を論議する場合には必ず参加して いく。 ※ 各地における地域協議会の設置および労働組合の参加状況については、地連を通じて 総連本部・総合政策局まで報告をされますようお願いいたします。 以 -3- 上
© Copyright 2024 Paperzz