第19号「無駄吠え」

犬にとって「吠える」ということは正常な行動で、本来生まれ持っている欲求です。
また、人間にとって話をする事と同じように、コミュニケーションの1つであり悪い事
とは思いません。ただ、「吠える」という行為が人間の許容範囲を超えてしまうと『無
駄吠え』としてご近所トラブルの原因などになってしまう事が少なくありません。
ワンちゃんがなぜ吠えているのかによって対策を考えていきましょう。
まずは、ワンちゃんが吠えた時、次の事をしていないか見直しましょう。
*大声で叱る。(例えば…「静かに!」など声をかける)
*吠えた事に反応する。(例えば…体をさする、食べ物を与えるなど)
実は…この事が逆効果になる事があるんです!!
吠える
注目される
良い事がある
もっと吠え
このようにどんどん悪循環になってしまいます。
次にどのような対策が良いか状況別にみていきましょう。
1.音、においなどの外部からの刺激に対する吠え
好奇心旺盛な子や物音、においなどの刺激に不慣れな子は、チャイムな
どの音や他の犬やヒトとすれ違う時に警戒心から吠えてしまうことが
あります。
<対策法>
●吠えそうな時は「おいで」や「おすわり」などの号令を。
指示通りできたら一番好きなおやつをあげて意識をそらしましょう。
●その子の落ち着く空間となるハウスへ誘導しましょう。
●ごはんに夢中になっている間にチャイムなどの生活音を録音したものを小さ
い音量で流して慣らすようにしましょう。
●人に対して吠える場合、散歩中等に他人からオヤツを手渡ししてもらい、人
に対して良い印象をもたせましょう。
2.欲求からくる吠え
決まったきっかけがなく、ごはんや散歩に行きたいなどの欲求から吠え
てしまう。
<対策法>
●ストレスを吠えることで発散させず、散歩や飼い主さんと一緒にしっかり遊
ぶことで発散させましょう。
●要求してきても無視!吠え止んだら要求に応えましょう。
3.人とのかかわりを求める吠え
甘えん坊や人懐っこい子、内弁慶な子は飼い主に相手して欲しい時や留
守番中に吠えてしまうことがあります。
<対策法>
●このタイプは飼い主が反応するのが何よりのごほうびなので、吠えても徹底
的に無視を。
●家にいる間、常に一緒にいると留守番時の吠えや分離不安に繋がります。あ
えてハウスに入れて、姿を見せない時間を少しずつ作りましょう。
対策は状況によって変えていく事が必要になり、犬の
気持ちを理解する事が重要です。ワンちゃんが何を考
えて何を訴えているか理解する事から始めましょう。
ごはんが欲しい!
かまって!
何か怖いものがいるよ!
散歩連れてって!
…と言っているかもしれません。
無駄吠えのしつけに限らず、しつけは根気勝負です!!
何回も根気よくワンちゃんに教えてあげましょう。
☆アンナちゃん通信☆
今月のアンナちゃん☆
おやつ(ガム)をもらってご機嫌♪