さまざまな教育活動 交流及び共同学習 障害のある幼児児童生徒が地域社会の中で積極的に活動し、その一員として豊かに生きる上で、障害 のない幼児児童生徒と相互理解を図ることは非常に重要です。このため、小・中学校等においては、学校 内や学校間での交流及び共同学習、あるいは地域社会との交流を実施しています。 交流及び共同学習は、障害のある幼児児童生徒にとって有意義であるばかりでなく、障害のない幼児児 童生徒や地域の人たちが、障害のある幼児児童生徒とその教育に対する正しい理解と認識を深める絶好 の機会にもなることから、今後もより一層の充実を図っていく必要があります。 このため、各学校においては、双方の児童生徒の教育的ニーズを十分考慮した内容・方法を検討し、組 織的、計画的、継続的に実施することが求められます。 交流及び共同学習の形態 ○学校間交流 ・・・特別支援学校と小・中・高校等との交流 ○居住地校交流・・・特別支援学校に通う児童生徒が居住する地域の小・中学校との交流 ○地域交流 ・・・特別支援学校のある地域の人々との交流 ○居住地交流 ・・・特別支援学校に通う児童生徒が居住する地域の団体や住民等との交流 ※小・中学校における、特別支援学級の児童生徒と通常の学級の児童生徒との交流及び共同学習もあります。 交流及び共同学習の配慮事項 児童生徒の障害の状況等に応じて、緻密な計画の下に進める必要があります。安易な実施は、社 会性や豊かな人間性を育むといった趣旨とは逆の結果をもたらすこともあるので、次のような配慮を十 分に行った上で実施する必要があります。 ○学校間交流では ・学校間で、意義や目的を話し合い、教育課程に位置付け、協力体制を作ります。 ・児童生徒に対して、ねらいや内容に応じた事前指導を行います。 ・児童生徒への接し方について、教員間で共通理解を図ることが必要です。 ・活動中は、児童生徒の主体的な活動を見守り、必要に応じて支援します。 ・活動後も、絵や手紙等の交換を通して継続的な交流が大切です。 ○居住地校交流では ・児童生徒の健康や障害の状態を考慮し、無理のないように実施回数や活動内容を計画します。 ・学校間で交流及び共同学習の目的等を共通理解し、一貫した指導となるようにします。 ・教科学習に参加する場合、既習の内容や習熟度、対人関係、支援方法等を確認します。 ・児童生徒の発達段階を考慮した活動やプライバシーの保護等に十分配慮します。 ・交流後も地域での行事等で児童生徒同士のつながりを深めていきます。 交流及び共同学習実施までの流れ(例) 保護者や本人、 学校の交流希望 教育委員会及び相 手校への連絡・依頼 担当者の打合せ ①関係者の共通理解 ②組織づくり ③指導計画の作成 実施
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