200826 行政評価市民会議#2 会議概要 平 成 20 年 度 第 2 回 鹿 角 市 行 政 評 価 市 民 会 議 日 時:平成 20 年 8 月 26 日(月)19:00∼21:03 場 所:鹿角市役所 1 階 第 5 会議室 出席委員:7委員(欠席:1委員) 出席職員:事務局(政策企画課)課長、班長、主任 1.開会(進行:政策企画課) 皆様お忙しいところ、また、夜の時間帯での開催としご迷惑をお掛けします。今回は政策評価の 一環として行った政策アンケート、内部評価である施策評価シート、さらにはこれらを踏まえて来 年度以降市としてもっとも力を入れていくべき方針をまとめました評価結果対応方針案についてお 示ししますので、ご意見いただきたいと思います。前回、委員同士の話し合いの場を持ちたいとの 意見もありましたことから、副市長、各部長の出席を見送っています。試行的な開催となりますが、 お互いに意見交換できやすいような形で準備させていただきました。よろしくお願いします。 2.挨拶(会長) 夜遅くの開催になりまして恐縮です。これまでの会議を経まして今回はこのような形式での開催 とさせていただきました。個別具体的な政策アンケートの実施結果なども内容に盛り込まれており ますので、具体的な事例などにつきましてご意見などをお出しいただければと思います。 3.案件(進行:会長) 次第にしたがって進めます。 (1) 政策評価の実施結果について ① 政策アンケート実施結果(資料1) 政策企画課企画調整班より説明 説明の概略 ・ まちづくりの方向性を示した総合計画に沿って施策を進めている。毎年の実施計画の見直し に向けて評価に当たっている。 ・ 政策アンケートは外部評価に当たり、それぞれの政策に対する市民の需要を調査し、民意を 把握することを目的に実施しているものである。 ・ 結果は、資料4ページをご覧いただきたい。対象者 800 人中、483 人から回答を得ている。 回答率 60.4%。昨年度より 1.7 ポイント減少しているが、60%を超える高い回答率を維持し ている。 ・ 共動の認知度は昨年より高まっている。鹿角学の認知度は伸び悩んでいる。 ・ 市がもっと力を入れていくべきもの上位5番までは、順位の変動こそあれ項目は一緒。 ・ 医師の確保、雇用・働く場の確保、道路の整備など生活していく上で身近なものが期待され ている傾向が伺える。 -1- 200826 行政評価市民会議#2 ・ 市への自由意見も様々いただいている。窓口対応についてなど。これらの意見は全ての課に 伝え、日々の業務改善の参考にするよう指示している。行革対応の改善案が多く、行革を担 当している総務課へも伝えている。 ・ 昨年の結果と比較して、医療 1 位→1 位、雇用 2 位→2 位、子育て 5 位→3 位、高齢者 4 位→ 4 位、道路整備 3 位→5 位へ。その他として特徴的なものは、自然災害対策が 31 位→9 位。 昨年の水害が影響しているようである。 意見交換・質疑応答 ・ アンケートの聞き方で、「市の現状がこうで、5年後・10 年後はこういうことが予想されま すが、皆さんどう思いますか?」というような問い掛けが必要ではないかと感じる。 ・ ちょっとしたことの不平不満が見えるだけに思う。 → アンケートの趣旨は、政策の評価。今の取り組みがどうかという評価していただくことが目 的・趣旨である。 今の事業を紹介した上で、それを評価していただくにも細かくなり過ぎる。 力を入れている取り組み(評価結果対応方針)に絞って意見を求めることも一つの手法だが、 中長期的課題では解決状況が数年変わらない場合も予想されるのでなかなか難しい。 生活に密着した部分への意見が多い傾向になっている。行政課題としてそれだけにとどめら れないとも認識しており、本当に難しいと感じている。 外部評価としてはアンケートと市民会議が主なものである。評価指標については市民意識調 査で満足度等を図っている。 ・ 次期総合計画の策定においては、今の評価システム自体の検討も当然出てくると思う。 ・ 自由意見に市の将来像を記入している方もおり、こうしたものを確認するのも大事になって 来ると思われる。 ・ 例えば3段階でも5段階評価でも「通信簿」的に問うてみてもいいのではないかと思う。 ・ 評価シートでは3段階で内部評価しているので。 ・ 「共動」も「鹿角学」でも認知度が低い。こうしたことで既に市民と行政の間にズレがある と言える。否定されているのか…。それでも進めていくというのであればそれなりの理由付 けとやり方の改善がなければならないと思う。 ・ それぞれのPR予算がどれだけ投入されているかもわからないが…。 ・ 上位項目だけでも5段階評価をやってもらってはどうか。 ・ その他の自由意見はなかなか面白い。 ・ 止めてもいいものと判断されているものは、議会等で言われる前に提案してもいいのではな いか。予算があるからやるのではないと思う。 ・ 評価してもらってそれを生かしていかないと。 -2- 200826 行政評価市民会議#2 ・ 属性で「職業別」は? →「性別」の誤りです。 ・ 800 名の対象、人口の2%くらいで果たしていいのかどうか?それよりも自治会経由で回覧 板式に問いかけてみてもいいのではないかと思う。回答率よりも何千という数値が上がって くると思う。 ・ 何百、何千の中の一つに“これは”と思う意見が出てくる可能性があると思う。それに賭け るということも必要であろう。幅広に問い掛けしてみてもいいのかと思う。 → 統計的にはこれ以上取っても傾向としてはそれほど変わらないだろう。ただ、お話しのとお り自治会を活用することも考えたい。 ・ 自由回答の活用で、ある程度分類してもいいと思う。 → 111 件の意見を分類し、行政改革・事務改善的な内容は担当課である総務課へデータ提供して いる。 特に多かったのが、「窓口対応・接遇」 、「情報の受発信」、「政策立案の提言」 、「職員の 待遇・職員数」でした。 ・ 市への要望の一つとしてこうした意見を大事に扱って欲しい。市長への手紙や議会への請願 等と同等に。 → これから対応方針を決めていく上で、アンケート結果(自由意見も)見ている。指標の推移 も役立てている。「市民の声」ということで広報へも記事掲載して活用させていただいている。 PR不足ということであれば改善が必要だが、アンケートを聞いてこれっきりというわけで はない。 全課全職員で確認できるようにしている。個別に市長から指示を受けているものもある。 ②施策評価シート記入結果について(資料2) 政策企画課企画調整班より説明 説明の概略 ・ 74 項目の施策を各課から評価してもらっている。事業の進ちょく度合、新たな課題、手法の 見直しなど。 ・ 各シートは、施策目標を達成すべく各事業を進めている状況を、班長級の行政評価管理官が 記入・作成し、課長級の行政評価総括管理者と部長級の行政評価推進本部員が確認・意見す るスタイルになっている。 ・ 事務局(政策企画課)と各課の協議によってまとめており、ホームページでも公開している。 ・ 分量が多いが、各項目全般を点検し行政課題の整理に努めている。 意見交換・質疑応答 ・ シート1「地域公共交通会議」とは何か?内容は?道路、バイパス問題等を議論しないのか? ・ 100 円バスの実証結果とかか? → 鹿角地域では小坂町を含めた会議は従来からあったが、 市内に限定して公共交通機関問題を話 し合う場をつくるというもの。 -3- 200826 行政評価市民会議#2 生活バス路線が中心になるだろう。100 円バスの話題もあるかもしれないが。 ・ シート3「中心市街地の空洞化が懸念される」のと、国道(バイパス)を通るトラックなど 物流とは直接関係ないと思う。街に用事があるトラックはないでしょう。街が寂れるのと渋 滞解消は別問題。角度が違うと思う。 → 費用対効果、道路特定財源問題などからなかなか取り組んでもらえないでいる。右折レーンの 新設くらいしか進められていない。 ・ 4町村合併の鹿角市は未だに一体感がない。各地区が欲しい欲しいではなく、新たな流れ・ まちづくりの形があってもいいと思うが。長期的な考えを持っていくべきである。 ・ サービスを減らして「共動」ではないと思う。公民館の持って行き方、4カ町村合併して市 に一本化してきたのに、また各地域で好きなようにやってくださいとは…。 ・ 雇用のことが多く書かれているが何か進んでいるのか?誘致企業のこととか、雇用創出班を 創ってその結果、経過は? ・ いろんな優遇措置があるとはいえ、なかなか鹿角に進出してくるまでには至らないのだろう と思う。 ・ 全体的なシートの記述の仕方で、「概ね計画どおり」 、進め方は「一部不十分」がほとんど。 9割以上あるのではないか。各班長が評価に当たっているのなら、今後の進め方としてもっ と具体的に何月までどういう進め方をするかというように突っ込んだ書き方を望む。具体的 なアクションの記入をした方が、使えるシートになると思う。 → 評価のあと、実施計画の策定作業に入り、74 施策を構成する各事業の個票を提出していただ くことになります。 その段階で 21 年度以降各課が何をどう進めていくかを協議していきます。 また、実施計画策定作業と合わせ、必要な予算を確保するため財政課との協議も出てきます。 予算でいうと単年度、21 年度分の進め方しか表わせないが、実施計画では向こう3ヵ年を見 据えた中身をお見せすることになります。 内部評価の結果「概ね計画どおり」や「多少の見直し」など、評価自体が“甘い”と判断され てしまうかもしれないが、今日の会議結果・委員の皆さんからの意見を受けて今後の評価に活 かして参りたい。 ・ 政策アンケート結果では辛辣な意見があるにもかかわらず、施策評価シートでは「概ね∼」 としか記述していない。政策アンケートの結果をABCで評価シート内に表わすことはでき ると思う。リンクさせられれば、よりわかりやすくなると思う。 ・ 施策評価シートでは、最終的に「達成しました」というところまで行かなければならないも ので、この表現では“緊張感がない”と感じる。今できなければ3年掛けてやればいい。予 算が取れればいいみたいな感じに見える。「やるんだ」という思いが言葉から伝わってこない。 → 各課との協議、内容のチェック、表現方法などを行ってはいますが、どうしてもこうした結果 になってしまっている。 ・ このかなりの分量のシートはホームページ等で公表しているのか? -4- 200826 行政評価市民会議#2 → 全部公表しています。本日の資料も出しています。問い合わせはない。 ・ 実際にどれくらい見られているかの把握はできているのか? → システム的には可能だが、1ヶ月も経っていないのでこれから集計します。 ・ アンケートの取り方でも、この施策評価シートを読んでからと読む前では答えも違うのでは ないか。 ・ 一般の人はネット環境が整っていないことから、見る・知る機会も少ないと思う。こうした 資料をわかりやすく、テレビでも流せればと思いました。 ・ アンケートでも「わからない」の回答が多く、情報を確認した上でわからないのか、情報を 確認しないでわからないのか両方でしょうが、情報発信して目に付くようにする姿勢は必要 だと思います。 → テレビ・ラジオ、なかなか難しい。 ・ 市長の記者会見で発表するとかでも。悪い結果は言いにくいだろうけど。 ・ 改めて指標の設定が難しいことも気づきました。例えば医療体制に関して、献血率が指標と して上がっている。果たして医療体制の充実が図られるかな?と。 ・ 74 施策ごとの評価だが、関連付けられる項目もあると思う。例えば鹿角学に通じるのかもし れないが、#49 ふるさと教育と#57 文化財と#59 先人顕彰、あるいは#28 健康づくりと#29 生 涯スポーツなどは繋がりを持たせられる、タイアップできるのではないかと感じる。 (2)評価結果対応方針(案)について(資料3) 政策企画課企画調整班より説明 説明の概略 ・ 現段階で4つの部から提出された 15 項目の案を提示させていただいている。 ・ 各部ごとに優先順位(①∼⑤)を付けている。 ・ 新規に提出されたものが5項目。国の補助制度(嵩上げ)などを考慮したものもある。 ・ 内部の会議を重ね、もう少し絞り込みを行う予定。行政課題と市民の評価がミスマッチなも のや部や課を超えて連携して取り組めるようなものの集約など作業を進めていく。 ・ 方針として掲げても、成果を求められるとすぐには難しいということから、中長期的課題と して区分するように個票には示している。 ・ 対応方針として載らないからといって施策・事業を進めないというものではない。 意見交換・質疑応答 ・ 自治会振興交付金の見直しとはどういう内容か? → 交付基準を単なる戸数だけではなく、活動内容、自治会の活性化に資する活動を展開して欲 しいことから、そうしたものを検討していこうというもの。 一方で、限界集落と呼ばれる自治会では活動したくてもできないなど予想されますので、い ろいろな検討が必要となるというものです。 ・ 自治会の連携は子ども会では既にあるし、興味のあるところだけに与えるのではなく、興味 を抱かせるような方法をぜひ考えて欲しいと思います。 -5- 200826 行政評価市民会議#2 ・ 公園の機能だが、「子どもから高齢者まで幅広く親しまれる公園を目指し、∼」(評価シート #6)とあるが、実際には一緒に使うこと自体不可能な状況だと感じている。 ・ 子どもが遊ぶ公園、高齢者が憩う公園など機能を分けるべきだと思う。公園管理をしている 自治会や公園周辺の住民から意見を聞いてみてください。 ・ 全体的なお願いだが、行政としても「外貨」を稼ぐ手立てを講じて欲しい。市民だけでお金 を回していても増えるわけがない。例えばスポーツ大会の誘致をお願いしたい。全国レベル でなくても、県レベル、東北大会レベルくらいまで。対象でいうと中学生くらい。中学生の 大会には親、おじいちゃん・おばあちゃんまで一家総出で応援に来ます。すると経済波及効 果をもたらします。 ・ 企業誘致だけではなく、地元の企業をもう少し大事にする方法を考えていただきたい。設備 投資や研究・開発に支援を。今もやっているとは思うがもう少しバックアップ体制をとって いただいて。そうすると雇用の安定や拡大にも結びついていくのかなと思います。U・Iタ ーンにも繋がるのでは。 ・ 規制緩和も進んで来ているが、商売をやっている以上はシルバー人材センターへの支援が必 要なのかと感じている。何か頼んでも決して安いわけではないし。 ・ 対応方針案のシートはわかりやすい。優先順位を示している点。このとおり進めてもらえば なおいいが。 ・ 市が掲げるキャッチフレーズがたくさんあるが、せっかく掲げているならそれに合った展開 を進めるべきである。例えば「生涯スポーツ」に関連して、『スキーのまち鹿角・駅伝のまち 鹿角』をキャッチフレーズに掲げている以上は、底辺拡大策として技術指導だけに特化せず、 経済的な支援(スポ少スキーの送迎や用品の準備に係る親の負担軽減など)も考慮するべき である。今の小学5,6年生が5年後にはインターハイ・国体選手になる年代なのに5年後 には地元選手がいなくなってしまいかねない。 ・ 学校のスキー授業すら実施されていないでは、底辺拡大を叫んでも…。鹿角にいてスキーも できないなんて残念だ。 → 鹿角市スポーツ振興計画で掲げているキャッチフレーズで、駅伝では浅利純子杯争奪鹿角駅 伝大会、スキーでは全日本ローラースキー大会の誘致などで外貨を稼ぐ手立てとしても新た なイベントづくりを進めているところであります。 外貨を稼ぐという点では東北大会程度の大会をもっと誘致するということは考える必要があ りますが、市が開催するというのが限界にきており、これをみんなで進めるにはどうすれば いいかというのが課題となっています。 → スキーの関係では、市長が市内小中学校の校長先生を集めて、せめてスキー授業だけでもやっ てもらえないかというお願いした経緯があります。 -6- 200826 行政評価市民会議#2 → スキーにはお金がかかるというのも承知しており、 用具の交換会もやって殺到している状況で す。用具調達の仕組みづくりも課題です。 外貨獲得の面、地域活性化の面からも力を入れていきたいと認識しています。 ・ スキー授業で花輪スキー場を使えば、使用料は免除になるのか? → 割引となり、全部免除ではないと思いました。市の条例で決まっています。 ・ アルパスのアリーナでも部活で使うと年間結構な額になり、これが負担になってきている。 義務教育の中ではある程度見直してもらった方がいいと思う。 ・ 人口減少への対応。将来予測していると思うが、いろんな面でのスリム化が必要だと思う。 施設や建物、議員定数などの見直しなど何かやらないと。人口減をもっと真剣に考えていか ないと。 ・ お金がなければ、ふるさと納税でももっともっとPR、徹底すべきである。 ・ 病院も新しく別に持っていかなくても、大館みたいに現在地での建て替えでいいのではとい う声もあるようだし。あの立派な場所に図書館でなくても。何年か前の図書館建設の計画で 進めなくても…。 ・ 鹿角の将来の姿を見据えた進め方にしていただきたい。 4.その他(連絡事項) 次回(第 3 回)市民会議について 開催日 10 月下旬 内 容 ①行政改革 20 年度実行計画の中間報告 ②評価結果対応方針決定→実施計画策定作業の状況 5.閉会 (21:03 終了) -7-
© Copyright 2024 Paperzz