「妊婦健診受診に関するアンケート」結果のまとめ 2008 年5月 28日 新日本婦人の会 <調査の目的> 妊婦健診は、母子ともに健康に出産できるように妊娠の週数に応じて必要な検査をうける制度です。し かし、健診を受けないまま出産する「飛び込み出産」が増加し、妊婦や胎児が死亡するという痛ましい事 故が相次ぎ、また出産の高齢化にともなうリスクも増大しています。 こうしたなかで、厚生労働省は昨年1月、 「妊婦健診の公費負担は 14 回程度が望ましい。少なくとも 5 回程度の公費負担を実施すること」との通知を都道府県に出しました。実施のために地域の子育て支援の 名目で地方交付税措置を 06 年度の 330 億円から 07 年度は 700 億円にふやし、世論と運動の高まりもあ って各地で公費負担の回数の拡充がひろがりつつあります。しかし、助成回数の全国平均は2.8回(07 年8月厚生労働省調査)にとどまっています。 本調査は、若い世代に経済的困難や貧困がひろがるなか、妊婦健診の実態をつかみ、安心して妊娠・出 産ができるよう施策の前進をめざして、世論を高めていくために実施しました。 調査は、2008 年 3 月から 4 月にかけて、新日本婦人の会の会員および、まわりの女性の協力を得てお こない、47 都道府県から 2280 人の回答が寄せられました。 <回答者の属性> 回答者の年代は 30 代が 70.6%と 7 割を占め、 ついで 20 代 18.6%、 40 代が 3.6%となっています (表1)。 <調査の概要> 問1「この 3 年間に妊娠した回数」は「1 回」が 72.0%、「2 回」が 23.2%、「3回以上」が 1.7%です(表 2) 。 問2「住んでいる自治体の妊婦健診の無料回数」については、75.3%の人が回答しています(表3)。その 無料回数は「2 回」が 68.6%ともっとも多く、ついで「1 回」が 7.9%、 「5 回」が 7.5%、 「3回」が 7.4% と続きます。一方で、10 回以上無料と答えた人は 2.0%で、秋田県秋田市と横手市、宮城県仙台市、東京 23 区、愛知県岡崎市です。自治体によって大きな格差があることがわかります。無料回数を「知らない」 と答えた人は 20.9%いました。自治体や病院から妊婦への周知徹底が求められます。 問3「あなたの妊婦健診の受診回数」については(表4) 、 「回数を覚えている人」は「回数」を記入し(表 5) 、「わからない方は」 「およそ」としてア~カのいずれかを選択してもらいました。 ◇1 人目のとき 回答した人は 2232 人でした。そのうち、 「回数を記入した人」は 23.3%、その平均回数 は 12.3回でした。ア~カまで選択した人は 76.7%、そのうち、もっとも多かったのはウ「11~15 回」 の 53.0%、次にエ「16~20 回」の 27.2%、イ「6~10 回」の 10.6%となっています。オ「21 回以上」が 6.9%、5 回以下の人も 2.4%いました。 ◇2 人目以降のとき 回答した人は 1124 人でした。そのうち、 「回数を記入した人」は 19.8%、その平均 回数は 10.9 回で、 1人目のときと比べて少なくなっています。 ア~カまで選択した人は 80.2%、 そのうち、 もっとも多かったのはウ「11~15 回」の 53.2%、次にエ「16~20 回」の 22.7%、イ「6~10 回」の 15.3% と続きます。オ「21 回以上」が 5.1%、ア「1~5 回」も 3.7%など、やはり1人目のときより減少していま す。 問4 「受診にかかった費用」についても、 「金額を記入した人」と「わからない方はおよそ」としてア~ エのいずれかを選択してもらいました(表6) 。 1 回答した人は 2170 人でした。 「金額を記入した人」は 7.8%で、その平均額は 14 万 7110 円になります。 ア~エまで選択した人は 92.2%で、そのうち、もっとも多かったのは、 「5~10 万円未満」の 54.0%、 ついで「10~15 万円未満」の 28.4%、「15 万円以上」の 9.0%、「5 万円未満」の 8.6%と続きます。 1 回の健診のなかで「最も高かった費用」について記入した人は 31.1%で、その平均金額は 1 万 7311 円でした。その時の健診内容のうち、一番多かったのが血液検査の 54.4%、ついでエコー・超音波検査、 HIV、がん検査とつづき、ほか、羊水、胎動、性病、肝炎検査などとさまざまありました。 「血液の検査を する度に高額の請求をされるので、健診も血液検査も保険適用にしてほしい」(茨城県ひたちなか市)と いう声は切実です。 問 5 「受診しなかったことがある場合の理由について」は複数回答で、回答者は 8.4%でした(表7) 。 そのうち、理由として挙げられたトップが、 「経済的に大変」で 57.3%、若い世代にとって健診費用が 大きな負担になっていることを裏付けています。次に「上の子の保育体制がとれないため」が 25.0%、 「仕 事の都合」が 16.1%、 「病院が遠いため」が 10.9%でした。その他には「大丈夫だろうと思って」 「待ち時 間が長いから」 「つわりがきつくて」 「体調が悪くて」 「上の子の病気」 「2 人目だから」 「3 人目だから」 「早 期入院したため」などがありました。 問6 「受診で異常が指摘されたことはあるか」については、「ある」と答えた人は 29.3%、約 3 割近くに もなりました(表8) 。その内容は「逆子」がもっとも多く 22.7%、ついで早産 20.0%、貧血が 13.9%、 切迫早産 12.9%、前置胎盤が 4.5%などとなっています。異常の内容を「切迫流産、貧血、尿蛋白」など と複数書いている人も少なくありませんでした。また、母体だけでなく、胎児の異常を記入した人が 4.5% いました。その内容は「発育不全」 「心拍異常」「不整脈」「腹水がたまっている」「へその緒がまきついて いる」などさまざまでした。 こうした異常は、健診を受けているからこそ発見できたのであり、健診を受けないで出産することの危 険性があらためてうきぼりになっています。 問7 「あなたの住んでいる地域に産婦人科はありますか」については、 「ある」と答えた人 94.8%、「な し」は 3.6%でした。 「ある」と答えた人のなかで分娩できるかどうかの回答では、 「できる」が 97.4%、 「で きない」が 2.3%でした(表9) 。しかし、「ある」と答えた人でも、 「市内に1軒のみ」 、市内でも「家か ら離れた医院」など非常に少なく、また、 「その後、産科がなくなった」との記述も見られました。 「なし」 と答えた人の住んでいる自治体は、都市部、地方を問わず全国にひろがっており、現在、分娩施設が 1990 年代に比べて 1000 を超えて減少していることが反映されています。 問8 「出産はどこでしましたか(する予定ですか) 」(複数回答)については、「健診をうけている医院・ 病院」と答えた人が 73.4%でもっとも多く、ついで「里帰り出産」の 23.2%、 「それ(健診をうけている) 以外の医院・病院」4.2%、「助産院」1.5%となっています(表 10) 。 「健診を受けている医院・病院」と答えた人のなかで、「住んでいる市区町村(の医院・病院)」と答え た人は 67.0%、「それ(住んでいる市区町村)以外(の病院)」と答えた人は 33.1%で、3 割を超える人 が自宅から遠い場所の病院で健診・出産していることがわかります。 「それ(健診を受けている)以外の病院」と答えた 4.2%の人は、それ自体、出産場所を探すのに苦労 しているということです。そのうち、「住んでいる市区町村(の医院・病院)」と答えた人は 52.3%、「そ れ(住んでいる市区町村)以外(の医院・病院)」と答えた人は 47.7%で、半数近い人が健診を受けてい ない自宅から離れた病院で出産しています。「妊娠がわかった時に、市内の産婦人科に健診と出産の依頼 の電話をしましたが、もう予約も予約待ちもいっぱいで他に行ってくださいといわれ、市内には 1 軒しか なく他市まで通うことになり、大変困りました」(大阪府高石市 40 歳)などの声に如実にあらわれてい ます。 2 <自由記入欄> 最後に、「妊婦健診」と「出産」について意見や要望、困った体験などを記入してもらいました。妊婦 健診の欄には回答者の 52.2%にあたる 1190 人、出産については 741 人、32.5%の方から声が寄せられ、 それぞれ困っていることや切実な要望がびっしり書かれていました(P4~P7参照) 。 ● 妊婦健診について 妊婦健診に関する記述の特徴をみると、 「とにかく健診代が高いので無料にしてほしい」 「安くしてほし い」という声が圧倒的多数でした。 「節約するために健診をとばしたことがある」 (神奈川県横浜市 37 歳) 「費用がかかりすぎて、下の子 のときは数回行かなかった」(東京都東村山市 30 歳)など、健診の間引きや第2子から健診を減らす、 「早く 2 人目、3 人目とたくさん産みたいが、費用が高すぎて産めない」 (大阪府東大阪市 30 歳)など、 第 2 子以降を産むのを躊躇するとの声も少なくありませんでした。 ほかにも、 「待ち時間が長く、上の子を連れての健診は大変」など上の子の公的な保育体制、さらに「妊 娠・出産は病気ではないというが、母子の2つの命がかかっている。保険適用にすべき」など、保険適用 への声が多数ありました。 ● 出産について 出産にかんする記述の特徴をみると、妊婦健診と同じく「費用の高さ」を訴えている人が多数で、次に 「上の子の公的な保育体制」を要望する声が多くありました。 「費用が高い」の記述の中には、「60 万円かかった。出産一時金 35 万円では足りない」(東京都中野区 33 歳)などのように、まだまだ自己負担の大きさを訴える声が多数で、保険適用を望む声もありました。 同時に、産婦人科が激減していることを反映して、 「市内に分娩できる施設が1軒のみ」 (東京都東村山 市 38 歳) 「産婦人科まで車で 40 分。地域に1つでもあると助かる」 (愛知県稲沢市 33 歳)「助産院で 産みたいのになくなってしまい、選択肢がわずかしかない」(埼玉県春日部市 33 歳)など、出産場所が あまりにも少ないという切迫した現状がたくさんありました。 「上の子の保育体制」については、妊婦健診にも多くの要望がありましたが、出産は母親が入院しなけ ればならないので「地域の子育て支援のあらゆる方法をつかったが、出産以外の費用がかさんで大変だっ た」(鳥取県米子市 29 歳)などのように、切羽つまった課題です。「病院内で上の子をみてくれる制度」 「臨時の託児所」「保育ママ制度」「一時預かり保育」などを望む声が、たくさんありました。 <調査を終えて> 本調査から、回答した女性の多くが妊婦健診を、1 人目でも 2 人目以降でも 11 回~15 回受けているこ と、そのなかで約 3 割の人に異常が発見されていることがわかりました。同時に妊婦健診をきちんと受け ると 10 万円前後かかり、あらためて費用負担の重さや、自治体ごとの無料回数に大きな格差があること がうきぼりになっています。の観点からも、厚生労働省が「望ましい」という「14 回程度」の公費負担の 実現が一刻も早く望まれます。 日本は欧米諸国と比べ、子育て世代に対する社会保障給付費がきわめて低く、出産一時金は 30 万円か ら 35 万円に(2006 年) 、児童手当は第1、2子の 3 歳までの支給が 5000 円から 1 万円のわずかな増額は あったものの(2007 年) 、実態に見あったものではないことが調査結果からも明らかです。少子化対策と いうのなら、国の責任で予算をつけることが切望されます。 安全な妊娠・出産、子どもが健康に生まれ育つことを保障するリプロダクティブ・ヘルス/ライツの視 点からも、新日本婦人の会は、当面、妊婦健診 14 回の公費負担をめざし、さらに国の責任で無料とする よう運動をつよめていきます。 3 <自由記入欄より>抜粋 妊婦健診について ●費用が高い ・ 「毎回、健診だけでも 5000 円近くかかり、鉄剤や漢方薬を処方してもらうと 1 万円ほどかかることもあ り、経済的に大変な思いをしました。健診費用がもう少し下がるとうれしいです(北海道札幌市 29 歳)。 ・とにかく費用が高すぎる。1 回 5000 円は経済的に大変。36 週以降の健診は週1で 1 万円以上。月に 3 万~3 万 5000 円にもなる。受診したくないなと正直思ったことはある(埼玉県さいたま市 34 歳)。 ・3 人目の時は 2 カ月~6カ月まで毎月 1 回は入院。お腹の張り止めの薬を毎月もらって 1 カ月の費用は 3~4 万円と高く、毎月家計が大変でした(徳島県徳島市 ● 健診や第2子控える 31 歳) 。 ・健診費用がかかるので、2人目ができた時は妊娠4、5ヵ月に入ったら受診しようと思っています。6 カ月に入ってから行く人もいると聞いたことがあります(北海道帯広市 34 歳) 。 ・やはり次の子が欲しいと思うにつけ、まず健診費用をためなくてはと積み立てている状況。気構えが必 要という気がしています(宮城県仙台市 39 歳) 。 ・費用がかかりすぎて下の子の時は数回行かなかった(東京都東村山市 30 歳) 。 ・自費なので 2 人目のとき、あまり行かなかった。そしたら 8 か月目に切迫早産で出産となってしまった (千葉県市川市 26 歳) 。 ・とにかく高額!!節約するために健診を飛ばしたこともあります(神奈川県横浜市 37 歳) 。 ・早く2人目、3人目とたくさん産みたい気持ちはあるが、診察・出産の費用が高すぎてなかなかできな い(大阪府東大阪市 30 歳) 。 ●地域格差、病院格差おかしい ・1人目(愛知)と2人目(岐阜)で無料回数が違って驚いた。全国同じ体制をとってほしい(岐阜県土 岐市 33 歳) 。 ・1回ごとに1万円札がほぼとんでいき、それが普通だと思っていたが、病院によって金額がかなり違う ことがわかった。施設の大小によるかもしれないが、もう少し費用を統一してほしい(岡山市 39 歳) 。 ●無料券をもっと使いやすく ・2 人目を出産した藤沢の病院は健診無料券を使うと必ず「検査」をされ、その費用は「対象外だから実 費でお願いします」と言われ、お金がかかりました。2 回ともです。腑に落ちない気がしています(神奈 川県藤沢市 39 歳) ・妊娠後期になるにつれて受診回数が増えるのに、無料受診が終了してしまい、毎週のように数千円の費 用がかかり、さらに産休などで収入がなく、手当も産後しばらくない状態でとりあえずとはいえ、出費が 重なり不安だった(富山県富山市 31 歳)。 ●保険適用を ・妊娠は病気ではないが、一歩間違えると命を落とす可能性もあるし、健診にもっと行ってもらうために 健保を適用してほしい。お金のある人だけ健康的にと言っているみたいで変だと思います(和歌山県和歌 山市 27 歳) 。 ・毎回 5000 円近く費用がかかる。なぜ保険が適用されないのでしょうか?無事赤ちゃんを出産するため の定期健診なのに、病気でないからという理由で適用外とはおかしい。元々その概念自体が古いのだから、 少子化が進む今となっては見直すべき(兵庫県神戸市 32 歳) 。 ・妊婦健診は母子の異常の早期発見にとても重要です。しかし保険が利かず、高額になることを考えると、 受けない人が増えてきているのがわかります。少子化対策としてもぜひ無料にしてほしいです(福岡県北 九州市 37 歳) 。 4 ● 上の子の保育体制を ・2人目の時は、待ち時間が辛かった。上の子があきてしまうため(北海道札幌市 32 歳) 。 ・健診に上の子を連れていくのが大変だった。子どもを預かってもらえると助かる(秋田県秋田市 30 歳)。 ・待ち時間が長くて(3 時間という時もありました) 、上の子がいたので落ちつかず大変でした。託児所が ある産婦人科を増やしてほしい(愛知県津島市 33 歳) 。 ・2 人目を妊娠中、 「34 週を過ぎたら胎児の心拍をはかるので上の子は連れて来ないでください」 「保育所 に預けるか、実家に預けてください」と言われました。実家は遠いので無理だし、保育所に預けるとお金 がかかるので困りました。34~37 週は友人に預けて 38 週には生まれましたが(富山県富山市 34 歳)。 ・待ち時間が長い。2 人目以降のとき、上の子を預かってほしい(福岡県福岡市 32 歳) 。 出産について ● 費用が高い! ・里帰りした地域は出産費用平均で 40 万以上。入院日数4日でした。地元は平均 30 万円で 1 週間なの に!!サポートしてくれる人がいれば地元で産んだのにな。出産日が土日だったり夜間だと別料金プラス なので陣痛が来ないことを願った(北海道帯広市 30 歳) 。 ・大学病院で出産しましたが、費用が 60 万円以上かかってしまった。社保からの助成 30 万だったので(今 は 35 万)もう少し助成もあると助かります(宮城県仙台市) 。 ・出産費用も 60 万ほどかかった。出産一時金の 35 万円ではまだまだ足りない状況。出産一時金の見直し も検討していただきたい(東京都中野区 33 歳) 。 ・出産にかかる費用は 55 万円程度と言われ、冷や汗をかく思いがしました。大学病院で帝王切開だった ので事前に 15 万円の預け金があり、妊娠中から通帳の残高とにらめっこでした(栃木県都賀町 32 歳)。 ・出産育児一時金は 35 万円支給されるが、出産費用は 45~50 万円はかかっているので、全額公費でお願 いしたい(愛知県名古屋市 31 歳) 。 ・後期にずっと入院していたために出産費用がなくなってしまい、出産費用を社会保険事務所が直接支払 う事務手続きを病院が知らず、支払いを1カ月待ってもらい、貯金をとりくずしたりし大変な思いをした (岐阜県関市 27 歳) 。 ・出産費用が高すぎる。今、30 万(出産一時金)から 35 万に上がったが、出産する側の負担は変わりま せん。3 人産めば 120~150 万っておかしすぎませんか?(兵庫県神戸市 34 歳) 。 ・出産一時金が 35 万円に引き上げられたことにともない、出産費用も上がったと聞いています。これで は意味がなく、産婦人科も出産を目的とする施設になってほしい(島根県松江市 31 歳) 。 ●産婦人科を増やして! ・とにかく病院までが遠い。何かあったときに間に合わないのではと不安になってしまう。産婦人科のな い地域にはせめて助産師を 1 名位置付けるなどの対応を国で保障してほしい。このままでは過疎地で出産 する人がいなくなり、更に人口が減っていくと思う(北海道夕張市 31 歳) 。 ・実家の近く〔錦が丘)には出産できる病院がなく、少し遠いですが最初から受診していた台原の病院で 出産しました。愛子、錦が丘,栗生、落合の地域に産婦人科があると助かります。子育て世代の人口も増 えていますし(宮城県仙台市 28 歳) 。 ・市内に分娩できる施設が 1 件のみで選択の余地がありません。近隣市にはあるとはいえ仕事をしながら の健診なので、自宅から近いほうがいい。分娩できる産婦人科の充実を(東京都東村山市 38 歳)。 ・助産院で生みたいのに住んでいる自治体ではなくなってしまい、隣の市の助産院まで行くことになって しまった。近くの産婦人科は評判が悪くて心配。市立病院やいくつかの産婦人科がお産の扱いをやめてし まい、選択肢がわずかしかない(埼玉県春日部市 33 歳) 。 ・産婦人科まで車で 40 分くらいかかったので地域に1つくらいあると助かると思います(愛知県稲沢市 33 歳) 。 5 ・2回目の出産は陣痛開始から出産まで1時間もかからなかった。家から離れた医院だったので車中で出 てこないように祈った。次回はもっと近いところで思ったし注意もされた。1人目は3人の医師全員が立 ち会ったが、2人目は全員不在で助産師にとりあげてもらった。産婦人科+助産師科が大きな病院である と、お産がしやすくなると思う(岐阜県関市 32 歳) 。 ・市にひとつはNICUのある産婦人科が欲しい。2 人目の出産で子どもと入院できる産科があってほし い。切迫で入院となっても入れる保育園がない(京都府長岡京市 28 歳) 。 ・妊娠がわかった時に高石市内の産婦人科に健診と出産の依頼の電話をしましたが、もう予約も予約待ち もいっぱいで、他に行ってくださいといわれ、市内には 1 件しかなく、他市まで通うことになり大変で困 りました(大阪府高石市 40 歳) 。 ・2 人目の出産は遠い市民病院までバスに乗って健診に行かなければならず、大変でした。地域に分娩が できる産婦人科ができるといいと思います(兵庫県三田市 39 歳) 。 ・一人目は住んでいる市内の総合病院で出産しました。2人目の妊娠が分かったときには市外の総合病院 にしました。一人目が切迫早産で長期入院をしたこともあり小児科のある総合病院での出産を強く希望し ています。自宅から 10~20 分で行ける市内の産婦人科があれば安心して出産できるのにと思っています (愛媛県西条市 35 歳) 。 ・今回の出産は突然の破水により 9 カ月でしました。里帰り出産の予定だったのですが、まだ実家に帰ら ず、都城市まで救急車でいきました。各市町村にそういったときに対応できる産婦人科があればいいと思 いました(宮崎県小林市 35 歳) 。 ●上の子の保育体制について ・上の子の面倒を見られる人が近くにおらず、幼稚園を長期間休ませ実家に里帰り出産した。上の子が小 学校に行けば長期間休ませたくはないし、里帰りも難しいが面倒を見る人もいないので臨時の託児所など あればいいと思う(北海道稚内市 30 歳) 。 ・出産費用がもう少し低料金になると、とても助かる。産後、例えばチケット制などで(5 回まで無料な ど)自宅で上の子を見てくれたり、家事を手伝ってくれたりする保育ママ制度のようなものがあればいい (東京都中野区 31 歳) 。 ・市立保育園の上の子の一時預かり保育を里帰り出産の場合でも認めてほしい。市外在住者も認めてほし い(神奈川県藤沢市 34 歳) 。 ・2人目出産の時、上の子の面倒を見てくれるところがあると助かる。産後も上の子の相手をしてあげた りすることができないので、そういうサポートを気軽に受けられる所があるといいと思う(静岡県焼津市) ・上の子が一緒でも泊まれる部屋だったので安心しました。やはり、兄弟がいても安心して出産できる病 院作りをしていただきたいです。 (愛知県名古屋市 37 歳) 。 ・2人目出産の時、上の子をどうするか。1 週間も主人の仕事は休めない。母は体調が悪い。義母は仕事 を持っていて休めない。保育所付きの産院は費用が高くて無理。結局無理を押して体調の悪い母を頼りま した。こんな状況なので 3 人目は考えられません(奈良県奈良市 34 歳) ・上の子と一緒に入院できるようになればいい。助産院はOKだったので、助かりました(大阪府大阪市 32 歳) ・下の子出産時、上の子を見てくれる人がいなく、地域のあらゆるファミリーサポート、一時保育などを 使ったが、出産以外の出費がかさんでたいへんだった(鳥取県米子市 29 歳) 。 ● 保険適用を ・保険適用してほしい。育児にもお金がかかるので産むときにお金がかかりすぎると大変。一人目で出産 した医院がお産の取り扱いをやめてしまい、2 人目の病院探しに手間取った(埼玉県さいたま市 33 歳)。 ・出産費用と入院費用病気ではないので保険の適用外とのことだが、命にかかわることなので、保険適用 にしてほしい(広島県広島市 33 歳) 。 6 ●希望する出産スタイルで ・フリースタイルで出産できる産科医がほとんどない。もっと出産する側の意見や要望を聞き入れてくれ る産婦人科が増えてくれることを願います。妊婦や出産することに対して、積極的になれるような環境が 整うといいですね(北海道北斗市 31 歳) 。 ・私がわざわざ愛知まで健診に通い、里帰り出産したのは、県内に希望するような自然分娩ができる入院 施設をもった産婦人科がなかったため、自宅分娩しか選択肢がなく、居住地近くでの出産を断念しました。 本当の意味で自然分娩ができる医療機関がふえたらいいと思う(栃木県宇都宮市 35 歳) 。 ・助産院で産みたい。妊娠 7 カ月なのでまだ出産はしてないが、できるだけ自然に分娩したい。出産でき る産婦人科が少なく、健診している所で出産できないため、先生の紹介で転院した(福岡県北九州市 23 歳) 。 7
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